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色に染まる⑥

 ”近いうちに店来てくれ大事な話があるんだ”雄真からのメール。
えっ大事な話ってなんだよ……
”じゃあ今晩行くよ”
夜10時”雄”の暖簾を潜った。ほぼ満席の店内。俺はカウンターの隅に座った。徐々に客が返っていく。11時”雄”は閉店した。
今カウンターに並んで座っている。
「なぁ大事な話ってなんだよ」
水割りを作ってグラスを渡した。ゴクゴクと一気に飲む雄真。
「なぁ貢佑、俺お前を引きずり込んでしまったな」
「えっ……」
「縛りも覚えたし、刺青も入れた」
「でも後悔してないぜ。縛られた時、ちょびっと怖かったけどな」
雄真が直向きな目で俺を見てきた。
「お前も俺も天涯孤独みたいなもんだろ」
「うん」
「結婚しないか。これから2人力合わせて生きていかねぇか」
「えっ……」
突然の雄真の提案に一瞬たじろいだ。
「俺にはお前が必要なんだ。俺と所帯持ってくれ」
目を瞑り今までのことを思い返した。串焼き屋”雄”の大将、雄真。ちょびっといいなって思っていた。そして一線を越える。精液を呑むことも覚え挿れられる喜びも教えてくれた。縛りに刺青。ちょっと戸惑ったけど俺は雄真の提案を呑んだ。雄真は俺の隠れた素質を見抜いてたのかもしれない。それに多分だけど俺の心の何処かに雄真色に染まりたいって願望が有った気がする。今度は結婚しようと言う。どうする俺。
「雄真キツく抱いてくれよ」
「あぁ判った」
雄真に抱きしめてもらう。雄真の薫りに包まれる。ずっとずっとこの薫りに包まれていたい。もっと雄真色に染まりたいと思った。
「判った。俺にもお前が必要だ」
「そうかぁありがとな」
俺達は将来を語りあった。仕事の事、住まいの事、そして俺達の事。静かに夜が過ぎていった。
数日後。雄真にメールする。
”俺決断したぜ”
”判った。俺も協力するからな”
雄真から返信された。
Book's FINDはネット販売のみにする。日中Book's FINDの仕事を熟し夜は”雄”のカウンターに入ることにした。大将も俺の仕事を手伝ってくれることになっている。殆ど来客のないBook's FIND。忙しくなってきた”雄”。かなり葛藤したけど俺は決断した。俺達の新居は”雄”のすぐ裏手のマンション。来月には入居する。間取りは3LDK 10畳の主寝室、8畳の洋室、4畳半の和室だ。8畳の洋室はBook's FINDの倉庫兼事務所に使う。法に守られるようにと俺達は養子縁組もする。将来に向け時が刻み始めた。俺の刺青は出来上がってる。だけど俺達の永久の愛の証が欲しかった。駅で雄真と待ち合わせる。何げに緊張している雄真がいた。
「貢佑…ほんとにいいんだな」
「うん、いぃぜ」
俺は雄真と一緒に刺青屋”郷”に向かった。
扉を開ける。郷さんが向かい入れてくれた。
「おっ、待ってたぞ。まぁ中に入れよ」
俺たちは打ち合わせ室に通される。3人でテーブルを囲んだ。
「郷さん、俺こいつ貢佑と所帯持ちます」
「えっ……しょっ所帯ってお前ら男同士だろ」
郷さんが雄真と見る。そして俺を見た。
「好きになったのが男ってだけです」
「俺も同じです」俺達はきっぱりと声にした。
「それで郷さんに頼みあるんです」
「えっ何だ」
「左腕にこいつの名前彫ろうって思ってます」
郷さんが驚愕の表情を浮かべた。
「お前らマジなのか?お互いの全てを理解し、彫った後の時間を大切に共有することが出来るのか」
「ハイ出来ます」雄真が言い切る。
「俺も出来ます」俺も言い切った。
「判った。意思が固いみたいだな。今の刺青の雰囲気を壊さない図柄を考えてやる。いいな」
