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新たな道②

 課長のパワハラが止むことは無かった。頻繁に怒声を浴びせられる。その度毎に俺は落ち込んだ
「お前に期待してるからなんだぜ」
或る先輩が言う。だが俺にはそうは感じられなかった。プライベートではゲイ専用SNSに入会。BARにも行くようになった。色黒、筋肉質そして髭坊主の俺。それなりに出来た。タイプは年上の逞しい髭坊主。色んな男に抱かれたが感情の移入はしていない。何時の間にか課長のパワハラは無くなった。だが他の工事士が苛められてる。会社でも判ってるみたいだが対策は取っていない。先輩は今迄も良く有ったと言う。思い当たる節がある。人材を大切にしない会社。退職する奴も結構居る。季節は晩冬を迎えた。俺は上の資格を目指してる。そんな或る日俺へのパワハラが再開した。飛ぶ罵声。心が砕けそうになった。季節は梅雨。事件が起きた。
「大迫……」
課長が怒声を上げる。目が血走っていた。
「何だこれは、お前とは仕事出来ねぇ。辞めろ」
課長が言い放った。押し黙る俺。言葉が出なかった。
「何だ。その態度は……」
課長が怒鳴る。その途端課長が立ち上がった。工具を握っている。工具が俺の額目掛けて飛んできた。俺の額からは血が流れている。俺は退職する決意をした。残務処理とお得意様への挨拶を済ませる。俺は会社を後にした。始まった就活。同業他社にエントリーしても書類選考が通らなかった。気晴らしに行った馴染みのBAR。マスターに漢豪を紹介された。面接に行くと即採用。今俺は漢豪で仕事に励んでいる。カウンター越しにお客様と話しているとそれなりに楽しい。季節は晩夏を迎えた。日中はまだ強い太陽の光が差している。何時ものように漢豪の営業が始まった。時刻は10時に迫っている。ゴツい男から指名された。髭坊主で年は20代半ばに見える。背丈は俺と然程変わらない。だが着衣の上からでもガタイの良さが伺える。焼酎のボトルを入れてくれた。名前は郡司さんで学生時代柔道をやってたと言う。弾む会話。何時にも増して楽しい時間を過ごせた。帰りしなにシフトを聞かれる。ちょびっと嬉しかった。郡司さんの休みは基本土日。金曜か土曜には来てくれた。昨日渡された名刺。スマホのアドレスも載っていた。㈱郡司電気 郡司 晃佑。名刺をジッと見る。モヤモヤしてきた。
”何時も指名してくれてありがとうございます”俺はメールを送っていた。
スマホがメール着信を報せる。郡司さんからだった。
”今度の土曜行くから店終わったら寿司でも食いにいかねぇか”
俺は了解のメールを返信していた。モヤモヤ感が大きくなる。時間が空くと考えていた。金曜日、仕事が終わる。アパートへ戻った。脳裏を過る。俺はママのフォトパッドと携帯を取り出した。起動してアルバムを開く。男の子が3人写ってる画像があった。携帯の電源を入れる。アドレスには郡司さんと言う電話番号が載っていた。おぼろげながら記憶が蘇る。もしかして晃佑兄ちゃんかも知れないと思った。胸がキュンキュンしてくる。女にも男にもこんな気持ちにはならなかった。ベッドに潜る。俺はウトウトし始めた。カーテンの隙間から甘く光が差し込んでいる。俺は目覚めた。ソワソワとした時が流れる。夕刻ママのフォトパッドと携帯をバックに詰め込んだ。微かな気持ちの高ぶりを覚える。俺は漢豪へと向かった。動き始めた漢豪。郡司さんが来るのが待ち遠しい。時刻が11時に迫っている。郡司さんが現れた。柔和な笑顔を浮かべてる。席に着くと焼酎の水割りを飲み始めた。何時ものように会話する俺達。話しながら、一方であの事を思い巡らしている。郡司さんが目をくれた。
「何かあったのか」
「何もないっす。飲みましょう」
郡司さんの声に俺は応える。何時ものような楽しい時間が流れた。郡司さんがメールを打っている。俺のスマホのバイブ音が鳴った。
「場所、送っといたからな」
「うん、俺ももう終わりだから……」
郡司さんの言葉に俺は応える。郡司さんが漢豪を出ていった。時刻は午前0時。俺は足早に歩いた。路地に入る。寿司屋に着いた。引戸を開ける。中に入った。郡司さんはカウンター奥に座り、ジョッキビールを飲んでいる。俺は隣に掛けた。
「飲み物何にする」
「俺も同じものでいいっす」
郡司さんの声に俺は応える。俺の前にジョッキビールが置かれた。
「お疲れ……」
郡司さんが声を上げる。ジョッキがガチンと触れ合った。琥珀色の液体が喉を通る。カラダに沁みた。
「大将、そろそろ握って貰えますか」
「あいよ」
郡司さんの声に大将が応える。寿司下駄に握りが置かれ始めた。初めて来た高級寿司屋。寿司を食うと顔が綻んだ。
「見て貰いたいものがあるんだ」
「えっ……」
俺の声に郡司さんが応える。俺はママのフォトパッドと携帯をバックから取り出した。其々起動する。郡司さんに見せた。
フォトパッド
「この写真見覚えない。それとこの電話番号」
俺が声にする。郡司さんの表情が変わった。
「これ実家の番号だよ。それに此処に写ってるの俺と兄さんだぜ。えっ……もしかしてお前、あの啓児か……」
郡司さんが声にする。俺は頷いた。
「晃佑兄ぃちゃん」
俺が声を上げる。晃佑兄ちゃんは驚愕の表情を浮かべていた。
「俺さ……」
俺が声にする。施設での暮らしそして前職。俺は語り始めた。
「電気工事士してたんだ。なぁ良かったら内で働かないか。ちょっと忙しくなったから1人入れようかって話してたんだ」
