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色に染まる②

 3日後、俺は”雄”の暖簾を潜る。時間は夜10時だ。
「へい…らっしゃい」いつもの元気で爽やかな声。俺はカウンターの隅っこに座った。客は結構入っている。リーマンの3人組と若いカップル。カウンターには作業着を着た男が2人談笑しながら酒を飲んでいる。”雄”の閉店時間は夜11時。客が帰り始める。気付くと店内は俺と大将だけになっていた。暖簾を入れると大将は俺の隣に座る。焼酎の水割りを作ってくれた。
「大将も良かったら1杯どうっすか」
「じゃぁ遠慮なく……」
グラスをカチンと触れさせた。
「この前三枝さんの店で無くしてしまった本に再会出来たんだよ。嬉しかったなぁ」
「えっ……」
大将はカウンターの中に入ると1冊の本を持ってきた。
「これだぜ」それは刺青の写真集。ページを巡った。
「これ俺なんだ」
顔は映ってないけどガタイのいい刺青野郎が六尺一丁で写っている。俺は目を凝らした。
「見てぇか」大将がにやりと含みのある笑みを浮かべる。俺は首を縦に振った。大将は作務衣を脱ぎ、下に着ていたTシャツも脱ぐ。想像していた以上の躰が現われた。後ろを振り向くと不動明王の刺青が施されている。大将が前を向いた。視線が交差する。その途端唇が奪われた。舌が挿いってくる。自然に絡ませ合った。背中に回った大将の腕に力が入る。濃厚なキッスに心が奪われぼうっとしてきた。
「俺、三枝さんに同じ匂いを感じてた。俺を見る目。気のせいかも知れんけど眩かったもんな」
大将が俺を見た。それこそ眩い光を放っている。
「人の事言えんけど坊主頭、に髭、逞しい躰いかにもって感じだよな。それに俺が雑誌見てた時視線を感じてたんだ。顔付みたらやっぱりなってさ……」
大将か言葉を続ける。
ゲイ雑誌見付けて、俺チャンスだと思ったんだ。三枝さんがどう出るのかと思って思い切って勝負に出たんだよな。勇気要ったぜ」
「実は俺も大将に同じ匂いを感じてたんだよな。だけどこんた大胆な行動には出れなかった」
「バカやろ。俺だって……心臓バクバクなんだぞ。ほら」
俺の手を取ると大将の左胸に手を導かれた。引き寄せられ厚い胸に抱かれる。またキスされた。髭同士が絡み合う。舌と舌が縺れ合った。ふっと唇が離れる。大将が真っ直ぐに見てきた。
「三枝さん」
「ん……」
「うち来るか」
「いいんすか」
「あぁ、いいぜ
俺達は”雄”を後にする。軽い会話を交わしながら歩くこと5分。大将の住むアパートに着いた。
「入ってくれよ」
「あっ…お邪魔します」
廊下を進むみリビングに通された。物があまりないシンプルな部屋。
「綺麗にしてるんすね」
「物が外に出てないだけどな」
それぞれシャワーを浴びる。ソファーに並んで座った。仄かに抱いていた大将への思い。今2人だけの住空間に居る。これから起きる事を考えると鼓動が高鳴った。
「ほいっ……」
「ありがと」大将が焼酎の水割りを作ってくれた。
「美味ぇ」
「だろ。頂きものだけどな」
「コクがあって、でもさっぱりしてる」
交わす会話。時折交わる視線。ゆっくりと時間が過ぎていく。
「へぇ、そうなんだ」
「なっ、おかしいだろ」
3杯目の水割りが作られた。ゴクリと一口飲む。
肩に大将の腕が回ってくる。股間に手が這ってきた。
「三枝さん……」
「貢佑でいっすよ」
「じゃぁ俺のことは雄真って呼んでくれ。呼び捨てでいいからな」
「うん」
「貢佑、あっち行こうぜ」
耳元て妖しく囁かれる。俺は黙って首を縦に振った。寝室の扉が開く。照明が灯されるとぼんやりとベッドが浮かび上がってくる。着ている物をバサバサ脱いでいった。
