翌日何時ものようにオフィス漢は動き始める。事務所の窓から覗く空。重たい雲が覆っている。 全体昼礼を行った。俺達は親っさんの死亡を伝える。愕然とするスタッフとホスト。嗚咽が室内に響く。俺達は掛替えのない人を失った。 「親っさんは亡くなった。だから親っさんの残してくれたオフィス漢を必死で守っていかなければならない。いいな」 俺は声を張り上げた。 「おお」 男達の威勢のいい応えが返ってきた。俺達は葬儀の準備を始める。親っさんの実家と妹さんへの連絡は避けた。 「俺にはもう親も兄弟もいねぇよ。お前らだけが唯一の家族だからな」 寂しそうな目をして俺と勇児に話した事があった。 「俺に万が一の事があっても連絡するなよ。それに俺は実家の墓に入る積りは悠豪寺ってとこに墓勝ってあるからな。今度連れてってやるよ」 親っさんは言葉を続けていた。そう言えば親っさんが肝臓の病気で入院してた時妹さんが見えたらしいけどお見舞いの言葉は一言も無い。その時まだ俺も養子になってなくて親っさんには家族が居なかった。止むなく連絡先に実家をあげたらしい。その事に不快感を示し激しく罵倒し帰っていったと聞いた。通夜が終わり今日は葬儀。信秀さんと久しぶりで会った。 「勝政、勇児、久しぶりだな。気持ちを強く持てよ。これからはお前らがオフィス漢を守っていくんだぞ」 信秀さんが声にする。目が真っ赤になっていた。 「ありがとうございます」 俺と勇児は深々と頭を下げる。受付に1人青年が見えた。記帳簿を見ると宮崎慎太朗と記載されている。宮崎……俺は感ずるものがあった。確か嫁いだ妹さんの苗字が宮崎の筈。その子供、親っさんは甥っ子を小さい時かなり可愛がっていたはずだ。確か名前は慎太朗と言ってた気がする。俺は青年に目を遣った。 「もしかして親っさんの甥っこさんですか?」 「ハイ、新聞の訃報欄を見たものですから……母に言ったら行く必要がないと言ってましたが内緒で来ちゃいました」 まだあどけなさが残っているその顔付きはやけに爽やかに映った。 「そうかぁ。親っさん喜ぶぞ。もう直ぐ葬儀が始まるから中に入ってくれよ。勇児案内してやれよ」 「あぁ判った」 俺の声に勇児が応える。慎太朗君は勇児と共に本堂へと入って行った。葬儀が始まる。厳粛な儀式だ。ゴーンと鐘が鳴る。ポクポクポクと木魚がなった。僧侶の枕経が心に沁みる。遺影の親っさんと目が合った。やるせなさが込み上げてくる。多くの人に見送られながら親っさんは黄泉の国へと旅立った。葬儀後のお斎が始まる。亡き親っさんの思い出話がしんみりと語られた。 「尊宣伯父さんってやっぱりいい人だったんですね」 「うん、俺達ってどうしようもない半端者だったけど親っさんに救い上げられたんだ。俺と勇児は施設育ちなんだよ。そんな俺達を息子にしてくれたしな」 慎太郎君の言葉に俺がぼそっと応えた。 「えっ……」 慎太朗君がキョトンとしていた。 「慎太朗君とは従兄弟になるんだぜ」 勇児が言った。 「そ、そうなんすか」 「ああそうだ。これからも宜しくな」 俺が手を差し出すと握手してくる。今度は勇児と握手していた。 「慎太朗君の伯父さんはこんな会社やってたんだぜ」 俺が名刺を手渡すとじっと見ている。裏面を見ると表情が変わった。 「興味あるのか?」 コクンと首が縦に振られた。 「はい、俺もそうなんです」 慎太朗君が俺を呉れる。次に勇児に目を遣った。 「うちの母さん、かなりきつい性格で父さんと喧嘩すると父さんに罵声浴びせるんだ。しょっちゅう見てたら女って怖いなって思って……男と一緒の方が楽しくて気付いたら ゲイになってたんですよ」 「良かったら今度遊びに来いよ」 「ハイ……」 俺の言葉に慎太郎が応える。顔が綻んでいた。 3日後警察から連絡が有り、犯人が自主してきたと言う。男は澤辺陽介、女は佐藤香織ともに19歳。女が”あのおっさん驚くとこ見たい”って言いだしたと言う。ほんの悪ふざけの積りでやったと聞いた。そんな理由で……沸々と憤りとやるせなさが込み上げてくる。脅しと死亡の因果関係が認められ2人は送検された。結局佐藤香織は起訴猶予、澤辺陽介の裁判が開始する。俺達は悩んだ。親っさんの肉声が入ったあのテープ。嘆願が含まれる内容だ。ただ親っさんの遺志を尊重したい。俺達は警察に提出した。オフィス漢は何時ものように動き始める。男達の欲望を満たすために……
