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毒家族①

 俺は中2の舘岩 聡志。チビだったのでバレー部に入った。年子の都瀬(とせ)と言う妹がいる。性格はかなりキツい。だが兄弟仲は良好だと思う。それに都瀬は俺と違って勉強が出来る。俺は公立、都瀬は私立。別々の学校に通っている。都瀬が8年間通っているバレエ教室。将来はバレエダンサーになりたいと言う。俺の学力は至って普通。絵を描く事が好きだ。コンクールでも何度か入賞している。担任から呼び出された。
「聡志、この前のコンクール見てな凱堂高校と友杜学院からオファー来てるけどどうする?推薦も出来るからな」
「エッ行きたいっす。親に相談してみます」
担任の問いに俺が応える。凱堂高校、友杜学院共に美術科がある学校。入学したい。俺の心が躍る。帰宅して、リビングに行った。仕事に行ってる筈の父さんが母さんと神妙な面持ちで何やら話してる。俺は父さんの向かいに掛けた。
「コンクール見た凱堂高校と友杜学院からオファーを受けた。推薦もしてくれるってさ」
俺が声にする。父さんと母さんの顔が曇った。
「済まん。会社リストラされたんだ進学は諦めて仕事して家に金入れてくれ」
父さんが声にする。俺は唖然とした。
「都瀬はどうするんだ?」
「あいつには夢がある。それは叶えてやりたい。その為にはお前の協力が必要なんだ」
父さんの声に俺が応える。俺の目からは、涙がボロボロ溢れてきた。
「分かった。ただ条件がある」
「条件……」
俺の言葉に父さんが応える。父さんは怪訝そうな表情を浮かべてた。
「今の状況を都瀬に正直に伝える事、あいつを甘やかさない事……誕生日プレゼント俺には100均のスケッチブックに色鉛筆、都瀬にはブランドの洋服だったよな。差別するのいい加減にしろよ。それに俺は中卒で社会に出る。学歴をバカにするなよ」
「分かった」
俺の言葉に父さんが応える。父さんと母さんは泣きながらテーブルに額を擦り付けていた。時が流れる。母さんはパートに出始めた。雇用保険の失業給付を父さんは受給している。だが就活は上手くいってないようだ。今、俺は中学を卒業し、バイトだが画材工場に勤めている。時給1,000円のフルタイム稼働。給料の殆どは親に渡している。選択肢は他にもあった。オファーされた両校は共に寮がある。奨学金とバイトをすれば充分通えると思う。だが俺は諦めた。家族達は家事放棄している。炊事、洗濯、掃除。俺がやるのが当たり前のようになった。だが俺は妹の夢を叶える力になる。家計の手伝いをしたかった。だが俺は気付く。俺の選択は間違っていたと……
働き始めて1年程経過した。衣装代、高校とバレエ教室の費用、都瀬には金が掛かる。その上俺は発表会のチケットもかなりの量を捌いた。俺の小遣いは俺のバイト代から1万貰っている。でも都瀬はその倍以上貰ってた。都瀬は相変わらず両親に甘やかされてる。何ら変わっていない。父さんの失業給付が終わる。未だ再就職できてない。だが家事を手伝ってくれる事はなかった。舘岩家は困窮に陥っている。だが都瀬には家事手伝いすらさせてない。手が荒れたら困ると聞いた。休みの日とか仕事終わりにバイトを増やせと言う。家の為には仕方ない。俺は親の要望を受け入れた。その為単発で工事現場等の仕事もしている。自ずと家事は疎かになった。
「飯作れ、掃除、洗濯しろ」
家族から罵詈雑言を浴びせられる。貯金もない俺。転居も出来ない。俺は耐えるしか無かった。時間を見つけ絵を描いている。唯一俺が落ち着く時間だ。俺が炊事出来ない日は出前を取ってるらしい。だが俺の分は無かった。舘岩家にそんな余裕は無いと思うのだが……工場で俺は恵まれている。工場の仲間達優しく接して貰ってるからだ。工場には基本昼食だけだが社食がある。働いているのは小父ちゃん小母ちやん達だ。内緒でお握りとか渡してくれる。衣料品は仲間達から不要になった物を貰えた。そんな時俺の頬に涙が伝う。4箇月振りの休みの日だった。掃除、洗濯を済ませる。4人分の食事を作り、テーブルに並べた。父さん達が起床する。俺達はテーブルを囲んだ。
「何で聡志の分も有るのよ。穀潰しなのにね」
母さんが毒を吐く。俺は途轍もなく悲しくなった。数日が経過する。父さんの就職が決まった。気付くとテーブルにメモがある。家族で父さんの就職祝いに行ってくると……俺は思惟する。俺は家族ではない。過労で入院した時着替えを都瀬がもってきた。
「ホント使えねぇ」
都瀬が声にする。紙袋を置くと出ていった。見舞いの言葉も掛けずに……ボロボロ涙が溢れてきた。時が流れる。俺は24歳の秋を迎えた。木々は紅葉している。俺は帰宅した。鍵が開かない。仕方なくインターホンを鳴らした。母さんが出て来る。険しい表情を向け、俺にキャリーバッグを渡してきた。
「鍵は換えたよ。お前はもう用済みだ。都瀬の最後の学費も引き落とされたからさ」
母さんが言い張る。俺は何も言い返せなかった。冷たくドアが閉まる。喚く事すら出来なかった。俺は号泣する。泣きながら当てもなくトボトボ歩いた。今、公園のベンチに座っている。和服姿の男が俺の前に立ち止まった。
「舘岩君だよな」
「そうっす。貴方は……」
男の声に俺が応える。男は俺の隣りに座った。
「俺は楠木 恭太、お前のバイトしてる工場の次男だよ。何度かhelpで入ってたから知ってんだ」
男が声にする。楠木 恭太25歳の髭坊主、本業は人気のYouTuber。
ボディパンプ

