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白バイ乗り達の恋③

 若葉が新しい色彩を街に漲らしている。俺の異動が決まった。担当するのは東部。先輩が西部だからちょっと遠いのが気になったけど矢張り嬉しい。早速先輩にメールした。
”先輩、異動決まったよ。東部中隊で白バイに乗ります”
程なくしてメールが返ってきた。
”おめでとう。頑張れよ”
念願の白バイ乗りに俺は成れた。今仕事はとても充実している。班長の小暮文吾さんにも恵まれた。親切に色々面倒を見てくれる。俺を白バイ乗りとして独り立ちさせてくれた。歳は先輩と同じで29歳。背丈は俺と然程変わらない。頭髪は坊主。髭剃り後が青々としている。制服の上からでも逞しさが伺えた。
 だが悩んでることもある。先輩の寮と俺の寮の距離は82㌔。高速使っても車で1時間半の道のりだ。この距離が大きく圧し掛かっている。春から初夏まで少なくても週に1度は逢っていた。小旅行、祭り、映画。色んな思い出も出来た。それが少しづつ疎遠になる。ここ1箇月は逢えてない。先輩の事を考える。切なさが襲ってきた。逢いたいとメールする。残念な返信が戻ってきた。
 今日は合同訓練、場所は機動センター。先輩も参加すると聞いた。秋の陽射しが眩しく射している。先輩を見つけた。俺は駆け寄る。心が浮いた。
「よぉ元気だったか」
「うん、元気だった。でも逢いたかったよ」
嬉しさが込み上げてくる。その時だった。
「武史久しぶりだな」
「おお文吾久しぶり」
小暮班長の声に杉田先輩が応える。2人の声が明るく俺の耳に響いた。
「えっ班長知ってるんですか」
「あぁ同期だからな。警察学校で一緒に学んだ仲だぜ。他にも色々あるけどな」
「えっ色々……」
「あっやべぇ余計なことしゃべっちまった。昼飯3人で食おうぜ。さあ行くぞ。そろそろ始まるからな」
午前中の訓練が終わった。今俺達は食堂でテーブルを囲んでいる。窓から覗く空は澄み渡っていた。
春の空 (5)
「武史、あの時凄かったよな」
「おおそうだったな」
先輩と班長の会話が弾んでいる。時折ぶつかる先輩の視線。何故か翳っているように思えた。
午後の訓練が始まる。俺の心は燃えていた。
「エンジン始動」
指導員の号令が掛かる。白バイ達が目覚めた。旋回、高速8の字、極低速バランス走行。爆音が鳴り渡る。俺達は次から次へと訓練を熟なした。西の空に陽が傾き始める。合同訓練が終わった。
「健汰、ちょっと話が有る」
「えっ……」
俺と先輩は食堂に入る。仲は閑散としていた。2つのグループが楽しそうに会話をしている。俺達は奥のテーブル席に着いた。
「健汰、落ち着いて聞いてくれ」
先輩が真っ直ぐに見てくる。俺は頷いた。
「もう終わりにしよう。遠過ぎる」
先輩が悲しそうな表情を浮かべた。糸がぷつんと切れたような寂しさが胸に迫ってくる。切なさが込上げてきた。
「先輩、他に好きな奴出来たのか」
俺がぼそっと声にした。
「済まん。出来た」
「そっそんな。酷でぇ」
俺の目に涙が溜まっている。一滴頬を伝った。納得なんか出来る筈がない。だけどこの場に居たくなかった。
「さっさよなら」
「健汰ぁ……」
先輩の声が遠くから聞える。俺は駆け出した。ボロボロ涙が流れる。食堂の出入り口で班長に出会った。
「中延、どうした」
俺は機動センターを後にした。秋の夜風が肌に纏わりついてくる。流れた涙が冷たく感じた。然も無い最近の電話にメール。こんな日が来るかもって思いも有った。だが現実になると切な過ぎる。心が石のように硬くなった。時が微かに流れる。今日は泊まり勤務。夜の警らから戻る。班長に呼ばれた。
「ちょっと付いて来いよ」
「ハイ」
俺は班長の後からトボトボ付いて行った。入ったのは小会議室。班長が隊員達の指導をする時良く使ってる部屋だ。ドアが閉められる。施錠された。
「まあ座れよ」
「ハイ」
俺達はテーブルを挟み向かい合って座る。俺は班長に目を遣った。
「班長、俺何か仕出かしましたか」
「ああ」
「えっ……」
そんな覚えは無かった。
「お前武史に振られたよな」
「えっ……」
図星の事を言われる。でも何で知ってるんだ。疑問が脳裏を過ぎる。俺は班長に目を遣った。
