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試験監督①

俺九条将之 32歳。町工場で働いている。物作りが大好きなんだ。仲間の職人達と切磋琢磨しながら仕事に励んでいる。この前会社が表彰された。祝勝会が開催される。その時飲んだ酒は格別だった。
「先輩、お世話になりました」
「おぉ…今日までだったな」
半年前からバイトに来ていた大城戸英寿。確か28歳のはずだ。面構えもガタイも中々いい。色黒で坊主頭、青々としたひげ剃り跡。背丈はちょっと低め。俺と同じくらいだから165㌢前後だと思う。高校時代柔道をしていたらしい。作業着の上からでも肉付きの良さが伺えた。先輩、先輩と慕ってくる。弟みたいで可愛く思えた。
「英寿いくぞ」
「ハイ」
何度かご飯にも連れていくと屈託のない笑顔を向けてくる。その笑顔が途轍もなく好きだ。明るく元気なこいつともう一緒に仕事が出来ない。そう思うとちょっぴり寂しかった。送別会の席上で流していたひと滴の涙。やけに綺麗に見えた。あれから半年。俺は相変わらずの日々を送っている。英寿は時々連絡もくれたし都合が合えば飲みにも行った。実はこいつ、俺と同じかもしれない。一度ガチムチが集まるハッテン場から出てきたのを見たことがある。その時焦りと共にこいつを犯りたいという気持ちが湧き上がってきた。チャンスが無かった訳ではないと思う。だけど俺は行動に移せなかった。
秋も深まったある日。大城戸から電話があった。
秋 (3)
”あっ…先輩、頼みがあるんです”
英寿が淡々と話し始めた。試験監督をやってほしいらしい。大城戸の会社は派遣会社だ。国家試験の試験監督30名募集したけど英寿が手配ミスした為試験監督が足りないみたいだ。集合時間は朝7時45分会場の大学へは俺んちからだと2時間は掛かる。それに髭はNGだ。大城戸が困っている。助けてやりたい。俺の下で良く働いてくれた。爽やかな笑顔。何度も元気を貰った。
”先輩だけが頼りなんです”大城戸の切羽詰まった声。その言葉に俺は引き受けることにした。
3日後大城戸が務める派遣会社で研修を受ける。その中に大城戸も混じっていた。
「先輩、ありがとうございます。これでどうにかなりそうです」
「ほかならぬお前の頼みだからな」
「今度飯でも奢らせてくださいね」
「気にしなくていいからな」
相変わらず凛々しい顔をしていた。そして10月某日。お気に入りの髭を剃り朝5時半家を出る。外はまだ薄暗い。着慣れぬスーツを身に纏いトボトボ駅迄歩いた。冷たい風が肌身に染みる。7時半会場である大学に着いた。
「あっ先輩」
大城戸が駆け寄ってきた。
「おはようございます。今日は宜しくお願いします」
「おぉ宜しくな」
視線が交差した。
「じゃぁそろそろ中入るか」
「そっすね」
ミーティングが終わった。ネームプレートを付ける。左腕には緑色の腕章を付けた。午前中の試験が終わる。雑務を熟した。試験監督の昼休み20分程度しか取れない。速攻で握り飯を腹に流し込んだ。喫煙所に行く為控え室を出る。小柄な若い男が寄ってきた。
「あっすいません。午後試験の時間知りたいんですけど……」
「あっ少しお待ちくださいね」
ちょっと面倒臭いなって思ったけどそうもいかない。それに無茶苦茶可愛っかった。身長160㌢位の髭坊主。短躯だけどガタイはガッシリとしている。ちょっと幼い顔立ち。若雄の薫りをプンプン漂わせていた。控え室に戻り詳細を確認する。若い男の元へ戻った。
「コースは何ですか」
「えっと……SOです」
「それなら12時50分です。説明がありますから15分前には入ってくださいね」
「ありがとうございました」
その男は爽やかな笑顔を浮かべると立ち去った。夕方5時試験が終わる。俺逹試験監督も解放された。
「あっ先輩」大城戸が近付いてきた。
「この後予定ありますか?良かったらご飯行きませんか。俺ももう直ぐ終わりっすから……」
「あっいいよ」
「ちょっとだけ待って貰っていぃっすか」
10分後大城戸は戻ってきた。
「おまたせしました。さぁ行きますか」
会場を後にする。駅に向かい歩いて行った。
「ここどうっすか」
「あっ、いいぜ」
小さな居酒屋。暖簾を潜る。まだ時間が早いせいか客は疎らだ。陣取ったのは奥のテーブル席。向かいあって座った。大ジョッキが運ばれてくる。俺逹はカチンとジョッキを触れ合わせた。料理を食い酒を飲む。大城戸の目の周りがほんのり桜色に染まっている。俺は切り出した。
「なぁ抜き処”元”って知ってるか?」
「えっ…あっ…えっ」大城戸が狼狽している。
「俺見ちまったんだ。大城戸が出てくる所をさ」
「……」大城戸が押し黙る。
「心配するな。俺もそうだからさ」
「えっ…先輩も……」
「あっそうだ。それも大城戸みてぇなガタイのいい奴が好きなんだ」
強ばっていた大城戸の表情に安堵の色が見えた。
「特定の奴いるのか」
「はい、居ますよ。同棲中っす」
「そうかぁいい男だもんな。大城戸は……」
大城戸と視線がぶつかる。何かを訴えてるような気がした。
「なぁ浮気しねぇか」
大城戸の顔が一瞬困惑する。そしてその顔が微笑みに変った。
「今日ならいっすよ。あいつ実家帰って留守なんで……俺も先輩タイプっすよ」
「そうかぁ…じゃあ出るか」
「ここはお礼に奢らせてください。あれっ伝票がない」
「さっき払って置いたよ。さぁ行くぞ」
俺達は立ち上がった。
「済みません。お礼に奢る積りがご馳走して貰っちゃって……」
「俺はメインディッシュご馳走して貰うからさ」
どさくさにまぎれ大城戸のケツをそっと撫でた。



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[ 2015/01/07 19:42 ] 試験監督 | TB(-) | CM(0)

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