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授かった宝物④

 空が澄んで絹のように光っている。新緑が爽やかに色づいていた。俺と父さんのマリッジリングを選ぶために宝石店に来ている。杏奈が言い出したことだ。
「これいいんじゃない」
「そうか…じゃぁこれにするか」
俺達の選んだのはシルバーとイエローゴールドのリング。刻印はVero amore(真実の愛)と入れて貰った。
「杏奈ありがとうな」
「とんでもないわ。私の方こそアリガトね。成仁のお陰で素晴らしい父さんと知り合えたんだからね」
俺の配偶者杏奈。思えばすべてこいつの言いなりになってきた。だがそれで良かったと思っている。俺にこんな素晴らしい家庭を授けてくれたのだから……
今日吉日。俺達は日取の良い日に入籍を済ませた。これから新たな時が刻まれる。いろんなことが起こると思う。良いことばかりでないのは判っている。だが俺達は必ず乗り越えて行く。みんなの力を合わせながら……
雲間を割って夏の朝陽が眩く降り注いできた。風が何故か爽やかに肌を撫でてくる。俺達の引越しが始まった。トラックから次々に荷物が運び出される。リビングには新しい応接セットが置かれた。其々が荷物を収納する。引越しが終わった。キッチンでは父さんと杏奈が料理している。トントントンまな板を叩く音が小気味良く耳に響いた。風牙と浩太が遊んでいる。キュンキュンキュン…キャッキャッキャ…クーンクーンクーン甘い声を上げていた。新たな岩渕家が動いている。日が傾き始め空が黄昏色に染まった。杏奈と視線が交差する。俺達が考えたサプライズが発動した。
「父さんちょっと来て」
杏奈が父さんに声を掛けた。俺達は仏間に入る。線香に火を点けた。
「父さん座ってくれよ」
俺を真ん中に右に杏奈左に父さんが正座する。線香の香りが漂ってきた。俺と杏奈が合掌する。心が穏やかになってきた。
「お爺ちゃん、お婆ちゃん。私と成仁はこれからマリッジリングを外します」
「お前達……」
父さんに強い視線を感じた。
「俺達は夫婦では有りますが、愛情は無く、深い友情で結ばれています。そんな俺たちが指輪をしていることに矛盾を感じました」
「この指輪をどうぞお預かりください」
最後は杏奈が言い切る。俺と杏奈は指輪を外すと仏壇に納めた。
「今度は父さんと成仁の番だからね」
杏奈が小さな箱を開けた。2つのリングが入っている。1つを俺に渡された。俺は父さんの左手を取る。薬指に指輪を嵌めた。
「成仁に嵌めてあげてね」
杏奈が父さんに指輪を渡した。父さんの手が微かに震えている。俺の左薬指に指輪が嵌められた。俺と父さんの左指にはVero amore(真実の愛)と刻印されたマリッジリングが輝いている。父さんの両頬を手で覆った。
唇を寄せていく。静かに唇を合わせた。浩太と風牙が覗いている。浩太がキョトンとしていた。
「浩太、ジイジイとパパのこと好きでしょ」
「うん大好き」
浩太が父さんに走り寄る。後ろから抱きついた。
「パパとジイジイが今まで以上に仲良くなった所なんだよ」
「ふーん……風牙おいで」
浩太はまた風牙と遊び始めた。
「お前ら生意気なことしやがってよぉ…嬉しいぜ」
3人の視線が交差した。
「俺もお前達に渡すものがある。ちょっと来てくれ」
俺達はリビングに入った。俺と杏奈が並んでソファーに座る。向かい側に父さんが座った。父さんが俺と杏奈に目を呉れる。小さな紙袋から3つの鍵を取り出した。ゴールドのプレートキーホルダーが着けられている。プレートには絆_慧,成仁,杏奈,浩太,風牙と刻印されたいた。
「ここはお前らの家だからな……」
父さんの目尻が下がっていた。
「ありがとう……」
杏奈の顔が綻んでいる。
「ありがとう」
俺の声が弾んだ。黄昏ていた空が星空になっている。夜の時間が流れ始めた。
「浩太、ジイジイとお風呂入るか」
「うん」
浴室から浩太のはしゃぐ声が聞こえる。俺と杏奈も其々風呂を浴びた。父さんと杏奈が料理を運んでいる。俺は風牙にご飯をあげた。岩渕家の始めての宴が始まろうとしている。俺達はテーブルを囲んだ。グラスにビールを注ぎあう。
「これからも宜しくな」
父さんの声が生き生きとしている。グラスがカチンカチンと触れ合った。
