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鳶職人喰い⑥

 カーテンの隙間から初夏の陽光が差し込んでいる。俺は目覚めた。浩士はまだ可愛い寝顔を見せている。手にはしっかりと俺のちんぽを握っていた。顎鬚を摩ってやる。ゆっくりと瞼を開けた。
「おはよう」
「おはよう航兄ぃ」
眠気まなこを擦りながら俺に抱き付いてくる。軽く唇を合わせた。
「起きるぞ」
「うん」
ベッドを出るとリビングに行った。俺は朝飯の用意をする。浩士が掃除洗濯してくれた。
「出来たぞ。運ぶの手伝ってくれよ」
「ハーイ」
テーブルに朝飯が並べられる。厚さ5㌢もあるトースト。何回か裏返し丹念に焼き上げた。夏野菜のサラダにベーコンエッグ。浩士がミネストローネスープを運んできた。

俺達は向かい合って座る。バターの良い匂いが漂ってきた。浩士と2人で始めて迎えた朝。焼き立てのパンを一緒に食べられることに喜びを感じた。食事を済ませる。ソファーに並んで座った。珈琲を啜っている。水色に澄んだ空がが広がっていた。
春の空 (1)
「天気いいし出掛けるか」
「うん、何処か行きたいっす。へへ航兄ぃとデートだね」
にんまりする浩士。可愛すぎる笑顔を俺に送ってくれた。俺達は着替えを済ませる。浩士には俺の服を着て貰った。体型が似ている俺と浩士。大きさもちょうど良かった。
「どうした」
「俺今日全部航兄ぃの服に包まれてるんだ。へへ」
浩士の目尻が細くなっていた。向ったのは山間の村。俺はバイクに跨る。後に浩士が乗った。背中から浩士の熱を感じる。浩士が俺の股間を弄ってきた。
「浩士止めろ」
首を捻り、声を上げた。浩士は俺の股間から手を退ける。暫らくするとまた這ってきた。信号待ちの時首を捩る。チュッとした。トンネルに入る。少しひんやりして気持ち良い。国道から旧い街並みに入る。最初の目的地に着いた。のどかな農村の神社。お祭りを遣っている。勇壮な男達が掛け太鼓を叩いていた。
お好み焼き、おでん、焼き鳥。俺達は出店を堪能した。バイクが転がり始める。次に行ったのはブルーベリー農園。青空とブルーベリーの木がよく映えていた。
「この木はどんな味かな」
浩士がブルーベリーを頬張っている。
「さっきのより甘いな」
「そうか」
ブルーベリーを口に入れた。濃密な果汁が口の中に広がってくる。熟れた果実の柔らかで優しい香りが漂ってきた。
「うん甘くて美味いな」
「うん、でも俺は航兄ぃの汁の方がいいな。あっやりたくなってきた」
「バカたれ」
「じゃぁキスしてくれよ」
「ここでかよ。人いるだろ」
俺達は少し離れた所に移動する。木の陰に隠れながらチュッとした。時刻は3時を回っている。ちょっと遅めのランチを摂った。今お肉屋さんがやっている食堂に来ている。テーブルに注文したわらじカツ丼が置かれた。一口口の中に入れる。溶けると思うほど柔らかい肉だった。
「少し休もうか」
「うん」
村の片隅にある土手に向った。風が心地好く肌を撫でてくる。バイクを飛ばすこと10分。河川が目に飛び込んできた。緩やかな傾斜の土手に寝転がる。腕を伸ばすと浩士が頭を乗せてきた。穏やかな陽がが挿してくる。何時しか俺達は微睡んでいた。
「航兄ぃ」
「あっ寝ちまったんだな」
「綺麗だよ」
夕陽に誘われるように俺は起き上がった。空が茜色に染まっている。

夕陽の赤が川面に反射していた。
「うん綺麗だな」
俺達はぼーっと眺めていた。西の空に夕陽が沈んでいく。辺りが暗闇に包まれた。
「喰ってばかりだったな」
「もっと喰いたいっす」
「えっ」
「俺のまんこで航兄ぃのちんぽ喰いたいっす」
浩士が淫猥な声を上げた。いきなり浩士に押し倒される。優しく唇が奪われた。
「バカやろ」
「へへ」
今度は俺からキスをした。
「帰ってやるぞ」
「うん」
俺達を乗せたバイクが動き始めた。

スマホがメール着信を知らせる。親方からだ。
”浩士がお前と付き合い始めてから凄ぇ変わったよ。腕もメキメキ上がってきたし、資格取るための勉強も始めた。航のお陰だな。ありがとな”
”俺は親方に男の生き様教わったから浩士にそれを伝えてるだけだよ。でもそう言って貰えると凄く嬉しい”俺は返信した。浩士との付き合い。俺と付き合うことによって浩士は仕事でも高まっている。それは俺も同じだ。今までよりも気合が入っている。1社だけど取引先も増えた。仕事も私生活も充実している。時が流れた。浩士と付き合い始めて5箇月目に入ろうとしている。映画にショッピング、海水浴。色んな所にも出掛けた。季節は秋。風がざわざわと木の葉を揺さぶっている。爽やかな空気を心地好く感じた。

浩士はここからの方が現場が近いからと言って良く泊まりにくる。一端会社行くみたいだから同じだと思うのだけど……だが一緒の時間が共有出きるのは嬉しく思えた。一戦を交え今浩士と抱き合っている。軽く唇を合わせた。
「なぁ浩士、この際一緒に棲まないか。週に3~4日来てるだろ」
「いいの」
「あぁ」
「うん一緒に棲むよ」
浩士が俺の肩に頭を乗せてくる。俺は優しく撫でてやった。

同棲するならもう少し広い部屋に越すという選択肢もある。だが俺はここに棲んでたお蔭で2人の鳶職人を喰えた。もしかしたら喰われたのかも知れんけど……浩士、親方と出会えたこのマンション。だから俺は離れたくなかった。親方に、浩士。俺がここに住んでたから掛け替えのないものを授かった。固い友情で繋がった親方、深い愛情で結ばれてる浩士。だから俺達はこのマンションに棲み続ける。此処で健気で淫乱な弟浩士を守っていきたい。目を瞑る。航兄ぃ……浩士の遠吠えが残響のように聞こえきた。

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[ 2015/10/25 12:54 ] 鳶職人喰い | TB(-) | CM(0)