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髭の僧侶①

 俺、但野信勝。顎と口に髭を蓄えてる37歳。身長165㌢とチビだけど躰はそこそこ鍛えてる。実は今度所帯を持つ。相手は岡島亮一39歳。背丈は俺よりチョッと高くて168㌢。体型はガチムチ。顎の髭が良く似合っている。性格は優しくて強い。外見も性格もSexの相性も最高の相方だ。出来る事なら家族には祝福されたい。苦悩の末俺達が選んだ道はカミングアウト。其々の両親に2人揃って会った。親達は戸惑いを見せている。想定していた事。だけど俺達の愛の深さに心を動かしてくれた。
「良かったな。一生愛したるからな」亮一の清々しい声。
「うん、幸せになろうな」俺は明るく応えた。
一緒に住むマンションも決めた。もう直ぐ一緒に住める。浮き立つ心を押さえられない。そんな時携帯が鳴った。発信者は亮一の父さん。亮一が倒れた。クモ膜下出血らしい。俺は病院に駆け付けた。そして……逝った。岡島亮一享年39歳若すぎる死。握りしめた亮一の手から熱が引いていく。慟哭する亮一の家族そして俺。りょ、亮一、良一ぃ……呼びかけても言葉は無い。亮一の葬儀。祭壇の前に立った。弔辞を読む俺。感涙に咽び躰が震える。回りから嗚咽する声が聞こえてきた。心の中に風穴が開く。何をする気にもならなかった。遺品として頂いた、亮一の、腕時計、そしてパソコン。保存されている画像を見る度涙が頬を伝った。毎日亮一のを締める。夜布団に潜ると亮一が現れた。前袋に手を這わす。を解きケツ穴に指を這わせながらちんぽを激しく扱いた。我慢汁でちんぽが濡れてくる。亮一に嵌められた時を思い出す。涙が頬を伝った。
「亮一、亮一…あぁぁ亮一…堪んねぇ…射っていいか?」
「うん、いいぜ。射けよ」という言葉が聞こえてくる。そんな気がした。
「あぁっぁあ…うぅぅ…あぁぁ射く」
ドビュッドビュッドビュッ…白濁汁を噴き上げる。俺は毎夜亮一を思い出し、涙を流しながら千擦りを扱いた。
「新しい恋見付けろよ」友人の言葉……snsなどで探してみたけどその気には成らない。亮一の存在がでか過ぎる。あっまた……残像が過った。月忌命日は会社を休んでも必ず行った。お墓を綺麗に洗い生花を添え好物の酒と煙草を供える。お線香を手向け合掌した。頭の中を色んな思い出が走馬灯のように駆け巡る。出会った時の事。一緒に行った旅行。同棲を決めて一緒に住むマンションを捜し歩いた事。目尻から涙が零れてくる。先月1周忌が終わった。空は秋晴れ。亮一が逝った日と同じだ。
「信勝さんもう充分ですよ。息子の事は忘れて新しい人生歩んでください。亮一もそれを望んでいると思いますよ」亮一の母さんの優しい声が心に響いた。
「……」
言葉がでない。押し黙りニッコリ微笑むしか出来なかった。お参りが終わる。その時強い”気”を感じた。目を開けると黒い影に覆われている。何故か温もりを感じた。
「但野さん。お参り終わったみたいですね」
「あっ住職さん」
「良かったらお茶でも飲んでいきませんか」
「あっハイ……」
連れて行かれたのは寺務所内にある集会室。大きなテーブル。並んで椅子に座る。出されたお茶を啜りながら色々話をした。住職さんとはあまり話した事は無い。癒され和んだ。凍てついていた心の氷が氷解していく。そんな気がした。
「但野さんにとって亮一さんは特別な人だったんですね」
「えっ……」
「最愛の人だったんですね」
