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覚醒③

 秋の穏やかな日差しが射している。今日和斗と紗希の挙式が執り行われた。紗希の衣装に驚愕する。妖艶すぎる内掛け、華美な髪飾り。極め付けはウエディングドレスだった。ワインレッドとグリーンを使っている。花嫁の初々しさは感じられなかった。女友達と思われる人達が苦笑している。紗希の親戚の人の中で驚愕の表情を浮かべている人もいた。挙式が無事終わる。和斗と紗希の新生活が始まった。
そんな或る日スマホがメール着信を知らせる。和斗からだった。
”紗希が流産した”
小磯家の新しい家族が消える。和斗達の落胆の色が俺を襲ってきた。
”また頑張れば出来るよ”
こんなメールしか送れない俺。ちょびっと切なかった。小母ちゃんに和斗。時々メールがくる。その内容は月並みだった。逆に安心する俺。新たな命は失ったけど結婚生活は旨くいってるような気がした。
季節は流れる。初夏を迎えた。風の噂が流れてくる。”和家”の経営がやばいらしい。原因は春先に出来たチェーン店のカラオケ屋。リーズナブルな料金体系、料理は美味いイタリアンを提供してるらしい。そんな時和斗から電話がくる。相談したいと……
次の公休日に俺は”和家”に向った。中に入る。小母ちゃんと和斗が待っていた。カラオケボックスのひとつに入る。俺達はテーブルを囲んだ。
「何時頃から傾き始めたんだ」
「3箇月前辺りっす」
俺の言葉に和斗が応える。その表情は愁いを帯びていた。
「今、居抜きで買いたいって言うカラオケ屋があるんだ。悩んでる俺」
和斗がポツリと声にした。
「奥さんは何て言ってるんだ」
和斗と小母ちゃんの視線が交差する。小母ちゃんが俺を見てきた。
「離婚したいって……ねぇ和斗」
和斗の首が縦に振られる。顔付きからは遣る瀬無さが伝ってきた。
「こんな時に強力し合うのが夫婦だろ」
俺が声にする。少し怒気が含まれていた。
「多分だけど、紗希は和斗の金目当てで結婚したような気がする。もしかしたら妊娠したのも嘘。和斗はちゃんと避妊してたらしいし、紗希からは妊娠初期の状態を感じられなかった」
小母ちゃんの声に和斗は頷いた。それからひと月ほど経過する。和斗は店を手放す覚悟を決めた。紗希との離婚も成立する。ブランド物の靴、バッグ、洋服。和斗に散財を掛けた紗希はマンションを出て行ったと言う。噂では新しい男が出来たと聞いた。街は梅雨を迎える準備をしている。風が少し冷たく感じた。今小料理屋でテーブルを挟み和斗と向かい合って座っている。傷心しきった和斗を俺は何とか救いたかった。
「和斗、これからどうすんだ」
「実家の傍の居酒屋で来週から働くことになってるんだ。今のマンションも出て実家に戻るよ。でも俺は負けないぞ。必ず復活してやる」
和斗の声を上げる。瞳の奥から眩い光が見えた。
「先輩……」
「何だ」
和斗がスマホを取り出した。メールを打っている。俺のスマホに着信した。
”抱いて……”
「判った。行くぞ」
俺達は小料理屋を後にした。夜風が妖しく肌を撫でてくる。俺達はとある建物の前で足を止めた。レトロな雰囲気が漂っている。看板の書体もそれを物語っていた。
「先輩、此処男同士大丈夫なんすか」
「あぁ大丈夫だ」
和斗の声に俺は応えた。足早に中に入る。和室が一部屋空いていた。
「103号室お願いします」
「ハイかしこまりました」
顔は見えないが若い男の声が返ってくる。料金を支払うと鍵を渡された。
「なっ大丈夫だろ」
「うん」
俺の声に和斗が応える。俺達は部屋に入ると灯りを燈した。薄紅色の掛け布団が掛けられている。枕元の行灯が妖しく照らしていた。和斗が浴室に入る。ジャージャーお湯が流れる音が響いてきた。今俺は座卓前の座椅子に座っている。和斗が戻ってくると後ろから抱きついてきた。
「先輩……」
