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堕リーマン①

 50歳を目前にして念願のマイホームを手に入れた。築5年の2LDKのマンション。6畳の和室に10畳の主寝室、リビングに隣接しているカウンター型キッチン。料理好きな俺にとってはありがたい設備だ。内装を替えるためリフォームサイトで業者選びを始める。俺が選んだのは雄丸ハウス。誠実な対応が気に入った。それに営業マンの八木原亮治。俺の食指を動かす男だ。動機が不謹慎なところもあるけどこいつに任せてみようと思った。坊主頭で色黒。年齢は36歳と聞いた。身長は165㌢とちょっと短躯。ただしガタイの逞しさは着衣の上からでも想像できた。リフォームが始まる。床材は厚感のあるブラウン、壁のクロスは石調のものにした。リビングはカーテンではなくロールスクリーンを設置する。寝室にはミントグリーンの大人スイートな遮光カーテンを設置した。3日間の工事。途中2度ほど八木原君が見えた。何時ものスーツではなく作業着を着ている。その姿は何げに新鮮に見えた。ハウスクリーニングが終わる。程なくして八木原君が確認書類をもって訪れた。
「大分雰囲気変わりましたね」
「ありがとうございます。お世話になりました」
「何時ごろ引っ越されてくるんですか」
「一応明後日の予定しています」
「お手伝いしましょうか?」
「いえ家具とか電化製品は殆ど新しい物に変えるので荷物は身の回りの物ばかりなんで大丈夫です。お気遣いありがとうございました」
一通りの手続きが終わり八木原君は俺んちを後にした。翌々日家具、家電が設置される。俺の家が新しく蘇った。これからここでどんな物語が始まるのか……俺は思惟する。最後の恋が終わったのは3年前だ。ちょっと大きな失恋。切なさ、悔しさが込み上げた。それを補う如く仕事に没頭する。止めていた空手も再開した。ここで好きな奴と暮らせたらいい。一人はもう飽きた。男遊びするのではなく細やかでいいから所帯を持ちたい。勿論男とだけど……寝室に置いた大きなスタンドミラー。そこには俺の姿が映っている。必ずしもいい男ではない。身長163㌢体重65㌔。髭坊主の中年。お気に入りの顎と口の髭。
髭 (3)
男に不自由しない時期もあった。今はその影すらない。頑張れ俺まだまだだぞ。鏡の中の俺に問いかけた。ベランダに出る。大きく息を吸うと早春の爽やかな空気を吸った。遠くには芽吹きだした山々が望める。風の音が心地良く耳に響いた。



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[ 2015/02/14 22:34 ] 堕リーマン | TB(-) | CM(0)

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