「ハイ、ありがとうございます」俺と雄真の声が重なった。
左腕には絆・雄真、雄真の左腕には絆・貢佑と彫られる。結婚への道のりを確実に進んでいった。吉日に入籍を済ませる。俺は三枝貢佑から来生貢佑に変わった。今日俺達は転居する。青い空白い雲清々しい気分の中朝から俺達は動き出した。
「いよいよだな」
「うん」
次々と荷物が運ばれる。新たなダブルベッドも設置された。注文しておいたカーテンが取り付けられる。衣類、雑貨など荷物が収納された。4畳半の和室。ミニ仏壇が置かれた。お位牌は無いけどそこには俺と雄真の両親の遺影が祀られている。玄関には来生雄真、貢佑と記された表札が付けられた。
「粗方片付いたな」雄真の声がやけに明るい。
「うん」俺の顔が綻んでるのが自分でも判った。
「さぁ、準備するぞ」
「そっすね」
ささやかな宴を準備する。来客者は彫師の郷さんと墨仲間のサブとテツ。サブもテツも郷さんの施術で墨を入れた奴で刺青屋”郷”の飲み会の時知り合った。年齢も近く性格もさっぱりしていて男らしい。俺達のことも理解している。この前4人でお茶して俺達の事話したら目を丸くしていた。
2人の暖かい目、そしておめでとうって言葉。心がほっこりした。いそいそと動く俺達。宴の準備が整った。風呂でカラダを浄める。まっさらな白を締め込み作務衣を纏った。
褌 (11)
「始めるぞ」雄真の低く重たい声。
「ハイ」俺も低い声で応えた。
テーブルを挟み向かい合って座っている。結婚証明書に其々署名した。仏壇に生花と酒を手向け線香に火を燈す。厳かな気分になってくる。仏前に並んで正座した。ひとつのぐい呑に酒を注ぐ。最初に雄真が飲み干し次に俺が飲み干した。仏壇を見上げ合掌する。そして作務衣の上を脱ぐ。両親に刺青を晒した。
”父さん、母さん…俺結婚します。こいつが今度連れ合いになる雄真だよ。ひとつ謝らないことがあるんだ。父さんと母さんに貰ったカラダに墨入れた。見てくれよ。カッコいいだろ俺必ず幸せになるから天国で見守ってください”雄真は何て報告したんだろ……多分、いやきっと同じに違いない。2人ぼっちの挙式。心に染みた。
[ 2015/02/07 19:30 ] 色に染まる | TB(-) | CM(0)

色に染まる⑦

 夜6時インターホンが鳴る。ドアを開けると酒瓶を抱えた郷さんとサブとテツが立っていた。
「どうぞお上がりください」雄真の爽やかな声。
リビングで俺達はテーブルを囲んでいる。グラスにビールが注がれた。
「雄真、貢佑…結婚おめでとう」郷さんが声を張り上げる。グラスがカチンカチンと触れあった。
「ハイ、入籍も済ませました」雄真がはにかみながら声にする。俺は隣で頬を緩ませた。
「最初結婚するって聞いた時はビックリしたぜ」サブが声にする。俺と雄真の視線が交差した。
「郷さんに入れて貰った俺達の証っすよ」雄真の声。俺達は作務衣の袖を捲った。
「凄ぇ…ホントに名前入ってるぜ」サブが感嘆の声を上げる。
「刺青全体を見てみてぇな」サブが言葉を続けた。
雄真と視線がぶつかる。俺達は作務衣を脱ぐと六尺一丁になった。
「さすが郷さんっすね。背中の絵柄と違和感が全くねぇ。いい仕上がりだ」
「ありがとな。今回は特に気合入ったぜ。こいつらの門出だからな」
「俺は認めねぇよ。俺はこの結婚認めねぇ」今まで大人しく飲んでいたテツがぽつりと声にする。
言葉とは裏腹に目は笑っていた。
「キスしろよ。俺達の目の前でな」
「判ったぜ。貢佑立てよ」
大きく頷き俺は立ち上がった。雄真の顔が近づいてくる。俺達は唇を交わした。
「おめでとう」テツが声を張り上げる。拍手が湧き起った。
