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蛍①

 俺は琢磨、31歳の髭リーマン。趣味はプロレス。観戦も好きだが実践も好きだ。プロレス道場に通い始めて5年。時々練習試合も行われる。筋肉同士がぶつかり合う。飛び交う声、吹き出る汗。ストレスの発散になる。この前久しぶりにロメロスペシャルを決めた。この技を決めると何故か高ぶる。身長はちょっと短躯の165㌢。それをカバーする為、躰を苛め抜いた。性格は温厚だけど切れると怖いと言われる。それはリングでも同じだ。闘争心剥き出しになる。そんなある日事件が起こった。季節は初夏。熱風のような風が纏わり付いてくる。練習が終わった。時刻は9時を回っている。電車に乗ると結構空いていた。着座すると一気に睡魔が襲ってくる。隣の男が俺の頭をグイッと押してきた。俺は居眠りしてそいつの肩にもたれ掛っていたらしい。視線がぶつかる。厳つい目で俺を威嚇してきた。
「迷惑掛けてるのが判らねぇのか」
「あっすみません。御免なさい」
俺は素直に頭を下げた。程なくしてそいつが目を瞑る。うとうとし始めた。今度はそいつが俺の肩に頭を乗せてくる。俺はじっとしていた。目を覚ましたらどんな表情を浮かべるのかちょっと興味が湧いてくる。男に目を遣った。色黒の肌。厳つい標榜にゴツいガタイ。だか裏腹に寝顔はちょびっと可愛く見えた。どれ位そうしてただろうか……そいつが目を開ける。ばつが悪いような目をしていた。だが誤る素振は見せない。不機嫌そうな顔。ふてぶてしい態度をとっている。少し切れ掛けた。
「気にするな。迷惑なんて思ってないからさ。俺はそんなちっちぇぇ男じゃねぇしな」
俺は煽りをいれてみた。
「なに……」
男の言葉に怒気が含まれている。その時駅に電車が入った。男が網棚の鞄を取ろうとしている。俺の頭の上にま落ちてきた。男は何食わぬ顔で電車を降りようとしている。俺は切れた。
「ちょっと待て……」
俺は男を追いかける。男は俺の声を振り切るように歩いてた。改札を出る。俺は男に追いついた。
「待てって言ってるんだろ」
「なんすか」
男は脚を止める。面倒くさそうに振り向いた。
「てめぇ人の頭に鞄落としやがってよぉ。それこそ迷惑だぜ。誤れよ」
「関係ねぇよ。お前がボサッとしてたからだろ」
「なんだと……」
男と視線が交差する。瞳の奥から攻撃的な光が見えた。
「痛い目に合わなきゃ判らねぇみてぇだな」
男はニヤッと笑みを浮かべた。
「こっち来いよ」
俺達傍らにある公園に入った。
夜 (8)
男がファイティングポーズを取る。俺の闘争心に火が点いた。男の拳が次々に飛んでくる。俺はことごとくかわした。俺はガードを固めながら数発のローキックを入れる。男のガードが甘くなった。そこにラリアット喰らわせる。よろける男の両脚を掬った。仰向けに倒れた男にスコーピオンデスロックを掛ける。男の躰がエビ反りになった。
「ちゃんと誤るか」
「あっ誤る」
俺は技を解いてやつた。一瞬の隙を付かれる。男は逃げていった。身長は俺より僅かに高い。やはり逞しいガタイをしていた。足許を見る。免許証が落ちていた。”岸川 遥登…28歳”住所を見ると同じ沿線。俺は免許証を警察に届ける。名前とか聞かれたが答えなかった。俺達は意外な形で遭遇する。あの事件以来10日後のことだ。時間は夜7時を回っている。仕事が終わり家路についた。駅のホームはリーマンOL逹でごった返している。どうにか端の座席を確保した。ターミナル駅で多くの乗客が入れ替わる。俺の前に一人の男が立った。吊革を掴んでいる。紛れもない。遥登だ。俺は見あげる。遙登は明らかに狼狽えていた。
「よぉ久しぶりだな」
怯えたような目をしている。俺の前から立ち去った。ドアの前に立っている。その時あるカップルらしき2人が動いた。見た目40歳位の男と30半ば位に見える女。男は白髪混じりの頭髪で鋭い眼光を放っている。女はぽっちゃり体型で意地悪そうな目付きをしていた。男が女に目配せする。女が遥登の腕を掴んだ。
