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淫室806合図③

 俺と尚斗は結ばれた。2人の新たな時間が動き始めてる。日中は病院デートした。そして夜は交尾する。潤う日々が続いた。そんなある日。デイルームで一緒に雑誌を読んでいる。尚斗が俺に目をくれた。
「おやっさん……」
「ん、何だ」
何げに尚斗の表情に翳りが見えた。
「おやっさん…俺退院決まった」
「そうか…良かったな」
尚斗は3日後退院する。退院前夜俺達は激しく交尾した。
「おやっさん…頑張ってな」
「うん…俺も早く退院するからな」
メアドを交換する。目には光るものが見えた。
「じゃぁね。メールするからさ……」
「あぁ…元気でな」
尚斗はこの病室を後にした。検温、投薬、検査、たまに見舞いに来る友達。平穏な入院生活が始まった。胸に穴をあけられたような切ない気持ちが襲ってくる。53歳にもなって俺恋してた。入院中のただの火遊びの積りだったのに……あいつは、尚斗はどう思ってるんだろ。病室を出る時涙流してたみたいだけど……ただ感傷にふけっているだけだと思うしな。時々近況報告のメールはくるけど……そのメールが楽しみも事実なんだ。夜目を瞑ると尚斗との交わりが脳裏に浮かぶ。俺の手は自然にちんぽを握った。
「な、尚斗…逢いたい」
俺の手の中でちんぽがグングン硬くなる。俺はそいつを激しく扱いた。一気に上り詰める。ティッシュをちんぽに宛てがった。
「あぁぁぁぁぁ尚斗ぉ…んぁぁぁぁ…射ぐ、射く」
ドピュッドピュッドピュッ…ビュッビュッビュッ俺はティッシュの中に汁を放った。
ベッドで携帯を弄っている。人影を感じた。
「おやっさん……」
「な、尚斗……」
「へへ、会いたくなっちゃった」
傍らに満面の笑顔を浮かべた尚斗が立っていた。お見舞いのプリンをデイルームで食べている。尚斗の顔付きがやけに明るく見えた。
「俺さ……」
「へーそんなことあったんだ」
開放的でくつろいだ雰囲気の中時間がゆっくりと流れた。
「じゃぁまた来るからね」
「うん判った」
尚斗は俺に与えてくれた。ほっこりとした安らぎを……
[ 2015/02/08 19:49 ] 淫室806合図 | TB(-) | CM(0)

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