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繋がり①


俺は大櫛 海都31歳で身長172㌢の髭坊主。住まいは都下の農業従事者も多い街。農業研究所で品種改良の仕事に従事している。大学時代はサークルでテコンドーに励んでた。31年間彼女はいない。サークルの男連中と風族には行った。だがそれほど良くなかったのを覚えてる。何時の間にか女に興味が無くなっていた。今、職場では主任としてやっている。自宅は2LDKの2階建の社宅。前庭は仕事用の畑になっている。季節は秋。イチョウの木が黄金色に輝いている。この前取引先の修杜図書の川原営業課長と新任の女が見えた。不自然な程明るい秋の空が広がっている。ミーティングルームに通した。名刺交換する。高萩 桜と書いていた。20歳代後半に見える普通の女。落ち着いたブランドスーツを着ていた。
「失礼ですけど高萩編集長のお嬢様ですか?」
「ハイ、父ですが……」
俺の問いに桜が応える。修杜図書は農業系の出版社だ。弊社から情報を提供する。依頼があれば諸々の手伝いもした。購買部の方で結構な量の本を扱っている。ある日からメールが届き始めた。
”年収いくらなんですか?”
”車何乗ってるんですか?”
失礼なメール。勿論俺はスルーした。
”私、28歳の独身で婚活中なんです。大櫛さんは何歳ですか。結婚してるんですか。未婚なら彼女居るんですか”
桜からの失礼なメールが続く。キレそうになる。だが俺は無視した。
”一度お食事お誘いしてもいいですか?”桜からのメールが配信される。俺は伊関課長に相談した。
「接待だろうから行ってこいよ」
「分かりました」
伊関課長の声に俺が応える。俺は桜からの食事の誘いを受けた。時刻は7時に迫っている。俺達はエントランスで待ち合わせた。ダークだが胸元が空きミニスカートのスーツを桜は着ている。明らかに女を意識させてると思った。
「其処の和食屋に行きましょうか。結構美味しいですよ」
桜が声にする。桜の表情が浮かれていた。俺達は小料理屋に入っる。桜がお品書きに目をやった。
「和食膳の松でいいですか?」
「ああいいよ」
桜の問いに俺が応える。グラスにビールを注ぎ合う。カチンカチンと触れ合わせた。
「お疲れ様です」
桜が言う。桜は仕事関係の話は殆どしてこない。俺はちょっと不思議に思った。
「何か提案とかあるんすか」
「いえ、今夜はコミュニケーション作りと言うことで……」
俺の問いに桜が応える。桜が目をくれた。
「大櫛さん私の事どう思いますか。可愛いとかダイプだとかあるでしょ」
桜が声にする。俺は固まった。
「容貌は普通。可愛くもタイプでもないし美人でもない。性格は非常識。普通いきなり年収とか聞いてこないだろ」
俺が言い切る。桜はへらへら笑っていた。
「またまた~大櫛さんて冗談好きなんですね」
桜が声にする。俺は呆れた。
「じゃぁそろそろお開きにしましょうか」
「そうですね」
俺の声に桜が応える。会計を済まさずにとっとと店を出て行った。勘定を済ませる。外に出た。
「ご馳走さまでした」
桜が声にする。さも当然と言う笑みを浮かべてた。
「今日は接待と聞いてますがね。内が御社に情報流して、それを元に御社は書籍にする。その上それを仕入れて研究所内で販売もしてるんだぜ」
俺は言い張る。桜は冷めた目で見ていた。
「女に払わせるんですか。恥ずかしくないんですか」
「恥ずかしいのはお前だろ。脳みそ入ってんのか」
桜の事に俺が応える。俺は唖然とした。
「お前、内の営業担当者だろ」
俺が声を大にする。桜は逃げてった。他部署でも同じような事が起きている。川原課長から謝罪の電話が伊関課長に入ったときいた。俺は思う。前の担当者は普通に接待してくれた。桜はなぜ出来ないのだろうかと思う。修杜図書では普通に通るのに……穏やかな日々が流れる。季節は春を迎えた。公園の桜の木が綻んでいる。桜 (4)
”お久しぶりです。来週誕生日なの、これ欲しいな。ここでご飯食べたい。2つのアドレスが貼ってある”10万のブランドバッグとフレンチのコース5万円。俺に何で強請れる?こういう事に詳しい隆志に相談した。実は隆志も桜に騙されたことがあると言う。1発やったらしいがバッグを買わされてた。同じバッグなどを数人に強請る。それをネットで売ってる言う。隆志はデータを持っていた。被害者はわかってるだけで十数人。裕福な農業関係者が多いらしい。夕刻データが送られてきた。内容を確認する。俺の知り合いもいた。桜のメッセ内容を見る。”私の初めてを上げる。その代わり、この時計が欲しい。宜しくね”俺は驚愕する。その他にも怪しいメッセが沢山あった。俺は深慮する。川原課長と桜の父親に連絡した。翌土曜日。隆志と共に桜の家を訪れる。インターホンを鳴らした。
「お待ちしてました。どうぞお入りください」
「お邪魔します」
桜の母親の声に俺達が応える。リビングに通された。
「俺の事覚えてるか」
隆志が冷たい声で言う。桜が頷いた。
「凄いタイプだから抱いて欲しいって言ったよな。飯行って、そしてヴィトンのバックを強請られた。だがそのバックはネットで売られてた。SNSに同じような書き込みがあったよ。俺はピンときた。だから次は合わなかった」