「えっ……」
「但野さんの行動とか今日お聞きした話で頷けました」
曖昧な表現をした積もりだけど心の熱が伝わったらしい。でもこの人にならなんでも話せる。そう思えた。
「実はそうなんです……」俺は素直に認めた。
「安心して下さい。私もそうですから……」
「えぇっそうなんですか」俺は驚愕する。だけど住職さんの存在少し近く感じらたのも事実だ。
こうして月忌命日の度毎俺達は語り合う。そして住職さんの話す法話は俺に元気をくれた。住職さんの事も色々判ってきた。名前は荻野 将崇、年齢は40歳、俺より2つ上、もし亮一が生きてれば同い年だ。仏教系の大学を出て寺を継いだらしい。既に他界しているご両親にはカミングアウトしている。だけどお姉さんは嫌悪感を示したと言う。その姉さんも嫁ぎ今は独り暮らししていると聞いた。
「お寺の運営も1人でなさってるんですか」
「ハイ」
「大変じゃないですか?」
「小さな寺ですし、檀家も少ないのでどうにかなってますよ」
背丈は俺と同じ位で多分165㌢前後だと思う。袈裟の上からでも伺える逞しい躰。大学時代柔道をしていたと話してくれた。浅黒い顔に太い眉。口と顎に髭を蓄えている。
髭 (6)
男臭い住職さん、穏やかなお人柄。いつしか俺は魅かれていった。初体験は修行の時で相手は同じく修行僧。その僧の影響でを締めるようになったと言っていた。
[ 2015/03/14 20:38 ] 髭の僧侶 | TB(-) | CM(0)

髭の僧侶②

 そんな或る日夕刻お墓参りをして寺務所に行く。何時ものようにお茶しながら話した。一緒に居るだけでほっとする。何時しか時刻は7時を回っていた。
「但野さん明日仕事休みですよね。もし良かったら今日泊まっていきませんか」
「えっ……」
「たまにはゆっくり飲みましょうよ」
「ご迷惑じゃないんですか」
「ハイ」
にっこりほほ笑む住職さんがそこに居た。同じ敷地内にある住職さんの家。玄関の引き戸が開く。初めて入った住職さんの家。対面型の台所そして繋がっている食堂。そこには楠1枚板の黒光りするテーブルがあり座布団を敷かれた木の椅子が4脚置かれていた。白い漆喰の壁と良く調和している。隣接して和室の居間があった。そこには大きな座卓が置かれてある。年代物の茶箪笥が鈍い光を放っていた。
「但野さん…風呂に湯溜まったので入ってください。私は料理の準備しますので……」
風呂場に案内された。
「あっ着替え置いておきますね。、私ので嫌じゃなかったらお使いください」
「ありがとうございます」檜風呂に浸かる。木の薫りに身も心も癒された。風呂に浸かりながら色々な事を思い巡らす。亮一の事。住職さんの事。この数か月の月忌命日の事。そして今夜何かを期待する俺が居た。和尚さんのを締める。このを住職さんが締めていたと思うと僅かに興奮を覚えた。亮一が亡くなってから今まで覚えた事の無い感覚が沸き起こってくる。亮一と初めて会った時の感覚に似ていた。濃紺の作務衣を上に羽織ると食堂に行く。盛り沢山の精進料理が並んでいる。程なくして俺とすれ違いに風呂に入った住職さんが茶灰の作務衣を纏い現れた。
「凄く美味そうな料理ですね」
「そう言って貰えると嬉しいです」
グラスにビールを注ぐとカチンと触れ合わせる。視線が交差した。眩いばかりの眼光を放っている。厳しさの中に優しさを感じた。料理を頂き酒を飲み交わす。俺が亮一の事を語るとうんうん頷いてくれた。住職さんは俺に諭すように色んな話を聞かせてくれる。話が盛り上がった。ビールが日本酒に換る。酔いが少し回ってきた。住職さんの顔もほんのり朱に染まっている。徳利とぐい飲みを手に持ち俺の隣に座った。