ビールから郷さんが持ってきた日本酒に代わる。酒を酌み交わし会話が弾んだ。話が緊縛のことになる。デジカメのが画像を雄真が見せた。俺が縛られてる画像。郷さんが身を乗り出してきた。
「へぇ…男の緊縛姿も綺麗なもんだな」
「見てみますか」
「えっ……」郷さん達が目を見合わせていた。
「いいな」雄真が俺を見る。
「郷さん達ならいっすよ」
2重になった縄首に掛けられる。雄真の吐息が荒くなるのが判った。縄が股間に通ってくる。前袋の中で俺のちんぽが息づき始めた。縄が交差する。俺は縛り上げられた。
「刺青と縄も良く合うな」郷さんがポツリと声にする。サブとテツは目を凝らしていた。
「ほぉ……男の縛りも捨てたもんじゃねぇな」郷さんが感嘆の声をあげる。
「確かに縄と刺青が合ってカッコいいぜ」テツが言う。傍らにいるサブは大きく頷いた。カラダが火照る。前袋がしっぽりと濡れてきた。郷さん、サブそしてテツ。優しい眼差しに包まれながらささやかな宴が終わった。
「そろそろ帰るな……今日はいいもの見せてもらったよ」郷さんの声が優しく耳に響いた。
「そう言ってもらえると嬉しいです」雄真がにっこりしながら応えた。
柔和な微笑みを浮かべ3人が立ち上がる。俺達は玄関まで見送った。
「じゃぁまたな」郷さんの声。
「今度店にも飲みにきてくださいね」
「あぁ…寄せて貰うからな」
「幸せになれよ」テツの声。郷さんとサブは優しい笑みを送ってくれた。俺達は深々と頭を下げる。ドアがバタンと締まった。
「みんないい奴らだな」
「そうっすね」
2人っきりになった新居。心が高鳴ってくる。同時に妙な緊張が走った。
「片付けちまうか」
「そうっすね」雄真の声に俺は応えた。
キッチンの中。隣りで洗い物をする雄真。その表情には微かに強張りがみえた。
「もう少し飲もうぜ」
「うん」
ソファーに並んで座っている。酒を注いだグラスをまた触れ合わせた。
「貢佑、改めて宜しくな」
「俺のほうこそ宜しくっす」
酒を飲みながら言葉を交わした。
「この前さ……」
「ヘェ~そんな事あったんだ」
会話が途切れる。視線がぶつかった。
「貢佑……」
「雄真……」
言葉が重なる。雄真の目。瞳の奥から淫情満ちた光が見える。多分俺も同じような光を放ってたと思う。今迄数え切れない位カラダを重ねてきた。だけど今夜は格別。考えてるだけで濡れてくる。淫靡な炎が燻り始めた。初夜の幕が開く。雄真が目を呉れた。
「初夜だな」少し上擦った雄真の声。
「うん」
「しようか……」
「うん」
寝室の扉が開いた。真新しいクイーンサイズのベッド。天井から照らすオフホワイトのダウンライトが真新しいクイーンサイズのベッドを照らす。淫猥な気分が湧き上がる。高鳴る鼓動。火照るカラダを抑えながら作務衣を脱ぐ。六尺を剥ぎ取った。これから起こる淫らな儀式を期待するかのようにグイッグイッと俺のちんぽは角度を付ける。先っぽからは悦びの汁が溢れてきた。傍らに居る雄真も六尺を解く。弾けるようにちんぽが飛び出した。墨を入れた剛健なガタイに縄が打たれている。中心部の男の道具。縄の間から天を仰いでいる。
「貢佑……」
雄真が擦りよってくる。ちんぽとちんぽが触れ合う。たったそれだけの事なのに堪らない感覚が襲ってきた。
「あっ、雄真……」
抱き寄せられる。キスされた。舌と舌が絡まり合う。キスしながら触れ合うちんぽ同士を擦り合わせた。勃起の熱が伝ってくる。奥の方が疼いてきた。ふっと唇が離れる。またキスされた。舌を絡め合いながらケツ穴が静かになぞられる。カラダがビクンと震えた。ベッドに向かい合って座る。雄真に抱き寄せたれた。交差する脚と脚。密着するカラダとカラダ。ちんぽが触れあった。まんこの中の張り型が奥を刺激する。触れ合うちんぽから雄真の熱が感じられた。雄真が2本のちんぽを重ねて扱く。クチュクチュクチュと音が奏でられた。
