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淫室806合図①

早春 (8)
 冬の寒い朝。通院していたクリニックからの紹介状を持って大学病院に来ている。有名な医師に診断して貰う為だ。
「坂元さん、直ぐ入院ですね」
温厚そうな医師の言葉が俺の心を鋭く付いた。肝臓が大分傷んでいるらしい。このままにしておくと肝臓破裂の危険もあると言う。入院当初個室だったが容体が安定してきたようなので大部屋へ移る事になった。806号室6人部屋で俺のスペースは奥の窓際。隣りのベッドには見た目25歳位で髭坊主のイケてる奴がいる。名前は戸嶋尚斗。身長は俺より少し低めの160cm位好みの体型だ。容体が安定してくると何故か下半身がムズムズしてくる。53歳の俺でさえそうなのだから若い雄の尚斗君はどうやって性欲処理をしているのかやはり気になる。もし何もしていないのなら金玉一杯に溜めている事だろう。下世話な想像をしてしまった。たまに他愛ない会話をする。この前アイスを奢ってやったら目をクリクリさせて食べていた。可愛すぎる男。一度犯りたい。そんな衝動にも駆られた。午後9時消灯。目を閉じても眠くはならなかった。隣りのベッドには尚斗君が寝ている。カーテン越しに寝息が聞こえる。俺もいつしか微睡みの世界に落ちていった。ふと目が覚める。何時だろう?ブラインドから射し込む光はまだ無い。時計を見ると深夜2時を過ぎた所だった。
「うぅっ、あぁっ、うっん」微かに喘ぎ声が聞こえる。尚斗がズっているのかもしれない。
「うぅん、うっ、あぁぁ」何時しか声がしなくなった。シュッシュッとティッシュを引き抜く音が聞こえる。尚斗に俺が気付いていることを伝えたかった。ベッドの蛍光灯を点る。少し経ってから消した。俺の目論見。悪い親父だ。
朝、目が覚める。窓から射し込む冬の陽光が眩い。カーテンを開ける。尚斗はすでに起きていた。
「おはようございます」と挨拶する。
「おはようございます」と爽やかな声が返ってくる。何故か目を合わせてくれなかったような気がした。短調な病院の時間が過ぎていく。検温、投薬そして処置。たまに交わす尚斗君との会話が心地よい。ただあの晩のことが気に掛かっているのは事実だ。ふと尚斗の股間に目を遣る。何げに膨らんでいる気がした。数日後の深夜。トイレに行き病室に戻った。ベッドに入り目を瞑ったが眠れそうにない。股間に手を伸ばすとムクムクしてくる。隣りのベッドを見てみる。起きているのか眠っているのかはカーテン越しの気配だけでは感じる事が出来なかった。ちんぽに手を這わせる。ムクッムクッムクッと勃ち上がってきた。先っぽを親指の腹でグリグリ擦る。我慢汁が溢れてきた。
「あぅっ、うぅっ、あぁぁ」低く喘ぐ。挑発してみた。
「あぁぁ、うぅっ、はぅっ」押し殺したような喘ぎ声が聞こえてくる。ベッドの蛍光灯を点け少し経ってから消した。隣のベッドの蛍光灯が点き少し経ってから消える。これから始まる淫儀開始の合図だと勝手に思った。早る気持ちが湧き起る。勇気を振り絞った。
「こっちに来ないか?」
ぼそっと声にしてみる。ぼんやりと人影が見えた。股間を膨ませた尚斗君が俺のベッドの脇に立っている。目と目が合い次の瞬間スルリとベッドに潜り込んできた。性の捌け口を求めた雄同士快楽を貪り合うだけの事だ。股間を押し付けてくる。どっしりと重量感のある雄竿が更に俺を刺激した。抱き寄せ唇を重ねる。尚斗の舌が絡んできた。濃厚なキスは2人の欲情を昂ぶらせる。指先で乳首を弄ってみるとピクンと身体が反応した。パジャマを捲る。優しく乳首を舐めてやるとカラダを捩った。
「ぁぅっ…ぁぁ」尚斗の口からはちっちゃい喘ぎ声が洩れ始める。薄暗い中でも快感で顔が歪むのが感じ取れた。股間を握る。いきり勃った尚斗のちんぽ。まだかまだかと開放を強請っているように思えた。パジャマのパンツとボクブリを一気に下ろす。欲情に満ちた男の道具が俺の目の前に現われる。引き寄せられるように顔を近付け口に咥え込んだ。俺の口の中でドンドン容積が増していくのが判る。若雄の底知れない活力を感じた。裏筋に舌を這わせる。舌先で撫で擦ってやった。