「さぁ飲みましょう」
「ハイ……」
俺のぐい飲みに酒を注ぎ即してきた。俺も和尚さんのぐい飲みに酒を注ぐ。横を見る。視線がぶつかった。
「但野さん……」
突然唇が奪われた。舌が深く挿いってくる。舌が絡んできた。俺も絡め返す。住職さんさんの手が作務衣の襟を割り入り挿いってきた。乳首を指が這ってくる。俺の躰がガクガク震えた。
「亮一さんの代わり私じゃ役不足ですか?」
頭を横に振る。
「お、俺住職さんと話してると安らいだ。家帰るとまた逢いたいなって……」
住職さんを見る。優しくて男らしい目。躰の芯がゾクゾク震えた。
「亮一は亮一、住職さんは住職さんっす。俺住職さんの事好きっす」
住職さんは俺を抱きしめてくれた。
「大切にしてやるからな」
「うん、嬉しいっす」
「但野さん……」今度は俺の方から唇を合わせた。ネットリと絡んでくる住職さんの舌。躰が火照ってきた。
「但馬さん」
「信勝でいいっす」
「判ったぜ。信勝。俺の事は将崇と呼んでくれよ」
言葉遣いが変わった。砕けている。更に親近感が湧いた。2階に上がる。鼓動が激しくなった。寝室の引き戸が開く。2組の布団が敷いてあった。作務衣を脱ぐ。将崇さんも裸を俺に晒した。予想以上に逞しい躰。分厚い胸。盛り上がった肩。ぶっとい二の腕。堅そうな腹筋。腹の辺りから続く剛毛群が腿そして脛を覆っている。前袋から食み出た陰毛。男の証が前袋を盛り上げている。
六尺一丁になると誘われるまま、片方の布団に入った。和紙で出来たスタンド卑猥に灯りを燈す。
褌 (6)
唇が寄ってきた。俺の方から合わせにいく。舌が挿いってくる。将崇さんの薫りに包まれた。ネットリと絡んでくる将崇さんの舌。俺も絡めていく。心臓音が伝ってくる。激しく昂揚していくのが自分でも判った。我慢汁が溢れてくる。濡れてきた。前袋が触られる。
「信勝、濡れてるぜ。感じさせたるからな」
首筋を舐め上げられた。躰がビクビク震える。耳の中に舌が挿いってきた。舌が這いまわる。耳を攻められながら前袋が撫で回されたり軽く握られた。乳輪に舌が這い円を描くように這ってくる。
「あっ…んぁ…あぁぁ」
「感じるみてぇだな。乳首勃たせてよぉ」
乳首が甘噛みされるのと同時に前袋がギュッと握られた。
「あ、将崇さん…直に触って欲しいっす」
「へへ堪らなくなってきたみてぇだな」
俺のが解かれた。プルンと飛び跳ねるように俺はちんぽをを晒す。ちんぽが直接握られた。トクトク汁が溢れてくる。裏筋に親指の腹で擦られ金玉を軽く握られた。将崇さんの熱が伝ってくる。指が優しく金玉を掻き上げ裏筋を甚振り回された。俺はガクガク躰を震えさせる。将崇さんの手の指が俺のケツ穴に這った。
「使えるんだろ」
「うん、ただ……」
「何だ。言ってみろ」
「ずっと使ってなかったから……」
「優しくしてやるから俺に任せとけ」
「うん」
両脚が抱え上げられた。蟻の門渡りを舐めらえる。金玉を1個ずつ咥えられ舌を転がせてきた。その間も俺のちんぽは弄られまくる。ケツ穴に息がふぅと吹きかけられた。舌が這ってくる。久しく感じたことがない感覚が湧き起ってきた。
「信勝、凄ぇ。穴がヒクヒクしてるぜ」
舌が挿いってくる。何度も出し入れされる度に俺の穴は自然に緩んでいった。舌が指に代る。ゆっくりと中に入ってきた。中でグリグリ回転させてるのが判る。
