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竿師・Akira⑥

 2度程隼人とデートした。居酒屋で飯を食い、その後ホテルでカラダを重ねる。貧窮の俺。頂いたギャラが有ったから出来たことだ。不甲斐なさに包まれた。DVD撮影が終わってそろそろ1箇月を迎える。先日DVDも発売された。売れ行きは好調らしい。久しぶりの大ヒットの予感がするって健一が言っていた。数日後メールが配信されている。倭漢伝からだ。メールを開く。次の作品へのオファーだった。断る理由は無い。俺はOKのメールを出した。
俺の中にはもう隼人が住み着いている。恋愛は金ではない。だけど必要最小限な欲しいと思う。俺は我武者羅に働いた。色んな派遣会社に登録する。現場作業に従事した。たまに来る倭漢伝からのオファー。俺はAV男優も熟した。温泉、映画、外食。隼人とのデートも重ねた。隼人と付き合い始めて半年。季節は秋を迎えた。爽やかな秋風が心地よく包んでくれる。隼人の事も大分判ってきた。隼人は父親を知らない。女手ひとつで育てられた。その母親も1年前に他界したと言う。隼人は学費、生活費を稼ぐために色々なバイトを始めた。そのうちのひとつがAV男優らしい。時々見せる直向きな目。心が抉られる。隼人のことが好きだ。俺がこいつを守っていきたい。沸々と強い気持ちが湧き上がってくる。そして俺達は今度一緒に住むことを決めた。あらたな2人の時を刻む為に……
ぽっかり雲
真っ青な空、浮かぶ雲。秋晴れの某日、俺達の引っ越しが始まった。頼んでおいたダブルベッドが運ばれてくる。家具、電化製品を配置した。
「隼人…終わったか」
「うん、こっちはもう終わった」
「父ちゃん手伝うよ」
「あぁ済まん頼むな」
カーテンを取り付けた。隼人は何時の頃からか俺の事を”父ちゃん”と呼ぶ。親子位離れているからそれはそれでいい。隼人は俺の息子であり大切な連れ合いなんだから……
「粗方片付いたな」
「うん」
俺達の新居。ちょっと古めのマンション。間取りは1LDKだ。8畳の居室に10畳ほどのリビングダイニング。失っていた温もりを感じる。歓びで心が一杯になった。ベランダに出る。陽射しを優しく感じた。隣に居る隼人。そっと手を握った。ゆっくりとした時間が流れ始める。陽が傾き始めた。茜色の空が星空に代わる。夜の帳が下りた。風呂に入る。夕飯の準備も整った。
「飯にするぞ」
「うん」
テーブルを挟み向かい合って座る。グラスにビールを注ぎ合った。
「これからも宜しくな」
「俺の方こそ宜しくっす」
グラスがカチンと触れ合った。
「美味ぇ…父ちゃんの料理はやっぱ美味ぇな」
「いっぱい食えよ」
「うん」
満面に笑みを浮かべ料理を喰らう隼人。みると俺の心も綻んだ。
「あのさ…おかしいだろ」
「はは…確かにそうだ」
会話が弾む。料理を喰らい酒を飲んだ。酒がビールから焼酎に代わる。いつの間にか隼人は俺の隣に座っていた。目の周りがほんのり桜色に染まっている。
「やりたくなってきたのか」
「うん」
「いくぞ」
「うん」
隼人の手を引き寝室へ向かう。扉が開いた。照明を燈す。ダブルベッドが淫猥に目に映った。俺達は着ている物をバサバサ脱いでいく。六尺もはぎ取った。向かい合って立っている。俺は隼人の肩に手を置いた。微かに触れ合うちんぽとちんぽ。2本のちんぽは一気に天を衝いた。
「おいで」
「うん」
俺達はベッドに横になった。
「父ちゃん」
唇が触れ合った。薄く開いた所から舌を挿れる。絡めていくと隼人も絡み返してきた。キスしながら親指の腹で乳首をなぞってやる。隼人のカラダが微動した。今度は腕を伸ばしちんぽを弄ってやる。指腹で亀頭の括れを撫ででやった。
「あぁぁぁ…ん、ん」
