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除夜の鐘①

 俺は尾張 佑26歳、身長172㌢のガチムチ髭坊主。家業の酒店を両親、兄さんと共に営んでいる。尾張家の家族は5人だ。両親と爺ちゃんそして俺達兄弟。17年前爺ちゃんは引退した。尾張酒店は創業100年で全国に11店舗有る。兄さんは尾張 徹27歳。俺と兄さんは大学まで柔道に励んでいた。尾張酒店の主な取引先は居酒屋チェーン店粋豪家だ。直営店42店舗、フランチャイズ46店舗を持っている。その中でも凄いのは本店長の天童 大輝さんだ。社長と共に10年前粋豪家を立ち上げたと言う。現場が大好きな天童さんは、本部に入るのは拒んでると聞いた。類い稀なる料理の才能を活かし、粋豪家本店のオリジナルメニューを開発している。開店以来チェーン店内でダントツの1位をキープしてると言う。当然本部からの信頼も厚い。オリジナルメニューの一部は公開されている。その為か業界内では知名度は高いと言う。天童さんは競合他店も、積極的に付き合い、情報交換している。新たな店を何店舗も紹介された。今取引店舗は粋豪家を含めて、201店舗に及んでいる。父さんと天童さんの出会いは12年前の異業種交流会。歳は離れているが意気投合したと言う。たった1店舗だった尾張酒店が、これだけ大きくなれたのは天童さんのお陰だと思っている。仕事だけでは無い。俺と兄さんの誕生日にはプレゼントを今でも贈ってくれる。大学卒業するまでは正月にお年玉を呉れた。勿論俺達兄弟も天童さんの誕生日にはプレゼントを贈っている。天童さんは俺達兄弟と同じように柔道をやっていた。身長174㌢体重は76㌔だと言う。時折見せる柔和な笑顔。勇猛さと温厚さを併せ持つ天童さんは間違いなく俺の憧れの人だ。季節は秋。街は色付いている。この前尾張酒店にとって重大な事件が起きた。場所は電車の優先席。普段天童さん滅多に座らないと言う。だがその日は疲れてて座ったらしい。その隣に座っていたのが俺の爺ちゃん。スマホを弄る天童さんに罵声を浴びせたと言う。マナーを破ったのは自分だと天童さんが言ってた。だが言葉の凶器を振るったのは俺の爺ちゃん。あの温厚な天童さん激怒している。謝罪が無ければ取引中止も視野に有ると聞いた。爺ちゃんと天童さんは1度しか会っていないと言う。爺ちゃんは尾張酒店にとって大切な人だと気付かなかったのかも知れない。だが天童さんが激高しているのは事実のようだ。確かに爺ちゃんには問題が有る。超一流の頑固者で嫌いなのは謝罪。商人としてどうなのかと思う。1度尾張酒店が潰れそうになった事が有ると父さんから聞いた。それを救ったのは無くなった婆ちゃんだと言う。今尾張家の面々はリビングでテーブルを囲んでいる。俺達は爺ちゃんに謝罪を勧めた。爺ちゃんは俺達の言葉を黙殺する。今度は俺達に鋭い視線を飛ばしてきた。
「あの天童さんだとは、気付かなかった。だが悪いのはあいつだろ。俺は謝らねぇ」
爺ちゃんが声を張り上げる。俺達は唖然とした。
「其の時混んでたのか。優先席付近で携帯の電源切らないといけないのは混雑時だけだろ」
「席は殆ど埋まっていた。立ってる人はあまり居なかった」
父さんの声に爺ちゃんが応える。父さんは怒りに満ちた目をしていた。
「個人の主観だが、それ位ならスマホ弄ってても問題無いんじゃねぇのか」
父さんが声にする。爺ちゃんはその言葉を黙殺し、鋭い視線を飛ばすとリビングを出て行った。日が開ける。俺達兄弟と父さんが謝罪の為粋豪家本部に行った。今応接室でテーブルを囲んでいる。俺達3人は土下座した。
「まあ頭上げてくださいよ」
社長が声を上げる。俺達は頭を上げた。
「天童は滅多に頭に血が上る奴では無いんだがな。もう既に新しい取引先と交渉に入ってるんだ。俺からも尾張さんのことは言っておくよ」