俺の首筋を和斗が舐め上げてくる。ワイシャツの上から乳首を擦ってきた。今度は股間に手を這わせてくる。俺のちんぽが反応し始めた。和斗が俺の脇に来る。股間に顔を埋めてきた。
「先輩、早くしよ」
「バカやろ。風呂入ってからだ」
「うん、じゃぁ風呂入ろうよ」
和斗が着ているものをバサバサ脱ぎ始める。晒された和斗のガタイ。股間の男の証は微かだが息衝いていた。連れられるように俺も着ているものを脱ぐ。俺達は浴室へと向った。掛け湯をする。湯船に並んで浸かった。和斗が寄り添ってくる。俺のちんぽが握られた。亀頭の割れ目を擦られる。俺のちんぽが勃ち上がってきた。湯船の中の和斗のちんぽ。既に勃ち上がっていた。和斗を抱き寄せる。軽くキスをした。
「俺のちんぽ触って勃ててるのか」
「だって……」
和斗がしがみ付いてくる。激しい鼓動が伝ってきた。
「早くやろ」
「ああ判った」
其々カラダを洗い流した。俺達は浴室を出る。布団に潜り込んだ。和斗に覆い被さる。首筋に舌を這わせた。同時に乳首を指で擦る。
乳首 (4)
和斗のカラダがピクンと震えた。唇を寄せていく。和斗の方から合わせてきた。舌が入ってくる。俺達は舌を絡め合った。唇が離れる。今度は和斗の乳首に舌を這わせた。ジュルジュル舐め上げる。空いてるもう片方の乳首に指を這わせた。俺のカラダが下にずれる。和斗のちんぽを握ると金玉に舌を這わせた。1個ずつ口に含むと舌を絡める。今度は真ん中に縫い目を舐め上げた。
「はぁ気持ちいい。先輩俺もしゃぶりたいっす」
俺はカラダを反転させた。金玉が握られる。ちんぽがジュルジュル舐め上げられた。亀頭が唇で包まれる。舌が執拗に絡んできた。俺も和斗のちんぽを咥える。顔を上下に動かした。
「ん、んん、ん」
「んん、ん、んん」
2人の口許からはくぐもった喘ぎが洩れてくる。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ淫猥な尺八音が鳴り響いた。しゃぶりながら俺は和斗のケツ穴を擦ってやる。和斗のカラダが微動した。穴口を軽く小突いてみる。俺のちんぽが解き放たれた。
「はぁあぁぁんぁ」
「どうした。気持ちいいのか」
和斗の喘ぎに俺は応える。同時に穴口を摩り立てた。
「欲しいっす。ちんぽ欲しいよぉ」
「判った。挿れてやるからな」
和斗が自ら脚を抱える。穴口がヒク付いていた。俺は穴口をジュルジュル舐め上げる。幾度となく繰り返した。
「あぁぁんぁ、うぁぁんぉ気持ちいい」
今度は両親指で穴を広げる。尖らせた舌を挿れ込んだ。舌を抜き差しさせる。和斗のカラダが微動した。ローションを穴の回りと内壁に塗り込める。ゆっくりと指を挿れていった。中を掻き撫でる。同時に和斗のちんぽを握り、軽く扱いた。
「あぁぁあぁ、んくぅ」
和斗のちんぽからは我慢汁が溢れている。その汁を和斗の亀頭に擦り付けた。同時に俺の指が和斗の中を抽動する。和斗のカラダがガクガク震えた。
「先輩、切ねぇっす。奥の方が疼くんだ」
「判ったぜ」
俺はちんぽを和斗の穴口に宛がった。俺のちんぽが穴口を滑る。何度か往復させてみた。
「先輩、早くぅ挿れてくれよぉ」
「判ったぜ」
手で俺のちんぽを支える。穴口に宛がうと腰に力を入れた。ちんぽが呑み込まれ始める。内壁がちんぽに纏わり付いてきた。
「あぁぁ堪んねぇ。入ってくる。凄ぇ」
俺のちんぽが和斗のまんこに吸い込まれる。瞬く間に根元迄埋没した。俺の腰が突動する。ちんぽが和斗の中をまい進した。
「あぁぁんくぅ、気持ちイイ。んぁぁんぉ」
グイッグイッグイッと俺は腰を突きこんだ。俺のちんぽが和斗の中を疾駆する。和斗のカラダが左右に捩れた。
「あぁぁんん、んぁぁんぉもっと激しく突いてくれよ」
「判ったぜ」
俺の腰の動きに拍車が掛かる。俺のちんぽが和斗の中を爆進した。結合部が泡だっている。ジュグッジュグッジュグッ…グショッグショッグショッ隠微な交尾音が鳴り響いた。
