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輪姦…そして④

 翌日曇天の土曜日。空を見上げる。
曇天 (2)
重たい雲が押し寄せてきた。終わった事は忘れよう……俺はジムに行くと格闘技系エアロを3本熟した。
「エイッ…」
「ヤァー…」
「オォー…」
いつもより蹴りも大きい。デッカイ声を張り上げる。パンチを繰り出す毎にちっくしょうって心の声が叫んだ。その後の筋トレ。いつもより負荷を大きく掛けていた。トレーニングを終えサウナに入る。男達が心地よさそうに汗を流していた。いつもなら俺もそのはずだ。だけど今日は、また昨晩のことが脳裏を過る。放心している俺が居た。休憩室でプロテインを飲んでる。時間は4時を少し回った所だ。
「あっ小久保さん」
「南條さん、これからっすか」
「あ、ハイ……所で具合どうだ」
「お陰様で大丈夫みたいっす。ただ心にずっしりと圧し掛かっていますけど……」
「いい焼酎頂いたんで気晴らしに後で俺んちで飲まねぇか」
「いいっすね。じゃぁ俺、摘み作ってもってきますよ。こう見えて結構料理得意っすからね。昨日のお礼したかったんで、いっすよね」
「あっ判った。楽しみにしてるな。連絡先交換して貰っていいかな」
「あ、判りました」
ちょっと…いやかなり嬉しい…南條さんと視線が交差する。目が綻んでいた。南條さんの優しい声が耳につ響く。俺の荒んだ心は僅かだけど救われた。
 途中スーパーで食材を調達。一目散で家に帰り摘みの用意をした。久しぶりで作るおもてなし料理。心が弾んだ。スマホがメール着信を知らせる。南條さんからだ。
”今終わってこれから家に帰るよ。7時半には着いてると思う”
”了解っす。お伺いします”
俺は返信した。早る俺の心を抑える。自宅を後にした。心が躍る。足取りも軽かった。歩くこと15分。南條さん部屋の前にいる。インターホンを押した。
「小久保です」
「今開ける」
ドアが開く。にっこり笑みを浮かべながら出迎えてくれた。
「どうぞ、上がってくれよ」
リビングに通された。
「このテーブルの上に置いていいっすか?」
「あっどうぞ」
風呂敷に包まれたままの三段重をテーブルの上に置いた。
「土鍋とか簡易コンロあるっすか」
「ここにあるよ。他に必要な物有れば適当に使っていいからな。何か手伝う事あるか」
「じゃぁ取り皿とコンロテーブルに運んで貰っていいっすか」
優しくて男らしい南條さんとこれからご飯を一緒にする。心が綻んだ。コンロ上には土鍋か置かれ火が点いけられる。お重の蓋を開けた。
「凄い。美味そうだな」
「へへ、愛情一杯詰まってるっすよ」
視線が交差する。南條さんから悦楽の表情が伺えた。テーブルを挟み向かい合って座る。グラスにビールを注ぎ合った。
「お疲れ……」
南條さんの声にグラスがカチンと触れ合う。その音がやけに穏やかに聞えた。
「これ、俺が漬けた糠漬けっす」
「ん、美味ぇ……」
南條さんの箸が料理に伸びる。口に運ぶと表情が緩んだ。
「おっこの筑前煮も美味ぇ…」
グツグツいってきた鍋から器に取り分けて南條さんに渡した。少しばかりの幸せを感じる。南條が立ち上がると焼酎を持ってきた。高級そうな陶器に入った焼酎。グイッと蓋が開けられた。
「これだよ。水割りでいいか」
「ハイ、いっすよ」
南條さんが水割りを作る。俺に渡してくれた。
「あっ、美味ぇ…口当たりが柔らかいっす」
「そうか…俺も飲むの今日初めてなんで……そうだな。美味いな」
口当りのいい焼酎が呑まれていく。ジムの事、トレーニング事で話が弾んだ。
「小久保君は何歳になるんだ」
「30歳っすよ」
「若いよなぁ…いいガタイしてるしよぉ」
小久保さんから君付けになる。南條さんが俺の隣に座った。俺の腕とか胸に触ってくる。少しドキッとしてしまった。
「俺ももう少し筋トレしてみるかな」
酒を酌み交わし料理を頬張る。ほろ酔い気分になってきた。南條さんの目が据わっている。グラスに注がれている焼酎をゴクンと飲み干した。
「小久保君…お前男好きなのか」
昨晩男に犯られて喘ぎ声を上げた。ちんぽは勃起させている。そんなあられもない姿を俺は晒した。俺がゲイって思われても仕方ないことだ。確信を付いてきた南條さんの言葉に俺は狼狽えた。
「……」
何か言わないとって思ったけど言葉が出なかった。
「俺な、昨日覗いてて助けなきゃと思ったんだ。不謹慎だけど興奮しちまってもっと見たいなって思ってよ。済まんかったな」
「そんなとこないっす。結局助けて貰ったっすから……」
えっ興奮したって言った。男が男に犯られてる姿見て……なっ南條さんって?
顔をを上げると視線がぶつかった。優しさと力強さを感じる目をしている。心の奥がジンジンしてきた。
「俺なジムでお前見た時から気になっていたんだぜ。こいつとやりたいなって。それが昨日あんな現場見ちまって……」
「えっ、き、南條さん……おっ俺も……」
南條さんの目が少し昂ぶっている。酒のせいかもしれないけど顔が紅潮していた。
「今日、俺に抱かれろ。昨日の事忘れさせてやる。なぁ…小久保君」
「和馬でいいっす。俺でいいなら……だ、抱いてほしいっす」
「判った。感じさせてやるからな。俺の事も龍登でいいぜ。昨日なホントは帰したくなかったんだ。だけどあんなこと有った日だからな。今日は帰さないぜ。いいな」
「うん」
南條さんが立ち上がる。俺は後に続いた。これから起きる淫儀。考えると心が踊る。ちんぽが濡れてきた。



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[ 2016/04/03 12:40 ] 輪姦…そして | TB(-) | CM(0)

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