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ガチムチ事変①

 俺は伊丹 弓弦 28歳、頭髪はベリーにしている。将来の夢は俳優になる事だった。高校を卒業後、両親の反対を押し切り寮付きの専門学校に入学。だが両親からは条件を突き付けられた。資金補助はしないし、4年で結果出なかったら戻って来いと……バイトで貯めた金で学校の初期費用を用立てた。そして上京。新たな生活は大変だが充実してた。卒業後事務所に所属。オーディションを受けるがことごとく落選した。頂いた仕事はある。だがエキストラに毛が生えたようなものだった。未練は有る。だが毅然とした態度で今と決別した。今、俺は実家に住んでる。車で10分位の食品館W.H.SHOP凱峯店に就職した。仕事内容は品出し、雑務、管理そしてレジ。俺は仕事を熟した。勿論ミスもある。良く上司に叱られた。上昇志向はある。他の人には出来ない事をやろうと思った。それはお客様の立場に立った接客。レシピを考えたり、健康に関して勉強した。ありがとうの言葉とお客様の笑が嬉しい。いつの間にか俺のファンが出来てた。そんなある日レジが混雑している。店内アナウンスが流れた。
”大変混雑して申し訳ございません。空いてるレジにお並びください”
その時俺の列だけ多くの人が並んでた。
「時間が掛かってもいい。俺は伊丹さんにやって貰いたいんだ。なっ」
輝龍院さんが声を上げる。俺の列に並ぶ他のお客様が頷いた。輝龍院さんは主に酒と惣菜を買ってくれる太客。殆ど毎日来店される。健康上心配になった。
「お酒お好きのようですが、朝しじみ汁飲むと肝臓に良いですよ」
俺が声にする。輝龍院さんは最初怪訝そうな表情をしてたが、この日を境に良く話すようになった。
俺の接客のせいか、分からんが売上がアップ。立案した企画も評判が良かった。季節が巡る。秋を迎えた。空は霞雲で覆われている。俺は26歳の秋異例のスピードで店長に昇進した。だがそれを快く思ってない女がいる。そいつは片丘 亜衣、32歳のお局社員。この店のオープニングスタッフとして、8年前本社から異動してきた。最古参のスタッフだが仕事は出来ない。パート、バイトからは嫌われている。俺に対して楯ついてくるのは日常茶飯事だ。他の社員から注意されても聞く耳を持ってない。ある日亜衣から耳打ちされた。紹介したい女の子がいると……モヤモヤ感はある。年齢=彼女いない歴の俺。結局亜衣から百香と言う女の子を紹介して貰った。亜衣の従姉妹だと言う。清楚系の小柄な女の子で趣味は料理で自称家事の達人。作った料理の画像を見せられた。
「凄ぇな」
俺が声にする。ニッと笑みを百香は浮かべるが会話を変えてきた。初めて行ったレストラン。食事の後ラブホに誘われた。百香の凄ぇ圧は脳裏に鮮明に残っている。俺は誘われるままラブホに入った。毅然としないといけない。俺は童貞だとは言えなかった。時が流れる。百香と付き合い始めて1年。彼女からプロポーズされ俺はOKした。季節が巡る。初冬を迎えた。街ではイルミネーションが綺麗な光を放っている。
イルミ (3)
俺が27歳、百香23歳の時、俺達は結婚した。店長の俺は同年代の奴らと比べ給料は良い。俺の給料だけでやっていける。専業主婦希望の百香の希望も受け入れた。始まった俺達の結婚生活。俺は驚愕した。豹変した百香。趣味が料理が家庭的だと言うのは嘘だと思う。部屋は汚いし料理はレトルトかW総菜だ。
「料理が趣味で家事の達人だったよな。専業主婦なんだから最低限の事やれよ」
俺が声にする。百香は黙った。
いつの間にか寝室も別になっている。カラダの関係を持ったのは僅かに1回だけだった。レスになって彼是1年。掃除、洗濯は早番の時に俺が帰宅後やっている。そんなある日母さんからLineが届いた。
”百香さん浮気してるかも……”
写真が添付されている。金髪のチャラい男と腕を組んでる百香が映ってた。
”ありがとう。何とかする”
俺は返信する。恋愛時代を含めて男女の行為は1度しかない。点と点が繋がる。離婚、制裁。沸々と怒りが湧いてきた。何時ものように出勤する。時刻は午後7時過ぎ、輝龍院さんと視線が交差した。
「店長、顔色悪いぞ。悩みあるのか?」
輝龍院さんが問うてくる。俺は小さく頷いてた。
「ちょっと聞いて欲しいことあるんですけど……」
「ああ分かった。仕事終わったら其処のカフェで会おうか」
俺の声に輝龍院さんが応える。LineのIDを書いたメモを渡された。何で輝龍院さんに声掛けたか分からない。だけど彼に聞いて貰いたかった。残務処理が終わる。俺は輝龍院さんにLineした。百香にもメッセを送信。帰りが遅くなるから飯は不要と……スマホでクレカの利用履歴を確認。50万程使われている。ラブホにブランドバッグ等に使われていた。今、輝龍院さんとカフェでテーブルを挟み、向かい合って座っている。頼んだパスタセットが運ばれてきた。
「どうしたんだ?」
輝龍院さんが問う。俺は経緯を語る。悔し涙が溢れてきた。
「俺に任せてくれよ。取り敢えず証拠を集めて弁護士雇わないとな」
