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ガテン野郎・啓輔④

 翌朝目覚めるとすやすやと啓輔が寝息を立てている。そっとベッドを抜け出した。シャワーを浴びる。褌も締め直し着衣を整えた。キッチンで朝飯の用意をする。程なくすると啓輔が起きてきた。
「兄貴おはよう」
「あぁおはよう」
「兄貴ぃおはようのキッスは……」
無邪気な笑顔を浮かべる啓輔。軽く唇にチュッとした。
「飯もう直ぐ出来るからシャワー浴びて来いよ」
「うん」
テーブルを挟み向かい合って座る。軽めの朝食。フレンチトーストとグリーンサラダそれに野菜スープ。啓輔の目が綻んでいる。
「俺さ、こんなの初めてなんだ」
「こんなのって……」
「何人かの女と付き合ったけど……飯はコンビニ弁当ばかりだったしな。やる為だけの付き合いだった気がする。あっデートも殆どしたことねぇな。あっ兄貴どっか出掛けようぜ。天気もいいしな」
「出掛けるか」
「うん」
後片付けは啓輔がしてくれた。ソファーに並んで座り珈琲を飲んでいる。初めて迎えた一緒の朝。この上ない至福感を感じる。
「何処行く?」
「何処でもいいっすよ。兄貴とデートしたいだけっすから…」
「じゃ出掛けたことにして此処でHするか?」
「えっ……」
啓輔を見ると口元が緩み目はニヤついている。
「それでもいいけど……」
「Hはまた夜してやるよ」
「えっ?」
「今晩も泊まってけよ。なっ」
「えっ……」
「嫌なのか?」
啓輔は頭を大きく左右に振った。
「やった~」
子供のような無邪気な笑顔を浮かべている。あてもなく海に向かって車を走らせた。
「啓輔腹空かねぇか」
「うんちょっと空いてきた」
海岸線に有った食堂に入る。啓輔は海鮮丼を俺はうに丼を頼んだ。男らしく豪快に料理にパク付く啓輔。何げに微笑ましく俺の目に映る。新鮮な魚介類が2人の胃袋を満足させた。
腹ごなしに海浜公園を散歩する。柔らかな陽射しに2人が包まれた。傍に有った水族館を見学して帰路に付いた。途中で啓輔が運転を替わってくれた。陽が傾き始め空は茜色に染まり始めている。
「兄貴行きたい所あるんだ」
「ああいいぜ」
橋を渡るとウインカーが点いた。連れてかれたのは小さな川原。俺達は佇んだ。
「ここから見る夕陽結構綺麗なんだぜ」
「ああホントだ…綺麗だな」
夕景 (2)
川面に夕陽が当たり反射している。視線がぶつかり合った。
「愛してるよ。啓輔」
「俺もっす。愛してる兄貴」
肩を抱き寄せた。唇を寄せていく。自然に唇が合った。夕陽に照らされながらキッス。舌がねっとりと絡み合う。背中に回した腕に力が籠る。啓輔の腕にも力が入った。濃厚なキッス。カラダが蕩けそうになった。
「帰るか」
「うん」
車が転がり始める。俺達は岐路についた。季節が流れる。また初夏を迎えた。俺達は今同棲している。ベランダに干されてる2人の褌、啓輔のニッカ。嵌められたお揃いの腕時計が一緒の時を刻んでいる。女に欲情しなくなった啓輔。俺は啓輔の新たな資質を覚醒させた。それがホントに啓輔にとって幸せだったのかは判らない。判っている事は俺が啓輔を幸せにしてやるってことだ。それが俺の幸せにも繋がる。一緒の時を刻みたい。ずっと……

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[ 2015/05/03 12:58 ] ガテン野郎・啓輔 | TB(-) | CM(0)

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