「気持ちいい」
「俺もいいぜ。お前も扱けよ」
今度は俺が2本のちんぽを併せ持ちゴシゴシ扱きあげる。雄真は4個の金玉を合わせて捏ねった。
雄真の熱がちんぽと金玉を通して伝ってくる。ちんぽとちんぽ玉と玉が擦れあった。
「あぁぁぁぁ雄真のちんぽ熱くて気持ちいぃ」
「おっ俺もいいぜ」
雄真の乳首を抓る。雄真も俺の乳首を弄りまわす。雄真の顔が近づいてくる。俺は唇を合わせた。舌を挿れるとネットリと絡んでくる。キスしながらちんぽを激しく扱いた。
「あぁぁぁぁ駄目だぜ。やべぇ」
「お、俺もやべぇ」
「あぁぁぁぁぁ貢佑ぁ。一緒に射かすぞ」
俺はコクコク頷いた。
「貢佑…貢佑…射く、射く…んぁぁ」
「おっ、俺も…雄真ぁ…あぁぁっぁぁぁぁぁ射ぐ…射く」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ
ドピュッドピュッドピュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ
2本のちんぽから白濁汁が舞い上がった。
「凄ぇ、気持ち良かったぜ」
「俺も凄ぇ良かった」顔を雄真に近づける。軽く唇が触れあった。
火照ったカラダをベッドに沈める。雄真の手が俺のちんぽを握った。
「まだガチガチだな」
俺も雄真のちんぽを握る。少し萎えかけてたものが一気に天を衝いた。雄真が立ち上がる。俺の眼前にちんぽを差し出してきた。根元から裏筋目掛けてちんぽをジュルジュル舐め上げる。今度はちんぽを咥えた。舌を竿、裏スジ絡ませる。ピクンととちんぽが反応した。しゃぶり込みながら雄真の手を取る。俺のちんぽを握らせた。半勃ちの俺のちんぽ。雄真の手の中で奮い起った。萎えていた雄真のちんぽも俺の口の中でグイッグイッと勃ち上がってくる。喉壁でぎゅうっと締め付けてやった。
「こ、貢佑……」
雄真の腰が動き出す。俺の喉まんこを犯し始めた。
尺八 (22)
腕を伸ばし雄真の乳首に右指の腹でなぞる。顔を激しく抽動させた。左手で金玉を優しく覆う。竪琴を奏でるように3本の指で掻きむしった。雄真の腰の動きが激しくなる。喉奥をスゴスゴ擦ってきた。
「あっ…やべぇ…ん、ん、いっ射きそうだぁ」
俺は口からちんぽを離した。
「駄目っすよ。雄真が出すのは俺のまんこだぜ」
雄真がガバッと起き上がった。
「貢佑、このやろ。射きそうだったのによぉ」
両頬を抑えられる。チュッとキスされた。
「雄真ここだぜ。お前が汁出すところはな」
俺は両脚を抱える。自然にまんこがヒク付いた。雄真のちんぽがそびえ勃っている。獰猛な獣のような目。男の本性を剥き出しにしていた。穴がなぞられる。ちんぽがまんこに宛てがわれた。
「挿れるぜ」
「うん」
雄真の腰に力が籠る。ゆっくりと中に挿いってきた。先っぽが奥へ奥へと侵入してくる。濃い陰毛がケツタブ擽った。奥の方から甘く切ない感覚が湧き起ってくる。内壁がピクピク震えた。
「貢佑、凄ぇぜ。今日のお前のまんこ。ちんぽにネットリ絡んでくる」
「縛られた時から疼いてたんだ」
「判った。たっぷりと可愛がってやるからな」
「うん」
唇が軽く触れ直ぐに離れた。またチュッとされる。俺はまんこをキュッと締めた。
「そんなに急かすな」
「だって……」
動き始める雄真の腰。内壁が激しく攻められ始めた。
「あうっ…あっ、あっ、いいよぉ」
雄真の激しい突きに弄ばれるかのように俺のまんこは震撼する。いつもと何かが違う。堪らない感覚が襲ってきた。
「くぅぅ…んく…うぅん…はぁぅ…くぁぁ…ぅぅぅ」