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そんな或る日の午後2時。事務所のドアがノックされた。ドアを開けると慎太朗君君が立っている。約束通りに現れた。 「来ちゃいました」 慎太朗君が声を上げる。やけに元気に耳に響いた。綿パンにざっくりしたチェック柄のシャツを着ている。葬儀の時の礼服姿とは違い、若々しい雄の色香が漂っていた。事務所に入ると回りをキョロキョロ見ている。勇児が珈琲を淹れ持ってきた。俺と勇児とそして慎太朗君。血縁は無いけど兄弟と従兄弟。今テーブルを囲んだ。壁に張られた、男絵のポスター。棚に収納されてるDVD。垣間見る慎太朗君の目が輝いている。珈琲を啜りながら慎太朗君が持ってきた土産のチョコクッキーを頬張った。お茶しながら慎太朗君が色々聞いてくる。俺と勇児はその一つひとつに丁寧に答えた。 「慎太朗君はどんな奴がタイプなんだ」 「がっちりしている兄貴とか親父がタイプっすよ」 俺の問いに慎太朗君が応える。少しはにかんでいた。 「2階の乱 褌館行ってみるか。 褌着用のハッテン場だぜ。お前のタイプもいるかもな」 「えっ、行ってみたいっす」 俺の声に慎太朗君が応える。瞳が淫靡に光った。 「で、でも 褌締められねぇっす」 「大丈夫だ。締めてやるように言っとくからな」 慎太朗の言葉に俺は声を返した。 「それにタダでいいぜ。従兄弟だからな」 勇児が言葉を挟んだ。 「えっ……やった~」 俺と勇児の顔が綻んだ。そして3時間後。慎太朗君が事務所に戻ってくる。その表情はやけにさっぱりしていた。この日を境に慎太朗君はたまに遊びに来る。言葉使いも葬儀の時よりは砕けてきた。そんな或る日慎太朗君が訪ねてくる。俺と勇児と慎太朗君でテーブルを囲んだ。珈琲を飲みながら慎太朗君が語り始める。瞳の奥から愁い色の光が見えた。 「俺、尊宣伯父ちゃんに会いたくて両親に色々聞いたんすけど何も教えてくれなかった。だか婆ちゃんに聞いたんす。最初しらばっくれてたけどしつこく聞いたら話してくれたんだ」 寂しそうな表情を浮かべると慎太朗君はまた淡々と話し始めた。 「尊宣伯父ちゃん、 ゲイだってカミングアウトしたらしいんだ。爺ちゃんも婆ちゃんもみんなは尊宣伯父ちゃんが幸せならそれで良いって思ってたらしいけどうちの母さんだけはは認めないって……それどころか汚いもの見るみたいに尊宣伯父ちゃんに罵ったらしいんす。それ以来尊宣伯父ちゃんは実家に立ち寄らなくなったって言ってた」 慎太朗君の目には涙が潤んでいる。俺達はちょっと複雑な気持ちになった。 「親っさんのこと好きだったんだな」 俺がぽつりと声にした。。 「うん、好きだった。最後に会ったのが爺ちゃんの葬式でその時も母さんは何で来たのって顔してたの覚えてる。俺その時、中一で陰毛生えたの尊宣伯父ちゃんに見て貰ったんすよ」 慎太朗君が親っさんとの事を淡々と語る。瞳の奥から一途な光が見えた。 季節が巡り初夏を迎える。木々の間から木洩れ日が射していた。 裁判が結審する。澤辺陽介は懲役2年執行猶予1年に処された。親っさんは澤辺の厳罰を望んでいない事は判っている。俺達は控訴をしなかった。季節は初夏。街路樹の間から穏やかな光が洩れていた。 そんな或る日ミーティングをしている時、オフィス漢のドアがノックされる。武蔵がドアを開けた。 「あぁぁ、おめぇ……」 武蔵が仰天した声を上げた。 「どうした」 宗嗣がドアの外を覗きこんだ。 「カツ兄ぃ。澤辺っすよ」 ドアの外には澤辺陽介の姿が有った。 「裁判は終わったんだ。