「あっあぁ…あっ」
将崇さんの顔がにたりと笑った。
「前立腺に当たったみてぇっだな」
執拗にそこを小突かれる。俺の躰が左右に捩れた。指が2本3本と増えてくる。
「凄ぇぜ。指をヒクヒク締め付けてくるぜ」
一端指が引き抜かれる。ローションをたっぷりと塗りこめると3本の指が挿いってきた。ぎゅうっと2本の指が穴を広げ残りの1本が壁を掻きむしる。穴を広げられながらちんぽが咥えられた。ジュルジュルと卑猥な音が耳に響く。穴とちんぽを同時に責められた。躰の芯が震撼する。
「あ、あぁっ…あっ」
苦痛とは違う切ない声が口から洩れた。
「そろそろ大丈夫そうだな」
将崇さんがを解いた。弾けるように飛び出たちんぽ。濃い陰毛の中からそそり勃ち見事なまでに反り返っている。腰の下に枕を置かれた。そして脚を抱え直される。将崇さんは自分のちんぽにローションを塗ると俺のケツ穴に宛がわれた。
「挿れるぞ」
「うん」
「力抜けよ」
俺は大きく息を吸うとゆっくりと吐いた。将崇さんと視線が絡まる。獲物を狙う獰猛な野獣のような光を放っていた。早くひとつになりたい。俺の躰が脱力した。将崇さんの腰がゆっくりと沈んでくる。少し挿れては少し引く。ゆっくりと俺の中に挿いってきた。
「大丈夫か」
「うん」
歯痒いような痛みが押し寄せる。雄穴は根元まで呑み込んだ。
「挿いったぜ。痛くねぇか」
「ちょびっと痛かったけど大丈夫だよ」
将崇さんは躰を折り曲げると瞼にキスしてくれる。そして唇に軽く唇を触れさせた。
「可愛いな。信勝は……」そして唇を合わされ舌が挿いってくる。将崇さんの背中に手を回すと貪るように舌を絡めた。
クイッと将崇さんの腰が動く。躰がビグッと反応する。唇が離れた。
「あっ…あぁ」
思わず声が洩れた。
「信勝、可愛がってやるからな」
これはコクリと頷く。将崇さんの腰が突動し始めた。
「いいまんこだぜ。俺のちんぽに絡んでくる」
突き込みながら乳首が弄られる。今度は指の甲で掻き上げられた。
「あっ…あぁ…いい…ま、将崇さん…いい」
「気持ち良くなってきたみてぇだな。これならどうだ」
突き込みが激しくなってきた。同時に乳首に舌が這ってくる。甘噛みされた。激しい将崇さんの突き込み。俺のまんこは翻弄された。視線がぶつかる。額には汗が滲んでいた。
「おらよ、突くぜ。俺を感じろよ」
「う、うん…あぁぁ…んぁぁ…気持ちいいよぉ」
将崇さんのちんぽがうねりながら壁を擦ってきた。
「んくぅ…いい…まんこ擦れて気持ちいい…んぁぁぁぁぁ将崇さん…堪んねぇ」
「んぉぉぉぉぉ俺もいい…んくぅ…気持ちいい…締まるぜ」
将崇さんの腰が前後だけじゃなく至る所を突きこんでくる。未知の部分が擦られてきた。
「堪らんぜ。お前のまんこよぉ。突けば突くだけ絡んできやがる。あぁぁ…気持ちいい…あぁあぁ」
「いい、いぃ…気持ちいい…んぁぁんぉ…あぁぁぁぁぁぁ、んくぅ」
「もっと哭け、お前みてぇな男臭い奴が哭いてるとそそられるぜ」
両脚を抱え上げられそのままを頭の方に押し倒される。両脚が床と平行になった。俺のちんぽは目前まで迫ってくる。上から突き刺すように腰が打ち付けられた。
「あぁっあぁっ…あぁぁ奥の強張りが取れて壁が纏わりついてくるぜ。堪んねぇ…気持ちいい」
「あぁぁぁぁぁぁぁ…んぉんぉんぉ…んぁ…はぁ。はぅ、ぐふっ…堪んねぇ…い、いぃ…やべぇ…あ、当たる」