突動する雄真の腰。ちんぽが奥の方を擦ってきた。
「あぅ、あっあっ…あぁぁ、くふっ」
「まだまだだぜ」
雄真は俺を抱き起こした。両脚の下から腕が入れられる。床に静かに脚を着いた。
「しっかり掴まってろよ」
「うん」
雄真が静かに立ち上がる。上下に俺を揺すりながら部屋の中をゆっくりと歩いた。
「おら、突いてやるからな」
雄真の腰が突きあがる。内壁が研磨された。
「んっ…ぐふっ…んぐ、んんっ…」
「いいのか」
「いっ、いぃよぉ」
縄がカラダにくい込む。奥壁が擦られた。床に立てかけられた鏡に雄真の背中に彫られた不動明王が写っている。俺に不敵な笑みを送ってきた。
「ぐふっ…うぉぉ…うぅっ」
ベッドに戻った。正常位で激しく突きこまれる。甚振られる俺のまんこが悲鳴を上げた。
「あぁぁぁぁぁ…駄目っす。おっ俺狂っちまう」
「いいぜ狂えよ。俺が受け止めたるからな」
突き込む雄真。ションベンが洩れそうな感覚が襲ってきた。
「もっ洩れそう」
ビシャービシャービシャー…ションベンでも我慢汁でもない透明な液体が噴き上がった。
「す、凄ぇ潮噴いた。あがるぜ」
雄真が荒れ狂うように腰を付いて来た。
「あっ駄目ぇ…おっ俺」
ビシャービシャービシャー俺はまた潮を噴いた。
掘り込みながら体を折り曲げ俺の乳首に吸い付いてくる。舌先が円を描くように這い回ったり甘噛みしてきたりした。その度毎に俺のまんこは官能の渦のに引き込まれそうになる。カラダがガクガク震えた。
「んぉぉぉ…あぁぁぁ…あぁぁぁ…あぁぁぁ」
「凄ぇ、まんこがグニョグニョ纏わりついてくるぜ」
ジュグッジュグッジュグッ…グショッグショッグショッ…ジュブッジュブッジュブッ火照りと湿り気が混ざった交尾音。部屋に轟いた。
「うわっ…そんな締め付けるな。んぁ、やべぇ…お、俺、射きそう」
「おっ俺も…あっ駄目、当たるっうぅ…当たる」
雄真の腰の動きが加速される。突き方が深く重たくなった。
「あぁぁぁぁぁぁぁ…駄目だ。マジやべぇ、種付けるからな。俺のガキ孕めよ。んぉぉぉぉぉぉぉ射ぐ…あぁ射く」
雄膣の奥に生暖かい汁がぶち当たる。亀頭の振えが伝ってきた。
「うぐっぉあっ…おぉぉぉぉ射く、射く…おぉぉんぁぁ射くっっ」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁をトコロテンで噴き上げた。
雄真が倒れ込んでくる。自然に唇が触れあった。突き刺さっていた雄真のちんぽ。ズニュっと抜け落ちた。雄真の息が上がっている。ハァハァハァと荒く息を吐きながら俺の隣に横になった。雄真のちんぽをグイッと握る。口を寄せていった。
「こ、貢佑……」
頬張ると角度をすこしずつ上げていく。裏筋にチロチロ舌を這わせた。
「へへデカくなったぜ」
雄真の上に跨る。後ろ手にちんぽを握ると俺のまんこに宛てがう。ゆっくりと腰を沈めた。
「んぁぁぁぁいぃ…挿いってくるぅ」
根元迄埋め込むと腰を上下に動かした。
「このやろ…判ったぜ」
雄真の腰が突き上げてくる。内壁が激しく擦られた。
「あぅ…あぁぁぁぁぁっあっ…んくぅ…いぃ」
雄真を抱き起こす。向かい合う体位になった。唇が触れ合う。首筋が撫でられた。
「んぁぁぁぁぁあぅぅ…んかぁ…いっ、いぃ」
押し倒される。雄真の腰が波動した。左脚が抱えられる。突き込みが激しくなった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…駄目ぇ…」
「何が駄目なんだ。気持ちいいんだろ」
「いっいっす…んぁぁぁぁぁいぃ…気持ちいぃ」
両脚を抱え直されグイッと前の方に抑え込まれた。俺のちんぽが迫ってくる。ガシガシガシと雄真の腰が突動した。
