2ntブログ















恋の分岐点②

 この前、或る事件に巻き込まれた。何時ものように仕事が終わる。駅へと向った。肌を撫でる風が爽やかに感じる。帰りの電車に乗った。相変わらず混雑している。俺が乗ったのは先頭車両。運転席の後の角に陣取った。少しウトウトしてくる。浅い眠りに入った。股間に違和感を感じる。俺は目覚めた。俺は2人の女に取り囲まれている。見た目50歳位のホルスタインのようなデカ女。傍らには35前後に見える女が居る。頬が赤くおてもやんみたいなポチャ女だ。2人ともだらしなく口が半開きになっている。酒臭い息と酸っぱい匂いが混ざり、俺の鼻腔を刺激してきた。吐き気がしてくる。ゲホッゲホッと嘔吐いてしまった。もしかして痴女。気の強い女子なら大声を上げる事だろうとその時思った。デカ女が胸を擦りつけてくる。笑っちゃうのが出っ張った腹が邪魔して胸が擦りつけられない。ポチャ女が胸を擦りつけてくる。今度は激しく俺の股間を弄ってきた。逆側からデカ女の手が股間に這ってくる。女達の手の動きが大胆になった。
「止めろ」
俺は低い声を上げた。だが執拗に弄ってくる。デカ女が首筋に唇を当ててきた。虫唾が走る。電車の揺れで隙間が少しできた。鋭い視線が突き刺さってくる。こいつらの視線なのかどうかは判らない。ジッパーに手が掛かり下げられる。俺はポチャ女の手首を捕まえた。ポチャ女が淫猥な視線を投げ掛けてくる。俺に捕まれた腕を上げた。
「止めてください。お尻さわるの」
俺は直ぐに上げられた腕を下ろした。
「見た。見た。見た。私も見ました」
デカ女が叫んだ。2人の女はしてやったりと言う顔で目を合わせている。やべぇこのままでは……こういう場合男の立場は非常に弱い。直ぐ後ろに立っていた40過ぎの男が視線を飛ばしてくる。黒い手帳を見せられた。
「警察だ。迷惑条例違反の現行犯だな。次の駅で降りてくれ」
俺達は次の駅で降ろされた。身体が石のように硬く成っている。その場に立ち竦んでいた。
「迷惑防止条例違反だって……
回りがざわついている。回りが正義感が強そうな男が俺を取り押さえようとしてきた。
「俺じゃねぇ……」
怒涛の叫び声を上げる。刑事さんがその男を見ると口を開いた。
「犯人はこの女2人ですよ」
「えっ、女の方っすか?」
男が驚愕の声を張り上げる。俺に目を呉れた。
「あっ済みませんでした」
俺に頭を下げる。2人の女が逃げ出した。数名の体育会風女子学生が女達の前に立ち塞がる。2人の女は取り押さえられた。
「痴女かよ」
「えっ痴女」
「痴女だってよ。欲求不満そうな顔してるもんな」
近くにいた男達が声にする。その響きにホームにいた乗客達が一斉に振り向いた。駅員が駆け寄ってくる。刑事さんと駅員の視線が交差した。
「武川橋署の野口です。迷惑防止条例の現行犯で逮捕しました」
「嘘です。私がこの人にお尻触られたんです。だから腕捕まえて上げたんです」
「私もはっきりこの目で見ました。ふと横を見たらその人に触られていたんです」
「嘘じゃねぇ。俺が後ろから全部見ていた。それに腕捕まえられてたのはお前だろ。横みたんじゃぁなくてこの人の首筋に唇這わせてたんだろ。この人の首筋にお前の口紅べっとりついてるぜ。俺がたまたま乗ってたからな。生憎だったな」
2人の女はチェッと舌打ちしている。ふて腐れた態度をとっていた。
「開いてるぞ」
刑事さんが少し下がっていた俺のジッパーを引き上げてくれた。優しい眼差しを浮かべている。俺は少し元気になった。
「最低な女どもだな。自分で遣っておきながらその人を犯人に仕立てようとしたなんてよぉ」
「てめぇら虚偽告訴罪も付いちまうぞ」
「謝れよ。土下座して謝れよ」
男達の罵声が飛び交った。女達がひそひそと小声で何かを語ってる。熟年のご夫婦が呆れ顔で見ていた。多くの人達が遠巻きに視線を送ってくる。女達を捕まえた女子学生達が鋭い視線を飛ばしていた。スマホのカメラが向けられる。俺は思わず両腕で顔を覆った。
「私達別に悪い事してないわよ」
「男の股間黙って触るのが悪い事じゃねぇのか」
「いい事よ。だってこんな絶対女に相手にされない男の股間触ってやったんだから感謝されてもいい位でしょ」
デカ女が声を張り上げた。
「そうよ。ボランティアよ。悪いのは法律で私たちは悪くな~い」