カラダを舌にずらす。舌をちんぽに這わせる。舌先で亀頭の周りをなぞってやった。ちんぽの付け根に舌を這わせる。尖端目掛けて舐め上げた。
「あぁぁ…気持ちいぃ」
金玉に手を手で握る。竪琴を奏でるように掻き上げた。
「んぁぁあぁぁ…凄ぇ…堪んねぇ」
亀頭を唇で挟む。ゆっくりと口の中に含んでやった。
「あぁぁいぃ…おっ俺にも……」
俺はカラダを反転させる。69の体勢になった。俺達はお互いのちんぽをしゃぶり合った。我慢汁が口の中に広がる。隼人のちんぽにくまなく舌を絡めた。
「ん、んん、ん」「んん、ん、んん」くぐもった喘ぎ声が2人の口から洩れてくる。しゃぶり合いながら隼人の穴口に指を這わせた。隼人のカラダが微動する。今度は指で優しく小突いた。カラダが左右に捩れる。
「あぁぁ…んぁ」俺のちんぽが放たれた。隼人に覆いかぶさる。軽く唇を合わせた。隼人の上に馬乗りになる。亀頭で乳首を撫でてやった。
「隼人、こいつ欲しくなってきたのか」
また乳首を亀頭でなぞってうやった。
「欲しいっす」ゾクゾクするような健気な目で俺をみてくる。ヤバい位に可愛い。
「脚抱えろよ」
「うん」
隼人は自ら両脚を抱え上げた。ケツ穴を掻き分ける。穴口チュッとキス。金玉にもチュッとキスをした。オイルを穴の周りと内壁に塗り込める。俺のちんぽにもたっぷりとまぶした。
「挿れるぞ」
「うん」
ケツの窪みにちんぽを宛がう。ゆっくりと腰を沈めた。ズブッズブッと俺のちんぽは呑み込まれ始める。
「あぁぁ…あぅ。挿いってくる」
一気に根元まで埋没した。
「あぁぁぁいぃ…デケぇ…硬ぇ」
軽く腰を突いてみた。
「んぁぁぁ…んぉ」
躰を折り曲げる。隼人の唇に唇を合わせた。
「父ちゃん、早く突いてくれよ。奥の方切ねぇんだ」
「あぁ判ったぜ。今突いてやるからな」
俺の腰が突動し始める。突き込みながら隼人の乳首を指で捏ね繰った。
「あっ、あぁんぁ」
隼人のカラダが左右に捩れる。目は虚ろになっていた。
「いいよぉ…父ちゃんいいよぉ」
「もっと感じさせてやるからな」
隼人を抱き起す。向かい合う体位になった。
「舌出してみろよ」
「うん」
出された舌に俺の舌を触れさせた。そのまま舌を深く挿れる。貪り合うようなキス。髭と髭が纏わり付いた。俺が仰向けになる。上になった隼人。上下にカラダを搖動する。その動きに合わせて俺は腰を突きあげた。
「あぁぁぁぁ…当たる…」
俺は激しく突き上げる。隼人のちんぽがブルブル震えてきた。
「あぁぁぁぁぁぁ…父ちゃん、洩れる、出る。射ぐ」
ドピュッドピュッドピュッ…ドピュッ隼人は白濁汁を洩らした。放たれた汁が俺の腹の上に飛び散っている。
「まだまだだぜ」
隼人を仰向けにさせ脚を抱えた。ちんぽを穴口に宛てる。俺のちんぽが吸い込まれていく。
「あぁぁ…んぁぁ、あぁ」
俺は激しく突き込んだ。隼人の両脚首を掴まえる。俺の腰が猛動した。
「んぁんぁ…いぃ…気持ちいい」
「俺もいいぜ。いいおまんこだ」
隼人の内壁が弛緩と収縮する。俺のちんぽはぎゅうっと締め付けられた。
「んぁ…締まるぜ」
「あぁぁいぃおまんこ気持ちいぃ」
パンパンパンパンパンパン…パンパンパンパンパンパン…筋肉同士がぶつかった。
「父ちゃん…やべぇ、お、俺」
「いいぞ。射けよ。んぉ、俺もやべぇぜ」
「んぁんぁんぁ…はぅ」
「隼人ぉ種付けるぜ。俺のガキ孕めよ」
ジュグッジュグッジュグッ…グシュッグシュッグシュッちんぽとまんこの粘膜同士が絡み合い卑猥な音を響かせた。
「あぁぁぁぁぁぁ…射ぐ…射く、洩れるぅ」
「んぉぉ…あぁぁ…射ぐ、射く…あぁぁ射く」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ
隼人は白濁汁を噴き上げる。同時に俺も隼人の雄膣の奥に汁を打ち付けた。はぁはぁはぁ息が荒くなっている。俺はどっさりと隼人の上に倒れ込んだ。
「隼人…」
唇を静かに合わせた。隼人の内壁がぎゅうっと締まってくる。
「父ちゃん足らねぇ」
「判ったぜ。俺も足らんかった」
俺の腰が突動し始めた。
「あぁぁ…あぁぁ」
「凄ぇ、トロトロだぜ」
俺はガシガシ腰を突き込んだ。隼人の口が半開きになっている。
「んぁぁぁ…いぃ…気持ちいぃ」
突き込みを深く重たくしていった。大きく腰を引く。ズッゴーンと突き込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ…駄目ぇ…いぃ、良過ぎる」
内壁が大きく波動した。そのうねった波がちんぽに押し寄せてくる。ジュグッジュグッジュグッと結合部からは火照った音が鳴り渡った。
「あぁぁぁぁぁ射ぐ…射くっ射くぅ」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュッビュッビュッ…ドビュッドビュツドビュッ隼人は3度目のトコロテン発射した。噴き上げられた白濁汁が宙を舞っている。
「んぁ…締まるぜ」
「と、父ちゃん」
隼人が俺に目をくれた。俺はちんぽを引き抜く。扱きながら隼人の眼前に差し出した。隼人は俺の金玉を優しく握る。ちんぽを口に含んだ。
「あぁぁぁぁぁ射ぐ、射く…射く」
俺は隼人の口の中で戦慄いた。隼人の舌がちんぽに絡んでくる。俺は静かに引き抜いた。視線が交差する。隼人の喉がゴクンとなった。
「う、美味ぇ…父ちゃんの汁美味ぇ」
俺は隼人の隣に横になる。唇を合わせた。
「お前のおまんこ最高だな」
「父ちゃんのちんぽも最高だぜ」
ぎゅっと抱きしめる。隼人の鼓動が穏やかになっていた。今ベランダに居る。月の光が優しく照らしてくれた。缶ビールのプルトップをプシュッと開ける。喉越し良く体内へと流れていった。
「俺さホントは独り占めにしたいんだ」
隼人が俺のちんぽがぎゅっと握る。
「仕方ねぇだろ。仕事なんだからな。それにお前だって同じだろ」
「それはそうだけど……」
「隼人…」
「何…」
俺は隼人の手を取ると俺の左胸に当てた。
「ここはお前だけのものだからな」
「うん……ここは父ちゃんのものだからな」
隼人は俺の手を取ると自分に左胸に触れさせた。
「父ちゃん、愛してる」
「俺もだ。愛してる隼人」
隼人の両頬に手を添える。唇を寄せていく。重なった。舌を深く挿れる。絡み合う舌と舌。背中に回した腕に力が籠る。蕩けそうなキスだった。季節は初夏。風が心地よく纏わりついてくる。倭漢伝のイベントに参加してから1年が過ぎた。思えばあのイベントがきっかけで俺はAV男優になった。数本出たAV。俺に掘られた奴はトコロテンすることが多い。今俺はトコロテン職人・竿師 輝と呼ばれている。そんな俺の資質を覚醒されてくれたのは倭漢伝、そして隼人だ。今俺はAV業を熟しながら倭漢伝の仕事も遣らせて貰っている。バックヤード業務全般と販路の拡大、企画が主な仕事だ。厳つい風貌、肉体労働で培った躰、会社経営で得たスキル、デカいちんぽ、類まれなる性欲。つまらない生き方をしてきたけどそれが俺を助けてくれた。そして俺に隼人という掛け替えのない息子を与えてくれたのだから……隼人は卒業したら倭漢伝に勤める事が決まった。今もバイトで週に2日位仕事している。俺は普通の道を歩んで欲しかったけど、隼人の意思は固かった。新企画”出張-竿師、Akiraも始まる。そして来月俺と隼人の共演も決まった。俺と隼人。親子で連れ合いそしてAV男優仲間だ。これからもずっと一緒に歩み続けるだろう。初夏の陽光が眩く俺達を照らしてくれた。
[ 2015/04/12 13:02 ] 竿師・Akira | TB(-) | CM(0)