「この人いやらしいことしてきます。誰か助けてください」
乗客達が一斉に振り向いた。
「最低な男だな。次の駅で降りろよ」
男が遥との腕を掴んだ。
「何もしてねぇ…止めろ」
電車がホームに入る。遥登は引き擦り降ろされた。無意識のうちに俺の躰が動いた。即座に立ち上がる。電車を降りた。3人はホームの隅っこに居る。男が遥登の胸倉を掴んだ。
「金で肩つけたらどうなんだ。それで許してやれるんだろ」
男と女の視線がぶつかった。
「悔しいけどそれでもいいわ」
「兄ちゃんどうなんだ。それとも警察行くか」
乗客達が遠巻きに3人を見ている。俺は近づいた。
「こいつはやってねぇよ。俺見てたからな」
駅員が駆け寄ってきた。男と女が立ち去ろうとしている。
「またあんたらか」
駅員が女をみる。今度は男を見た。
「こいつら常習犯なんすか」
俺が駅員に問うた。
「そうです。気の弱い人だと金払うみたいですね」
駅員がぽつりと声にする。
「追訴なさいますか」
駅員が言葉を続けた。
「遥登、どうするんだ」
「えっ……」
「今後の事もあるからな。こいつら少し懲らしめた方が良いかも知れんぞ」
結局遥登は追訴した。俺達は警察で事情聴取される。男は内山佳彦。女は遠藤由紀子。事務処理センターで働く同僚だと聞いた。このよう迷惑行為は許される事ではない。それを逆手に取る行為同等の犯罪だと思った。それだけ迷惑行為の被害者が多いのかもしれないが……俺と遥登は警察署を後にした。街は夏を迎える準備をしている。生温い夜風が肌に触れてきた。
「ありがとうございます。助かりました」
「構わねぇよ」
「それにこの前すみませんでした」
「もう済んだことだから気にするな」
遥登に目を遣る。あの時の挑戦的な表情は微塵も無かった。
「人は時に過ちを犯すだろ。でもきちんと誤れば済むことも多いと思うぜ」
「うん、そっすね」
「飲みにでも行くか」
「えっ……」
「嫌なのか」
「そんなことないっす」
「じゃぁ行くぞ」
俺達は居酒屋の暖簾を潜った。仕事帰りのリーマンOLで賑っている。俺達は奥のテーブル席に陣取った。大ジョッキが運ばれてくる。カチンと触れ合った。
「郷田さん俺の名前なんで知ってたんすか」
「あぁ免許証拾ったからな」
「えっ…じゃぁあれ郷田さんだったんすか」
「あぁそうだよ」
視線がぶつかる。瞳の奥から直向きな光が放たれていた。
「あっありがとうございます。俺世話になりっ放しすよね」
「気にすることねぇよ」
ゆっくりと時間が過ぎて行く。高校の時ボクシングをしていた遥登。プロレス道場に通っている俺。格闘技のことで話が盛り上がった。から揚げ、焼き魚、サラダ。料理を堪能する。酒も喰らった。遥登の顔がほんのり桜色に染まっている。俺もほろ酔い気分になってきた。
「そろそろ帰るか」
「ハイ……」
遥登がキョロキョロしていた。
「どうした」
「あれっ伝表は……」
「もう払ってあるからな。さっ帰るぞ」
俺達は居酒屋を後にした。不知夜月が俺達を照らしている。
「俺お礼の積もりで奢ろうと思ってたのに……」
「いいよ。俺が誘ったんだしな」
「俺なんかお礼させてください。俺に出来ることなら何でもしたいっす」
「何でも……」
俺の脳裏に邪悪な考えが過ぎった。
「じゃぁ俺に抱かれろ」
「えっ……」
「えっ冗談だぜ。さっ帰るぞ」
俺は駅に向かって歩き始めた。
「ご、郷田さん。いっすよ」
後ろから遥登が声を掛けてくる。俺は振り向いた。
「本当にいいのか。Hするって事なんだぞ」
「男に二言はないっす」
「こんなこともするんだぞ」
俺は遥登ににじり寄る。抱き寄せると唇を奪った。
「いっす。郷田さんが望むなら……」
「判った。付いてこいよ」
俺は歩み始める。駅とは逆方向へと向かった。1軒の建物の前で脚を止める。怪しいネオンが点されていた。
「ホントにいいんだな。入るぞ」
遥登の首が縦に振られた。部屋のドアを開ける。淫猥な空間が俺達を迎えてくれた。白い大きなベッド。ブルーとオレンジの灯りが照らしている。2つ並んだ枕がこれから起こる淫義を物語っていた。ソファーに並んで座る。俺は遥登を抱き寄せた。