ポチャ女が吼えた。一瞬唖然とする俺。憤りを覚える。なんつう奴らだ。人の股間を弄っておきながら……不細工で女に持てるはずがないから触ってやっただと……確かに俺はイケメンでは無い。でも極々普通だと思っている。見方に寄れば坊主頭に髭の俺。ガタイもごつい方だ。植物系男子を好む女にはもてないかもしれない。それに俺の性的対象は男だ。女にもてなくても構わない。怒りを覚える。だが俺は沈黙を守った。
「不細工だと失礼だぞ。その人に謝れ」
「そうだ。謝れ。犯人に仕立てあげようとしたあげく今度は不細工呼ばわりかよ」
また2人の女は男達から罵声を浴びる。開き直っていた。
「不細工だから不細工って言ってるだけよ」
デカ女が言い放った。
「そうよ。そうよ。正直なだけよ」
おてもやんおんなが声を張り上げる。あまりの言動に一瞬ホームは凍て付く。その後ざわつきが起こった。
「酷すぎる。可哀想」
「最低!!」
あまりしゃべらなかった女達が口々に声にする。俺達は駅事務室へと連れて行かれた。
「何見てんのよ」
ポチャ女が声にした。
「見世物じゃないわよ」
デカ女が口にする。2人の女は見ている人達に唾を吐き掛けていた。事情聴取が終わり警察を出る。記者らしき人とカメラマンが寄ってきた。
「被害者の方ですよね」
無視して立ち去ろうとするとまた俺の前に回り込んできた。
「被害者の方ですよね?」
俺は頷いてしまった。照明が当てられる。カメラが向けられた。
「すいません写真は勘弁してください」
「一言で良いんでお願いします」
「世の中にはこういった女性も居るんですね。貴重な体験させて頂きました。ただ今は忘れたいだけです」
強い口調で言い放った。
「可哀そうすぎる女性達ですね」
ポツリと言葉を付け加える。肩を落としトボトボと帰路に就いた。Twitterにsns。色んな人が記事にしていた。夜のニュース番組。地味に取り上げられていた。スマホが電話着信を報せる。刑事さんからだ。2人とも罪を全面的に認めたので罰金刑に処せられるだろうと言う。民事で告訴出来ますがどうなさいますかと聞かる。一日も早く忘れたいので私は告訴致しませんと応えた。仕事が終わり夜の帳が下りる。菓子折りを持ち、警察署にお礼に行った。刑事さんが居ると言う。俺はお会い出来た。
「昨日は危うく犯人に仕立てあげられそうな所助けて頂きましてありがとうございました。良かったらこれ召し上がってください」
「当然の事しただけですよ」
俺は菓子折りを差し出した。
「ご丁寧にありがとうございます。折角のご好意なのでありがたく頂きます」
優しい眼差しを向けてくれた。
「刑事さん俺って不細工ですか?」
「そんな事無いですよ。精悍でカッコいいですよ」
「そう言って頂けると救われます。ありがとうございます」
そっと手を出すと握手してくれた。温もりが伝ってくる。俺の心にズシンと響いた。見た目40歳位のガチムチ体型の野口刑事。坊主頭に髭を蓄えている。
髭 (4)
温もり有る顔付き、柔和な目。外見は無茶苦茶タイプだ。だがそれだけでは無い。警察署での手の温もり……それに駅のホームで俺のファスナーを上げてくれた。微妙に俺のちんぽに触れる野口刑事の手。仄かに薫るオスの匂い。思い返すと堪らなく、そして切なくなった俺の金玉と心が抉られた。ベッドに潜る。前袋に手を這わせた。目を瞑る。頭の中に野口さんが浮かんできた。ちんぽを握る。俺は扱き始めた。
「あぁぁんぁ野口さんもっと激しく突いてくれよ」
「判ったぜ。おら突いてやるからな」
ちんぽとまんこが交差する。奥の壁で張り詰めた亀頭を感じた。
「あぁぁぁぁ野口さん、射ぐ。んぁぁ射く。野口さん射くっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。微かな睡魔が及んでくる。野口さんの事を思いながら俺は眠りに就いた。



大噴火

大噴火


オナビティ (バックス)

オナビティ (バックス)


ノンケ体育会OBデカマラ獣

ノンケ体育会OBデカマラ獣


Gweblog - ゲイウェブログ -
エログ-(エログランキング)SGLRにほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
[ 2016/05/08 18:58 ] 恋の分岐点 | TB(-) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する