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枕営業⑥

 この晩ホテルで一線を交え今夜景を眺めながらBARでカクテルを飲んでいる。
「家とかどうすんだ」
「いい思い出が殆どない家なんで身の回りの物以外は全部売却します。それでお互い新たな人生を歩もうって事にしました。だから俺も何処か住むとこ探さなきゃないっすね」凱斗がポツリと声にする。
「なぁだったら俺んちで一緒に暮らさないか?」
「えっいいんすか」
「ああ、いいぜ」
「あ、ありがとうございます。嬉しいっす」
凱斗の目が真剣な眼差しになった。
「もうひとつお願いしてイイっすか?」
「何だ?」
「俺あいつと泥仕合演じまったから一緒の会社に居たくないんすよ。何処か紹介して貰えないっすか?」
「だったらうち来いよ。チョッと忙しくなったから営業1人増やそうと思ってた所だからな。但しうちの営業は、営業兼現場監理だからチョッときついかも知れんけどな。お前まだ若いし大丈夫だと思うぜ」
「あっお願いします」
「昼も夜も俺がしっかり仕込んでやるからな」
「あ、ハイ」
凱斗との新しい暮らしが始まる。心が浮いた。窓からは満天の星空が降り注いでくる。この晩俺達は将来を語り合った。凱斗の目が輝いている。俺は今までの事を思い起こした。凱斗の元奥さん彩夏が起こした些細な出来事。そのことが起因となって凱斗を枕営業させた。そしていまこいつは俺にとって掛け替えのない奴になっている。凱斗が毎田住器での最後の仕事を終わらせた。
「じゃぁ頼むな」
「ハイかしこまりました」
龍生と隼汰の住宅リフォームの建材を俺は発注した。
「凱斗今日用事あるのか」
「いえ、無いっす」
「じゃぁデートするか」
「えっ…ドライブでもしようぜ」
「はっハイ…嬉しいっす」
凱斗とはご飯行ったりHしたりは何度もある。だけどデートらしいことはしたことがなかった。仕事が終わり7時に待ち合わせる。海岸沿いに車を走らせた。途中小洒落カレー屋が有ったので晩飯を摂る。俺は欧風カレー凱斗は野菜カレー、大皿サラダとコンソメスープも頼んだ。いい匂いをさせて料理が運ばれてくる。ノンアルコールビールで乾杯した。当ても無く海岸線を走らせたけど好きな奴を2人だけの空間。とても楽しかった。
「兄貴ぃ……」
「へへっ」
凱斗が俺の事を兄貴と呼び始めた。中々いい響きに聞こえる。
「明後日だよな」
「うん」
「何時頃になりそうなんだ」
「午前中にリサイクル業者がくるから多分1時頃には行けると思うよ」
「あぁ判った」
いよいよ凱斗との暮らしが始まる。心が弾んだ。
「兄貴さぁ……」
「おっそうなのか」
楽しげに話しかけてくる凱斗。その声が心地よく俺の耳に届いた。1時間ほどして車を停める。人気のない海岸に降りた。小さな砂浜に座りぼーっと海を眺めている。
星と月の光が海面に反射していた。
「幸せにしてやるからな」
「うん」
「凱斗愛してるぜ」
「うん、俺も…兄貴愛してる」
凱斗の肩に手を回し唇を寄せていく。唇が触れ合い舌を絡ませ合った。
接吻 (1)
凱斗の心臓音が俺の躰にジンジン響いてくる。
「じゃぁ行くか」
「うん」
車に戻ると来た道をまた走った。隠微な光に包まれた建物が先に見える。ウインカーが点きゆっくりと車は左折した。

理想のちんぽで掘ってやるとウケは悦ぶ

大噴火

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スクイーズボールポーチ (ノーマル)

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INDIES 11 拘束志願者

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[ 2015/03/22 13:21 ] 枕営業 | TB(-) | CM(0)

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