翌朝目覚めると剣汰は居なかった。時計を見ると10時を回っている。リビングに行くとカウンターで剣汰が珈琲を飲んでいた。
「おはよう」
「あっおはよう」
剣汰の言葉に覇気を感じなかった。カウンターに並んで座る。簡単な朝食を済ませた。
「何所か出掛けるか」
「あっ午後から用事あるから……」剣汰からさもない応えが返ってきた。
「じゃぁ帰るか」
「そうかぁ」
玄関まで見送ってくれた。
剣汰を抱き寄せる。軽く唇を合わせた。
「じゃぁまたな」
「うん」
「今度俺んちにも遊びに来いよ」
「うん、判った」
バタンとドアが閉まる。俺は剣汰のマンションを後にした。豹変した剣汰。昨晩あんなに盛り上がったのに何故だ。一晩経ち冷静になったら気持ちが変わったのかも知れない。あいつは本来、大の女好きなんだから……何処からか舞い散ってくる桜の花びらが切なくみえた。夜メールしてみる。
”良い時間過ごせたぜ。ありがとな”
翌日返信されていた。
”ごめん。寝ててメール気付かなかったよ。じゃぁまたな”
桜の花が散り葉桜になった。時刻は夜9時。インターホンが鳴った。
「剣汰っす」
「あっ今開けるな」
ドアの向こうには剣汰が立っている。切なさと何かが混ざった複雑な表情を浮かべていた。
「栄輝、ゴメンな」
「なんだよ。お前何も悪い事してねぇだろまぁ入れよ」
リビングに通した。テーブルを挟み向かい合ってすわる。剣汰と視線がぶつかった。
「俺さあの晩最高に気持ち良かったんだ。でも良過ぎて怖くなっちまった。このままズルズル、埋もれちまうような気がしてさ」
剣汰が俺を見る。言葉を続けた。
「俺さ、栄輝が俺にとって大切な存在だって思い知らされたんだ」
「えっ……」
「目を瞑ると栄輝の顔浮かんだ。切なかったよ。胸が張り裂けそうだった。それに……」
「それになんだ」
「年甲斐もなく夢精した。夢の中で栄輝とHしてたんだ」
剣汰がちょっとはにかんでる。
「俺栄輝に冷たい態度とっちまったけど俺とちゃんと付き合ってくれよ」
「栄輝立てよ」
「えっ……」
「立てって言ってるだろ」俺は吠えた。
ゆっくり立ち上がる剣汰。少し怯えてるようにも見えた。
「剣汰……」
俺はそっと唇を合わせた。
「あぁ…良かった」
剣汰は椅子に腰かけるとテーブルに置いてあるハーブティーを飲む。そして手作りのクッキーを頬張った。
「美味ぇ…安心したら腹減っちまった」
「飯食ってねぇのか」
「うん…」
「何か用意するからシャワー浴びてろよ」
「判った」
今晩何かが起きる。男の洗礼第二弾だ。淫乱な心が芽生えてくる。風呂場から聞こえるシャワーの音さえ淫猥に聞こえた。
「着替え置いとくからな」
「ハーイ」
俺は色違いの甚平と真っ新な白
褌を脱衣所に置いた。
「栄輝……」風呂場から剣汰の声がする。
「ん、どした」
「これ……」剣汰が
褌を手に取り戸惑っている。
「お前の下着だぜ」
「でも……」
「今締めてやるからな」
俺は剣汰に
褌を締め込み始める。一端の日本男児が出来上がった。
「カッコいいぜ。どうだ引き締まるだろ」
「う、うん」
「自分で締めてみろよ」
「うん」
俺達は
褌を解いた。剣汰に締め方を教える。
「こうやって…こうだ」
「うん」
「そしてこうだ」
「うん」
逞しい剣汰には
褌が良く似合っていた。
「飯にするぞ」
「うん」
テーブルを挟み向かい合って座った。グラスにビールを注ぎ合う。カチンカチンと触れ合った。
「いっぱい食えよ」
「うん」
剣汰は豚の角煮を箸で抓むと口に運んだ。
「美味ぇ…柔けぇ。口の中で蕩けどうだ」
剣汰の顔が綻んだ。
「栄輝は料理上手いんだな」
「殆ど自炊だからな」
時間がゆっくりと動いてる。この上ない幸せを感じた。
「なぁ褌同好会って俺も入れるのか」
「えっ……」
「お前が好きなものは俺も好きになりたいからさ」
「あっあれは嘘だ。あの時咄嗟の嘘ついちまった」
剣汰に目を遣る。
「あっ今作ろうか。俺と剣汰だけの褌同好会。なっ」
「うん、判った」
剣汰と俺。また1歩近づけた。この前とは少し違った感触に今包まれている。食事を済ませソファーに並んで座った。焼酎の水割りを一緒に飲んでいる。剣汰の顔が桜色に染まりだした。そっと肩を抱いてやる。
「やろうよ」剣汰がポツリと声にする。
「あっち行くか」
「うん」
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[ 2015/04/04 17:46 ]
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