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荒くれ者④

 武秀と結ばれて5箇月が経過する。季節は秋を迎えた。公園のキンモクセイが甘い香りを醸し出している。曇天の午後インターホンが鳴った。
「俺っす……」
「今開けるな」
武秀が立っている。1人の少年を連れていた。
「ゲンちゃん、息子の慎吾だよ」
少年は怯えるような目で俺を見てきた。
「ほら、小父ちゃんに挨拶しなさい」
「こっ、こんにちは」
「こんにちは、慎吾君は何年生なんだ」
努めて優しく俺は声にした。
「よっ、四年生です」
俺の問い掛けにか弱い言葉で返してきた。
「まぁ上がれよ」
リビングに通すとテーブルを挟み向かい合って座る。武秀の隣には慎吾君がチョコンと椅子に掛けていた。
「慎吾を引き取る。今日から一緒に住む事にした」
「えっ……」
「俺決めたんだ」
「そうか。決めたのか」
武秀の目を見る。力強い父親の目をしていた。
「見てくれよ。こいつ虐待されてたんだ」
半ズボンから覗く慎吾の脚に大きなガーゼが貼られている。他にも痣とか傷が見られた。履いてる半ズボン、着ているトレーナー薄汚れている。サイズも少し小さく見えた。
「どうにも出来なくて俺を頼って来たんだ。目にいっぺぇ涙溜めてよぉ」
武秀の言葉に怒気含まれていた。
「あの女、男に振られるとその腹いせに慎吾を虐待してたみてぇだ。とんでもねぇ母親だぜ」
武秀は更に怒りに満ちている。それから2日経つ。帰宅すると血相を変えた武秀がやってきた。
「ゲンちゃんこれ見てくれ」
それは送られてきた慎吾の荷物だった。ボロボロの衣類、薄汚れた運動靴、筆箱の中には書けない位ちっちゃくなった鉛筆。まともなものは殆ど無かった。俺は茫然とする。同時に並々ならぬ怒りを感じた。細かい事情は俺には判らない。でも慎吾が可哀想過ぎる。荒れた生活に虐待。傍らにいた慎吾をギュッと抱き締めた。
「慎吾、小父ちゃんが新しいの買ってやるからな」
慎吾の母親は不動産会社の営業職。そこそこ収入もある筈だ。なら何故……
「男に自分を魅せる為には金を惜しまないけど慎吾には殆ど使わなかっただろう」
武秀は言葉にしていた。翌日の仕事帰りショッピングモールに寄る。慎吾の下着、洋服、靴、勉強道具など必要そうな物を買い揃え届けた。
「ゲンちゃんありがとう」
「慎吾の引越祝いだ」
武秀の言葉に俺は笑顔で応える。慎吾が品物を手に取り中身を見ていた。
「凄ぇ、す、凄ぇ」
嬉しそうな表情を浮かべ俺を見た。
「小父ちゃん、ありがとう」
その瞬間大粒の涙をボロボロ流しながらワンワン泣き出した。そっと抱き締めてやる。頭を優しく撫でてやった。
「これからは父さんが付いてるんだからな。心配するなよ」
俺はそっと呟く。慎吾はコクコク頷いた。血縁のない慎吾を育てようと腹を括った武秀。俺は微力ながら力を貸してやりたいと思った。この晩武秀んちで飯を食い今マッタリしている。慎吾は荷物の整理をするために自分の部屋に入った。
「武秀は女見る目ないよな」
俺がポツリと声にした。
「面目ねぇ。でも男見る目はあるみてぇだな。ゲンちゃん見つけたんだからな」
武秀が言い切った。
「ばっ、バカやろ」
照れくさい。顔から火が吹き出しそうだった。
「ゲンちゃん赤くなって可愛いぜ」
「ばかやろ。年上に可愛いなんて言うんじゃねぇ」
「ゲンちゃん」
武秀が視線を飛ばしてくる。瞳の奥から淫猥な光が見えた。
「慎吾いるだろ」
「大丈夫だ」
自然に唇が重なった。薄く開いた唇を舌が割り入ってくる。
接吻 (1)
その時足音が迫ってきた。パッと唇が離れる。リビングのドアが開いた。
「父さん、小父ちゃんほら……」
可愛い洋服を着た慎吾が立っている。満面の笑みを浮かべていた。
「かっこいいぞ」
武秀が声にした。
「よく似合ってるぞ」
「うん……」
余程嬉しかったのか暫くの間慎吾はリビングで燥いでいた。
「慎吾、小父ちゃんちに行ってくるからな」
「ハーイ」
テレビを見ていた慎吾が明るく応えた。武秀んちを出る。武秀の目。血走っていた。
「ゲンちゃん…我慢出来ねぇ」
「直ぐそこだろ」
「中途半端にキスされたからこんなんだぜ」
俺の手を取ると股間に導かれた。そこは既に熱をもっている。俺の鼓動も高鳴ってきた。家に着き扉を開ける。ガチャッ…施錠された。武秀が俺の唇に貪りついてくる。ちんぽに血液が集まりだした。カラダも心も火照っている。この晩武秀は炎のように燃えた。厳つい男武秀。俺の攻めに野太い声を上げる。そんな武秀はやはり愛しいと思った。



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[ 2016/03/27 20:11 ] 荒くれ者 | TB(-) | CM(0)

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