輝龍院さんが声にする。輝龍院さんの目は仔犬のように澄んでいた。
「でも費用が……」
「心配するな」
俺の声に輝龍院さんが応える。俺は思った。輝龍院さんに相談して良かったと……パスタセットを食べ終える。珈琲を飲み干した。俺達はカフェを出る。帰路に就く。マンションに帰ると百香はいなかった。2週間過ぎる。輝龍院さんからLineが届いた。”今日時間取れるか”
”5時に仕事終わるからそれ以降なら良いです”
俺は返信する。結局5時半にカフェで会うことにした。街灯が怪しい光を放っている。俺はカフェのドアを開けた。輝龍院の他にダークスーツが似合う男性と若い男と女が居る。俺は輝龍院さんの向い側に座った。
「弁護士の北田です」
「W.H.SHOP店長の伊丹です」
北田さんの声に俺が応える。俺達は名刺交換した。
「こいつらは探偵の卵だ。1級探偵調査士の資格も持っている。柳葉 肇と吉井 彩音だ」
輝龍院さんが声にする。輝龍院さんの表情は誇らしげだった。
「柳葉です。肇って呼んでください」
「吉井です。私は彩音で……」
其々声にする。俺は2人に名刺を渡した。
「これが報告書です」
柳葉さんが声を上げる。スマホにデータが送られてきた。報告書を見る。百香は真っ黒だった。写真には腕を組みながらラブホに出入りしてる物もある。相手は蛭川 征一、27歳の売れてないバントマンだと言う。音源をには百香と片丘の会話が録音されている。俺はキープで百香の財布だと言う事がわかった。
「なぁ北田、既成事実を作って後は操を守ったと言う事か?」
「ああ多分な」
輝龍院さんの問いに北田弁護士が答える。女は怖くて汚い生物だと思った。
「証拠は揃ってます。離婚、慰謝料請求で良いですね」
「ハイお願いします。地獄を送ってやってください」
北田弁護士の声に俺が応える。詳細の打ち合わせが終わった。
俺達は珈琲のおかわりを貰う。俺は新たな珈琲を啜る。何故か1杯目より美味く感じた。
「先生は私達の恩人なのよね」
吉井さんが声にする。先生と言う言葉に俺は反応した。
「先生って……」
「小説とか書いてる先生だぜ。ペンネームはKentaだけどな。俺達虐められてた。それが原因でグレてヤンキーになったんだよな。それを救ってくれたのが先生なんだ。虐め撲滅の仕事しろってさ。探偵学校も紹介して貰った。虐めの調査も出来るだろ」
肇が声にする。彩音が頷いてた。人気作家のKentaさん。ベストセラー作家で映画化もされてる。両親が大ファンだと俺は伝えた。
「そんな偉い先生が何で俺の為に……」
「スタッフに聞いたけど境遇が似てるんだ。それに大切な人を守ってやろうと思ってな」
俺の声に輝龍院さんが応える。先生の報告が朱に染まってた。他の3人が妖しい笑みを浮かべてる。北田弁護士が輝龍院さんに目を遣ると先生は頷いてた。
「メディアを通じてカミングアウトしてるけど、こいつ女駄目なんだ」
北田弁護士が声にする。理由はどうあれ俺は嬉しかった。
「小説家になるの反対されてな。自力で専門学校に入ったんだ。バイトしながらさ。食えるようになったのは4年位前からだぜ」
輝龍院さんが声にする。別にイイけど俺の事を言ったのは七瀬さんだと思う。スピーカー小母さんだから……俺達はカフェを後にした。俺達は家路に就く。マンションに入る。百香がソファーに寝そべりスマホを弄ってた。案の定、飯は出来てない。キッチンに立った。食事を作る。テーブルに並べた。今、俺達はテーブルを挟み、向かい合って座っている。食事を摂り始めた。
「私、妊娠したよ。10週目だってさ」
「誰の子だ。俺とは1年以上してないよな」
百香の声に俺が応える。百香は黙った。
「浮気してるよな。蛭川 征一、バンドマン」
俺が言い張る。百香は自室に籠った。
シャワーを浴びる。布団に潜った。スマホでゲイを検索する。ある動画サイトに到達した。輝龍院さんに似た人を見つける。その人は輝龍院さんと同じように髭坊主にしている。輝龍院の裸を見たい。強い感情に駆られる。動画を見ながら俺はちんぽを扱いた。目を瞑る。輝龍院さんに犯されてる俺が居た。我慢汁が溢れてくる。クチュクチュ卑猥なズリ音が鳴り響く。俺はローライズを膝辺り迄下げた。ちんぽを扱きながらケツ穴を擦る。俺は輝龍院の勃起魔羅を受け入れた事を妄想した。
「輝龍院さんもっと激しく突いてくれ」
俺の心の声が洩れる。俺はちんぽを扱き捲る。金玉の中で精子が蠢き始めた。
「あっ射きそうっす」
俺が囁く。俺は更に激しくちんぽを扱いた。
「あっあぁぁ射く。あぁあぁ射ぐ。んぁぁんぉ射くっ」
俺が小さな淫声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。輝龍院さんに動画のように犯られたい。そんな思いが強くなる。何時しか微睡の中にいた。
[ 2021/11/19 12:24 ] ガチムチ事変 | TB(-) | CM(0)

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