「うぐっ…うがっ…うぁっ…うぁぁぁ」
「いい声出てるぜ。おらもっと哭け」
雄真の腰が大きく引いた。そして一気に突き込まれる。
「んくっんくっんくっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ…んぁ」
「うぁぁ…堪らんぜ…凄ぇ締まる…あぁぁんぉ」
ジュグッジュグッジュグッ…グショッグショッグショッ…ジュブッジュブッジュブッ火照った交尾音が部屋に鳴り響く。パンパンパンパンパンパン…パンパンパンパンパンパン…筋肉同士がぶつかり合った。
「あぅぅ…んぁぁぁぁぁぁぁ…また射っちゃう、やべぇ」
「いいぞ射けよ」
ズグッズグッズグッと奥が擦られた。
「あぁぁぁぁぁぁ…射ぐ……」
ドビュッドビュツドビュッ乳白色の粘液が俺の顔に降りかかる。ビュビュッビュビュッビュビュッビュッビュッビュッ今度は顎から首に飛び散った。
「んぁぁぁぁ堪んねぇまんこだぜ。んぉぉぉぉぉおっ俺も射く」
雄真はズニュットとちんぽを引き抜いた。扱きながら俺の眼前に差し出してくる。俺はそのちんぽに食らい付いた。「んぁぁぁぁぁぁ…うぅぅ…射ぐ…射く…射く」
俺の喉奥に雄真の雄汁がぶち当たってきた。雄真と視線が交差する。ちんぽを口から放す。俺は喉をゴクンと鳴らした。
「美味ぇ…今日のは最高に美味ぇ」
雄真に抱き寄せられる。自然に唇が交わされた。
「凄ぇ気持ち良かったぜ」
「うん…俺も」
頭を撫でられる。俺はギュッと雄真に抱きついた。
「貢佑、今夜のお前凄ぇ淫乱だったぜ。潮噴くしよ。2発もトコロテンしたもんな」
「こいつのせいだぜ」
俺は雄真のちんぽをギュッと握った。
「俺さもっと好きになった」
「うん、俺も……」
激しかった交わりの後の気怠い時間、互いの体温を感じ合っている。雄真に擦り寄っていく。キツく抱きしめられた。
[ 2015/02/07 19:24 ] 色に染まる | TB(-) | CM(0)

色に染まる⑧

 初夜が明ける。新居で新しい朝を迎えた。カーテンを開けると眩いばかりの陽光が射し込んでくる。俺と雄真の新しい時が刻まれ始めた。雄真が珈琲そ啜りながらパソコンを覗いている。見上げる雄真。目が輝いていた。
「ここ行くか」
「えっ……」
「ほら施設も充実してるし、刺青もOKみたいだしな」
「いっすね」
向ったのはスーパ銭湯だ。
「そう言えば一緒に出掛けるの初めてだな」雄真がボソッと口にした。確かに郷さんの所に行ったりサブさん逹とお茶したりはあったけどデートらしい事はしていない。何気に心が浮いた。車を出す。運転するのは俺、助手席には雄真がいる。初デート車中で会話も弾んだ。車を転がす事40分。小高い丘の上にあるスーパー銭湯に着いた。入口を入る。料金を払いタオルセットを受け取った。
脱衣所に行くと1人の兄貴がを解いている。背中には龍の刺青が入ってた。中に入る。チラホラと刺青の兄貴、親父を見掛けた。
「ここ結構いるんすね」
「そうだな」
何となく親近感が湧いた。
風呂を上がりマッサージを受ける。食事を摂るとまた風呂に入った。露天風呂に並んで浸かる。そっと手を握り合った。すると1人の親父が近付いてくる。背中には火消しの刺青が入っていた。
「よぉ」俺逹と向かい合い座る。そっと手を放した。
「あっどうも……」
突然の声掛けに一瞬戸惑ったけど俺は応える。雄真は隣で微笑んでいた。
「何処で彫ったんだ」
「郷って言う刺青屋っすよ」雄真が応えた。
「やっぱりな。図柄が郷さんっぽいもんな。俺もそうなんだ」
「へぇ世間って狭いもんすね」雄真が感心した様に声にする。共通の話題を持った俺逹。会話が弾んだ。