「えっう、うん考えとくよ」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。本音はマジ嬉しかった。だけど……
「うん判った」
晃佑兄ちゃんが声にする。カウンターの下で俺の手を握ってきた。
「出るか」
「うん」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。俺達は寿司屋を後にした。晩夏の夜風が頬を撫でてくる。路地裏へと歩み始めた。1軒の建物の前で足を止める。晃佑兄ちゃんが視線を飛ばしてきた。
「いいよな」
「うん」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。俺達は中に入った。選んだのは唯一空いていた710号室。エレベーターにに乗り込んだ。晃佑兄ちゃんに抱き寄せられる。軽くキスをした。エレベーターを降りて部屋に入る。基調の白に黒をあしらつたお洒落な部屋だった。白磁色のダウンライトが妖しくベッドを照らしている。鼓動が早鐘のように高鳴ってきた。
「風呂に湯、張ってくる」
「頼むな」
俺の声に晃佑兄ちゃんが応える。俺は浴室に入った。蛇口を捻る。ジャージャー流れる音が卑猥に聞こえた。部屋に戻ると晃佑兄ちゃんがソファーに座っている。俺は隣に掛けた。
「啓児……」
晃佑兄ちゃんが声にする。俺は抱き寄せられた。唇が寄ってくる。唇同士が触れ合った。舌が入ってくる。俺達は舌を絡め合う。キスしながらお互いの股間を弄る。晃佑兄ちゃんの其処は硬くなっていた。唇が離れる。視線が交差した。
「風呂入るか」
「うん」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。俺達は着ている物を脱いだ。
「晃佑兄ちゃんもなんだ」
「うん、常用してる」
晃佑兄ちゃんのガタイに目をやる。太い腕、盛り上がった大胸筋。半勃ちのちんぽが太々しく見えた。浴室に入る。掛け湯をすると向かい合って浸かった。
「凄ぇいいガタイっすね」
「お前もいいガタイだぜ」
俺の声に晃佑兄ちゃんが応える。晃佑兄ちゃんがにじりよってきた。毛深い脚同同士が交差する。ちんぽ同士が軽く触れ合った。俺のちんぽが勃ち上がってくる。晃佑兄ちゃんが俺のちんぽを握ってきた。
「ビンビンだな」
晃佑兄ちゃんが声にする。俺は晃佑兄ちゃんのちんぽを握った。俺の手中で勃ち上がってくる。瞬く間に硬さを増してきた。
「凄ぇデカいっすね」
俺が声を上げる。晃佑兄ちゃんか視線をぶつけてきた。
「立てよ」
「うん」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。俺達は立ち上がった。角度の付いた2本のちんぽを晃佑兄ちゃんが合わせる。ゴシゴシ扱き始めた。
「あぁぁあぁ、気持ちいい」
俺が声を上げる。時折キスをした。乳首を摩られる。俺も晃佑兄ちゃんの乳首を弄った。どれ位兜合わせしてただろう。金玉の奥が熱くなってきた。
「やべぇ射っちまう」
「俺もやべぇぜ」
俺の喘ぎに晃佑兄ちゃんが応える。晃佑兄ちゃんに風呂縁に座って貰う。俺は浴槽に沈んだ。晃佑兄ちゃんのちんぽを咥える。顔を前後に動かした。
「あぁぁんぁ気持ちいい。射かすぞ」
晃佑兄ちゃんが声を上げる。俺は頷いた。ジュルジュル妖しい音が鳴り響く。しゃぶりながら俺は自分のちんぽを扱き立てた。俺の頭が押さえられる。グイグイ手前に引かれた。
「あぁぁんぁ射く。うぉぉあぁ射ぐ。あぁぁあぁ射くっ」
晃佑兄ちゃんが声を上げる。その途端オス汁が喉奥に打ち当たってきた。晃佑兄ちゃんのちんぽが引き抜かれる。俺の喉がゴクンと鳴った。濃厚な汁が喉を通る。体内へと流れ落ちた。
「美味ぇ」
俺が声を上げる。ちんぽを扱き捲った。
「あぁぁあぁ射っちゃう」
俺が声を上げる。晃佑兄ちゃんを見上げた。
「まだ射くんじゃねぇ。立てよ」
晃佑兄ちゃんが声を上げる。俺が立ち上がり、晃佑兄ちゃんが浴槽に沈んだ。ちんぽが咥えられる。晃佑兄ちゃんの顔が前後に動く。俺は一気に昇り詰めた。
「あぁぁあぁ射ぐ。んぁぁんぉ射く。あぁぁうぅ射ぐっ」
俺が声を上げる。晃佑兄ちゃんの喉奥目掛けてオス汁を撃ち付けた。ちんぽを引き抜く。晃佑兄ちゃんの喉がゴクンと鳴った。
「へへ、美味ぇぜ。お前の汁」
晃佑兄ちゃんが声にする。晃佑兄ちゃんが立ち上がった。抱き寄せられる。軽くキスをした。
「汁、呑むの好きなのか」
「初めてっす」
晃佑兄ちゃんの問いに俺は応える。晃佑兄ちゃんがにんまり笑みを浮かべてた。
「俺も始めてだぜ。カラダ洗って上がるぞ」
「うん」
晃佑兄ちゃんの声に俺は応える。俺達はカラダを洗い風呂を出た。
「まだまだだからな」
「うん」
晃佑兄ちゃんの言葉に俺は応える。腰にバスたるを巻くと部屋に戻った。

猛牛

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涙の雫 (S)

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GORILLA

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[ 2018/07/17 18:04 ] 新たな道 | TB(-) | CM(0)

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