「俺にやられたらもう女抱けねぇようになるかも知れんぜ」
「俺女大好きっすからね。女抱けなくなるなんて有り得ないっす」
遥登がニッと笑みを浮かべる。
「それにこれは俺のお礼だし、罪滅ぼしなんすから……」
「判った。先にシャワー浴びろよ。それとも一緒に入るか」
「いやいいっす。俺シャワー浴びてきます」
浴室からシャワーの音が聞こえてくる。こころとちんぽが昂ぶってきた。シャワーの音が消える。腰にバスタオルを巻いた遥登が現れた。太い首に二の腕、盛り上がった大胸筋。食指が動いた。
「俺も浴びてくるからな」
「は、ハイ」
シャワーを浴びる。あいつは哭くのか…どんな顔で善がるのか…俺のちんぽがピクンと反応した。部屋に戻り遥登に目を遣る。心なしか顔が引きつっているようにみえた。ベッドに座る。俺はバスタオルを腰から外した。外気に晒された俺のちんぽ。グイッグイッと立ち上がる。一気に天を仰いだ。
「しゃぶってくれるか」
「ハイ」
遥登が俺の足許に跪いた。俺のちんぽに手が触れる。グイッグイッグイッと俺のちんぽは天を衝いた。遥登の顔がちんぽに近づいてくる。一端離れた。躊躇いがあるのか同じ動作を遥登は繰り返している。荒いと息がちんぽに触れてきた。
「無理しなくていいぞ」
「む、無理じゃねぇ」
俺のちんぽに遥登の舌が這ってくる。ジュルジュル舐め上げられた。
「上手いぞ遥登、玉も舐めてくれよ」
今度は金玉に舌が這ってくる。玉袋に吸い付いてきた。
「今度は俺がしゃぶってやるからな」
遥登が立ち上がる。バスタオルが持ち上がっていた。
「何で勃たたせてるんだ」
「わ、判らねぇ」
バスタオルを剥ぎ取る。ちんぽが飛び出してきた。
「横になれよ」
「うん」
仰向けになった遥登。俺は真ん中の男のお証に舌を這わせる。根元から裏筋目掛けて舐め上げた。金玉に指を這わせる。真ん中の縫い目を掻き撫でた。
「うぁぁぁぁぁ…んくぅ」
ちんぽを咥える。顔を上下に抽動させた。遥登の腰が突き上がる。俺の喉壁が擦られた。
「あぅぅ…はぁいぃ」
遥登が俺の頭を押さえる。腰が突動してきた。手を伸ばすと乳首に指を這わせる。遥登のカラダがガクガク震えた。
「んぁぁぁぁぁぁ射っちゃう…んぉんぉんぉ出る」
喉奥に遥登の汁を感じる。俺はちんぽを解放した。視線が交差する。俺は喉をゴクンと鳴らした。濃厚な遥登の汁が俺の体内に流れ落ちる。仄かなオスの薫りが口の中に広がった。
「すんません。おっ俺……」
「構わんぜ。美味かったしよ」
遥登の上に覆いかぶさる。唇を寄せていった。遥登は顔を背ける。俺は強引に唇を奪った。舌を絡める。静かに唇を離した。
「お前の汁の味だぜ」
視線がぶつかる。遥登の目。複雑な表情を浮かべていた。
「これからが本番だからな。お前を女みてぇに哭かせてやるからよぉ」
「お、女になんかならねぇからな」
「まぁ今のうちにほざいてろ」
遥登の首筋に舌を這わせる。同時に乳首を指で撫でた。もう片方の乳首に舌を這わせる。また首筋を舐め上げた。今度は耳裏に舌を這わせる。耳の中を舌で掻き撫でた。遥登のカラダが微動する。萎えていたちんぽが角度を上げてきた。
「気持ちよくなってきたみてぇだな。男に犯られてよぉ」
「そ、そんなことねぇっす…気持ちよくなんかねぇ」
「そうかぁ…ここは正直だぜ」
遥登のちんぽをぎゅっと握る。俺の手中でそいつは更に硬くなった。遥登のちんぽを咥える。同時にケツ穴を指で優しくなぞった。
「男同士ってのはここ使うの知ってるよな」
遥登の首が縦に振られた。
「怖いか」
「怖くなんかねぇよ」
俺は淫猥な笑みを浮かべる。遥登の両脚を抱え上げた。ケツ毛を掻き分ける。ほんのり赤みを帯びた雄穴が現れた。穴にチュッとする。遥登のカラダが微かに震えた。
「おまんこに仕立てたるからな」
「お、おまんこなんかにならねぇ」
穴をジュルジュル舐め上げる。今度は尖らせた舌を静かに挿れた。舌を指に代える。ゆっくりと付き挿れた。穴にローションを塗り込める。指で解していった。指が2本3本と増えていく。2本の指で穴を広げる。残りの1本で内壁を掻き揚げた。中を確かめるように俺の指が抽動する。明らかに他の内壁とは違う硬い所に遭遇した。俺の指がそこを擦り上げる。遥登のカラダがピクンと震えた。