社長が声にする。俺達は粋豪家本部を後にした。1箇月足らず経過する。結局粋豪家との取引は残念ながら無くなった。口は災いの元になると言う。これからどうする。頑張るしかない。だが俺達は天童さんを恨むことは無かった。坂道を転がり落ちるように売り上げが落ちる。どうにか銀行からの融資を受けた。立て直そうとする俺達家族、そしてスタッフ達。だが好転することは無かった。自宅を不動産屋に売り、安アパート暮らしを始める。次々に閉店する店舗。結局5箇月後、100年続いた尾張酒店は幕を降ろした。季節は初夏を迎える。街路樹の若い緑の間から木洩れ日が差し込んでいた。爽やかな風がうざく感じる。そんな俺達を救ってくれたのは天童さんだった。多くのスタッフ達の就職先を紹介してくれたし、両親と俺達兄弟は粋豪家本部に就職することが出来た。面接の時社長に聞かれた事がある。天童さんの事を恨んでないかと……俺達はきっぱりと恨んでないと応えた。初夏の水色の空が広がっている。俺達は粋豪家本部に向った。今ミーティングルームでテーブルを囲み、俺達4人の前には天童さんと社長が座っている。社長と天童さんが俺達に視線を飛ばしてきた。
「今日から頑張ってくれよな。これは粋豪家からのプレゼントだ」
社長が声を上げる。俺達の前に鍵を渡された。
「えっこれは……」
父さんが声を上げる。俺達は目を見合わせた。
「尾張さんちを買ったのは粋豪家なんだ。此処を家族寮として使ってくれ。寮費は無しだ」
社長が声を上げる。隣で天童さんが微笑んでいた。俺達の新たな生活が始まる。俺達は精一杯仕事に励んだ。時が流れ、梅雨が終わる。盛夏を迎えた。尾張酒店倒産。それと共に付き合っていた彼女と別れた。ムラムラしてる。風俗にでも行こうかと思った。スマホで色々検索する。俺はあるサイトに遭遇した。其処は六尺のクルージングスペース。4階が呑み処で5階がヤリ部屋に成っていた。飲み処でのスタイルはとなっている。俺はを締めたことは無かった。だが画像を見る。興味が湧いた。何か起こるかも知れない。俺は男にも興味はある。思い切ってその店に行くことにした。そんな或る日仕事が終わる。俺はクルージングスペースへと向った。今店の前まで来ている。俺は店から離れた。またも戻ってくる。何度か繰り返した。逸る心を抑えながら俺は中に入る。男達の視線が集まった。がっちりした男達が一丁で飲んでいる。男と視線がぶつかった。
「スタイルはです。お持ちですか」
「いえ、レンタルお願いします」
男の声に俺は応える。男は柔和な笑顔を向けてきた。
「締めたことは有りますか」
「いえ、無いです」
男の言葉に俺は声を返した。
「じゃぁ締めて差し上げますのでロッカーにいきましょう」
男が声を上げる。俺達はロッカー室へと向った。俺は裸になる。六尺を締めて貰うと、引き締まった気持ちになった。
褌 (9)
飲み処に戻る。俺はカウンター席にに着いた。チョッとドキドキしている。焼酎の水割りを飲みながら会話を楽しんだ。小一時間程経過する。回りではキスしたり、前袋を弄り合っていた。
「あっ大ちゃん、いらっしゃい」
新しい客らしい。男達が一斉に目を遣っていた。俺は驚愕する。その客は天童さんだった。俺は目を伏せる。天童さんが鍵を受け取るとロッカー室に消えた。天童さんがロッカー室から戻ってくる。俺の隣の席に着いた。どうする俺。天童さんが焼酎の水割りをゴクンと飲んだ。俺は顔を背ける。このままだと気づかれてしまう。俺は居直った。
「あれっお前……」
天童さんが声を上げる。俺は気付かれた。
「お前もこっちの男だったのか」
「興味は有ったけど……初めてなんだ。思い切って来てしまったんすよ」
天童さんの声に俺は応える。始めて見る天童さんの褌姿。予想どうり勇猛だった。盛り上がった肩と胸の筋肉。二の腕は太かった。褌、筋肉そして男。俺達はそれなりに会話を楽しんだ。天童さんが俺の前袋に手を這わせてくる。俺のカラダが微動した。
「上行くか」
天童さんが声を上げる。俺は頷いた。
「上借りるな」
「ハイ」
天童さんの声に男が応える。天童さんは鍵を受け取っていた。俺は今夜天童さんに抱かれる。5階へ行く階段を登り始めた。鼓動が早鐘のように高鳴ってくる。天童 大輝、逞しさと優しさを併せ持つ男。この憧れの人とこうなりたいと思ってたのかも知れない。大きな興奮を覚えた。

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[ 2017/12/24 16:17 ] 除夜の鐘 | TB(-) | CM(0)

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