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毒家族⑤

 時が流れる。厳寒の冬を迎えた。今日は Valentine Day。昨晩降った雪が雪化粧を演じている。夜、回らない寿司屋に行く。頼んでたお揃いのブランド腕時計が届いた。縁はシルバー、文字盤は黒。これからの俺達の時を刻んでくれると思う。刻印はaeternum…ずっとと言う意味だ。今俺達の左腕にはその腕時計が嵌められている。茜色の空が星空に変わった。俺達は着なれぬスーツを身に纏い、寿司屋に向かっている。スーツ(5)
煌々とした光で照らされる店が見えてきた。暖簾を捲る。引戸を開けた。
「いらっしゃい。毎度どうも」
威勢の良い職人の声。俺達は会釈した。俺達はカウンター席に着く。お茶が出てきた。この店の寿司屋の大将も職人達も俺達の事情を知っている。大将が奥から出て来た。
「よぉお揃いの時計してんだな」
大将が声にする。大将の瞳の奥から柔和な光が見えた。
「ビールとお任せコース松頼んます」
「おお、分かった」
兄貴の声に大将が応える。グラスにビールを注ぎ合った。
「Happy Valentine」
兄貴が声にする。前菜、お造り、握り。次々に料理が出てくる。最後に出てきたのはチョコスイーツ。Valentineを意識したらしい。胃袋が満足した俺達は店を後にした。俺達は歩み始める。予約してたシティホテル に向かって……チェックインを済ませた。部屋は11回の1105室。エレベーターに乗り込んだ。鼓動が高鳴る。5階で客が降りた。俺達だけになる。恋人つなぎに手を繋ぐ。そっとキスをした。11階で降り、今部屋の前にいる。ドアを開け、灯を燈した。ベッド後の白磁色の間接照明が淫猥に室内を照らしている。俺は浴室に入り蛇口を捻った。俺達はスーツの上着を脱ぐ。ソファーに並んで座った。
抱き寄せられる。唇が寄ってきた。唇同士が触れ合う。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め合う。チュ…ンッ…チュ…ンハァ…チュキス音が耳に響く。キスしながら股間を揉み合う。唇が離れる。暫くの間俺達はイチャ付いてた。
「風呂入ろうぜ」 
「うん」
兄貴の声に俺が応える。俺達は全裸になった。浴室に行く。ドアを開けた。湯舟の底から青い癒し系の光が放たれてる。俺達は掛け湯をして浴槽に並んで浸かった。窓からは街の夜景が見える。煌びやか光の粒達が広がってた。
「綺麗だな」
「うん」
兄貴の声に俺が応える。暫く俺達は夜景に見入っていた。浴槽を出る。俺達はカラダを洗い合う。浴室を後にする。褌を締め込んだ。寝室に戻る。ベッドに潜った。兄貴が布団を捲る。乳首を擦られた。今度は乳首を舐め立てられる。同時に俺の前袋を握られた。
「硬くなってるぜ」
兄貴が声にする。俺の褌が解かれた。露呈された俺の逸物は我慢汁で濡れそぼっている。亀頭を指腹で摩られた。今度は亀頭の割目に舌が這ってくる。俺のちんぽが咥えられた。兄貴の顔が上下に動く。舌が執拗に絡んできた。兄貴の頭を押さえる。グイグイ手前に引いた。
「あぁぁあっ気持ちイイ」
俺が声が上げる。兄貴が俺のちんぽを放した。
「美味ぇぜ」
兄貴が声を上げる。俺の両脚が抱え上げた。蟻の門渡りが舐められる。今度は穴口に舌が這ってきた。ジュルジュル舐められる。兄貴が褌を解いた。俺の傍になり、勃起魔羅を差し出してくる。俺はそいつを咥えた。俺の顔が前後に動く。兄貴が腰を突き込んでくる。ジュルッジュルッジュルッ淫靡な尺八音が鳴り響く。喉壁が激しく擦られた。
「こいつ欲しいか」
兄貴が声にする。俺は兄貴のをしゃぶりながら頷いた。兄貴のカラダが下にズレる。穴口と内壁にローションを塗り込められた。指が挿いってくる。中を掻き撫でられた。
「あっあぁぁあぁ」
俺の口から声が洩れる。兄貴の指が回転した。
「いきなり3本咥え込んだぜ」
兄貴が声にする。俺のオス穴を解しながら兄貴はちんぽを咥えてきた。兄貴の絶妙な舌技に翻弄される。同時にまんこ奥が疼いてきた。
「今、挿れてやるからな」
兄貴が声にする。俺は頷く。穴口に兄貴のちんぽを充てがわれた。兄貴の腰がクイッと動く。兄貴の勃起魔羅がズブズブ挿いってくる。俺は一息に根元迄受け入れた。
「あぁぁあぅ奥迄挿いってる」
俺が声にする。グイッグイッと兄貴の腰が動く。内壁が兄貴のちんぽで激しく擦られた。俺の右脚と兄貴の左脚が交差する。俺の左脚が担がれた。兄貴の腰がガシガシ動く。俺の深い部分を勃起魔羅がぶっ刺さってくる。金玉の中の潮流が湧き上がってきた。
「あっやべぇ。洩れる。洩れるよぉ」
俺が声を上げる。ドビュッドロッドロッドロ俺は白濁汁を洩らした。
「久しぶりにトコロテンしたな。上がるぜ。まだまだだからな」
兄貴が声を上げる。俺は頷く。正常位に戻される。兄貴の突き込みが深く重たくなった。まんことちんぽの粘膜同士が交差する。ヌチャッヌチャッヌチャッ結合部からは妖しい交尾音が鳴り響く。兄貴の腰が猛動する。ちんぽが俺の中を疾駆してきた。
「あぁぁあぅ凄ぇ」
俺が声を上げる。兄貴の突き込みに拍車が掛かった。兄貴の腰が突動する。ちんぽが俺の中をまい進してきた。
