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秋の光を受けて①

 俺は赤萩 撤兵31歳の髭坊主。体育塾に勤めている。野球、サッカー、体操。各種教室等をやってる。柔道4段の俺。柔道とバーベルを使ったエクササイズを指導している。無茶苦茶雑務も多い。早ければ8時位に帰れるが11時位になる事もある。結婚して6年、1人息子の知が生まれてから早希の様子が変わり始めた。専業主婦なのに家事がおろそかになる。完全に家事、育児を放棄したのは4年前。季節は春。街の桜の木は綻んでいる。
桜 (15)
その頃から夜の営みはレスになり、寝室は別にした。夜は知と一緒に寝ている。朝6時に起床。朝飯と俺と早希の昼の弁当を用意をする。7時頃、知を起こすと登園の用意を手伝う。幼稚園のお弁当日にはちゃんと用意した。食卓に着く。知と色んな話をする。早希がいない食事。俺は安堵した。大急ぎで後片付けを済ませる。洗濯機を回した。8時過ぎに知を車で幼稚園に送って行く。そのまま会社に出勤する。まだ誰もいない職場での珈琲タイム。俺にとって至福の時間だ。幼稚園のお迎えはお袋がやっている。知を家まで送って行く。知はすぐ様、子供部屋に籠る。呼んでも出てこない。異変に気付いたお袋。早希に注意したらしい。だが早希はヒスるだけだと言う。休みの日早希が出かけた。各部屋に小さな防犯カメラを仕掛ける。早希の本性が見えた。早希は9時頃起床。俺の作った朝飯を食う。11時頃ブランド品に身を包み出掛けるようだ。知が帰ってくると不機嫌になる。俺は思う。母性はないのかと……何度か話し合いをした。時々知を叩いたり蹴ったりしている。その度毎に俺は早希を罵った。だが早希は聞く耳を持ってない。病院を連れて行く。診断書を貰う。知が早希を怖がり始めた。テーブルを挟み、向かい合って座っている。俺は早希を問い詰めた。
「知らないって言ってるだろ。転んだんだろ」
俺は早希に怒鳴られる。流石にキレた。
「ゴルァてめぇ家事、育児もしねぇでなにをしてんだ。俺の金使って遊び歩いてんじゃねぇのか」
俺が怒鳴る。早希は黙殺すると家を出て行った。俺の実家迄は車で10分の距離。今、俺の休み以外は知は実家に預けている。早希から守って欲しいと嘆願した。共通の貯金は300万あったのに201円になっている。結婚前の俺の貯金も引き出されてた。知の学資保険も解約されている。問い詰めても白をきるだけだった。
「預金は凍結するからな」
「勝手にすれば……」
俺の声に早希が応える。翌日俺は生活費以外の預金を凍結した。
「小遣いじぁ足んないのよ。金寄こせ」
「お前何様なんだよ。自分で働けよ」
早希の声に俺が応える。俺は早希を睨み付けるしか出来なかった。
「てめぇが悪いんだろ。この甲斐性無しがよぉ。死ぬ気で働けよ」
早希が怒鳴る。鋭い視線を浴びせてきた。だが家事が終わるのは遅いと日を超えている。手取り38万の俺。家賃、光熱費とは別に早希に5万の小遣いを渡している。そんなある日早希が視線をぶつけてきた。
「給料安いならコンビニの深夜バイトでもやれよ」
「ハッ、別に給料安くねぇよ。お前こそ家事も育児もしてねぇんだから足らんのなら働けよ」
早希の声に俺が応える。俺の声には怒気が含まれていた。どうする俺。俺は思惟した。時々早希の弁当が捨てられてる。早希がいない時あいつのクローゼットを開けた。俺は驚愕する。詳細にカメラに収めた。バック、靴そして洋服。ブランド品の山だった。体力には自信がある。死ぬことはないだろうと思う。だがそれは甘かった。今、テーブルを挟み向かい合って座っている。早希に目を遣った。
「分った。休みの前の日コンビニの夜間バイトするよ」
俺が声を上げる。早希はドヤ顔を浮かべた。バイトが終わるのが朝6時。何時もの時が始る。まともな睡眠時間は取れない。何でこいつの小遣いの為にバイトしなきゃならないのかと疑問が残ったのだが……色んな事が分ってくる。俺の作った弁当が何回か捨てられていた。目撃証言が出てくる。セレブママ達と高級レストランでランチを摂ってるらしい。俺は探偵を雇った。2週間で証拠が集まる。早希は週に2回位セレブママ達とランチしていた。それにもうひとつある。それは浮気。相手は笠間 秀治38歳のリーマン。既婚で2人の子供が居るイケメン。そんな或る日、河埜から飲みに誘われた。河埜 隆太25歳グリーンコーディネータをしている髭坊主。1年前に入塾した。俺達は居酒屋のテーブルを挟み向かい合って座っている。中ジョッキで乾杯した。
「多分これ奥さんのブログだと思うんですけど……」
隆太が声にする。URLにアクセスした。多分俺の事だと思うけど罵詈雑言を浴びせている。やはり良い気分はしなかった。
「実は俺、奥さんにやらしいことあるんですよ。そこのBARで飲んでた時股間を触ってきたんです」
隆太が声にする。一瞬唖然としたけど俺隆太はこっそりボイスメモを起動していた。その音声を再生する。新たな制裁材料が見付かった。
「実は離婚考えているんだ」
