2ntブログ















益荒男①

 1年前同僚の櫻田さんがS&Sプランニングと言う会社を立ち上げた。今俺はその会社でオープン時から働いている。業務内容は営業企画、技術指導、管理。内部スタッフは5名、他に業務委託している外部スタッフ12名で成立っている。雇用契約書は無く、給料が幾らかなのかも知らされていなかった。僅かに不安は残る。だが今までの付き合いも有ったので信用しようと思った。季節は晩夏。夏の緑の輝きがう褪せていた。会社がオープンする。ひと月目とふた月目は10万円の給料を頂いた。8万、5万と目減りしていく給料。何れ波に乗るまでの投資だと思い頑張った。こんな俺、河上尊仁43歳の髭坊主。無類の筋肉好きでジムで鍛えたガタイは硬い筋肉で覆われている。始めは順調に進んでいるように見えた。だが半年位経つと翳りが見え始める。俺達内部スタッフの固定給は完全に無くなった。後は自分達で稼いでくれと言われる。営業インセンティブの契約書が一方的に送られてきた。
「何れ利益が出るようになれば必ず還元するから辛抱してくれ」
櫻田社長が覇気がない顔付きで言っていたのを鮮明に覚えている。俺達は我武者羅に働いた。多少は売上が伸びる。だがそれは焼け石に水状態だと社長から聞いた。インセンティブさえ難癖付けて減額してくる。微かに見えていた灯りが消えていた。基本商材は売れなくなる。新規商材を開拓する櫻田社長。だがどれもが大外れする。会社の存続も危ういと感じた。社長の話にはつじつまが合わない事が多い。話に矛盾を感じさせる。それを正論とするために子供じみた嘘を付く。専門用語を下手に使う。本人は巧みな話術だと思っているから可哀想過ぎる。現に不信感を抱いた取引先が距離を置き始めた。給料もここ3ヶ月支払われてない。交渉するとのらりくらりと交わしたり、難癖付けてくる。最近は出社もしてこないし、電話にも出なくなった。そう言えば今まで2回会社を設立して倒産させていると聞いたことがある。櫻田社長を見ているとそれが頷けた。
 今ゲイDVDの新レーベルを立ち上げるので一緒に遣らないかと誘われている。声を掛けてくれたのは外部スタッフの福山彬と高石要だ。櫻田社長はスキルレベルが低い。その為この2人は色んな事を俺に尋ねてくる。何時しか仲良くなっていた。何時だったか3人で飲んでる時高石が福山と恋人として付き合ってるって口を滑らせた事がある。一瞬場が凍てついた。ゲイに何の偏見も俺は持っていない。それが判ると2人とも安堵の表情を浮かべていた。この時を境に付き合いに深みが増した気がする。何時しか心の垣根を取り払い本音で付き合えるようになった。彬は39歳で要は38歳。ちょびっと年上の俺をタカ兄ぃと呼んでくる。俺も彬、要と呼び捨てるようになった。俺は16歳で童貞を捨てる。それからは次から次へと女を替えた。女たらしにヤリマン。回りの連中は良く俺をそんな風に言っていた。
 男同士のSex。考えたこともない。そんな俺がゲイDVDの作成に携われるのか一抹の不安が過った。貸してもらったゲイDVDと雑誌を見る。下半身がムズムズしてくるシーンも有った。今俺は男同士のSexも満更でもないと思っている。逞しさとあどけなさを兼ね備えてるモデルを見ると犯したい衝動に駆られることも有った。たまに彬と要は俺の前でいちゃ付いている。そんな2人を見ても嫌な気分に成らなかった。むしろ微笑ましさを感じる。普通に仕事を探しても中々見つからないのは事実だ。一度仲間内での仕事に失敗している。俺は葛藤した。彬と要は俺を実の兄貴のように慕ってくる。自分達の考えを熱く語ってきた。俺はこいつらともう一度だけ挑戦してみる。この話に乗ってみる事にした。
 季節は初秋。夕闇が夜の黒に包まれている。
夜 (8)
どうにか櫻田社長を捕まえた。今会社のテーブルを囲んでいる。向かい側に座る櫻田社長。俺の右隣に彬、左側には要が座った。
「俺達3人会社を辞めさせてもらいます」
俺が口火を切った。
「おお、そうか」
櫻田社長の顔が曇る。これから俺達が何を言うのか悟っているようだった。
