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波濤④

 家を出る日。数人の同級生達と父さんが見送りに着てくれた。
「じゃあ、入学式でな」
「うん」
父さんの声に俺は応える。俺を乗せた電車が動き始めた。父さんが小さくなっていく。止め処なく涙が零れた。始った大学生活、部活は迷う事なく陸上部。高校時代とは違った。練習はきつかった。学業、部活、日々の生活。慣れた頃、系ハッテン場に行ってみた。何人かの男がモーションを掛けてくる。その中で父さんと同世代の男とやった。だが不完全燃焼。性欲は解消されたが、心が潤う事は無かった。GWには帰郷。父さんに抱かれたかったけど、我慢した。父離れすると決めたのだから……男とも女付き合った。二股に浮気。それだけはしなかった。季節が巡る。大学4年の春を迎えた。合コンで知り合った21歳の凛と付き合っている。この前父さんと落ち合って紹介した。今迄付き合った人は、全てではないが紹介している。父さんの表情が微かだが翳りが見えた。凛の両親は温厚。挨拶に行ったが息子のように接してくれる。凛と逢うのは週に2日位だ。ご飯して、その後どちらかの家で行為している。色んな思い出も出来た。季節は初秋。澄んだ水色の空が広がっている。そんなある日、ゲイ用SNS経由でメールが配信された。
”27歳の蒼斗です。良かったら仲良くしてください”
プロフを見る。身長174㌢体重73㌔、ポジションはタチ、髭坊主となっている。俺は返信した。”今、付き合っている彼女居るんで友達ならいっすよ”何度かメールを交換し、顔画像、直アドも教え合った。4日後の日曜午後2時、お茶をする。待ち合わせ場所の駅のオブジェの前に行った。キョロキョロしている。1人の勇猛な男と目が合った。
「亮治さんすか。蒼斗っす」
「初めまして亮治っす」
近くの茶店に入る。窓際の席に着く。俺はカプチーノ、蒼斗さんはカフェラテを頼んだ。
「俺は、三段跳びやってるよ」
「そうか俺はテコンドーやってる」
そうなんだ。弾む会話。話が俺の彼女の事になり、画像も見せた。
「へー可愛いな」
「うん、一緒に居ると和むんだ」
蒼斗さんの声に俺は応える。蒼斗さんに目を遣った。
「蒼斗さんは女の子は駄目なの」
「昔はあるけど今は男一辺倒だよ」
色んな事で話が盛り上がった。雰囲気が父さんに似ている。ちょびっとドキ付く俺が居た。西の空に陽が傾き始める。
西日
俺達は、店出た。数日が経過する。凛から呼び出された。今、ファミレスでご飯している。食後の珈琲を飲み始めた。
「妊娠、したみたい。8週だって」
「えっ」
凛の声に俺は応える。驚愕した俺。でもノンヘルでは無かった。でも完璧で無いのは知っている。ちょっと早いが結婚も良いかも知れない。こいつとなら……凛に目を遣った。
「結婚しようか」
「うん」
俺の言葉に凛が応える。嬉しくそうな笑顔を浮かべていた。
「改めて父さんと挨拶に行くからな。身体大事にしろよ」
「うん、ありがとう」
俺の声に凛が応える。凛が用事があると言うのでこの日は別れた。俺が父親になるのか……早速父さんに電話した。
「分かった。挨拶に行かねぇとな」
父さんの声。何か凄く沈んでる。2日経過した。スマホがメール着信を知らせる。蒼斗さんからだった。
”これ凛ちゃんじゃねぇのか”
添付ファイルを開く。男と女が腕を組んでいた。
”ありがとう。凛だよ”
俺は蒼斗さんに返信した。嘘だろ……凛が浮気している。俺は父さんに電話した。
「やっぱりな。お前に言ってなかったけど興信所使って調べたんだよ。あの女、母さんと同じ匂いしたんだ。早い方がいい。明日の夜8時頃行くって連絡してくれよ」
父さんの声。怒気が含まれていた。翌日父さんは午後休。俺は部活を休んだ。父さんとの待ち合わせは大学の正門前。俺達は車の中で打ち合わせした。
「見てみろ。みんな違う相手だぜ。お前4股掛けられてたんだぞ」
「うん」
父さんの声に俺は応える。車が凛の実家に向かった。車が転がる事40分。凛の実家に着いた。今、茶の間で座卓を囲んでいる。凛のご両親が柔和な表情を浮かべていた。
「これから忙しくなりますね」
凛の親父さんが声を上げる。父さんが視線を浴びせた。
「その前にこちらご覧頂けますか」
父さんが声を上げる。興信所の報告書を静かにテーブルに置いた。凛とご両親がそれを見ている。顔が青ざめていた。
「みんなお相手が違うようですが……」
父さんが声にする。凛が俯いていた。
「DNA検査して頂けますか。その上で考えたいと思います。仮に息子の子だとしてもこんなふしだらのお嬢さんと結婚はさせませんよ」
父さんが言い切る。その声はやけに冷静だった。
「す、済みません」
凛の親父さんが声を上げる。ご両親が土下座した。
「凛ちゃん、あなたからの謝罪がありませんが。内の息子は避妊してたようですが、してないお相手はいなかったんですか」
父さんが言葉にする。凛を睨み付けていた。
「違う。私は悪くない。好きなのは亮治だけ」
凛が声を上げる。父さんが薄笑いを浮かべていた。
「帰るぞ」
「うん」
父さんの声に俺は応える。俺達は凛の実家を後にした。俺達を乗せた車が動き始める。車窓からは輝かしい星空が望めた。