ヌチャッヌチャッヌチャッ…グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ昂ぶった音が部屋に鳴り響いた。
「将崇さん。お、俺もう…射きそうだ」
「俺もそろそろやべぇ、一緒に射かすぜ」
将崇さんの腰の動きが加速する。烈火のごとく突きこんできた。
「駄目だ。射っちゃう。あぁぁぁぁぁぁぁぁ…んぁんぁんぁ…んくぅ…射く、射ぐ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ
俺のちんぽから白濁汁が噴きあがる。そして顔、胸、腹にまき散らした。
「あぁぁぁぁぁぁ…締まるぅ…んぉんぉ…はっ、信勝種注ぐからな、い、射ぐ…射くっっ」
生暖かい将崇さんの雄汁が雄膣に打ち付けられる。強烈な幸福感を感じた。将崇さんは名残惜しげに俺からちんぽを引き抜く。そして隣に横になった。
「信勝、気持ち良かったぜ」
「うん、俺も気持ち良かった」
顔に捲き散ったまき散った俺の汁を舐めとってくれた。そしてそっと唇にキスをする。舌が絡み合い口の中で俺の汁の味が広がった。俺は甘えるように将崇さんの胸に顔を埋める。将崇さんが優しく抱きしめてくれた。将崇さんの顔付きが穏やかになっている。
「信勝、これっきりじゃねえよな」
「うん」
「これからも付き合ってくれるよな」
「ハイ、将崇さん」
俺は抱きついた。将崇さんがきつく抱きしめてくれる。逞しい躰に包まれながら激しい交尾の余韻を感じた。シャワーを一緒に浴び、褌を締め直すと布団に潜る。手を繋ぎながら眠りに付いた。今夜の事俺は忘れない。俺の心の中に空いた風穴が埋まった。安堵する自分が居る。繋いだ手から温もりを感じた。
[ 2015/03/14 20:31 ] 髭の僧侶 | TB(-) | CM(0)

髭の僧侶③

 翌朝目覚めると将崇さんはもう居なかった。階下に降りるとまな板を叩く包丁の音が耳に響き味噌の良い香りが漂ってくる。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう。よく眠れたか」
「う、うん」
さり気ない朝の会話。昨晩結ばれた将崇さんと俺。ちょっぴり照れくさい。そして同じ朝を迎えられた大きな歓びを感じる。
「こっちおいで」
「うん」
俺は台所に入る。将崇さんは包丁を置くと抱き寄せてくれた。唇か軽く触れ合う。
接吻 (1)
舌が挿いってくる。抱きつき舌を絡めた。唇がそっと離れる。
「将崇さん、やべぇよ。俺勃ってきっちまった」
「バカやろ」
にっこりほほ笑むと俺の股間を小突いた。
「さぁ飯にするぞ。運ぶの手伝ってくれよ」
「ハーイ」
食事を済ませてお茶を飲みながら居間で寛いでいる。畳の部屋。何げに温もりを感じた。
「朝のお勤めするけど見るか」
「うん見たいっす」
俺達は本堂に向かう。そして朝のお勤めが始まる。蝋燭だけの灯りの中、将崇さんの唱えるお経に耳を傾けながら心静かに祈りを捧げた。厳粛な雰囲気に包まれる。そして穏やかな気分を味わえた。
「将崇さん行きたいところ有るんだ」
「ん、判った」
無言のまま歩く。着いたのは亮一の墓。
「亮一、紹介する。俺の彼氏の将崇さんだ。お前の分まで幸せになるからな。ねっ」将崇さんを見る。
「亮一君、信勝の事は俺が守るから安心してゆっくり眠ってくださいね」
