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初春の夜空①

 俺は庄司 大雅26歳になる髭坊主。牙地システムと言う会社でSEをしている。大学の時はキックボクシングに励んでた。今もキックボクシングジムに先輩と一緒に通っている。俺の先輩、松山 龍彦、身長は173㌢の髭坊主。俺より僅かに高い。俺達の付き合いは大学の部活からだった。先輩も今同じ会社でSEをしている。爽やか系の先輩。女の子からの評判も良い。俺はイモ系と言われる。性格は寡黙な方だ。女の子と付き合った事は無い。童貞は風俗で捨てた。学生時代も今の会社でも先輩は俺の面倒を良く見てくれる。合コンにも良く誘われたが、女の子と進展することは無かった。
「可愛いよな。大雅は……」
弄られてるのかも知れないが、先輩から時々言われた。先輩は仕事も出来るし、身体能力も高い。そんな先輩を俺は尊敬している。俺は先輩に相談することが多い。教わる事には素直に従っている。そんな或る日メールが配信された。発信者は笹原 美幸。10ヶ月前合コンしたナースだった。
「先輩、笹原 美幸って覚えてる。今度会いたいってメール着たんだ」
「ああ覚えてる。ナースだろ」
俺の声に先輩が応える。表情が微かに曇っていた。
「会わない方が良いと思うぜ。こいつはやばい女らしいよ。ハニートラップ仕掛けてくるらしいぜ。莉子が言ってた」
「莉子ちゃんって先輩のセフレで合コンにも参加してた女の子だろ」
先輩の言葉に俺は声を返した。
「ああ最近は連絡は取ってないけどな。彼氏でも出来たんだろ」
先輩がぽつりと声にする。俺は悩んだ。もしかしたら美幸とやれるかも知れない。俺は会って見ようと思った。
「先輩、俺会ってみる」
「そうか……じゃぁ念の為、、会話は録音しておくんだぞ。それからデートの詳細決めたら俺に報せろよ」
「うん、そうする」
季節は初夏。街路樹の若い緑から木洩れ日が零れてる。
緑
土曜日に昼下がり俺は美幸との待ち合わせ場所のカフェへ向った。今カフェでテーブルを挟み向かい合って座っている。俺はガトーショコラと珈琲、美幸はデザートプレートを頼んだ。
「久しぶりね」
「そうだな」
美幸の声に俺は応える。ガトーショコラを口にすると大人の甘味が口の中に広がった。合コンの事そして日々の出来事。俺達の会話が弾んだ。美幸がスマホを取り出すとメールを打っている。俺もスマホを取り出した。
「ねぇしない」
美幸が声にする。もしかして先輩が言うハニートラップ。いや違う。やりたいと言う本音だと思った。こっそりと俺はスマホのボイスメモを起動する。スタートさせた。
「今なんて言った。ぼーっとしてたから」
「しようよ。其処にあるラブホに行こうよ」
俺の声に美幸が応える。俺は美幸に視線をぶつけた。俺達は立ち上がる。カフェを出た。初夏の陽射しが射してくる。俺達は10分程歩いた。
「ここよ」
「ああ判った。先輩にちょっとメールするな」
美幸の声に俺は応える。俺は先輩にメールを送信した。
「入るぞ」
俺が声を上げる。俺達はラブホに入った。仄かな興奮を覚える。部屋を選び、フロントで料金を払うとエレベーターに乗り込んだ。5階で降りる。部屋の前まで来た。俺が先に部屋に入る。その時だった。
「俺の女に何をするんだ」
知らない男が怒鳴り声を上げる。部屋に乗り込んできた。
「合意の上だぜ」
俺が声を上げる。男が俺に鋭い視線をぶつけてきた。
「美幸そうなのか」
「違うわ。無理に連れてこられたの」
男の声に美幸が応える。その表情は勝ち誇っていた。
「どうしてくれるだ。金で方を付けてもいいんだぜ」
男が声を上げる。俺の胸倉を掴んできた。
「お前の彼女か知らんが俺は美幸に誘われてここにきた」
俺は声を吐く。男の股間に膝蹴りを喰らわした。男が蹲る。その隙の俺は先輩にヘルプメールした。男が立ち上がる。俺に向ってきた。俺のパンチが男のボディに入る。男が苦悩の表情を浮かべた。
「訴えてやる。お前の会社にも言ってやるからな。へへ、お前は終りだな」
男が声を上げる。その時だった。ドアが開く。先輩と知らない男の人が中に入ってきた。
「せ、先輩」
