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淫室806合図⑤

 今リビングのソファーに並んで座っている。グラスに入った焼酎のお湯割りを静かに飲んだ。
「父ちゃん、俺さ退院してからずっと寂しかったんだ。おっ俺父ちゃんのこと……すっす……」
俺は尚斗の言葉を唇で塞いだ。
「俺に言わせろ。尚斗俺はお前が好きだ。愛してる。これからもずっと俺といてくれ」
「うん…愛してる。父ちゃん」
父ちゃんかそれはそれでいい。俺はこいつの父であり恋人でいたいと思った。
「尚斗……」
尚斗の頬を両手で包み込む。唇を寄せていく。静かに触れ合う唇と唇。舌を深く挿れる。絡み合う舌と舌。背中に回ってる尚斗の腕に力が入る。俺も腕に力を込め尚斗を抱きしめた。永くて切ないキッス。ふうっと唇が離れた。
尚斗とちゃんと付き合い始めて1箇月経つ。一戦を交えて今抱き合っている。
「尚斗、俺53歳だろ。お前は25歳だ」
「うん、唐突にどうしたの」
「俺のほうが早く死んじゃうだろ。だからだ」
「バカヤロ俺が父ちゃん死なせねぇよ。たくもう……」
尚斗はちょっと頬を膨らませている。こんなところも可愛いんだけど……
「俺のこと心配してくれるんだな」
「当たり前だろ」
「だったらここ住め。その方が安心だろ」
「えっ……いいのか」
「あぁいいぜ」
「やった~毎日できる」尚斗の顔が綻んでる。
「バカヤロ、俺のカラダが心配じゃねぇのか」
「それとこれは別だからさ。父ちゃんもう1発やろ」
結局この晩尚斗は俺に掘られながら2発出し俺も1発出した。
春の芽吹き (29)
来月尚斗はここに越してくる。俺と尚斗の新たな歴史が芽吹き始めた。
[ 2015/02/08 19:41 ] 淫室806合図 | TB(-) | CM(0)

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