俺達は線香を手向けた。将崇さんがお経を唱え始める。しんとしたお寺の中で厳かに将崇さんの声が響いた。一緒に寺の掃除をする。法事、写経教室、法話会、俺は雑務を手伝った。小さなお寺だけどそれなりに忙しい。結局この日は夕方迄お寺の手伝いをする。俺は将崇さんと一緒に居られる事がこのうえなく嬉しかった。
「じゃぁ俺そろそろ帰るな」
「そうか……」
玄関迄見送ってくれた。軽くキッス。温もりを感じる唇が触れてきた。
「じゃぁまたな」
「うん」
俺は帰路に付いた。帰り道昨日から今日の出来事が頭の中を駆け巡る。心が温かくなっていくのを覚えた。
[ 2015/03/14 20:21 ] 髭の僧侶 | TB(-) | CM(0)

髭の僧侶④

 週末は必ず泊まり掛けで逢いに行った。
夜 (8)
夜は激しく盛り合い、日中はお寺の仕事を手伝う。平日も都合が付く限り逢いに行く。そんな暮らしか3ヶ月ほど続いた。
「なぁ信勝、この際越してこねぇか」
「えっ…そうしたいけど此処からだと通勤がしんどいっすよ」
「ならば此処に就職しろ」
「えっ……」
俺がこの雄睾寺に就職…まさか……ええっ俺は驚愕した。
「実はな本山から連絡が有って3箇所の住職がいない寺も見て欲しいらしい。俺1人じゃ無理だ。忙しい時は本山からの応援も頼めるけど出来ればお前と一緒にやりてぇ」
「えっ…それって俺が僧侶になるってことかよ」
「あぁそうだ。お前には素質有る気がするからな。嫌か」
「嫌も何も、突然言われても……」
「そうだな。考えてくれよ」
突拍子もない将崇さんの提案に戸惑った。狼狽の色を隠せない。転職、それも僧侶に……葛藤した。今の仕事嫌ではない。だけど不況のあおりを受けているのも事実だ。現に数人リストラされている。悩んだ。そして深慮したあげく答えを出した。腹をくくって仏門に入る。
「よく決心して呉れたな。嬉しいぜ」
将崇さんの声は明るい。
「何だよ。そんな顔して可愛い顔台無しだぞ」
将崇さんの言葉が続く。両手を俺の肩に置いた。
「不安だろうけど俺が付いてるからな。一生俺が守ったるからな」
「うん」
ギュッと抱き締められる。将崇さん優しさと強さが伝わってきた。この日から猛勉強が始まる。思うように覚えられた。将崇さんは優しく親切に教えてくれる。何時しか仏事の勉強が楽しくなった。俺と亮一の両親にこの事を伝える為今車を転がしている。助手席に乗る将崇さんがぽつりと声にした。
「こうやって出掛けるの初めてだな」
「うん、何か凄ぇ嬉しい」
最初に俺んちへ向かった。もうカミングアウトは済んである。だけど仏門に入るという事には驚いていた。将崇さんが俺には僧侶になる素質があると熱く語る。俺も僧侶になり仏事に励みたいと語った。将崇さんとの愛の深さも語る。俺の両親は理解してくれた。次に亮一の家に向かう。亮一のご両親は自分達の事のように喜んでくれた。俺が新たに進む道。それは雄睾寺の僧侶に俺がなるという事と新たな恋を見つけた事だ。
「信勝君、おめでとう。将隆さん宜しくお願いします」亮一の父親が目を細めていた。
「ハイ、こいつを立派な僧侶にしますよ。そして明るい家庭も築きます」
俺を実の子供のように思ってくれる亮一の両親。この暖かい眼差しを俺は生涯忘れない。
「信勝、良かったな」
「うん」
[ 2015/03/14 20:16 ] 髭の僧侶 | TB(-) | CM(0)

髭の僧侶⑤

 俺は将崇の家へ転居した。荷物の整理が終わる。新しい寝具が届いた。将崇さんが用意してくれた。特注ダブルサイズの布団。いやらしい気持ちが湧き上がってきた。
「先にひとっぷろ浴びようぜ」
「うん」
