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聖夜④

 初めて迎えた一緒の朝。食事を済ませ、ソファーに並んで座っている。珈琲を啜りながらテレビを見ていた。
「大志兄ぃ」亮が真っ直ぐに見てくる。瞳の奥から健気な光が放たれていた。
「ん、なんだ」
「俺、ここで一緒に暮らす。大志兄ぃと……」
「そうかぁ。いいんだな」
「うん、いい」
亮が俺に抱きついてくる。そして股間を握られた。
「ここも俺だけのもんだからな」
「ったくもう。判ってるぜ」
亮の両頬を手で覆い唇にチュッとする。唇を離しまたキスをした。男臭く逞しい亮。その反面ちょびっと弱虫で甘えん坊だ。そんなところもこの上なく可愛い。
「出掛けるぞ」
「うん」
向かったのは駅前にあるショッピングモール。昨日降った雪が積り白銀の世界だ。陽光が当たりキラキラと輝いている。
冬の空
道すがら交わす会話に心が弾んだ。
「大志兄ぃ、俺さ……」
「そうなのか?それいいな」
休日のショッピングモール。家族連れカップルで賑わっている。部屋の合鍵を作り貴金属店に入った。選んだのはオニキスのキーホルダー。鍵を着けると亮に渡した。
「俺からのクリスマスプレゼントだよ」
「大志兄ぃ……ありがとう」
刻印は”T&R'S HOME”と記して貰った。
「大志と亮の家だ」
「凄ぇ嬉しいっす」
「オニキスの意味って知ってるか」
「えっ……知らねぇっす」
「夫婦の幸せを保つってことだぜ」
「夫婦って…」
「俺達夫婦みてぇなもんだろ」
「うん」
亮が溢れるような笑顔を浮かべる。この笑顔を見るためには何でもしてあげたくなった。ランチを摂り映画を見る。カフェでお茶。初めての亮とのデート。この上なく楽しい。日が傾き始めた。今駅に有るテラスに居る。こじんまりとしてるけどホッと出来る庭だ。2組みのカップルがベンチに座っている。俺達はフェンス際で街を眺めた。積もった雪に夕陽が当たり赤く染めている。遠くに望める山々も雪化粧されていた。
「大志兄ぃ…」
「ん、何だ」
亮と視線が交差する。俺の口髭がそっと撫でられた。
「俺この髭好きっす」
間髪を置かずチュッとされた。
「ば、バカヤロ…人いるだろ」
「誰もいないよ」
見渡すとさっき居たカップルはもういなかった。
「大志兄ぃ……」
亮の唇が寄ってきた。優しく触れ合うと舌が挿いってくる。優しく抱きしめた。誰かに見られるかもしれない。それでも良かった。亮の穏やかな鼓動が伝ってくる。途轍もなく甘いキッス。ふっと唇が放れた。
「帰ろうか」
「うん」
2つの大きな影が絡まり合っていた。

12月27日師走。年内の仕事が終わった。明日亮は越してくる。寝室がちょっと狭くなったけどベッドもシングルからダブルに換えた。穏やかで淫猥な生活が始まるだろう。季節は冬。だけど俺にとっては春の訪れだ。聖夜に届けられた最高のプレゼント。俺は生涯このことを忘れない。途轍もなく大きな幸せを届けてくれたのだから……

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[ 2014/12/24 13:18 ] 聖夜 | TB(-) | CM(0)

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