控訴もしねぇし民事訴訟もしねぇからお前とはもう関係ねぇ。帰ってくれ」 俺は言い切った。 「おっ、俺、償いたいっす」 「いいから帰れ」 俺の言葉に怒気が含まれている。澤辺を追い返した。ドアがバタンと締まる。言いようのない何かが込上げてきた。 「あいつ、何考えてんだ」 俺は言い捨てる。事務所内に不穏な空気が漂っていた。 澤辺は翌日も現れる。昨日と同じように俺は押し戻した。肩をがっくりと落としトボトボと帰っていく。諦めたかと思ったけど澤辺はその翌日も姿をみせた。 「お願いします。俺の話を聞いてください」 一心不乱で訴える澤辺に俺は中に通した。 「そこ掛けろよ」 低い声でぼそっと俺が声にする。テーブル席に着かせた。向かい合うように俺も座る。少し呆れ顔で勇児も俺の隣に着いた。 「言ってみろよ」 「4日続けて岩倉さん夢に出てきたんだ。オフィス漢で働いて勝政さん達を手伝えって……俺の遣り残したことやれって言われた。俺オフィス漢の事調べたよ。だから仕事の内容は知っている」 澤部が哀感帯びた声を上げる。親っさんが澤部の夢枕に立ったと言う。そしてオフィス漢の仕事を手伝えと伝えた。それも親っさんの遺志なのか。複雑な感情を俺は覚えた。 「俺体力には自信あるし頭悪い俺でも役に立てるかなって、それで、おっ、俺……」 澤辺は俺と勇児に視線を浴びせてくる。その瞳の光は直向きだった。 「おっ、お願いします。ここで働いて罪償いたいっす。岩倉さんのやり残した事のお手伝いしたいっす」 澤辺は必死の形相で俺達に頼み込んだ。澤部が土下座をする。床に額を擦り付けた。 「頭上げろ。おめぇの気持ちは判った。但し、俺達は被害者の遺族、そしてお前は加害者なんだぜ。そんな中でやっていけるのか?当たりきついかも知れねぇんだぞ」 俺は努めて冷静に話した。 「そんなの平気っす。岩倉さんの受けた苦痛に比べたら屁でも無いっす。い、今でもあの時の岩倉さんの顔浮かんでくるんです」 澤部の表情が翳る。嗚咽が洩れてきた。 「何でも出来るのか?」 「ハイ、俺にできる事なら何でもやらせて貰うっす」 「勇児、どうする?」 「考えてやるよ。面接だけはしてやる。その代り頭丸めて3日後にまた来いよ。時間は1時だ」 勇児が冷やかな声で言った。 「それにここに行って病気の検査もして来い。連絡は入れて置くからな」 俺が言葉にした。 「あっ、ありがとうございます」 「今日はこれまでだ」 澤部の声に俺は言葉を返した。澤部の目が輝いている。ドアまで行くと振り向いた。澤部が深く礼をする。事務所を出て行った。
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3日後の午後1時時刻どうり事務所に訪れた。6人掛けのテーブルの真ん中に座らせる。澤辺の両脇には武蔵と忠之が座り、向かいの席には俺を真ん中に両隣には勇児と宗嗣が座った。 「親っさんはお前の事を大目に見て欲しいと言っていたんだぜ。俺達は親っさんの遺志を尊重して遺言テープを差し出した。それはお前も裁判所で聞いたと思う。だけど俺らの無念は消えてねぇんだよ。お前は俺達から大切なものを奪ったんだぞ」 俺の声がだんだん大きくなっていく。澤辺の目をじっと見た。 「これだぜ。もう1回聞いてみろよ」 ”それから…あいつ、お前らと同じ匂いするんだ。大目に見てやってくれよ”親っさんの声が流れてくる。思わず目頭が熱くなった。 「自分が命を落す寸前にお前の事気遣ってるんだぜ」 「済んません。本当に済んません」 澤辺の目は涙で潤んでいた。 「澤辺ぇ、お前何でもするって言ったよな。知ってると思うがここのお客様はみんな ゲイだぜ。男が男の為に性的サービスをする。お前に出来るのか」 「はっ、はい、やります。やらせて貰うっす」 俺の声に澤部は応えた。 「お前にとってリスクも大きいぞ。いいのか」 「ハイ、いっす」 「じゃぁまず身体検査だ。お前に商品価値があるか見るからな。そこで着ているもの全部脱げ」 澤辺は服を脱ぎ俺達に裸を晒した。