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波濤①

 俺は新庄 亮治23歳。男子校で体育教師をしている。身長173㌢の筋肉質。髭坊主で陸上部のコーチもしている。物心ついた時父親は居なかった。父親を許せなかった俺。母さんとの会話では、あいつと呼んでいた。あれは17歳の春。あいつの自宅へ母さんと向かった。電車を乗り継ぐこと40分。桜の木が満開になっていた。
桜 (13)
あいつの家は小さな戸建。カーポートにはミニバンが停まっていた。今、リビングでテーブルを囲んでいる。テーブルに置かれた紅茶とケーキ。あいつが目をくれた。あいつの第一印象。それはは厳つい坊主頭の髭親父だった。背丈は俺と然程変わらない。体型は着衣の上からでも屈強さが伺えた。
「良く着てくれたな。嬉しいよ。デッカくなったな。ほら小遣いだ」
あいつが声にする。俺は奪い取った。
「今更言える事では無いんですけど、今度大学に進学するんで援助して貰えませんか」
母さんの声にする。やけにか細く聞えた。
「えっ養育費は毎月8万払ってるだろ」
「ですが……」
あいつの声に母さんが応える。えっ毎月8万の支払い……一瞬何がなんだか分からなかった。だか俺はこいつを恨んでいる。俺は睨み付けた。
「お前が俺と母さんを捨てたからだろ」
俺が言い切る。沸々と怒りが湧いてきた。
「それに何で会いに着てくれなかったんだ」
俺が声を上げる。言葉に怒気が含まれていた。
「母さんから離婚した理由なんて聞いてるんだ」
「女作って逃げたって」
俺が声にする。あいつが困惑の表情を浮かべた。
「そうなのか」
「……」
あいつが言葉にする。母さんは押し黙った。
「分かった」
あいつが声を上げる。あいつは立ち上がりリビングを出ていった。リビングのドアが開く。あいつが戻ってきた。
「これが離婚する時の書類だ」
あいつが声にする。俺は書類と通帳を渡された。書類、通帳を見る。俺は驚愕した。離婚の理由は母さんの不貞。興信所の報告書を見る。汚い女だと思った。確かに毎月8万、それ以外にも振り込まれている。事実なのか……俺は母さんに目を遣った。
「進学の度に10万、年末位にはお年玉も振り込んでいるぞ。それに3回10万振り込んでいる。お前に会いたいって連絡したら罰金取られたよ。接見禁止だったからな」
あいつが声を上げる。表情が微かだが強張っていた。
「去年贈ったクリスマスプレゼントのパソコン使ってるか」
「えっあれは母さんからのプレゼントだろ」
あいつの声に俺は応える。俺は母さんに目を遣ると、俯いていた。
「えっそうなのか」
あいつが声にする。母さんは小さく頷いた。
「あの男と再婚したんだろ」
「したけど直ぐ別れました」
あいつの言葉に母さんが応える。その音色はやけにか弱かった。色々分かってきた事実。母さんは色々仕事したと言う。10年位から勤めているスーパー。今の給料は25万位だと聞いた。
「金の使い方間違ってるんじゃないのか。バックはエルメス、服もブランドは分からんが生地は見るからに良いもんだよな」
あいつが声にする。俺と母さんに目をくれた。
「援助しようと思っている。亮治とこれからは会って良いならな」
「ありがとうございます」
あいつの声に母さんが応える。俺は軽く頭を下げた。
「俺のアドレスと電話番号だ」
あいつが声にする。俺は無造作に受け取った。あいつの家を出た俺と母さん。帰路では母さんを無視した。そんな或る日、母さんは遅番。1人で夕飯を済ませる。母さんの部屋に入った。通帳をこっそり見る。あいつの言う事は間違いなかった。クローゼットを開ける。高そうな服がいっぱい有った。収納棚にはブランド物の靴、バッグが収められていた。今自室のベッドで仰向けになっている。目を瞑った。クリスマスに貰ったオモチャ、ゲーム機、服飾雑貨。多分あれは母さんからでは無い。あいつからだと思ってる。俺は父親から愛されていた。2週間程経過する。父親と逢った。小遣いは5千円貰っている。だがそれでは足りなかった。日曜日にはファーストフードでバイトしている。父親がその分小遣いやるから辞めろと言われた。その時間は勉強に使えと……新たに買って貰った 学ラン、洋服そしてスポーツ用品。少しずつ父親を好きになっていた。この前買って貰った新しいスマホ。俺は弄り捲った。優しいだけでは無い。あの日、俺が小遣いを奪い取った非礼と連絡先の受け取り方。しっかり怒られた。18歳の誕生日に連れてかれたレストラン。食べたディナーは凄く美味かった。頂いたバースデープレゼント。前々から欲しかったスパイクだった。最初怖いイメージだったけど今は違う。厳ついけども無茶苦茶優しい目をしている。時折柔和な笑顔を俺に送ってくれた。季節が巡る。初夏を迎えた。緑の間から木洩れ日が差してくる。父親とプロ野球観戦に行った。夕飯に連れてかれた焼肉店。俺はたらふく食った。
「と、父さん」
俺は初めて言った。
「えっ……」
