俺は藍田 勇登14歳の中坊。頭髪は坊主で空手部に所属している。藍田家の次男だ。長男は藍田辰史。俺は辰兄ぃと呼んでいる。俺の両親は子供が出来なかった。両親が考えたのは特別養子縁組。同時5歳の辰兄ぃを施設から引き取った。時か流れる。俺が生まれた。俺と辰兄ぃとは戸籍上は兄弟だが血縁は無い。義兄弟と言うのだろうか……赤ん坊の俺を辰兄ぃは本当に可愛がってくれたと母さんから聞いた。辰兄ぃは28歳の髭坊主。インテリアデザイナーをしている。大学でインテリアを学び、大手メーカーに就職した。色んなコンテストで賞を取りTV、雑誌にも出ている。結婚前提で付き合っていた彼女が居たが分かれたと言う。ある晩リビングで両親と辰兄ぃがリビングで話してるのを立ち聞きした。辰兄ぃは先天性の男性不妊症らしい。それが破局の原因だった。辰兄ぃのデザインする家具は凄い。シンプルとモダンを掛け合わせた代物だ。見てると何か心穏やかになる。小さな家具メーカーだった家業が先日リニューアルオープンした。社名は変わらず藍田家具。両親は辰兄ぃに絶大な信頼をしている。直営店も出店。Tatsu工房と名付けられた。辰兄ぃは俺達と同居はしていない。コンテストでテッペンを取った時、両親が買ってくれたオートロックのマンションに住んでいる。間取りは3LDKで勿論家具、小物、照明等は辰兄ぃがデザインしたものだ。snsでも辰兄ぃは自分がデザインしたインテリア達をアップしている。それがバズり会社は鰻登りだ。今、社長は父さんだがいずれ辰兄ぃが継ぐと思う。実際そんな話も出ていると父さんは言う。辰兄ぃは空手をやっている。俺が空手部に入ったのもその影響が大きい。陰毛が生えた時も精通した時も俺は辰兄ぃだけに報告した。季節が巡る。秋を迎えた。庭の木も色付いている。
そんなある日事件が起きた。思春期の俺。性に興味があった。友達ともそんな話題で盛り上がる。担任の上原先生に視聴覚室に呼び出された。
「藍田君ってインテリアデザイナーしてる辰史の弟かしら」
「そうっすけど……」
上原先生の声に俺は応える。上原先生は満面の笑みを浮かべた。上原 希28歳。今年赴任してきた教師で辰兄ぃの高校の同級生だと言う。その晩上原先生に誘われる。俺は童貞を奪われた。帰宅して風呂に入る。気持ち悪い。あんなばばぁと……俺はちんぽと金玉を丹念に洗った。食事中俺の異変に両親が気付いたように感ずる。だが両親は俺に何も言ってこなかった。
「辰兄ぃの所にいってくる」
「あまり、遅くなるなよ」
俺の声に父さんが応える。俺は頷く。玄関をでる。俺は一目散に辰兄ぃのマンションに向かい始めた。途中Lineする。”相談があると……””分かった”一言だけの返信が来る。俺はインターホンを鳴らした。ドアが開く。俺達はリビングに入った。今、テーブルを挟み向かい合って座っている。俺は、出されたココアを口にした。
「どうしたんだ?」
辰兄ぃが問う。穏和な笑顔の中に鋭い眼差しが見えた。
「上原 希先生って辰兄ぃの高校の同級生なんだろ」
「ああそうだぜ」
俺の声に辰兄ぃが応える。俺は大きく深呼吸した。
「実はさ……」
俺は静かに語り始めた。強引に男女の関係を持たされ、避妊具の装着を拒否された事を……
「そうか。あいつ一人娘で両親に溺愛されてたんだ。そのせいかお姫様体質なんだよな。ちやほやしてくる男には直ぐ股開くって噂あったぜ。でも何で勇登なんだ」
辰兄ぃが声にする。辰兄ぃは呆れ顔を浮かべてた。
「これっきりで終わらん気がする」
辰兄ぃが声を上げる。表情は翳っていた。
「脅されるぜ。多分な。何でも自分の思い通りにしたい女だからさ」
辰兄ぃが声にする。辰兄ぃの目。瞳の奥から怒りに満ちた光がみえた。
「今度こういう事が有ったら証拠残しとけよ」
「うん」
辰兄ぃの声に俺が応える。俺は小型のICレコーダーを渡された。
「父さんと母さんには俺から言っとく。今日はゆっくり休めよ」
「うん」
辰兄ぃの声に俺が応える。俺は家路に就く。何事も無かったようにベッドに潜った。時が動く。辰兄ぃの言う事は間違いでは無かった。俺は脅される。みんなにばらしてやると……結局都合4回犯られた。勿論辰兄ぃに言われた通り証拠とってある。ある晩両親に呼ばれた。
「辰史から聞いたんだけど……」
父さんが声にする。困惑顔になっていた。
「実はさ……」
俺は経緯を語り始める。色んな感情が湧き起こってきた。
「後は大人に任せろ」
父さんが声にする。隣りに座る母さんが大きく頷いた。日が開ける。何時ものように学校に行く。授業を受ける。授業中呼び出された。俺は会議室に向かう。少し緊張している。会議室に着いた。何か胸騒ぎがする。俺はノックした。
「藍田です」
「入ってくれ」
俺の声に教頭が応える。校長を始め関係者がテーブルを囲んでた。俺も席に着く。事実確認される。俺は経緯を丁寧に述べた。
「そんな事ありません」
上原先生が白をきる。上原先生が校長に目を遣った。
「上原先生はそんな事をするはずあり得ないですよ」