「凄ぇ雄真、なんだ」
「あぁ俺常用なからな」
大将が俺の手を取る。前袋に導かれた。
「こんなだぜ」
そこは淫液でシッポリ濡れている。軽く握ると熱が伝ってきた。
「解いてくれよ」
「うん」
雄真が振り向いた。刺青の不動明王が俺をじっと見ている。後ろ結びに手を掛けると俺は雄真のを解き始めた。が雄真のちんぽに絡みながらゆっくりと床に落ちる。弾けるように飛び出した雄真のちんぽ。尖端は既に汁で溢れていた。
「貢佑……」
向かい合って立つ。雄真の腕が肩に置かれる。軽くちんぽが触れ合った。その途端2本のちんぽはグイッグイッ角度を付ける。天を衝いた2本のちんぽが交差した。雄真の唇が寄ってくる。微かに触れ合った。
「貢佑……」
唇を重ね合う。舌が捩じ込まれてくる。まんべんなく口の中を愛撫された。カラダが蕩ける。中心部に血液が集まってきた。ベッドに横たわる。首筋に指が這ってきた。カラダがビクンと震える。耳裏に息が吹きかけられた。
「あぁぁ」
乳首に指が這ってくる。優しく摘まれた。俺のカラダが微動する。左右に捩れた。
「ここ感じるみてぇだな」
雄真のカラダが下にずれ、乳首に舌が這ってくる。ジュルジュルっと舐め上げられた。
「あぁぁ…んぁ…そんな……」
雄真の手が下に伸びる。ちんぽが軽く握られた。
「ガチガチだぜ。汁もいっぺぇ出てきたぜ」
亀頭がペロッと舐められた。
「美味ぇ……」
金玉を握られちんぽが舐め上げられる。執拗に動き回る雄真の舌。性感がウナギのぼりに上がってきた。ちんぽがしゃぶられる。雄真の顔が抽動し舌がちんぽに絡んできた。
「あっ、あぁ…うぅ」
顔を上下に動かしながら舌を絡めてくる。快感が押し寄せてきた。
「お、俺にも呉れよ」
「しゃぶりてぇのか」俺のちんぽを口から放すと俺を見る。瞳の奥からはいやらしい光が放たれていた。
「しゃぶりてぇ…雄真のちんぽくれよ」
「へへ判ったぜ」
雄真がカラダを反転させる。ちんぽが目の前に迫ってきた。俺は武者振り付く。口の中で我慢汁が広がった。
ジュルジュルジュル…ジュボッジュボッジュボッ卑猥な音が部屋に響く。喉奥の壁が雄真のちんぽで擦られた。
「ん、んん、ん」「ん、ん、ん」くぐもった喘ぎ声がも洩れる。俺の腰がグイグイ動き雄真の喉壁を擦る。雄真のちんぽも俺の喉壁を擦ってきた。濃い陰毛が鼻腔を擽る。雄真の薫りに包まれた。ジュボッジュボッジュボッ…ジュルッジュルッジュルッ火照りと湿り気を合わせ持った尺八音が耳に届く。喉奥の壁を雄真の亀頭が擦った。ドブッドブッドブッと男汁が打ち込まれる。その途端俺も雄真の口の中で戦慄いた。雄真のカラダが反転する。顔が近付いてきた。自然に唇が重なる。俺の出した汁を口の中に流し込んできた。俺も雄真の汁を流し込む。2人の汁がお互いの口の中で融合する。野郎臭い薫りが充満した。ふっと唇が離れる。視線が絡み合った。ゴクンと雄真の喉がなる。雄真の目が鋭く突き刺さってきた。
「呑めよ。俺逹の神聖な汁だぞ」
目を瞑り俺は呑み込んだ。2人の汁が喉を通り体内へと流れていく。初めて呑んだ男の汁。ほろ苦く格別な味がした。
「美味かっただろ」
「うん美味かった。お前汁呑むの好きなのか」
「いや、初めてだ」
雄真が直向きな目を浮かべた。
「無性に呑みたくなったんだよ」
優しく抱きしめられる。耳元に吐息が降りかかった。
「ホント可愛いな、貢佑は…」
「か、可愛いなんて言うなよ。38の親父なんだぞ」
「歳なんて関係ねぇよ。可愛いもんは可愛いだからさ。俺さお前のことずっと狙ってたんだぞ」
ギュッと抱きしめられた。
「なぁもう1発やらねぇか。俺こんななんだ」
