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粗暴な男②

 翌朝何時ものように時間が流れ始める。日課の朝のトレーニングも終えた。今鍛漢舎に向っている。初夏の風が柔和に感じた。電車を乗り継ぎ30分足らず、最寄り駅に着く。歩くこと10分、時刻は12時50分に迫っている。俺は予定通り鍛漢舎が入っているビルに着いた。エントランスからエレベーターに乗る。5階で降りた。扉を開ける。オフホワイトのダウンライトがフロアを照らしていた。数名の男達がgymでカラダを鍛えている。傍にあるカウンターではプロテインを飲んでる男がいた。スポーツウエア、シューズ、様々なグッズ。壁際に品良く並べている。カウンター後ろのブラウンの壁。men'sgym鍛漢舎のロゴがライトアップされている。フロントの坊主頭の男が笑顔を向けてきた。年齢と背丈は俺と然程変わらない。だがガタイは俺よりガッチリしている。顎と口には髭を蓄えていた。首から下げられたネームプレート。小柳 隆信と記されていた。
「いらっしゃいませ」
「1時から面接の香田ですが……」
男の言葉に俺は応える。瞳の奥から柔和な光が見えた。
「伺っております。最初に体力測定などございますのて着替えて頂けますか。ロッカーはこの先の左手にございます」
ロッカーキーを渡される。着替えるとフロントまで戻ってきた。髭坊主の男が待っている。ネームプレートには相馬雄也と記されていた。
「今日担当させて頂く相馬と申します。宜しくお願い致します」
「こちらの方こそ宜しくお願いします」
相馬さんの声に俺は応えた。この男年齢は俺より僅かに上に見える。背丈は俺より少し低い。だがタンクトップから覗く腕は丸太のように太かった。ストレッチ、体脂肪測定、エアロバイクによる体力測定が終わる。俺達はスタジオに入った。
「TKクラッシュと言う鍛漢舎オリジナルの格闘技系エアロです。身体能力を見るだけですので15分に短縮してあります。それに動画撮影されますが大丈夫ですか」
「大丈夫です」
相馬さんの言葉に俺は応える。ポップな曲が流れ始めた。サウスポースタイルに構える。ジャブにフックそしてストレート。今度はキックを繰り出した。久しぶりの格闘技系エアロ。僅かな時間だったけど楽しかった。
「これでカラダを使った測定、試験は終わりです。シャワーを浴びて着替えてください。着替え終わったら、フロントまでおいでください。シャワーはロッカー室の奥にありますから……」
シャワーを浴びて、着替えを済ませる。フロント前に行くと相馬さんが待っていた。ミーティングルームに案内される。微かな緊張感を覚えた。
ミーティングテーブルを挟み、向かい合って座る。相馬さんがパソコンを起動した。
「これから適正診断、スキルチェックを行います。一つが終わったら次へ全部終わったら完了を押してください。そして其処の電話で内線69を押して下さい」
相馬さんがミーティングルームを出て行った。マウスを握る。スタートボタンを押した。20分経過する。其々の入力が終わった。内線69に電話する。面接官が来ると言う。程なくして3人の面接官が入ってくきた。俺は驚愕する。俺が肩を意識的にぶつけた髭親父。そしてその時一緒に居た髭坊主だった。3人が俺の向かい側に座る。俺に視線を飛ばしてきた。挨拶を交わし、其々から名刺を受け取る。俺は大きな緊張を覚えた。名刺に目を遣る。俺が肩をぶつけてやった男が對馬 宣輝マネージャー。一緒に居た男がチーフトレーナーの桜坂 賢吾。そしで今日始めて会った男がサブマネージャーの須賀 健斗と判った。
「鍛漢舎にご応募頂きましてありがとうございました。まずお仕事の内容です。パーソナルトレーニング、男性機能トレーニング。フロントにショップでの接客販売全てのスタッフが熟なしております」
對馬さんが声にする。俺を真っ直ぐに見てきた。
「2箇月経って社員になれたら、インセンティブが発生します。担当した会員様が終了アンケートで満足度80%を超えた場合ですが……こうなります」
對馬さんが声にした。インセンティブ表を見せられる。満足度によって違うが結構な金額だった。
須賀さんが俺を見てくる。瞳の奥から柔らかく厳しい光が見えた。
「身体能力、スキル、体力も問題ないですね。但し適正に問題がある。性格は拘束を嫌い自己顕示欲が強い。良く言えば直観的に物事の全体を見通し、大きな仕事を成し遂げる能力がある。悪く言えば粗野で気が短い。他人に自分の意見を押し付ける。適正な職業は自分の裁量で出来る仕事。合わないのは接客を伴う仕事ですね」
須賀さんが淡々と語った。
「スポーツクラブ短期間の間に3箇所も替わってる。何かトラブル有ったんじゃないですか」
「……」
須賀さんの声に言葉が出ない。重たい沈黙に包まれた。俺は目を瞑る。程なくして目を開けた。
「じゃぁ俺には無理っすか」