「浩太、ジイジイと乾杯しようか」
「うん」
父さんが優しい眼差しで浩太を見ている。風牙がキュンキュンキュンと声を上げテーブルの回りを走り回っていた。
「父さん、これからも料理いっぱい教えてね」
「あぁ任せとけ」
岩渕家の面々。其々違うがみんな輝いている。和やかな中宴は終わった。寝室のドアノブに手を掛ける。初夜の扉が開いた。鼓動が早鐘のように高鳴ってくる。灯りを燈すと部屋が淫猥に見えた。俺達は着ているものをむしり取る。六尺一丁になった。
褌 (15)
「随分いいガタイになったな。腹筋も割れてるしよ」
「父さんのお陰だよ。ありごとう」
「おいで……」
「うん」
ベッドの上に向かい合った座る。脚を交差した。にじり寄る父さんと俺。唇を合わせた。舌が挿いってくる。俺達は執拗に絡めた。クチュックチュッと淫猥な音が奏でられる。父さんの手が俺の胸を弄ると指が乳首に這ってきた。
「ん、んん、ん」
くぐもった喘ぎが俺の口から洩れる。今度は首筋を舐め上げられた。
「あぁ…あぁ…あぁんぁぁ」
乳首に舌が這ってくる。舌先が乳輪に転がってきた。
「あうっ…いいよぉ」
「へへ、乳首勃ってきたぜ」
指腹で乳首な撫でられる。同時に前袋を握られた。
「ギンギンだな。今楽にしてやるからな」
俺の褌が解かれる。父さんも自分で褌を解いた。父さんのちんぽが天を仰いでいる。先っぽは汁で濡れそぼっていた。父さんが俺の上に重なってくる。ちんぽをゴリゴリ擦り付けてきた。
「くぅぅ…んぁ、あぁぁ」
父さんカラダが下に動く。俺のちんぽに舌が這ってくる。根元から舐め上げられた。亀頭の括れに舌先が転がる。今度は亀頭が口に含まれた。
「くぅあふぅ…おっ俺にも」
父さんのカラダが反転する。目の前に父さんのちんぽが現れた。巨大なちんぽを口に咥える。シックスナインの体位だ。俺達は顔を前後に抽動させる。腰をガシガシ動かした。ジュボッジュボッジュボッ…ジュルッジュルッジュルッ淫猥な尺八音が部屋に鳴り渡る。しゃぶりながら父さんの金袋をぎゅっと握った。俺の金玉に指が這ってくる。堪らない感覚が襲ってきた。
「んん、ん、んん」
「ん、んん、ん」
音にならない喘ぎ声が耳に響いた。金玉の奥が熱くなってくる。父さんの金玉が競りあがってきた。喉壁が激しく擦られる。その途端濃厚な汁がぶつかってきた。金玉の中で雄汁が蠢いている。俺は父さんの口の中で戦慄いた。2本のちんぽが放たれる。2人の喉がゴックンと鳴った。
「美味かったぞ」
「うん、俺も」
父さんに抱き寄せられる。キスをした。舌を絡める。2人の残り汁が口の中で融合された。父さんのちんぽを握る。まだ硬さを失っていなかった。俺は父さんに跨る。後手でちんぽを握るとおまんこ口に宛がった。
「成仁……」
「萎えない内に挿れねぇとな」
腰を沈める。俺は一気に根元迄呑み込んだ。内壁を意識してぎゅうっと締め付ける。父さんの腰が俺を突き上げてきた。
「あぁぁぁぁぁぁいぃ…凄ぇ、いぃ」
「成仁、覚悟しとけ。いっぺぇ哭かせてやるからな」
激しく突き上げられた。父さんの動きに合わせて腰を脈動させる。腰を振りながら父さんにしがみ付いた。唇を合わせる。乳首が抓まれた。今まで感じたことのない感覚が俺を襲ってくる。父さんのちんぽが未知の部分を引っ掻いてきた。
「あぁぁ…やべぇんぁぁぁぁぁぁ」
俺の喘ぎが大きくなった。
「狂いそうっす…奥の方から…んぁぁ」
「狂っていいぞ。俺が突いてるんだからな」
奥の壁が擦られる。乳首が舐め上げられた。
「んぁぁぁぁぁぁ射ぐ、はぅあっうぁぁぁんぁ洩れる」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁をトコロテンで噴き上げた。父さんの両腕が膝の裏に入ってくる。更に脚を床に着いた。
「しっかり捕まってろよ」
父さんが俺を抱えたまま立ち上がる。俺は父さん首にしがみ付いた。
「凄ぇ…おっ俺駅弁されてる」
俺のカラダが上下に揺すられる。ふっと浮いた。降りてくると同時に父さんのちんぽが突き上がってくる。涙が零れてきた。
「涙流すほど感じてるのか」
「うん良過ぎる」
揺動する俺のカラダ。突きあがる父さんのちんぽ。俺のカラダが翻弄される。強烈な快感が襲ってきた。