「胸騒ぎしたからな。お前らが居たカフェに俺達も居たんだ。あっこの人友達の弁護士の黒崎さんだ」
俺の声に先輩が言葉を返してきた。
「録音出来ましたか」
黒崎さんが声を上げる。俺はスマホを黒崎さんに渡した。ボイスメモが再生される。俺と美幸のやりとりが鮮明に聞えてきた。
「庄司さん被害届出しましょうか。これは虚偽告訴罪、脅迫罪の疑いがあります」
黒崎さんが声を上げる。俺は頷いた。
「行きますか」
先輩が声を上げる。黒崎さんと先輩が男を両脇から抑えた。俺は美幸の腕を抑える。俺達はラブホを後にした。天空から射される光がうざく感じる。警察に行くと俺は被害届を提出した。数日が経過する。被疑者達の弁護士から連絡が有った。示談の申し出を受ける。俺はそれを承諾した。時が経過する。2人被疑者は略式起訴された。下されたのは30万円の罰金刑。忌まわしい事件は終わった。
今、俺と先輩はファミレスでランチを食っている。俺は先輩を真っ直ぐに見た。
「先輩、今回は本当にありがとうございました」
「良かったな」
俺の声に先輩は応える。先輩が柔和な笑顔を浮かべていた。
「先輩、これ受け取ってください。20万入ってます。俺が受け取った示談金の半分です。俺が先輩の反対に逆らって美幸に会いに行ったのが悪いんですから……」
「いや、受け取らねぇよ。嫌な思いをしたのはお前なんだからな」
俺の言葉に先輩は応える。俺達の視線が交差した。
「俺は先輩と黒崎さんに何かお礼したいんです」
「判った考えておくよ」
俺の声に先輩は応える。俺達はファミレスを後にした。時刻は6時を回っている。先輩が俺のデスクを訪れた。
「まだ帰らないのか」
「もう俺も終りっす」
先輩の声に俺は応える。俺達は会社を後にした。
「ちょっと俺んち行こうぜ。大事な話があるんだ」
「ハイ」
先輩の言葉に俺は応える。俺達は先輩ちへ向った。電車を乗り継ぐ。駅前のラーメン屋で食事を済ませる。俺達は先輩の住むマンションへと着いた。何度か着ている先輩のマンション。広めのリビングにオープン型のキッチンが隣接している。リビングはシンプルだ。ガラスのローテーブルの前にソファーが置かれている。壁際にある観葉植物が涼を感じた。
「アイス珈琲でいいか」
「ハイ、いっす」
先輩の声に俺は応える。キッチンから先輩が出てきた。今俺達はダイニングテーブルを挟み向かい合って座っている。珈琲を一口飲んだ。先輩が俺を見てくる。瞳の奥から力強い光が放たれていた。
「なぁ大雅、黒崎さんとも話したんだがな、俺達とやろうぜ」
「えっやるって……」
先輩の声に俺は応える。俺は驚愕した。
「Hするんだ。俺達3人でよ。場所は後で伝える。日時は今度の土曜の午後4時。都合はどうだ」
「つ、都合よりも俺達男同士っすよ」
先輩の言葉に俺は声を返した。
「お前俺達にお礼したいって言ってたろ」
「先輩、セフレの女いたし彼女も居たでしょ」
先輩の声に俺は言葉を返した。
「セフレとは連絡取ってないし、彼女とも別れた。俺は男の方がいいと思っている。ゲイを自認しているんだ」
先輩はきっぱりと言い切った。
「黒崎さんは俺のセフレの1人だ。俺がお前のこと相談した時直ぐに協力してくれたんだよ。俺も黒崎さんもお前の事がタイプだ。即答しろとは言わない。考えておいてくれ」
先輩が声にする。その音色は力強く感じた。
「判りました。考えておきます。じゃぁ俺は帰ります」
「そうか。じゃぁな」
俺の声に先輩が応える。俺は先輩ちを後にした。俺んちへ戻る。ソファーに座った。スマホを弄る。ゲイに関して検索してみた。動画共有サイトに遭遇する。勇猛な男同士が絡んでいた。野太い喘ぎ声が聞える。男同士のキス、尺八そして交尾。俺は嫌悪感を覚えなかった。俺の首が縦に振られる。俺は決意した。メールを起動する。俺は了解メールを先輩に送った。

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[ 2018/01/02 19:05 ] 初春の夜空 | TB(-) | CM(0)

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