雄真は俺の手を取るとちんぽを握らせる。そこは熱を持ち鋼のように硬くなっていた。熱が伝ってくる。俺のちんぽは一気に勃ちあがった。
「へへ、俺も足らんかった」
ケツの窪みを撫で上げられる。カラダがビクンと震えた。
「ここ使えるのか」
「えっ……」
俺は首を横に振った。
「やったことねぇんだ」
1度挿れられそうになったことがある。でもそのときさは激痛に襲われ無理だった。それ以来やってない。
「貢佑……」
雄真の顔が近付いてくる。
瞼にチュッとキスされた。
「優しくしてやるから……なっ、いいよな」
男らしさの中から覗かせる少年のような目を浮かべる。心が動いた。
「う、うん」
雄真が覆い被さってくる。逞しい雄真のカラダに包まれた。
「俺にカラダ預けろ。気持ち良くしてやるからな」耳元で囁やかれた。ちょっと怖かったのは事実。だけど雄真とひとつになりたいと思ったのも事実だ。
「うん、挿れてくれ」
唇に唇が触れ直ぐに放れた。耳裏に舌が這ってくる。 手が乳首に這ってきた。カラダがビクンと震える。もう片方の乳首に舌が這ってきた。
「ん、んぁ、あぁ」
ジュルジュル乳首を舐め上げられる。同時にちんぽに手が伸びてきた。ちんぽが握られる。同時に金玉袋を揉まれた。指が雄穴に伸びてくる。軽くすぅーっと撫でられた。
「あっ、あ」
両脚を抱え上げられ膝を持たされる。俺の雄穴が露呈された。俺の一番恥ずかしい所を雄真に見られている。カラダが火照ってきた。
「ゆ、雄真…恥ずかしいよぉ」
「恥ずかしがることねぇぞ。綺麗なまんこ穴だ」
「えっ……まんこ」
「そうだ。まんこだ」
息がふぅーと噴きかけらる。舌が穴に這ってきた。
「き、汚たねぇぞ。ゆ、雄真、やめろ」
「汚くなんかねぇ……大切な奴のまんこなんだからな」
大切な奴。俺のことかよ。嬉しさにカラダの力がすぅーと抜けた。ジュルジュルと穴を舐められる。切なさと熱い何かが込み上げてきた。穴の周りと中にローションが塗られる。指がゆっくりと挿いってきた。1本2本3本と指が増えていく。中を掻き回される。指が内壁を這った。
「あっ…あぁ…そこやべぇ」
「へへ、お前の感じる所見つけたぜ」
執拗に其処を擦られる。俺のカラダが左右に捩れた。
「そろそろ挿れるぞ」
「うん」
両脚を抱え直される。亀頭が俺の穴口に宛てられた。
「いくぞ。痛かったら言うんだぞ」
「うん、判った」
雄真の腰に力が入る。亀頭が俺の中に挿いってきた。
「痛くねぇか」
「だ、大丈夫だ」
ホントはちょびっと痛かった。でもそれよりひとつになりたい。そんな気持ちが強かった。
少し引いては少し挿いってくる。俺の穴は確実に雄真のちんぽを呑み込んでいった。
「真ん中辺りまで挿いってすぜ。あともう少しだからな」
「うん、大丈夫みたいだよ」
雄真の腰がぐいっと動く。この時俺のカラダに異変が起きた。強い痛みが襲ってくる。歯を食いしばりその痛みに耐えた。
「挿いったぜ」
雄真の顔が近づいてくる。
髭 (4)
軽く唇が触れまた離れた。
「ホントは痛かったんだろ。顔歪んでるもんな。ごめんよ」
「ちょびっと痛かった」
「貢佑……」
優しく唇が触れあった。舌を吸い合い絡め合う。濃厚なキスが痛みを和らげる。逞しいカラダに抱かれているためか安堵感さえ生まれた。
「貢佑、ほら触ってみろよ」
雄真が俺の手をとる。結合部に導かれた。
「凄ぇ…根元までズッポリ挿いってるぜ」
「ひとつになれたな」
「うん、もう大丈夫みたいだから動かしてくれよ」
「判った。いくぞ」
雄真の腰が静かに動き始める。痛みは殆ど感じなくなっていた。
「大丈夫そうだな」