校長が言い切る。校長は上原先生を擁護した。両親と辰兄ぃの顔が般若のようになっている。父さんが先生連中に視線を飛ばした。
「こいつも思春期で性欲も盛んな時期だと思う。だけどあんたがやった事は教育者としては如何なものだろうか。脅してるみてぇだし、教育委員会に提訴してもいいんだぜ」
父さんが言い張る。上原先生の表情が強張っていた。
「証拠あるんですか」
上原先生が声にする。辰兄ぃが頷く。音声データを再生する。先生方の顔が翳った。
「お前妊娠でもしたらどうすんだ。避妊もさせねぇでよ。それに……磯村先輩が居るだろ。お前の彼氏だよな」
「そ、それは……」
辰兄ぃの声に上原先生が応える。上原先生は明らかに狼狽えていた。
「認めるよな。俺達は出来るだけ穏便に済ませてぇんだ」
父さんが声にする。その音色は凄みがあった。先生方が密談している。先生方が立ち上がった。
「済みませんでした」
3人の声が重なる。深く頭を下げた。まるでTVで見る謝罪会見のように……上原先生が項垂れている。目をハンカチで覆ってた。
「また嘘泣きか。お前成長ねぇよな」
辰兄ぃが声を上げる。用意してた俺へ接触禁止の念書。それを辰兄ぃは差し出した。
「これに署名、捺印してくれ」
辰兄ぃが低い声を上げる。上原先生が渋々署名、捺印していた。
「後は校長の判断でお願いします」
父さんが声にする。俺達は会議室を後にした。翌日何事無かったように登校する。上原先生の姿は無かった。校長、教頭そして上原先生が慰謝料と示談者を持って見えたと言う。だが父さんも母さんも拒絶したと聞いた。数日が経過する。上原先生は異動したらしい。風に噂が流れてくる。付き合っていた磯村さんと結婚したと言う。そんなある日辰兄ぃのマンションで
ゲイ雑誌を発見した。俺はページを捲る。それを辰兄ぃに見られた。
「たっ辰兄ぃ、
ゲイだったんすか?」
「俺さ、子供作れねぇカラダなんだ。結婚も難しいし男も悪くねぇかなってさ」
俺の問いに辰兄ぃが応える。その表情はやけに晴々としてた。俺は思惟する。俺は辰兄ぃを真っ直ぐに見た。
「おっ俺じゃ駄目っすか」
俺は思い切って声にする。辰兄ぃは困惑してた。
「少し考えてみろ。勇登が18歳になってもその気持ちだったら俺も考えるからな」
辰兄ぃが声にする。俺は頷いた。俺は弾みで言ったと思う。辰兄ぃの事を考えると胸が締め付けられる。俺の気持ちが変わる事は無かった。辰兄ぃとHしたい。辰兄ぃを思い、何度もセンズリ扱いた。
”俺の気持ちは変わらなかったよ。辰兄ぃとしたい”
”分かった。今夜抱いてやる”辰兄ぃから返信がきた。今日俺の誕生日。家族だけで祝って貰える。帰宅すると豪華な食事がリビングのテーブルに並んでた。辰兄ぃが見える。大きなケーキ箱を持っていた。誕生会が始まる。料理の味が分からなかった。頂いたお洒落なプレゼント達。俺の心は至福感を覚える。和やかな中誕生会は終わった。
「勇登借りるぜ」
「おお」
辰兄ぃの声に父さんが応える。俺と辰兄ぃは俺んちを後にした。辰兄ぃのマンションのエントランスにいる。開錠して中に入った。エレベーター乗る。鼓動が早鐘のように高鳴ってきた。12階で降りる。鍵を開けた。中に入る。灯りを燈すとお洒落な空間が広がっていた。
「風呂入ろうぜ」
「うん」
辰兄ぃの声に俺が応える。俺達は着ている物を脱ぎ始めた。
「
褌なんすか」
「お前もガタイいいから似合うんと思うぜ。後で締めてやるからな」
俺の声に辰兄ぃが応える。俺達は浴室に入った。掛け湯をする。湯船に向かい合って浸かった。辰兄ぃがにじり寄ってくる。毛深い辰兄ぃの脚が触れてきた。
「キスしてイイか」
辰兄ぃが声にする。俺は頷く。辰兄ぃに抱き寄せられた。唇が寄ってくる。唇同士が静かに触れ合う。舌が挿いってきた。俺達は舌を絡め合う。グイッグイッと俺のちんぽは硬くなった。背中に回された辰兄ぃの腕に力が籠る。唇が離れた。
「ビンビンだな」
辰兄ぃが声にする。俺の勃起魔羅が握られた。辰兄ぃのちんぽも硬くなっている。俺はオズオズしながら辰兄ぃの勃起魔羅を握った。
「後はベッドでな」
「えっ……」
辰兄ぃの声に俺が応える。自分の声が不満げなのが分かった。俺達は浴槽を上がる。カラダを洗い合う。俺達は浴室で出た。バスタオルを腰に巻き辰兄ぃは脱衣所を出ていく。直ぐに戻ってきた。洗い立ての
褌とお洒落な部屋着を持っている。俺は
褌を締めて貰う。辰兄ぃも
褌を締めた。部屋着を羽織る。俺達はリビングに戻った。俺はソファーに座っている。辰兄ぃがグラスに入った2つの烏龍茶をテーブルに置く。辰兄ぃが俺の隣に掛けた。冷たい烏龍茶が喉を通る。カラダに染みた。今夜、俺は辰兄ぃの勇猛なカラダに抱かれる。濡れてきた。
「行くか」
「うん」
辰兄ぃの声に俺が応える。俺達は寝室へ向かった。
大噴火
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[ 2021/04/08 12:48 ]
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