父さんが声を上げる。嬉しそうな表情を浮かべてた。俺に嘘をつき続けた母さん。今、俺はあんたと呼んでいる。育てて貰った恩はあるが許せない。一緒に住みたくなかった。俺は深慮する。俺は父さんを真っ直ぐに見た。
「父さんと一緒に住みたい」
「うん、分かった」
俺の声に父さんが応える。俺の目尻が細くなった。父さんと住める。期待とほっこり感を覚えた。もう直ぐ夏。俺は転居した。新たなに与えられた俺の部屋。新品のベッド、机、書棚等が置かれている。あの人が写ってる写真以外のアルバムは持ってきた。収納が終る。
パソコンも設定した。始まった新たな生活。学校には、少しだけ近くなった。父さんの料理は美味い。弁当も今迄より彩りも良く、充実している。俺の為仕事を熟し、家事をする父さん。俺は出来る範囲でお手伝いをした。父さんからは学業中心でいけと言われたけど……気になる事がある。ベランダに細長い布地。なんだろうと思った。それにもうひとつある。父さんはゲイかも知れない。たまたま見てしまった父さんのスマホ。お気に入りには幾つものゲイサイトが登録していた。俺のスマホに 転送。自室でゆっくり見てみる。嫌悪感は全く無かった。或る日の土曜。部活が終わり、帰宅した。父さんは夕飯の準備している。俺はいけない事を考えていた。
「たまに風呂一緒に入るか」
「うん」
父さんの声に俺は応える。俺達は、脱衣所で着ている物を脱ぐ。父さんはを締めていた。
「父さんなのか」
「ああカラダ引き締まるからな」
あの布地の正体はだった。初めて見る父さんのガタイ。37歳とは思えなかった。勇猛な筋肉に包まれている。俺達は浴室に入った。掛け湯をする。浴槽に向かい合って浸かった。
「懐かしいな。ちっちゃい頃は良くこうしてたんだぞ」
「そうなんだ」
父さんの声に俺は応える。俺は父さんににじり寄った。父さんのちんぽを握る。父さんのちんぽが微かに反応した。
「何するんだ」
父さんが声にする。父さんのちんぽが硬くなってきた。
「亮治、父さんも男なんだぞ」
「分かってる。俺は父さんと遣りたい。でもHではなく儀式なんだ」
俺は訳の分からない事を言っていた。
「それに……父さんゲイだろ。見る積り無かったけど、スマホ見ちまったんだ」
俺が言い切る。何故か俺のちんぽは勃起していた。父さんのちんぽを握っただけなのに……
「分かった。飯食ったらな」
「うん」
父さんの言葉に俺は応える。俺達は立ち上がった。2人のちんぽはビンビンに勃ち上がっている。義父さんが目をくれた。
「元気だな」
「父さんもだろ」
父さんの声に俺は応える。父さんが目をくれた。
「一発抜くか」
「うん」
父さんの声に俺は応える。俺達はちんぽを扱き始めた。
「父さんのちんぽデカいっすね」
「そうかぁ」
俺の言葉に父さんが応える。俺達はちんぽを扱き捲った。クチュクチュ卑猥な音がする。オス汁が金玉の中で泡立ってきた。
「やべぇ射っちゃいそう」
「俺もやべぇ。一緒に射かすぞ」
俺の声に父さんが応える。俺達の視線が眩しく交差した。
「あぁぁんぁ射く。んぉぉあぁ射ぐ。あぁぁあっ射くっ」
俺が声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。
「あぁあぁぁ射ぐ。うぉぉあぁ射く。んぁぁあぁ射ぐっ」
父さんが声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ父さんが白濁汁を吹き上げた。一緒に射った俺と父さん。吹き上げた汁はお互いのカラダを汚していた。
「上がるぞ」
「うん」
父さんが声を上げる。俺達はカラダを其々洗った。浴室を出る。部屋着を羽織った。今、俺達はテーブルを挟み向かい合って座っている。俺はウーロン茶、父さんはビール。其々飲みながら料理を食べ始めた。
「父さんさ……」
「そうなのか……」
授業、部活そして日々の事他愛無い会話をした。思い切って聞いた事がある。答えてくれないと思ったけど……
父さんは離婚した後2人の女性と付き合った。その内1人の両親は父さんが再婚なので拒否されたと言う。もう1人は婚約寸前までいったらしいが、大金持ちの男との浮気が発覚したらしい。父さんは女性は懲りた。10年前ゲイサイトに遭遇。何気なく参加したゲイ専用のSNS。そして父さんは、嵌った。正直に話してくれた父さん。俺は有り難かった。食事を済ませる。食器類を小洗いして食洗機に入れた。今、並んでソファーに座り、寛いでいる。俺は父さんに目を遣った。多分父さんは揺れている。俺と結ばれる事を……だが俺はおかしいかも知れないが父さんが好き。父さんと遣りたかった。
「父さん」
「良いよね」
「分かった」
俺達は立ち上がった。階段を上る。今、父さんの部屋の前だ。鼓動が早鐘のように高鳴っている。今父さんの部屋のドアが開いた。

猛牛

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[ 2018/09/10 14:18 ] 波濤 | TB(-) | CM(0)

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