隆志が言う。桜が憮然としている。父親は激怒していた。川原課長が頭を垂れている。涙目の母親がお茶を出してくれた。桜の失礼なメールの数々。俺は証拠を見せながら丁寧に説明する。川原課長と父親は土下座の勢いで謝罪した。
「お嬢さんは何人もの男に同じブランド品を買わせ、ネットオークションで売っていたようです」
俺が声にする。桜は惚けた。隆志が証拠を投下する。桜の表情が蒼白になった。
「顧問弁護士に相談すると詐欺罪で立憲出来るかも知れないて言ってました」
俺が怒りに満ちた声で言う。3人が黙った。
「御社のコンプライアンスはどうなっているんですか。我々としては穏便に済ませたいんです」
俺が声にする。隆志が1枚ね写真を見せた。隆志と従兄弟の有がピンクのバッグを持ち、記念撮影している。ご両親は青ざめた。
「これは婚約者の有君じゃねぇか。どういうことなんだ」
父親が桜に向って問いかける。桜は黙った。
「このバッグとサイトの写真同じですよね。こいつ従兄弟なんすよ。俺買物に付き合わされんだ。半年後挙式でしょ。婚約中とは既婚と一緒。独身と嘘を付いてたのは如何なものなのでしょうか」
隆志が怒気を含めて言う。Lineの画像を提する。男の顔は不明だが嵌められてるのは桜だった。
「止めてぇ」
桜か喚く。父親が母親に目をやった。
「こいつの通帳と残ってるブランド品持ってきてくれ」
父親が声にする。母親が頷く。桜の部屋に母親が入り、戻ってくる。母親が泣き崩れた。
「相談させてください。近日中に連絡しますから、お願いします」
「今後の御社との付き合いにも影響するかも知れません。良くお考えください」
父親の声に俺が応える。俺と隆志は桜の家を出た。俺は思う。何故桜がイケメンでもない厳つい系の俺に近づいてきたのかと……確かに俺は同年代の奴らよりは稼いでる。それは自宅でも新種の栽培をしてるからなんだけど….…桜は金に対して特別な臭覚を持ってるのかも知れん。週が明ける。人事部長から連絡がきた。俺は統括部長に相談をする。俺達は合う事にした。時は3時に迫っている。先方は現れた。神妙な面持ちをしている。ミーティングルームに通した。テーブルには500m㍑の烏龍茶が置かれている。内の部長が呆れ顔を浮かべた。
「聞いたことはあるけどブランド品や高級ディナーで簡単に股開く女がいるんですな。売った金でホスト通いですか」
部長が声にする。桜の父親が俯いていた。
「役員会がまだ何ですが、高萩桜は懲戒解雇。父親と川原課長は3か月減俸。1年間賞与は無しとなる予定です」
「そうですか」
人事部長の声に統括部長が応える。俺は納得がいかなかった。
「それと婚約は破断になりました。慰謝料、挙式費用、被害者の賠償金等諸々は本人に資力が無いため、私共でお立て替えします」
「桜さんは反省してるんですか?」
俺が声を張り上げる。桜の父親は黙った。
「1番大切な事です。今後の取引に関することですからね。ご両親の人としての再教育が必須と私的には思っております」
伊関課長が声にする。修杜図書の人間が帰っていった。修杜図書の担当者が変わる。新しい担当者は岩元 哲斗さんと言う。農業に詳しく仕事も良く出来る。1度接待された。取引は今でも続いている。季節は秋を迎えた。霞雲が掛かっている。そんなある日事件が起きた。朝目覚める。俺の畑の野菜が根こそぎ無くなっていた。防犯カメラは設置されている。犯人は桜ともう1人の女。会社に報告する。会社から警察に通報された。犯人は分かっている。何処かに潜伏しれいるのか見つからなかった。4日程経過する。同僚の塁が野菜と果実を見つけた。売っていたのは道の駅。出荷者は別の女だが簡単に登録出来たと言う。既に半分以上れてたらしい。会社は激怒した。だが俺は切なさを覚える。初めて俺は会社で嗚咽した。
「大櫛、気持ち分かる。丹精込めて育てた子供みてぇなもんだろ。今日は上がってゆっくりしてろ」
上司が声にする。俺は従った。夕刻、家に戻る。風呂に入った。短パンとTシャツに着替える。光貴からメールが着信してた。
”類に聞いたよ。一緒に飯でも食おうぜ”
”分かった。後で行く”俺は返信した。何も無くなった畑を見る。また悲しくなった。舘 光貴、大学の同期。研究所の野菜等も買ってくれる。調理法など尋ねてくれると頼られてる感じが嬉しい。俺は光貴んちに向かった。歩いて15分程の光貴の家に着く。時刻は7時に回っている。インターホンを鳴らした。ドアが開く。柔和な笑顔をした光貴立っている。俺の心が安堵した。俺と同じように短パンTシャツの光貴。毛深い脚を覗かせていた。
「上がれよ」
「うん」
光貴の声に俺が応える。俺はリビングに通された。

黒蟻王

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コックリング付き革製ボールストレッチャー (S)

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俺達の肉職交尾

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[ 2019/09/08 20:31 ] 繋がり | TB(-) | CM(0)

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