俺はぼそっと声にした。
「そんなことはないですよ。厳しいですが弊社には修正プログラムがありますからね」
「もう意識的に肩ぶつけてきたりしなくなると思うぜ」
須賀さんが声を上げる。桜坂さんが言葉を足した。気付かれている。俺があの時肩をぶつけた奴だと……
「ただひとつ問題がある。内の客層はゲイが多い。ジャップカサイした時勃ったらそうするかだ。勿論抜きはサービス外だから抜いてやらなくてもいい。だが怒らせたら駄目だぞ。それによって満足度が変ることも考えられる。ジャップカサイは男性機能回復コースには付き物だからな。それに有料サービスとして頼んでくる会員もいる」
ジャップカサイ(睾丸マッサージ)タイ古式マッサージの奥義。俺は資格取得してないが内容的には知っている。男の金玉を揉んだり引っ張ったりすることだ。そして勃起したとする。俺はそれ以上のことが出来るのか……俺は葛藤する。だがそれ以外は問題なかった。對馬さんはあのことには触れてこない。それどころか柔和な表情を向けてくる。但し俺が躊躇してるのは事実だ。
「香田君には素質がある。返事は1週間後だ。それまでに考えておいてくれ。だがこちらから良い返事を出来るかは限らないけどな」
「ハイ、判りました」
對馬さんの言葉に俺は応える。瞳の奥から穏やかな光が見えた。
「もし採用になったら坊主刈にして髭生やした方が良いと思うぞ。その方がゲイには高感度あるからな」
「……」
俺は沈黙する。言葉が出なかった。
「は、ハイ考えておきます」
俺はぽつりと声にする。鍛漢舎を後にした。
 家に帰り、バイトに行った。夜12時過ぎに戻ってくる。シャワーを浴び、ベッドに潜り込んだ。スマホを起動する。ゲイに関して検索した。動画サイトにアクセスしてみる。体育会系の男がゴーグル掛けた男にキスされていた。今度はちんぽをしゃぶられている。俺のちんぽが勃ち上がってきた。ボクブリに手を掛ける。
ボクブリ
ちんぽを引っ張り出した。俺は自分のちんぽを扱き始める。動画を目を凝らし見ていた。動画の中の体育会系の男が喘ぎ声を上げている。俺は激しくちんぽを扱きたてた。クチュックチュックチュッ卑猥な音が耳に響いてくる。体育会系の男ががちんぽを扱き捲くられていた。
「あぁぁんぁ射っちゃう。あぁぁやべぇ」
スマホの中の男が野太い声で喘いでいる。俺と視線がぶつかった。
「んぁぁ俺もやべぇ。んくぅ」
金玉の奥が熱くなってくる。俺は一気に上り詰めた。
「あぁぁあぁ射ぐ。んぉぉんぁ射く。うぉぉんぁ射ぐっ」
「んぁんぉあぁ射ぐ。うぁぁんぉ射く。あぁぁんぉ射ぐっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ
ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ
俺は動画の男の射精を見ながら白濁汁を吹き上げた。その汁が顔目掛けて飛んでくる。俺の顔が汁で汚れた。俺が男同士の行為に昂揚する。自分でもビックリした。女一辺倒だった俺。男同士の行為なんて眼中に無かった。20人以上の女とやっている。だが長続きしたことは無かった。確かに女は俺に犯られて感じてる。だが何時しか女から去っていった。俺は男もイケるのか……複雑な思いが脳裡を駆け巡った。翌日何時ものように時が刻み始める。夕刻バイトに行く準備をしていた。メールが配信される。一昨日エントリーした派遣会社からだった。結果は不採用。俺は鍛漢舎に電話していた。俺で良ければ是非働かせて貰いたいと……時が経過する。鍛漢舎に面接に行って今日で一週間経った。スマホが電話着信を報せる。鍛漢舎からだった。鼓動が高鳴る。俺は電話に出た。
”ハ、ハイ香田です”
”鍛漢舎の對馬です。先日はご応募ありがとうございました。採用が決まりました。入社日は1週間後ですが大丈夫でしょうか”
對馬對馬さんの声が優しく耳に響いてくる。俺の声は上擦っていた。
”はっハイ大丈夫です”
”詳細はメールにてご連絡差し上げます”
”ありがとうございます。頑張ります”
念願の体育施設での仕事に戻れる。俺の心は躍った。早速バイトを辞めると店長に告げる。簡単に認めて呉れた。俺は髭を伸ばし始める。入社前日には頭を丸めた。

大噴火

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ドクターG ダブルリング

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ノンケ体育会OBデカマラ獣

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[ 2016/09/22 12:20 ] 粗暴な男 | TB(-) | CM(0)

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