「あっ駄目だ…また、洩れそう…射ぐ、んぁぁぁぁぁぁ射く、で出る」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ2発目のトコロテン。俺は白濁汁を放った。ベッドに戻る。父さんは俺の脚を抱えなおした。俺の左脚と父さんの右脚が交差する。右脚を父さんの肩に抱えられた。突きこむ父さんの腰がうねっている。大きな波が伝ってきた。
「うぁぁやべぇ…凄ぇ締まってくるぜ。射かすからな。種付けるぞ」
俺はコクコク頷いた。
「んぁぁぁぁぁ射く、射ぐ…射くっ」
父さんの生暖かい種汁がおまんこの奥にぶち当たってきた。その途端脳天を快感が突き抜ける。俺は一気に上り詰めた。
「んくっんくっんくっ…はぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ出る。射ぐ…んぁぁぁぁぁも、洩れるぅ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ3度目のトコロテンで乳白色の粘液を噴き上げた。父さんがハァハァハァと荒い息を吐いている。俺からちんぽを引き抜くとベッドの上に仰向けになった。俺は透かさず父さんのちんぽを咥える。顔を上下に動かしながら舌を絡めた。同時に自分のちんぽをゴシゴシ扱く。扱きながら乳首を指で抓る。父さんの指がもう片方の乳首に這ってきた。ジュボッジュボッジュボッ…クチュックチュックチュッ…ジュルッジュルッジュルッ扱く音と尺る音が重なる。その隠微な音に俺は官能の渦の中へと引き込まれた。
「んぁぁぁ、んぉ射く…射ぐ、射くぅ」
父さんの汁が喉壁にぶつかってきた。濃厚な汁が口の中でとぐろを巻いている。喉がゴクンとなった。父さんのちんぽを解き放つ。仰向けになった。金玉がジンジンしてくる。扱くスピードが速くなった。カラダがブルブル震える。
「父さん俺の千擦り見てくれよ」
「判った。見てやるからいっぺぇ出せよ」
「あぁぁぁぁぁぁぁ射ぐ…射く、んぁぁぁぁぁ射く」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を噴き上げる。その汁が宙を舞い俺のカラダの上に舞い降りてきた。父さんの上に重なる。唇を合わせた。父さんの腕が背中に回ってくる。きつく抱き締められた。
「ホント淫乱坊主だな」
「俺をこんなにしたのは父さんなんだからな」
「もう今日は充分だろ」
「ちょびっと足りんけど許してやる」
父さんの横で仰向けになる。手をぎゅっと握った。父さんの温もりを感じる。抱き寄せられた。激しすぎる男と男の雄交尾。その余韻をを感じながら暫くの間抱き合っていた。どれ位抱き合っていただろう。父さんが立ち上がり窓を開けた。
「おいで……」
「うん……」
夜空には煌く銀河が広がっていた。
「綺麗な夜空だな」
「うん」
「愛してる」
「俺も愛してる」
父さんの腕が俺の頬を包んだ。唇が寄ってくる。軽く触れ合うと舌が挿いってきた。舌と舌が絡み合う。背中に回された腕に力が籠もる。カラダが蕩けそうになった。

翌朝カーテンの隙間から覗く陽光で目が覚めた。階下に降りていくと杏奈と父さんが珈琲を飲んでいる。朝の挨拶を交わした。
「成仁…昨日は父さんにたっぷり可愛がってもらったみたいね」
「何だよ。いきなり…父さんが言ったのか」
「違うわよ。清々しい顔してるからね」
顔が熱い。火照ってきた。
「真っ赤になってるわよ。ご飯の用意出来てるからシャワー浴びておいでよ」
俺達の1日動き始めた。
「出掛けるぞ」
父さんの声が響いた。向かったのは清流が流れる渓谷。バーベキューをする。川遊びをした。はしゃぐ浩太と風牙。それを見ている父さんの顔が綻んでいた。木々の間から零れる木洩れ日が眩い。川面に当たる陽光がキラキラ輝いていた。青く澄んだ水。穏やかな流れの中場所によっては険しい表情を浮かべている。俺達の今度も同じようだろうと思った。良いことばかりではないと思う。苦しいこともあるだろう。だが俺達は必ず乗り越える。天から授かった大切な宝物ののだから……
[ 2015/07/20 19:37 ] 授かった宝物 | TB(-) | CM(0)

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