トレーニング動画を配信してると言う。楠木さんが真っ直ぐに見てきた。
「どうしたんだ」
楠木さんが声にする。何故か俺はホッとした。心の中のモヤモヤ感が消えていく。俺は経緯を語り始める。話しながら俺は嗚咽した。
「泊まる所無いなら俺んち来るか?」
楠木さんが言い切る。突然の言葉に俺は驚愕した。
「良いんすか?」
「ああ良いぜ。工場で見た時から可愛いと思ってた。てか一目惚れさ。俺、女は駄目なんだ」
俺の問いに楠木さんが答える。その途端、抱き寄せられた。唇をうばわれる。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め合う。キスしながら股間を触られた。俺のちんぽは硬くなっている。唇が離れた。
「こめんな。いきなりキスして……」
「そ、そんな事ないっす」
楠木さんが声に俺が応える。嫌では無かった。過去の事が蘇る。俺の事を好意的に思ってくれる人がいる事が嬉しかった。
自販機で買ってくれたホットココアを一緒に飲んでいる。カラダも心も暖まった。
「行くか」
「ハイ」
楠木さんの声に俺が応える。俺達は楠木さんちへ向かった。
「苗字で呼ぶの止めてくれ。よそよそしいからな。そうだ兄貴って呼んでくれ」
「は、ハイ兄貴」
兄貴の声に俺が応える。歩くこと5分兄貴んちに着いた。兄貴んちは純和風の家。カーポートにはBMWが停まっている。俺達は中に入った。廊下を通る。天井高のリビングがあった。隣接するキッチンはカウンター型になっている。飾り棚に置かれた金木犀の花が仄かな薫りを漂わせてた。
「ここがお前の家だぜ」
兄貴が声にする。俺は頷く。俺達は2階に上がる。寝室に入ると兄貴が灯りを燈した。
「風呂入ろうぜ」
「うん」
兄貴の声に俺が応える。兄貴が着物を脱ぐと衣桁に掛けた。兄貴の腕には蠍のタトゥーが彫られている。そして下着はだった。
「うん、良く締めるぜ。お前にも後で締めてやるからな」
兄貴が声にする。俺は頷く。作務衣、Tシャツ、を渡された。寝室を出る。階段を降りた。浴室に入る。兄貴の大学でのサークルはボディビル。ガタイはゴリマッチョだ。鍛えらた大胸筋、太っとい二の腕。肩の筋肉は盛り上がっている。真ん中の男の紋章は太々しい。掛け湯をする。俺達は向かい合って湯船に浸かった。
「良いガタイっすよね」
「お前も直ぐにこうなるよ。鍛えてやるからな」
俺の声に兄貴が応える。兄貴がにじり寄ってきた。毛深い脚同士が触れ合う。俺のてが取られた。兄貴のちんぽを握らせられらる。そこは既に硬くなっていた。兄貴も俺のちんぽを手中に収める。瞬く間に俺のちんぽは勃起した。抱き寄せられる。ちんぽ同士が触れ合う。兄貴が2本のちんぽを合わせた。ゴシゴシ扱き立てる。兄貴の亀頭の熱意が伝っってきた。
兜合わせって言うんだ」
兄貴が声にする。俺が頷く。同時に乳首を弄られる。俺も兄貴の乳首に指を這わせた。
「あっあぁぁあっ」
「乳首感じるみてぇだな」
俺の喘ぎに兄貴が応える。金玉の奥でオス汁が蠢き始めた。
「やべぇ。射きそうっす」
「俺もやべぇ。一緒に射かすぞ」
俺の声に兄貴が応える。熱い兄貴の勃起魔羅。兄貴が2本のちんぽを扱き捲る。空いてる手で4つのタマを捏ねくった。
「あぁあぁ兄貴、射く。んぁぁあぁ射ぐ。あぁぁあぅ射くっ」
「おっ俺も射ぐ。あぁぁあぁ射く。んぁんぉあぁ射ぐっ」
俺達は同時に射き声を上げる。2人の精子が湯の中を舞う。2人の汁が絡みながら沈んでいく。抱き寄せられた。唇が寄ってくる。唇同士が触れ合う。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め続ける。唇が離れた。湯船から出る。カラダを洗い合って浴室後にした。を締めて貰う。兄貴もを締めた。作務衣を羽織る。俺達はリビングに戻った。
「腹減ったな。寿司でいいか?」
「うんいっす」
兄貴の問いに俺が応える。兄貴は注文の電話をしていた。今、テーブルには寿司と副菜、椀が並べている。俺達は席に着く。グラスにビールを注ぎ合う。カチンと触れ合わせた。今迄に食った事のない高級寿司。ネタが口ん中で蕩ける。幸せな一時だった。何か御礼がしたい。
俺はスケッチブックを取り出すと兄貴の似顔絵を描いた。
「凄ぇ。上手いな。ありがとう」
兄貴が声にする。喜んでくれた兄貴。俺は心が弾んだ。今、俺達はソファーに並んで座っている。焼酎の水割りが入ったグラスを傾けた。兄貴に抱き寄せられる。同時に俺の股間が触られた。
「さっきちょっとやったけど、悟志をちゃんと抱きたい」
兄貴が声にする。俺は頷いた。俺達は立ち上がる。俺達は階段を上り始めた。

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[ 2021/02/09 15:53 ] 毒家族 | TB(-) | CM(0)

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