「ここ3か月間1円も給料払われてないっすね」
彬が声にする。請求明細書を叩きつけた。櫻田社長は予想通り難癖をつけ始める。例によって子供騙しのような言葉を吐いた。
「俺査定するって言ったよな」
「ハイ、言いましたね」
櫻田社長の言葉に俺は返した。
「査定した結果お前らに払う必要はないと判った」
櫻田社長がきっぱりと声にする。俺達3人は顔を見合わせた。
「査定って意味知ってますか?」
呆れたように俺が言葉にする。櫻田社長の顔がきょとんとしていた。
「査定ってのは過去の実績により今後の待遇とかを検討する事っすよ」
俺が言い捨てる。言葉に怒気が含まれていた。
「過去の実績を基にインセンティブを清算することじゃぁないっすよ」
要が蔑むように声にした。
「とにかくお前らに払うものはない。帰ってくれ」
櫻田社長が切れた。
「判りました。この書類に目を通してください」
俺は数々の証拠書類を提示する。櫻田社長が目を通すと顔色が変わった。
「仕方ありません。これを基に法的手段取らせて頂きます」
俺が言い切った。立ち上がる。俺達は踵を返した。
「チョッと待て。ま、待ってくれ」
櫻田社長が俺達を呼び止める。俺達は振り返った。
「1箇月、1箇月だけ待ってくれないか?」
櫻田社長が俺達に嘆願する。焦燥感溢れる表情を浮かべていた。
「判りました」
俺がぽつりと声にする。俺達はS&Sプランニングを後にした。夜の闇が更に深くなっている。俺達は良く行く居酒屋の暖簾を潜った。中はグループ客、カップルで賑わっている。俺達は奥のテーブル席に着いた。俺の向かい側に2人は座っている。中ジョッキが運ばれてきた。
「お疲れ」
俺の声。カチンと触れ合わせた。
「タカ兄ぃやっぱ給料無理なんすかね」
彬が寂しそうに口を開いた。
「あぁ多分な」
俺はぼそっと声にした。
「悔しいっすね」
要の声に怒気が含まれている。3人の視線が絡まり合った。激しい眼光が其々の悔しい思いを語っている。
俺達の怒りを増長させた。
「給料は出ないかも知れんけど制裁は加えないとな」
俺が低く熱い声を上げた。
「えっ何かイイ考えあるんですか?」
彬が俺に目を呉れながら言った。
「まぁな」
俺は不適な笑いを浮かべる。俺は2人に視線をぶつけた。
「あいつをDVDに出演させて犯る。合法的にだぞ」
「えっ」
彬と要の声が重なった。
「あいつは金への執着心が強い。それに無類の女好きだ。それに契約書の細部を見るのが苦手だと言う弱点を持っている。だから契約を交わす時補佐を付けることが殆どだ。稀に独りで契約するととんでもない契約をしてくる。この前もそうだったろ」
「確かに、この前もどう見ても売れない商品を大量に仕入れてきましたもんね」
彬が声にする。横に座っている要が頷いた。
「そこを逆手にとって契約させる」
「うん、成功しそうな気がする。いや必ず成功する」
彬が声を上げる。目が輝いていた。
「但し櫻田は年を上手く重ねてないからな。渋さとか熟した男の風格が皆無だ。意地悪そうな目をした中年太りのおっさんだろ。モデルとしての資質には欠けてる。そこは衣装、メイク、カメラアングルでカバーするんだ。上半身は露出させない。その代わり犯す野郎達は厳選しなければならないけどな」
「凄ぇワクワクしてきた」
要が声を上げる。表情が踊っていた。


●塗って食べられる分包ジェル15包
●1袋30粒入りのサプリメント
●ペニスを挿入して鍛える専用強化ホール
上記、3点セットで2,980円

大噴火

大噴火


マッハストローカー ネオ

マッハストローカー ネオ


野郎部屋 デカマラ狂い直腸トランス

野郎部屋 デカマラ狂い直腸トランス


Gweblog - ゲイウェブログ -
エログ-(エログランキング)SGLRにほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
[ 2016/01/09 10:26 ] 益荒男 | TB(-) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する