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星の伝説①

 俺は岩崎 遼河 27歳の髭坊主。大手の広告代理店でWEBデザイナーをしている。幼少の頃からチビだった。それが俺の劣等感。中学ではバレー、高校の時は水球に励んでた。大学で入会したのは愛犬サークル。水球部から勧誘されたが俺は丁寧に断った。カラダをデカくしたい俺。1年の初夏からジムに通い始めた。
ボディパンプ
愛犬サークルは主にドッグカフェを訪問したり保護犬譲渡会の手伝いをしてた。通信教育で取ったドッグトレーナー。それによってバイトも始めた。ドッグケアガーデン・カニスドーム。動物病院が運営している施設だ。病院の他に愛犬と入れる保護犬カフェ犬游亭、犬の幼稚園等を営んでる。ドッグトレーナーの資格を生かし、俺の担当は躾と幼稚園。それは今も続けている。学業、サークルそしてバイト。多忙たが充実したキャンパスライフを送る事がてきた。今、俺の体躯は身長173㌢体重74㌔。クラスで前から1番か2番だったけど勇猛なガタイをゲット出来た。季節はが巡る春を迎えた。公園の桜の木は満開になっている。25歳の初夏に俺は結婚した。相手はサークルのメンバーの琴美。だが彼女は犬の扱いに慣れてなかった。全てではない。懐かない犬が若干いる。扱いを教えたが慣れなかった。疑問に思った事がある。ホントに犬好きなのかと……犬を蹴ったり怒鳴ったりしてた。スタッフ達が驚愕してる。あれは同窓会が終わった晩、晩琴美からLineが届く。琴美からの猛アプローチが始まる。結局俺達は付き合う事になった。琴美は自称質素倹約家で自立した女。家庭的な女だとも言ってる。現にデートは割り勘だし、プレゼントを強請る事もない。だが誕生日、クリスマスにはレストランを予約したし、プレゼントも交換した。年齢=彼女いない歴の俺。女に免疫がない。琴美からの逆プロポーズにOKした。一緒に居て自然体で居れるから……結婚して2箇月で妊娠が発覚した。今俺の家族は俺と専業主婦の琴美、生後6箇月になる翔馬。彼に犬アレルギーが無かったから犬を飼いたいと琴美は言う。ペットを飼うにはそれなりに覚悟が必要でペットは物では無い。犬にも心があると強く訴えた。
「分かってる。私は大学時代とは違うよ。ずっと勉強してたからね」
琴美が言い切る。こうなると彼女は手を付けられない。結婚したばかりの事が蘇る。結婚と共に琴美は豹変した。家事をしてくれたのは僅か4日間。料理はスーパーの惣菜を皿に盛り付けたものだった。今、俺は掃除、洗濯、料理。俺は全てをやっている。その為琴美には今小遣いしか渡してない。彼女はごねたが黙らせた。そして翔馬を出産。産後の肥立の事もある。俺は家事に励んだ。時が流れる。ある日カニス ドームから俺と琴美にLineが届いた。豆柴より小さい小豆柴の保護犬を預かってると……俺に相談もなく琴美はOKしてた。不安を感じながら俺は譲渡手続きを済ませる。そして先日小豆柴のリクが新たな家族になった。そんなある晩仕事が終わり帰宅する。ドアを開けた。リクが何時ものようにお座りして待っている。だが普段と違う。俺は抱き抱える。微かに震えてた。リクの頭を撫でてやる。今度は喉からおなかを撫で撫でしてやった。リクが何時も以上に甘えてくる。俺の背筋に悪寒が走った。
「リクの事、虐めてねぇよな」
俺が声を張り上げる。琴美はそれを黙殺した。食事は休みの日に作り置きしている。今夜のメニューは肉じゃが。他にポテトサラダ、青菜の胡麻和えをささっと作る。白飯と味噌汁を添えて出してやった。
「たまには出来立てを食べたいわ」
「文句言うなら自分でやれよ」
琴美の声に俺が応える。彼女が睨んできた。
「もういい出かけてくる」
琴美が怒鳴る。そのまま家を出て行った。翔馬がグズってる。俺は粉ミルクを飲ませた。リクにご飯とお水を与える。おなかが空いてたのかリクは一気に平げた。子犬は1回のご飯で量は食べれない。3~4回に分けて上げるのが一般的だ。俺は思う。それも怠ってただろうと……翔馬をベビーカーに乗せる。それを押しながらリクを散歩に連れてった。途中カニス ドームに寄る。ペット監視カメラを購入した。家に戻る。琴美は帰宅してない。静かにカメラを設置する。この晩俺の部屋で翔馬とリクとで休んだ。翌日有給を取る。昼過ぎに琴美が帰宅した。
「掃除しろ」
「飯まだか」
「洗濯物取り入れろ」
「風呂洗え」
帰るなり琴美の罵声が飛んでくる。逆らっても無駄。俺は家事と出来る限りの育児そして熟した。朝5時に起きて寝るのは日を跨いでる。俺のカラダは悲鳴を上げ始めた。4日経過する。俺は会社で倒れ、救急搬送された。幸い意識は戻ってる。看護師が両親、義両親そして琴美に連絡を入れてくれたらしい。両親、義両親が駆け付けてくれた。
「大丈夫か?」
「ああ過労みてぇだ。様子見で2~3日入院だってさ」
父さんの問いに俺が答える。俺は経緯を説明した。同時に汚れた部屋等の画像を見せる。両親、義両親共激怒していた。義父さんが琴美に電話している。残念ながら琴美は出なかったようだ。暫くして義父さんにLineが届く。私は悪くない。俺が健康管理を怠っているせいだと……
両親も義両親も翔馬を溺愛してる。今後も琴美を説得してくれると言う。だが琴美は変わらなかった。そんなある晩、琴美が俺の幼少期のアルバムを見てる。彼女の表情が曇った。