「あぁぁあぁ気持ちイイ」
俺が声を上げる。突き込みながら兄貴は俺の乳首を擦ってきた。もう片方の乳首を舐められる。今度は唇を奪われた。舌が挿いってくる。俺達は舌を絡め合う。静かに唇が離れた。兄貴の腰が烈動する。張り詰めた亀頭が奥壁にぶつかってきた。
「あぁぁあっ当たる。当るよぉ」
俺が声を上げる。まんこ奥が兄貴のちんぽで抉られた。
「気持ちイイ。凄ぇまんこだ」
兄貴が声を上げる。パンパンパン…パンパンパン筋肉同士がぶつかり合う。俺のちんぽが扱き捲られた。
「あぁぁやべぇ。おまんこ締まる。射かすぞ。あぁぁんぁ射く。んぉぉあぁ射ぐ。あっあぁぁ射く」
兄貴が射き声を上げる。兄貴のオス汁が俺の中で弾けた。その感触に俺は昇り詰めそうになる。兄貴は俺の逸物を激しく扱いてきた。
「あぁぁあぅ射ぐ。あぁぁんぁ射く。んぁんぁんぁ射ぐ」
俺が射き声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。兄貴が俺からちんぽを引き抜く。俺の隣に横たわった。抱き寄せられる。唇が寄ってきた。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め合う。今俺達はキスしながら射ったばかりのちんぽを握り合っている。そこはまだ熱っていた。勃起熱が伝ってくる。唇が離れた。兄貴が俺の上にのし掛かってくる。ちんぽ同士が触れ合う。兄貴が2本のちんぽを合わせた。ゴシゴシ扱き立てる。オス竿同士が擦れ合う。クチュクチュ卑猥な音が鳴り響く。兄貴が2本のちんぽを放した。
兄貴のカラダが下にズレる。俺のちんぽが;加えられた。兄貴のカラダが反転する。眼前に現れた存在感のある兄貴のちんぽを口に含んだ。俺達の顔が前後に動く。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ淫靡な尺八音が鳴り渡る。時折金玉を擦り合った。
「ん、んん、ん」
「んん、ん、んん」
2人の口からくぐもった声が洩れる。喉奥に兄貴のちんぽが、ぶっ刺さってきた。金玉の中のオス汁が蠢き始める。俺の頭が抑えられた。グイグイ手前に引かれる。同時に兄貴は腰をガシガシ突いてきた。
「あっあぁ射く。んぁぁんぉ射ぐ。あぁぁんぁ射く」
兄貴が射き声を上げる。口の中に兄貴の汁が広がった。兄貴の舌がネットリと俺のに絡んでくる。金玉の中でオス汁が射き場を探し始めた。
「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁあぅ射ぐ」
俺が射き声を上げる。兄貴の口の中にオス汁を放った。兄貴の口からちんぽを引き抜く。兄貴の傍らに横になった。兄貴を抱き寄せる。唇を合わせた。舌を挿れる。俺達は舌を絡め合う。2人の放った汁が融合する。その汁を行き来させた。口の中に2人の混合液が溜まる。静かに唇が離れた。其々の喉がゴクンと鳴る。汁が喉を通った。体内へと流れていく。細やかな至福感を覚えた。
「美味ぇ」
「俺と兄貴の汁が腹ん中で一緒になってる。堪まんねぇ」
兄貴の腰に俺が応える。俺達は暫くの間、抱き合っていた。激しい交尾の余韻を感じるかように……
「外の風に当たろうぜ」
「うん」
兄貴の声に俺が応える。褌を締め直した。作務衣を羽織る。俺達はバルコニーに出た。陽春の夜風が頬を撫でる。気温は2度。だが温く感じる。恋人繋ぎに手を繋ぐ。抱き寄せられた。
「ずっと家族で居ような。愛してる」
「嬉しいっす。俺も愛してる」
兄貴の声に俺が応える。唇が寄ってきた。唇同士が静かに触れ合う。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め続ける。カラダが蕩けそうになった。唇が静かに離れる。永くて切ないキッスが終わった。俺は思惟する。家族って何かと……兄貴の両親は俺を実子のように接してくる。兄貴の兄さん夫妻は俺が弟だと言う。今、俺には新たな家族が居る。色んな事が発覚した。仕事を取る為に男に股を開いてた都瀬。中には既婚者もいたらしい。奥さんから慰謝料が請求されたと言う。中止になった公演。多額の賠償金を請求されてるらしい。毒家族、舘岩家は崩壊した。負の思い出が蘇る。妹の学費、家の生活費を稼ぐ為夢を捨てた。今俺は思う。俺にとって家族は苦しみの象徴でしか無かった。だが今がある。家族の暖かみを与えてくれた。兄貴によって……春に兄貴の両親、長男一家とお花見旅行に行こうと思っている。一方騎一は女の黒い部分を知った。今慶治と言う28歳の警察官と付き合っている。もう直ぐ同棲すると言う。毒家族がテレビ化される。クランクアップされると越乃さんから聞いた。勿論キャストは匿名だが既に大衆は実体を知っている。どうなる立岩家。俺の元家族に哀れみを感じる。俺は今の家族を大切にしたい。みんなと支え合いながら……

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[ 2021/02/09 15:08 ] 毒家族 | TB(-) | CM(0)

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