腰の動きが激しくなる。奥の方から今まで感じたことのない感触が湧き起ってきた。痛みで萎えていた俺のちんぽが息づく。グイッグイッと角度をあげてきた。
「感じてきたのか。ちんぽギンギンだぜ」
軽くちんぽを摩られた。
「あっ…あぅぅ」
「おら突くからな」
雄真腰がガシガシ動く。目が獰猛な獣のようになっている。俺犯されてるんだ。嫌な気持ちではない。切なくもあり嬉しくもあった。
「あっ、あぁぁ、んぁ」
「締まっていいまんこだぜ」
突き込みながら乳首に指が這ってくる。指の甲で掻き上げられた。カラダがビグビグ震える。雄真のちんぽが奥の方まで届くようになった。
「あぁぁ…いっ、、いぃ…気持ちいい」
「俺もいいぜ。まんこもっと絡めろ。腰振れよ」
波動してくる雄真のちんぽ。俺はその動きに合わせるように腰を振った。結合部からはグシュグシュといやらしい音が奏でられる。快感の波が押し寄せてきた。
「あぁぁぁぁぁゆ、雄真ぁ…そこ当たるぅ…うっうぅ…」
何時しか自分でちんぽを扱いている。雄真の腰の動きが激しくなった。
「あぁっ…凄ぇ…やべぇ位締まるぜ」
「雄真、俺、射きそう」
「俺もだ。一緒に射こうぜ」
コクコク俺の首が動く。パンパンパンパンパンパン…パンパンパンパンパンパン…雄真のカラダが俺を叩いた。
「あぁぁぁぁぁぁ駄目だ。うぉぉぉぉぉぉ。射く…射ぐ、あぅ射く」
生暖かい雄真の汁が奥の法にぶち当たる。その感触で俺は一気に上り詰めた。
「あぁぁっあぁぁっ…あぁぁぁぁぁ射ぐ、射く…いっ射く」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ白濁汁を噴射した。雄真が静かにちんぽを引き抜くと俺の上にドサッと倒れ込んでくる。優しく唇が触れあった。
「気持ち良かったぞ」険しかった雄真の目がいつもの目に戻っている。
「俺も気持ち良かったよ」
抱き寄せられる。逞しい雄真のカラダから仄かな温もりが伝ってきた。男の厚い胸が俺を包み込む。さっきまで激しく脈動していた心臓音は穏やかに変わっていた。
「なぁ貢佑、俺好きになってもいいのか」
「えっ…俺はとっくに好きになってるよ」
「ホントか」
「うん」
雄真が俺を見る。直向きな目だ。
「じゃぁ付き合ってくれるのか」
「勿論だよ。浮気するなよな」
「しねぇよ」
「したら陰毛剃るからな」
「しねぇって言ってるだろ。お前こそ剃られねぇようにしろよな」
雄真に抱きついた。雄真の腕が背中に回る。優しくそして強く抱きしめてくれた。
俺と雄真。出会いそして一線を超える。2人の新たな時を刻み始めた。仕事が終わると夕飯を食いに”雄”に行く。忙しいと店を手伝った。そして閉店……俺達はカラダを合わせる。そんな日が多くなった。俺が掘られることが多かったけどたまに俺にも掘らせてくれる。犯られながら哭く雄真。ちょびっと兄貴だけど途轍もなく可愛く見えた。俺と雄真の境遇は似ている。2人とも次男。両親は既に他界している。兄弟、親戚とは疎遠になっていた。
「へーそうなんだ」
「俺達って何か似てるな」
少しずつだけど色んな事を本音で言い合える間柄になっていた。外見だけでなく心も俺は好きになっている。一緒にいるだけで心が和む。勧められるままに今俺は六尺を常用している。数本持っている内の2本は交換したものだ。締めているだけで一緒にいる感じになる。雄真のちんぽを包んでいた。それを俺が締める。ちょびっと幸せを感じる。雄真はどうなんだろ……もし一緒ならやはり嬉しい。
[ 2015/02/07 19:49 ] 色に染まる | TB(-) | CM(0)

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