「和斗ぉ鏡見てみろよ。卑猥だぜ」
和斗が鏡を見ている。その表情はトロンとしていた。和斗のその顔付きが俺の性腺を更に刺激してくる。俺は激しく和斗を突き込んだ。同時に和斗のちんぽを握る。激しく扱き立てた。
「あぁぁんぁ先輩、やべぇよ。んぁぁ射っちまう。あぁぁあぁやべぇ」
「いいぞ。射け、和斗」
俺の腰が猛動する。ちんぽが和斗の奥壁を抉った。同時に和斗のちんぽを扱き捲くる。和斗の亀頭が微かに膨らんだ。
「あぁぁんぉ射ぐ。うぁぁぁんぉ射く。あぁぁんぁぁ射ぐっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ和斗は白濁汁を吹き上げる。その汁が宙を舞い、揺動しながら落ちてきた。弛緩と収縮を繰り返す和斗の内壁。俺のちんぽが翻弄された。
「あぁぁんくぅやべぇ。射っちまう。んぁぁ締まるぅ」
金玉の奥がジンジンしてくる。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン俺は激しく和斗を叩いた。
「うぉぉぉうぁ射ぐ。あぁぁあぁ射く。んぁぁあぁぁ射くっ」
俺は和斗の中で雄叫びを上げる。どっさりと和斗の上に倒れ込んだ。俺の汁を絞り取るかのように和斗のおまんこが締め付けてくる。俺は静かにちんぽを引き抜いた。和斗の隣に横になる。和斗が抱き付いてきた。優しく抱き締める。唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を優しく挿れる。舌が絡み合った。唇が離れる。またキスをした。
「凄ぇ淫乱だったぜ。今日のお前」
「先輩が淫乱にさせたんだろ。でも気持ち良かった」
「俺もだぜ」
和斗が甘えるように寄り添ってくる。俺はきつく出し締めていた。激しかった男と男のまぐあい。その残響が耳に届いてきた。どれ位だきあってただろう。何時しか鼓動が穏やかになっていた。
「先輩、話があるんだ」
和斗が声にするとむっくりと起き上がった。布団を出る。座卓前の座椅子に座った。座卓を挟み向かい合って座る。和斗が真っ直ぐに俺を見てきた。
「先輩、俺とちゃんと付き合ってください」
「付き合うって、お前女の方がいいんだろ」
「女はもうコリゴリっす」
一瞬躊躇する。和斗とは何度もまぐわった。だが俺には好きと言う感情はない。視線が交差する。和斗の瞳がやけに澄んで見えた。
「判った。H付きの先輩でいいならいいぜ。お前専用のな……」
「うん、それでもいっす。じゃぁ先輩、もう1回いっすか。俺専用のH付き先輩だからいっすよね」
和斗の股間に目を遣る。萎えていたちんぽがグイッグイッグイッと勃ち上がってきた。俺のちんぽも反応する。勃ち上がり一気に天を衝いた。和斗が布団に潜り目で誘ってくる。この晩俺達は盛り捲くった。
 和斗の初体験は男。それを否定するように女の子と付き合ったと言う。だが長続きしなかった。また男に走る。そんな繰り返しだったと聞いた。業者が和斗をクラブに招待する。巧みな美香さんの話術、そして豊富な話題。凄いと思ったらしい。だが和斗を狙っていたのは紗希。彼女の方からカラダの関係を求めてきたと言う。魔性を持ってるかもしれないと俺は思惟する。そして紗希妊娠。暖かい家庭を和斗は築きたかった。迷うことなく婚約する。だがその頃から紗希の別の部分が見え始めたと聞いた。婚約解消も考えたと言う。だが駆け引きに熟達した紗希にしてやられたのかも知れない。何れにしても俺達の新たな付き合いが幕を開けた。

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[ 2016/07/18 18:48 ] 覚醒 | TB(-) | CM(0)

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