「んん…んんん」
優しくちんぽを握る。根元から尖端目掛けて舐め上げた。
「んぁぁぁ…んぁ」
本竿に舌を這わせる。ジュルッジュルッと舐め上げた。今度は金玉を口に含み舌で転がしてやる。空いてる手でちんぽを扱いてやった。
「あっ、あぁぁ、うぅ~ん」
声が洩れる。俺は尚斗の口を口で塞いだ。感じ捲る尚斗。ただここは6人部屋の病室だ。あまり声が洩れると深夜と言ってもヤバい。俺は全裸になりカラダを反転させる。尚斗の口先へちんぽを差し出した。直人は躊躇う事なく俺のちんぽを
咥える。69の体制だ。絶妙に舌を絡ませてくる。鈴口から竿、金玉を舐め回された。腰を突き尚人の喉まんこを犯し始める。尚斗も腰を振り始めた。
「んん、ん、んん」
「ん、んん、ん」くぐもった喘ぎ声がもれてくる。尚斗のちんぽがプクンと膨らんだ。俺の金玉が競り上がってくる。ガシガシ腰を突き込んだ。尚斗のカラダがビクビク震える。俺の喉奥の壁にに濃厚な男の汁がぶち当たってきた。口の中に若い雄の薫りが広がる。その途端俺も尚斗の喉奥に男の汁を放った。俺の喉がゴクンと鳴る。尚斗の放った雄汁が体内へと流れていった。尚斗を見ると目を瞑っている。
「吐き出せ……」ティッシュを渡した。尚斗は大きく首を横に振る。ゴクンと喉を鳴らせた。
「呑んだのか……」
コクンと頷いた。
「精液好きなのか」
大きく首を横に振る。
「バカヤロ…無理して呑みやがって……」
「だって…坂元さんも呑んでくれたし俺も呑みたかったから……」
オデコをコツンと小突く。俺の胸に顔を埋めてきた。
「気持ち良かったな」
「うん」
抱き寄せると頭を撫でてやった。項から若いオスの薫りが漂ってくる。優しく唇を合わせた。
「坂元さん……」
「ん、何だ。それによそよそしいから苗字で呼ぶなよ。太一でいいからさ…こんな関係になっちまったんだからな」
「うん…じゃぁ…お、おやっさん」
「あぁそれでもいいぜ」
「おやっさん…もっとしてぇ」
尚斗は俺のちんぽを握ってきた。一度出して萎えていた俺のちんぽが芽吹いてくる。俺も尚斗のちんぽを握った。既にそこは息づいている。俺達はちんぽとちんぽを密着させた。クチュクチュとちんぽ同士の粘膜が絡む。亀頭と亀頭、竿と竿が擦れ合った。ちんぽとちんぽ金玉と金玉を密着させる。唾液と我慢汁でヌルヌルになった2本のちんぽ。合せるとドックン、ドックンと熱い鼓動が聞こえてきそうだ。ゴシゴシゴシと激しく扱く。空いてる手の指で尚斗の乳首を弄る。尚斗も俺の乳首
に指を這わせてきた。金玉の奥がジンジンしてくる。
「そろそろ射かすぞ」
「うん」
薄暗い中でも尚斗昂ぶりを感じる。勃起の熱が伝ってきた。尚斗の頭の後に手を回し抱き寄せる。
唇を寄せていくと尚斗から舌を絡めてきた。
「うぅぅ…んんん」
「んん…んん…うぅ」
唇の端から音にならない喘ぎが洩れる。
「あぁぁぁぁ…気持ちいっす」俺の耳元で尚斗が囁く。
「俺も…いいぜ」俺も尚斗の耳元で囁いた。
金玉がせりあがってきた。絶頂を迎える時間は直ぐそこまで来ている。
「あぅっ、あぁぁ駄目だ。射っちまう。あぁぁ射くぞ。射く…」
「おやっさんお、俺も…おぉぉぉ、あぅぅ射くぅ」
俺と尚斗はほぼ同時に大量の雄汁を射精した。腕を肩に廻ししっかりと抱き寄せる。何時しか二人の唇は重なり合っていた。
「俺さおやっさんこの病室に入って来たときすんげぇ嬉しかったんだ。タイプど真ん中っす」
「俺もだよ」
またぎゅっと抱きしめた。
「じゃぁまたな」
「うん」
何事も無かったように尚斗は隣りのベッドに戻って行った。カーテン越しに尚斗の寝息が聞こえる。俺も眠りの世界に落ちていった。
[ 2015/02/08 20:01 ] 淫室806合図 | TB(-) | CM(0)

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