俺が声にする。今までの経緯を話してた。今迄誰にも言ってない話。何でこいつに言おうと思ったのだろうか……
「じゃぁ俺も秘密を暴露します。塾はググって探しました。師範の画像見た時、俺濡れました。俺はゲッ、ゲイです。そんで師範が好きっす」
隆太が声にする。俺は言葉が出なかった。時が僅かに動く。塾の顧問弁護士の紹介で離婚に強い弁護士と契約してきた。証拠を提出する。弁護士は親指を立てていた。碇谷弁護士表情は穏やかだがかなり強い先生らしい。そんなある日俺は会社で倒れた。救急搬送される。気付いたのは病院のベッド。回りには両親と河埜、そして知がいた。
「パパ……」
知が声を上げる。目には涙が溜まっていた。
「過労だそうだ。どんな暮らししてんだ」
親父が声にする。お袋が知を外に連れ出した。隆太も病室を出ていく。俺は詳細を父さんに話した。同時にスマホに残っている証拠を見せる。親父が激怒。小刻みに唇が震えてる。直ぐさま親父は早希と義両親に電話してた。30分程経過する。義両親が見えた。入るなり土下座する義両親。翌日2階の食堂で話し合う事になった。碇谷弁護士も来てくれる。俺は河埜も呼んだ。時刻は2時に迫っている。関係者が集まり始めた。早希も両親に引き摺られるように現れる。浮気相手の笠間 秀治もスゴスゴと現れた。知は延長保育を頼んでいる。場が凍てつく。弁護士が事実確認を始める。否認する早希と秀治。証拠を投下する。離婚に関しては2人は認めた。秀治は元上司。結婚前から続いてたらしい。大きくなるに連れて知は俺に似てきた。早希はそれが嫌だったと言う。だから虐めた。早希の父さんが激怒している。早希をビンタした。隣にいた隆太がそれを止める。緩急を付けて話す碇谷弁護士。凄く説得力がある。結局早希は使い込み、隆太への迷惑行為を認めた。
「離婚はしたくない。もう一度チャンスをください。心を入れ替えます」
早希が悲痛な声を上げる。ご両親も深く頭を下げた。
「知がお前を怖がっている。この状態で再構築は無理じゃねぇか」
「誠心誠意償います」
俺の声に早希が応える。義両親との関係は良好だ。出来れば壊したくない。碇谷弁護士に相談する。俺は受け入れた。
「但し知は俺の休み以外実家に預ける。それにパートでいいから働け。生活費は7万、小遣いは3万、俺と同じだ」
「ハイ」
俺の声に早希が応える。多分再構築は無理。俺は思った。
「あんた、6時には起きて、撤兵さんが帰ったら晩御飯をだす。それにパートでも良いから働きなさい」
「ハイ」
義母さんの声に早希がか細い声で応える。今後如何なる理由で離婚しても慰謝料600万を俺に払う。財産分与放棄、親権俺、俺から貰った以外のブランド品は全て売却する。早希は念書に署名した。始まった俺達の再構築。早希が知に近づく。知は俺の後ろに隠れた。
「ママのご飯は食べない。パパのご飯がいい」
知が言い張る。早希の顔付きからは悲哀を感じた。
「じゃぁ今日はマックにしようか」
「うん、やった~」
俺の声に知が応える。俺達は家を出た。幼稚園に一緒にお迎えに行く。手を繋ぐ俺と知。早希はトボトボついてくるだけだった。早希が知を風呂に入れようとする。知は拒否した。知を宥める。知は涙を流した。
「ママはいらない。パパだけで良いよ」
知が声にする。結局休みの日の食事は全て俺が作った。俺と早希が軽い会話をする。知が悲しそうな表情を浮かべていた。スーパーのレジ打ちバイトを始めた早希。高いプライドのせいか長続きはしなかった。再構築して3週間経過する。早希の方から離婚を申し出てきた。俺は了解する。早希は出て行った。其々の両親に連絡する。俺の両親はすんなり承諾した。一方早希の両親は電話先で涙声になっている。俺も切なくなってきた。
「分かった。但し知とは会いたい」
「分かりました。でも知を其方には連れてけません。早希がいるかもしませんので……外で会うのは構いません」
義父さんの言葉に俺が応える。暫く沈黙した。
「俺が言うことではないと思いますが、慰謝料などは自分で払わせて貰えたらと俺的には思います。俺も甘えさせましたがお姫様体質です。少し苦労した方がいいかと……」
「分かった。じゃぁまた」
俺の声に義父さんが応える。静かに電話が切られた。GPSで検索する。早希は歓楽街のホテルにいた。今、其々の両親と俺と早希が弁護士事務所でテーブルを囲んでいる。離婚届け、示談書に署名捺印した。離婚届けは翌日提出。2週間程経過する。公正証書が届いた。結局笠間家も離婚。奥様から早希に慰謝料を請求されるだろう。信じれないが5歳の男の子が母親を拒絶した。俺は思う。知を最大限にケアしようと……お迎えは未だにお袋に頼んでいる。早く帰れた日には自宅に連れてった。ワンコが大好きな知。実家は戸建なのでワンコは飼える。両親に相談しようと思った。

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[ 2019/09/28 21:28 ] 秋の光を受けて | TB(-) | CM(0)

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