「心配するな。俺もお前と同じだ。武史と色々有るって言ってただろ。あいつとはゲイ友なんだ」
「先輩が俺の事言ったんすか」
「言ってねぇよ。白バイ隊員と付き合ってるっては聞いてたけどな。合同訓練の時お前食堂で泣いてただろ。あの食堂には武史も居た。ピーンときたんだな。俺」
班長が立ち上がる。俺の隣に座った。
「失恋の事は忘れろ。俺じゃぁ駄目か」
いきなり唇を奪われる。同時に股間を握られた。班長の舌が口の中に入ってくる。舌が俺の口の中をくまなく這いまわってきた。静かに唇が離れる。班長が真っ直ぐに俺を見てきた。
「班長……」
「なっそれにお前勃ってきてるぜ」
ジッパーが下げられた。ボクブリの上からちんぽを握られる。グイッグイッグイッと俺のちんぽは勃ち上がった。
「いいよな」
「はっハイ、班長」
抱き寄せられる。班長の唇が寄ってきた。静かに触れ合と舌を捻じ込んでくる。俺達は舌を絡め合った。
舌を絡めながら班長に制服のボタンを外される。手がシャツの中に入ってきた。乳首が摩られる。俺のカラダが微動した。唇が離れる。班長が視線をぶつけてきた。
「可愛いぜ。健汰」
胸が肌蹴た。乳首に舌が這ってくる。ジュルジュル舐め上げられた。空いてる手がもう片方の乳首を擦ってくる。今度は軽く抓まれた。
「あぁあぁぁあぁ、んぁ」
「感じるみてぇだな。こんなに勃ってるもんな」
ズボンからちんぽが引っ張り出される。乳首を攻められながらちんぽを軽く扱かれた。
「凄ぇビンビンだな」
亀頭の括れに指腹が這ってくる。グリグリ弄られた。
「あぁあぁんぁ、あぁぁんぉ」
「汁いっぺぇ出てきたぜ」
班長が俺の足許に跪いた。金玉が握られる。ちんぽが舐め上げられた。
「あぁぁあぁいい。んぁぁいいよぉ」
亀頭が咥えられた。俺のちんぽが呑み込まれ始める。舌がちんぽに絡んできた。
「んぁぁんぉ気持ちいい。俺もしゃぶりたいっす」
俺のちんぽが放たれる。班長が俺を見上げた。
「判った」
班長が立ち上がる。ちんぽと金玉を引っ張り出した。外気に晒された班長のちんぽ。グイッグイッグイッと勃ち上がった。
「凄ぇデカいっすね」
「デカいの好きなのか」
「わっ判らないっす」
俺は先輩しか知らない。比べる対象がないから判らなかった。
「後で判らせてやるからな」
「えっ」
「しゃぶってくれよ」
「ハイ」
俺は跪いた。金玉を優しく握る。根元辺りからジュルジュル舐め上げた。今度は亀頭の括れ舌を這わせる。舌先で擽ってやった。
「上手いぞ。気持ちいいぜ」
唇で亀頭を挟んだ。ゆっくりと飲み込み始める。喉壁でぎゅうっと締め付けた。
「うぁぁ堪んねぇ。いい喉まんこだぜ」
俺の頭が押えられる。班長の腰が前後に動いた。その動きに合わせて俺の顔が前後に抽動する。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッと尺八音が卑猥に響いた。班長の靴のつま先が俺のケツ穴を擦ってくる。俺のカラダがビクンと震えた。
「使えるんだろ。ちんぽ欲しいか」
「ほっ欲しいっす」
「下脱いでテーブルの上に仰向けになれよ」
「はっハイ」
俺はズボンとボクブリを脱いだ。テーブルの上に仰向けになる。自分で両脚を抱え上げた。班長が下半身を露呈させる。鬱蒼とした陰毛群。剛毛が腿、脛に続いている。真ん中の男の証は反り返り、天を衝いていた。穴口が舐め上げられる。幾度となく繰り返された。両親指でケツ穴を広げられる。尖らせた舌が入ってきた。
「あっあぁ気持ちいい」
「もっと気持ちよくしてやるからな」
ローションを穴と内壁に塗り込められた。指が入ってくる。内壁が擦られた。
「あぁぁあぁ、いい。んぁぁいい」
「へへ感度いいまんこだな」
指が増やされる。ジュグジュグ淫猥な音が耳に響いた。
「はっ班長早くちんぽ挿れて欲しいっす」
「判ったぜ。今挿れてやるからな」
穴口にちんぽが宛がわれる。班長の腰に力が入った。ちんぽがまい進してくる。内壁が班長のちんぽを感じた。
「あぁぁあぁんぁ入ってくる。デケぇ。硬てぇ。堪んねぇ」
「へへずっぽり入っちまった」
班長がガシガシ腰を動かし始めた。内壁を班長のちんぽが摩擦する。強い快感が襲ってきた。
「あぁぁあぁ、いい。気持ちいい」
「もっと善がらせてやるからな」
班長の腰が突動する。俺の未知の部分が擦られた。