「翔馬は遼河の小さい時にそつくりね」
「そうだな。最近良く言われるよ」
琴美の声に俺が応える。何かが違う。僅かだが琴美の態度に危惧を感じる。妊娠を機に寝室を別にした。夫婦の営みは翔馬を孕ってからはしていない。その上先日琴美の散財が発覚した。クレカを使ってブランド品、高級コスメそして託児所の履歴が明細に載っている。俺は驚愕した。俺が文句を言う。琴美は逆キレした。俺は思惟する。この結婚は失敗だったと……
「託児所に翔馬預けて何してんだ。俺の金好きに使ってよぉ」
「色々用事があるのよ」
俺の声に琴美が応える。これ以上話しても埒が明かない。俺は黙った。
「言い返せないのね」
「話通じねぇみたいだからな」
琴美の声に俺が応える。琴美はほくそ笑んでた。琴美に渡してた家族カードと通帳。俺はカードと預金の出金を止めた。時刻は7時に迫っている。俺は玄関ドアを開けた。
「それよりカード止めた?」
「ああこれ以上散財されたら破産するからな」
琴美問いに俺が答える。彼女はニタリ顔を浮かべてた。翌日帰宅する。卒業祝いと社員表彰で貰った腕時計が無くなっていた。
「時計知らねぇか?無くなってんだ。泥棒かな」
「あんたの勘違いじゃないの」
俺の問いに琴美が応える。彼女の目は泳いでた。
「いや、そんな事はねぇ。今朝は有ったからな。通報するか。俺しか開けねぇ鍵付きの引き出しにしまってるからな。最近の鑑定進化してるらしいからな」
俺が言い張る。琴美は明らかに狼狽えていた。
「ふ、フリマアプリに出品した」
琴美が声にする。その音色はやけにか弱い。幸いまだ売れておらず、返却して貰う事にした。
時が流れる。翔馬もリクも7箇月になった。相変わらず琴美は家事放棄している。そんなある日事件が起きた。ペット監視カメラは遠隔操作操作できる。思った通り琴美はリクを虐めてた。それ許りでは無い。翔馬を連れ出している。だが戻ってきた翔馬は居なかった。そしてもうひとつある。リビングで知らない男と行為をしてた。頭の中が真っ白になる。俺は母さんに電話してた。
「翔馬を捨ててきた。私は悪くない。あの子が遼河に似てきた。愛してるのは順一だけ……」
「あいつは、給料だけは良いわ。私のお財布よ。搾り取れるだけ取ってやる。早く順一と結婚したいわ」
琴美の声。電話してる声も残ってる。俺はしどろもどろになりながら母さんに話した。データも添付している。母さんの嗚咽がスマホを通して聞こえた。
「翔馬が危ない。警察には通報した。母さんも行ってくれよ」
「分かったわ」
俺の声に母さんが応える。経緯を上司に説明。俺は早退させて貰う。季節は秋。夕方になると冷えてくる。危惧の念を抱いた。SNSにクラスグループLine。エレベーターの中で書き込んだ。俺は車を走らせる。途中Lineが届く。路肩に車を停めて、Lineを確認する。発信者は平賀 剛輝、高校水球部の1年後輩。保育士をしている。何度か俺んちに来たこともある奴だ。
“SNS見たよ。この子かな。保育園裏手の小川の畔で段ボールに入れられてギャン泣きしてた。保護してするぞ”添付画像を確認する。間違いなく翔馬だった。
“あっありがとう。保護宜しく”俺はLineを送信。直ぐに剛輝から返信された。
”念の為病院に連れて行くからな。凱友病院だ”剛輝からのLineが届く。この事を母さんに電話する。俺の車が動き始めた。途中必要書類を取りに家に寄る。リクが何時ものようにお座りして待ってた。頭、胸、おなかを撫でてやる。ご飯とお水を与えた。
「翔馬の病院に行ってくるな。お留守番してくれよ」
俺が声にする。リクはクーンと哭き声を上げた。必要書類を用意する。俺は一目散に病院に向かった。病室に入る。翔馬はすやすや眠ってた。
「大事を取って今夜は入院するけど、大丈夫みたいよ」
母さんが声にする。俺は安堵した。付き添いは母さんと義母さんがしてくれると言う。今、俺達は2階のカフェでテーブルを囲んでいる。義父さんが真っ直ぐに俺を見てきた。
「本当に済まん。琴美の育て方を間違ったみてぇだ」
「義父さんも義母さんも悪くないっすよ」
義父さんの声に俺が応える。何回目の謝罪だろうか?俺は申し訳なく思う。義父さんの目が潤んでた。
「琴美も覚悟してると思うけど、もう夫婦関係続けるのは無理っすね。」
「そりゃそうだろ。あいつが子供捨てたんだもんな。でも翔馬と会えなくなるのはなぁ」
俺の声に義父さんが応える。義父さんの目が真っ赤になってた。
「俺も連れてくし、義父さん達も何時でも会いに来てください」
俺がポツリと言い切る。この日は散会した。

絶倫の鬼

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アスロック ボールチェーン (灰色)

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ノンケ体育会OBデカマラ獣

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[ 2021/09/13 17:47 ] 星の伝説 | TB(-) | CM(0)

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