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水道屋の兄ちゃん⑤

 翌朝目覚めると拓真はまだ眠っている。ベッドを抜け出し朝食の用意をした。
「あっ、兄貴おはようっす」
「あぁ、おはよう」
何かを訴えるような目を俺に向け佇んでいる。
「どうした?」
「朝のキッスは……」
俺はホッペと唇に軽くキスをした。
「歯磨いてこいよ。洗面台にある黄色い歯ブラシがお前のだからな」
「ハーイ」
朝食を済ませ。珈琲を飲んでいる。昨日修理に来てもらいそして結ばれた。同じ朝を迎え今同じ時間を共有している。この上ない幸せを感じた。
「どっか行こうか」
「えっいいっすね」
今水族館に来ている。海中トンネルを潜るとまるで海の中を散策しているような神秘的な空間。サメとエイがゆったりと泳いでいる。
「兄貴ぃ凄ぇほら……」
「あっこっちも凄ぇ……」感嘆の声を上げる拓真。
「あっあれ乗りてぇ」
拓真が指差して叫ぶ。指の先には室内コースターがあった。俺達を乗せ動き出す。星がちりばめられた神秘的な空間を縦横無尽に疾走する。
「凄ぇ、宇宙旅行来てるみてぇだ」拓真が子供のようにはしゃいだ。海の生物達に癒され、数々のアトラクションを堪能した。時刻は午後1時を回っている。
「腹減ったな。飯行くか」俺が言う。
「うん」拓真が応えた。
入ったのは小さな洋食屋。テーブル席2つとカウンターだけの店。運良くテーブル席に座れた。俺はメンチカツランチ拓真はハンバーグランチを頼むナイフを入れるとジュワーと肉汁が溢れてくる。
「ここ美味ぇな」
「うん美味ぇ」俺の問いかけに応えながら男らしく料理をパクつく拓真。見ているだけで心がほっこりとした。食後の珈琲を飲み、愉楽な表情を浮かべながら拓真は語る。愛おしさが増してきた。
「星見に行くぞ」
「えっ……まだ日中っすよ」
次に行ったのはプラネタリウム。2人掛けのシートに座る。真ん中の肘掛けを上げるとカップルシートに変わった。真ん中にブルゾンを置きその下で手を握り合う。リクライニングシートを倒す。上映が始まった。
夕景 (3)
陽が沈む。星空が広がってきた。癒しの曲が流れてくる。頭上に満天の星空が現れた。吸い込まれそうになる。アロマの香りに包まれている館内。目と耳と鼻で天空を感じた。拓真を見ると目頭から一滴の涙が流れている。また新しい拓真のドキッを見つけた。握っている手から拓真の熱が伝わってくる。それだけで勃起しそうになった。音と光と香りの演出。感動を与えて呉れたプラネタリウムを後にした。
「少しぶらつくか」
「そうっすね」
午後の柔らかな陽射しに包まれる。風が頬を優しく撫でた。
「拓真、今日も泊まっていけよ」
「いいんすか」
「あぁ構わねぇよ。俺ももっと一緒にいたいしな」
肉屋の店先でコロッケを摘んだりソフトクリームを歩きながら食べた。色々なお店も覗いてみる。少し買い物もした。
「兄貴ぃ、恋人同士みたいっすね」拓真が明るい声で言う。
「俺はその積もりだぜ」
「えっマジ……いいんすか」
「お前の気持ちはどうなんだよ」
「恋人なら凄ぇ嬉しいっす」
拓真の頬が緩んだ。
「じゃぁ恋人だな」
「うん……あ、兄貴ぃ恋人同士なら今キスして欲しいっす」拓真のちっちゃい声。
「バカやろ。場所考えろ。ったく……」
コツンとオデコを小突くと拓真は不満げに口を尖らせる。
「後でな」拓真の耳元で囁く。そして手で唇を隠すと耳たぶにチュッとした。
「兄貴ぃ……」
「ん、何だ」
「ありがとう」
にっこりする拓真の笑顔がひときわ輝いている

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[ 2015/01/11 20:26 ] 水道屋の兄ちゃん | TB(-) | CM(0)

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