躰を洗い合い湯船に向い合って浸かる。将崇さんの毛深い脚が触れてきた。足が交差する。抱き寄せられた。自然に唇が重なり合う。ちんぽとちんぽが湯の中で触れ合った。瞬く間にそれは天を衝く。股間と股間が密着する。重なりあう2本のちんぽ。将崇さんが擦り付けてくる。堪らない感覚が湧き起った。
「将崇さん、座れよ」
風呂の渕に将崇さんを座らせる。金玉を握りながらちんぽを舐め上げた。裏筋に舌を這わせる。
尺八 (17)
亀頭を口で挟むとゆっくりちんぽを咥えた。唇を窄めて動かし、舌をうねらすように絡めていく。口の中で将崇さんのちんぽは容積を増していった。将崇さんの両手が俺の頭を押さえる。腰がガシガシ動き俺の喉壁を擦ってくる。湿った陰毛が顔に触れた。
「んぉぉ…もっとネットリ舌絡ませろよ」
咥えながら将崇さんを見上げる。
「へへ…美味そうにしゃぶってるな。可愛いぜ」
クチュクチュクチュ…ジュルジュルジュルと卑猥な音が浴室に響いた。我慢汁が口の中で広がる。金玉を握り締めたり2個の玉を擦り合せたりした。
「んくぅ…堪んねぇ」
将崇さんの腰の動きが速度を上げる。俺も執拗に舌を絡めた。口の中でちんぽがプクンと膨らむ。
「あぁあぁあぁあぁあぁ…気持ちいい…」
ズゴズゴズゴと喉壁が擦られた。
「あぁぁぁぁぁぁぁ…出る…射ぐ、射くっっ」
喉奥に生暖かい雄汁がぶち当たった。口の中で将崇の薫りが広がる。残ってる汁を搾り取るように指でちんぽの根元から摩り上げた。口からちんんぽを放し、将崇さんを見上げる。にっこりほほ笑むと喉をゴクンと鳴らせた。雄汁が喉をとおり体内へと流れ落ちる。
「はぁ…美味かった」
「気持ち良かったぜ。今度は俺の番だな」
俺は風呂の渕に座らされる。
「何だ、信勝、俺のちんぽしゃぶりながらずっと勃起させてたのかよぉ」
「当たり前だろ。将崇さんのちんぽしゃぶってるんだからな」
俺は頬を膨らませた。
「剥れるなよ。怒った顔も可愛いけどな」
湯船に浸かるそして金玉が軽く握られる。舌先が竿に当たった。根元から亀頭目掛けて這い上がる将崇さんの舌。今度は横咥えして舌絡んでくる。同時に金玉がギュッと握られた。俺の躰が微動する。ちんぽから舌が放れた。
「気持ち良くしたるからな」
将崇さんは淫靡な笑みを浮かべると一気に根元まで咥えこんだ。顔が前後に抽動する。舌がちんぽに絡んできた。しゃぶり込みながら蟻の門渡りを指が擽る。
「んぁぁぁ…ぃい…気持ちいい…凄ぇ」
将崇の頭を押さえ付ける。腰をガシガシ動かした。喉壁にちんぽが擦れる。我慢汁が溢れてくるのが自分でも判った。将崇さんの顔が激しく抽動する。俺の腰も前後に動いた。
「あぁぁぁぁぁ凄ぇ…堪んねぇ」声が震える。金玉が競り上がってきた。ガシガシガシと腰を激しく前後させる。
「あぁぁぁぁぁぁ将崇さん…将崇さん…射く…射ぐ、射く」
将崇さんの口の中で俺はわなないた。ちんぽが放される。視線が交差した。将崇の喉仏がゴクンと鳴る。滑り落ちるように湯船に沈んだ。
「あぁぁ…すんげぇ気持ち良かった」
「信勝、美味かったぜ。お前の汁」
抱き寄せられる。軽く唇を合わせた。
「さぁ上がるか」
「うん」
立ち上がると将崇さんのちんぽが勃っている。
「将崇さんだって、俺のちんぽしゃぶりながら勃たせてるじゃねぇか」
「ま、まぁな……」ちょびっと照れくさそうにしている。年上だけど何気に可愛い。
[ 2015/03/14 20:09 ] 髭の僧侶 | TB(-) | CM(0)