「大丈夫か」
「うん」
父さんの声に俺は応える。涙が止めどなく落ちてきた。凛と共通のの友達にメールで報告する。蒼斗さんにもメールした。
「父さんありがとう。また救って貰ったね」
俺が声にする。父さんは父親の顔になっていた。実施されたDNA鑑定。凛のお腹の子と俺の親子関係は否定された。メールに電話。今でもくる。俺は着信拒否をした。青砥さんにメール。逢いたいと……直ぐに返信が来た。
”日曜日、俺んちでランチしないか”
”いっすよ。俺お弁当作っていくよ”
蒼斗さんが驚いていた。父さんが送ってくれたレシピノート。それにより俺は土日は自炊している。日曜日いつもより早起きした。朝飯と弁当の用意をする。何か凄く楽しかった。朝飯を済ませる。送って貰った蒼斗さんの住所をみる。検索し見ると50分程の距離だった。時刻は10時40分。を締める。ちょっと可愛い衣服を纏う。俺は心弾ませながら、蒼斗さんのアパートに向った。電車を乗り継ぐこと50分。最寄り駅に着いた。ナビを起動する。6分程歩くと、マンションが見えてきた。部屋は306号室。俺はインターホンを押した。
「ハイ」
「亮治っす」
蒼斗さんの声に俺は応える。ドアが開けられた。
「上がれよ」
「うん、おじゃまします」
蒼斗さんの言葉に俺は応える。廊下を通り、リビングへと入った。
「綺麗に整頓されてるんすね」
「まあな」
俺の声に蒼斗さんが応える。穏かな笑顔を浮かべていた。
「ちょっとキッチン借りて良い。味噌汁温めたいから」
「ああ、いいぜ。好きに使ってくれ」
俺の声に蒼斗さんが応える。俺はキッチンに立つと味噌汁を温めた。今俺達はテーブルを挟み向かい合って座っている。テーブルに置かれた3段重と味噌汁。蓋を開けた。
「凄ぇ。これ亮治が作ったのか」
「うん、父さん料理旨かったからレシピ送って貰ったんだ」
蒼斗さんが満面に笑顔を浮かべていた。
「頂きます」
「うん、いっぱい食べてね」
蒼斗さんの声に俺が応える。蒼斗さんが味噌汁を飲んだ。
「はぁ美味ぇ」
蒼斗さんの声。男の艶を感じた。食事が終わり、今ソファーに並んで座っている。出された珈琲をを静かに飲んだ。
「俺さ……」
俺は自分の生い立ちを話した。両親は母の浮気で離婚。そして17歳の時父さんに引き取られたと……
「でもまだ居るからいいと思うよ。俺は2年前事故で亡くしたからさ」
蒼斗さんが声にする。俺は1本のDVDを取り出した。映像が流れ始める。弁論大会の物だ。蒼斗さんが見入っている。一滴涙を零していた。
「苦労したんだな」
蒼斗さんの声。俺は勇気を奮う。蒼斗さんに目を遣った。
「俺の初体験って父さんなんだ。処女も童貞も捧げて、高校卒業する迄続いたよ。キモくない」
「全然そんなこと無いぜ。あっそうなんだって感じだよ」
俺の言葉に蒼斗応える。俺はホッとした。以前キモいと言われた事が有ったから……蒼斗さんに抱き寄せられた。
「キスしていいか」
「うん」
蒼斗さんの問いに俺は応える。唇が寄ってきた。静かに唇同士が触れ合う。舌が入ってくる。俺達は舌を絡め続けた。静かに唇が離れる。視線が交差した。
「あっち行くか」
「その前にシャワー浴びたいっす」
蒼斗さんの声に俺は応える。俺達は立ち上がった。脱衣所に入る。着ている物を脱ぎ始めた。
なんだ」
「うん、たまに締めるよ」
蒼斗さんの問いに俺は応える。俺達浴室に入った。お互いにカラダを洗い合う。ちんぽが頭をもたげてくる。シャワーで泡を洗い流した。蒼斗さんがにじり寄ってくる。ちんぽ同士を蒼斗さんが合わせた。
「はぁ堪んねぇぜ」
「俺もいっす。ちんぽ熱いぜ」
蒼斗さんの声に俺は応える。蒼斗さんが2本のちんぽを扱き立てた。
「あぁぁあぁ気持ちいい」
「俺もいい。堪んねぇ」
俺の声に蒼斗さんが応える。クチュクチュ隠微な音が鳴り響く。2本のちんぽを蒼斗さんが扱き捲る。俺達のカラダが離れた。
「ぶっかけ合おうぜ」
蒼斗さんが声を上げる。俺は頷いた。
「いっ射くよ」
「ああ、俺もだ」
俺の声に蒼斗さんが応える。俺達は激しくちんぽを扱いた。
「あぁぁあぁ射く。んぉぉあぁ射ぐ。あぁぁんぁ射くっ」
俺が声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を蒼斗さんにぶっ掛けた。
「あぁぁうぉ射ぐ。あぁぁあぁ射く。うぅぅあぁ射ぐっ」
蒼斗さんが声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ白濁汁が俺の漆黒の陰毛にぶつかってきた。その汁が一滴垂れている。俺達は自然にキスをした。唇が離れる。カラダを軽く流した。風呂を上がる。俺は新たなを締め直した。
「俺にも締めてくれ。お前が締めてた奴をよ」
蒼斗さんの声。俺は頷くと蒼斗さんにを締めてやった。

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[ 2018/09/10 13:55 ] 波濤 | TB(-) | CM(0)

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