「あれっ兄さん逹もしかしていい仲なのか」
親父が俺逹の左腕の刺青に
「えっ……まぁそうっすね」ハニカミながら雄真が声にした。
「腕に名前入れてるもんな。雄真に貢佑か。俺も昔はな……幸せになれよ」
「ありがとうございます」
屈託のない笑顔を浮かべ親父は立ち去った。
「好い人だな」雄真がしんみりと声にする。
「そっすね」俺もしんみり応えた。陽が傾き始める。空が茜色に変わった。
「貢佑」
「ん」
「帰ろうか」
「うん」
俺逹はスーパー銭湯を後にした。運転する雄真。俺は助手席に座った。
「いいところだったな」
「うん、また出掛けような」
刺青を入れた客達の事、刺青親父が放った意味深な言葉。車中の会話も弾んだ。
「なぁ貢佑」
「ん……何」
「落ち着いたらさ、新婚旅行にでも行くか」
「わぁいっすね」
「いっぱい稼いで海外にでも行こうぜ」
「そっすね。明日から仕事だ。頑張るぞ」
車は俺達を乗せ一路我が家へ向かった。一線を終え一丁でベランダに出る。まだ風が冷たい季節。心は火照り寒さを感じなかった。
「貢佑幸せにしてやるからな。お前は俺の連れ合いであり息子だしさ。これからは俺が守っていくぜ」
「うん、俺も雄真を守っていくな」
「これでよかったんだよな」
「うん俺さ、雄真に会ってから色んな事教わった。でもさ一番は人を愛することの大切さを教わったことなんだ」
「貢佑…愛してるぞ。これからもずっとだかなら」
「うん、俺も愛してる」
雄真の顔が近づいてくる。両頬が温もりのある手で覆われた。目を瞑る。唇と唇が触れあった。薄く開いたところから舌が挿いってくる。舌を絡ませ合いながら俺は雄真の背中に腕を回した。抱きしめ合いながら雄真の心を感じる。永くて切ないキッスが終わった。結婚の記念に自費出版した刺青野郎の恋。俺達の写真集だ。撮影は郷さんが結婚祝いにと紹介してくれた写真館。プロのカメラマンに撮って貰った様々な画像。キス、ハグ、縛り。俺達を晒した。顔は判りにくいように撮ってくれたけど見る人が見れば俺達と判ると思う。それはそれでいい。俺達の愛の集大成だからだ。販売はBook's FINDの単独販売。この写真集も好調に売れている。応援メッセージも沢山頂いた。サブ、テツそして郷さんも喜んでる。この前3人で”雄”に見えた時に写真集を渡した。
「中々いい仕上がりだなカッコいいし綺麗だぜ」郷さんが言う。テツもサブも頬を赤らめながら写真集を見ていた。
「男同士も悪くねぇな」サブがぼそっと言う。
「そうだな」テツもぼそっと声にする。もしかしてこの2人……そんな気もした。
挙式後2ヶ月が経った。忙しい毎日が続いている。夕方まではBook's FINDで仕事。注文品の発送、送られてきた本の整理、ホームページの更新。古書の出張買取に行くこともある。色々雄真が手伝ってくれるので有難い。夜7時俺は”雄”に入店する。俺達は其々の仕事を手伝いあう。勿論家事は分担している。朝から夜まで働き詰めだけど苦にもならない。仕事を楽しんでるからだ。それに大好きな奴といつも一緒に居られる事がこの上なく嬉しい。多分それは雄真も一緒だと思う。
夜11時。雄の暖簾を入れた。
「お疲れ様、ありがとな」
「とんでもないっす」
俺達はありがとうの言葉を忘れない。
「帰るぞ」
「うん」
雄真は俺の事を何でも見通している。俺の中に棲んでたM性も覚醒させてくれた。を締めること、緊縛そして刺青。俺は雄真の色に染まった。また新たな時を歴史を刻み始めてる。そして俺は更に色濃く染まっていくに違いない。
春の芽吹き (22)
俺達は春を迎えた。
[ 2015/02/07 19:16 ] 色に染まる | TB(-) | CM(0)