「あっあぁぁ…はぁ」
「当たったみてぇだな」
俺はそこを執拗に攻める。指の動きが大胆になった。
「んぁぁぁぁぁはぅ…あっあっ…んぁぁ」
「そろそろ良さそうだな」
ローションを穴と俺のちんぽにたっぷりと塗り込める。ちんぽを穴口に宛がった。
「挿れるぞ」
「いっすよ」
遥登と視線がぶつかる。目の表情は慄いていた。クイッと腰を突く。先っぽが呑み込まれる。微かに抗う遥登の穴。俺はカラダをゆっくりと沈める。遥登の顔が歪んだ。
「痛てぇのか」
「いっ痛くなんかねぇ」
「そうか痛くねぇんだな」
俺は腰に力を溜める。一気に根元迄埋没させた。
「んがっ…んぐっ」
遥登の目が涙で潤んでいる。カラダを折り曲げると瞼にキスをした。
「痛てぇんだろ。悪かったな。優しくしてやるからな」
唇を寄せていく。唇が触れ合った。薄く開いたところで舌を挿れる。舌を絡めた。キスしながら乳首を指で愛撫する。頭を撫でてやりながら首筋に指を這わせた。俺は執拗に愛撫し続ける。何時しか遥登の表情から強張りが消えていた。俺の腰が突動する。内壁がちんぽに絡んできた。グイッグイッグイッと腰を突く。突き込みながら乳首に指を這わせた。
「あぁぁ…はぅ、おっ俺、んぁぁんぉ」
「気持ちいいんだろ」
遥登が首を左右に振る。萎えていたちんぽが芽吹き始めた。ガシッガシッガシッ俺の腰が激しく動く。突き込む毎に遥登のちんぽは硬度を上げた。
「あぁぁぁぁぁぁいぃ…気持ちいぃ」
「正直になったな。もっと哭かせてやるからよぉ」
俺の腰が勇猛に動く。遥登のカラダが左右に捩れた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁいぃ…そこもっと突いてくれよ」
「判ったぜ突いてやるからな」
完全の勃起した遥登のちんぽ。尖端は我慢汁で濡れそぼっていた。遥登を抱き起こす。向かい合う体勢になった。唇を寄せていく。遥登のほうから合わせてきた。
「凄ぇいいおまんこだぜ。俺のちんぽに纏わり付いてくる。んぁぁ凄ぇ」
「俺もいぃ…堪んねぇ。あぁぁぁぁぁんぉんぁ」
遥登をゆっくりと押し倒した。視線がぶつかる。遥登の顔付きがトロンとしていた。俺の腰が波動する。大きくうねりながら突き込んだ。
「あぁぁぁぁぁいいよぉ……」
喘ぎながら遥登は自分のちんぽを扱き始めた。グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部からは火照った交尾音が流れる。
「遥登ぉ鏡みてみろよ」
遥登が脇にある鏡に目を遣る。完璧に結ばれた2頭のオスが映し出されていた。
「おっ俺…やべぇ、射きそうっす。んぁぁぁぁぁぁ」
「射けよ…思いっきりぶっ放せよ」
「んぁんぁんぁ…んくぅ射く、射ぐ…んぁぁ射ぐ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ遥登は大量の白濁汁を噴き上げる。その汁が弧を描き遥登のカラダの上に舞い降りた。
「んぁぁぁぁ締まるぅ…やべぇんぉ射く…射ぐ、射くぅ」
俺は遥登の膣奥に種を注いだ。ちんぽを静かに引き抜く。遥登の横に滑り込んだ。遥登を優しく抱いてやる。自然に唇が触れ合った。激しかった雄交尾。その余韻を感じあうように俺達は暫し抱き合っていた。
「帰るか」
「うん」
シャワーを浴びる。身繕いした。外に出る。夜風が心地よく肌を撫でてきた。電車に乗る。軽い会話を交わした。
「なぁ遥登……」
「えつ……」
”また逢おうか”その一言が言葉にならなかった。
「俺罪滅ぼし出来たっすか」
「あぁできたぞ」
電車がホームに入る。
「じゃぁな」
「うん」
俺は駅を降りると家路についた。
[ 2015/07/17 20:06 ] | TB(-) | CM(0)

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