「あぁぁんぁ堪んねぇ。いいよぉ。んぉぉ気持ちいい」
班長が激しく突き込んできた。同時に乳首を舐め上げられる。俺のカラダが左右に捩れた。
「んぁんぁんぁイイっす。んぁぁ感じるぅ」
「哭き顔そそられるぜ。もっと哭かせてやるからな」
突き込みが深く重たくなる。俺のやべぇ所が抉られた。
「あぁぁんぁぁ洩れる。んぁぁ洩れる。あぁぁんぁ」
ドビュッ…ドロッドロッドロッ俺のちんぽから白濁汁が洩れてくる。その汁が俺の陰毛に絡んでいた。
「凄ぇ。トコロテンしやがった」
突き込みながら班長は唇を寄せてくる。俺の方から合わせにいった。舌がねっとり絡んでくる。唇が離れると乳首が擦られた。
「あぁぁあぁ気持ちいい。んぁぁんぉ」
班長の腰が猛動する。ちんぽが俺の中を疾駆してきた。俺のちんぽが握られる。激しく扱かれた。
「んぁぁんぉぉ、そっそんなぁやべぇんぁぁ射きそう。また射っちゃう」
「いいぞ。射けよ」
俺のまんこが班長のちんぽに翻弄される。グシュッグシュッグシュッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部からは淫猥な交尾音が轟いた。
「あぁぁんぉ射ぐ。んぁぁんぁ射く。うぉぉあぁぁ射くっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。
「んくぅ締まるぜ。堪んねぇまんこだ。んぁぁんぉやべぇ俺も射きそうだぁ。種付けるぜ。いいなぁ」
俺はコクコク頷いた。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン班長のカラダが俺にぶつかってくる。奥壁で狂猛な亀頭を感じた。
「んぁぁんぉ射ぐ。んぁぁんぉ射く。あぁぁあぁ射ぐっ」
奥壁に班長の生暖かい汁がぶち当たってきた。班長が俺の上に倒れ込んでくる。その弾みでちんぽが引き抜けた。唇が寄ってくる。静かに重なった。
「中延、武史に振られて空いた心の風穴を俺に埋めさせて呉れないか」
「はっハイ。お願いします」
班長が途轍もなく優しい笑顔を向けてくる。俺の心が綻んだ。
「健汰って呼んでいいよな」
「ハイいっす。班長」
「班長かぁ。仕事の延長みてぇだな。うーん、そうだな。俺の事は兄貴と呼べいいな」
「ハイ、兄貴」
「仕事に戻るぞ」
「ハイ」
俺達は立ち上がった。
「兄貴ぃ……」
「ん、何だ」
俺は兄貴の足許に跪いた。ちんぽを軽く握る。口に含んだ。舌を絡める。残り汁を拭い取った。
「へへ、美味ぇ」
「今度いっぺぇ呑ましてやるからな」
「うん」
俺の顔の表情が崩れる。俺達は着衣を整えた。
「兄貴、キスして欲しいっす」
「判った」
両頬を手で覆われた。唇が寄ってくる。静かに触れ合った。舌が入ってくる。俺達は舌を絡め合った。背中に回された兄貴の腕に力が入る。俺はきつく抱き締められた。カラダが蕩けそうになる。静かに唇が離れた。
「お前の中から武史の残像を払拭してやるからな」
「うん」
ドアが開けられる。俺達は事務室へ戻った。俺と兄貴の付き合いが始まる。勤務が終わると逢うことが多かった。和食、焼肉、中華。色んなご飯屋さんに連れてかれる。その後は当然の如くまぐわった。兄貴のマンション、時にはラブホ。休みが合うと一緒に出掛けた。紅葉狩り、スキー、イルミネーション。色んな歴史も刻まれる。俺の心に空いた風穴は何時の間にか塞がっていた。俺と先輩との蟠りは解ける。俺達は以前のように先輩、後輩に戻れた。メールに電話。2度程ご飯にも行った。先輩は同じ中隊の白バイ乗りと付き合っている。俺と逢えない日々が続いた時手を出してしまったと聞いた。ちょびっとムカついたけど今俺には兄貴が居る。それにこうしてまた仲良く出来ることが嬉しく感じられた。先輩が居たから兄貴と知り合えたと思っている。先輩との出会い、俺は男を覚えた。それがなければ兄貴との出会いも無かったのだから……


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[ 2016/01/18 10:02 ] 白バイ乗り達の恋 | TB(-) | CM(0)

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