身長は短躯だけど筋肉は良く発達していて逞しい。毛深い下半身。もっさりした陰毛群の中で男の道具がふてぶてしく潜んでいた。 「ちんぽ勃ててみろよ」 俺が低い声で言った。 「早くしろ」 勇児が尖った声で即した。 「……」 澤部は自分の決意を語った。言葉とは裏腹に行動には移せないでいる。俺からの要求にたじろぎ押し黙ったままだ。澤辺をみると戸惑いの色を浮かべている。弱冠19歳のあどけなさを残す澤辺。恥じらいを捨てきれないのか……俺は思惟した。 「出来ねぇならこれまでだな。帰ってくれ」 俺が冷酷に言い放った。 「で、出来るっす」 澤辺はちんぽを揉みだした。グイッグイッグイッと勃ち上がる。その大きさは小さいとは言えない。18㌢位はある代物だった。 「武蔵、どうだ。使えるか」 癒し庵の店長、武蔵に俺は問うた。 「はい、いいと思います」 「みんなは、どうなんだ」 全員一致で澤辺の商品価値が有りと見なした。 「澤辺、服着ていいぞ」 澤辺はいそいそと服を着るとまた席に着いた。 「忠之こいつにして貰う事、説明してやれ」 忠之がたんたんと語り始めた。 「まず、第1段階だ。お客様用のサービスDVDとフォトを撮影する計画がある。それをお前にやって貰う。この時点でお前の恥ずかしい姿は世間に晒される。いいのか?」 「ハイ、いっす」 忠之の声に陽介が応える。陽介の目に力強さが見えた。 「次に償いDVDの撮影をする」 「償いDVDっすか」 「あぁそうだ。お前償いたいんだろ。その一環だぜ。お前は大勢の男に回される。剃毛もあるぜ。いいのか」 澤辺が表情が変る。明らかに躊躇していた。 「……」 澤部からは言葉が帰ってこなかった。 「とっとと答えろよ」 宗嗣が怒声を上げた。 「はっ、ハイ、いいっす」 陽介が声を上げる。陽介の目からは微かだが不安の色が見えた。 「陰毛が生え揃うまでは下働きでその後お前は売り専デビューだ」 「判りました。いっす」 忠之の声に陽介が言葉を返した。 「但し、2か月間は見習いだ。それで駄目ならその時点で辞めて貰う。いいな」 俺が言葉を挟んだ。 「はい、いっす」 「じゃぁスタッフ登録してくれよ。それとDVDに出る同意書に署名しといてくれ。DVDのストーリーも書いてあるから良く読むんだぞ」 澤部の声に忠之が応えた。忠之がパソコンを立ち上げる。登録画面を開き、澤辺にマウスを渡した。 澤辺陽介が男同士の世界に脚を踏み入れる。それが奴にとって好い事なのかそうでないかはまだ判らない。だがそれも親っさんの遺志だと思った。 「ここではみんな下の名前で呼ぶ。いいな」 「ハイ、判りました」 「じゃぁ早速いくぞ、陽介」 俺が声を張り上げた。俺達は屋上に上がる。紺碧のそれが広がり、鮮やかな陽光が俺達を照らしていた。 「陽介、服脱げよ」 忠之が声を上げる。何かが吹っ切れたのか陽介は俺達に手間を掛けさせなくなった。バサバサ着ているものを脱いでいく。晒された澤部のガタイ。程よく張り詰めた筋肉で包まれている。腹筋はきっちりと割れていた。鬱蒼と生い茂った陰毛群。真ん中からは男の道具がふてぶてしくぶら下がっていた。 「武蔵、 褌締めてやれ」 「ハイ」 武蔵が澤辺に 褌を締め込んだ。真っ白な 褌が逞しい筋肉に良く似合っている。一端の日本男児に仕上がった。 「そこ座れ」 陽介を黒茶色の板の上に座らせる。簡単な打ち合わせをした。 「始めるぞ」 「ハイ…」 俺の声にみんなの声が重なる。その音色からは男の昂ぶりを感じた。照明が燈される。勇児と宗嗣がカメラを抱えた。 「こんにちは」 俺が勤めて明るく声にした。 「こんにちは」 陽介が声を上げる。緊張しているのが判った。 「名前と年齢、身長、体重、教えてくれるかな」 「名前は陽介、年齢19歳、身長は164㌢、体重62㌔っす」 「これを見ている皆さんに一言お願いします」 武蔵がカンペを出した。 「俺の恥ずかしい姿見て欲しいっす」 陽介が前袋に手を這わせた。揉み始めると徐々に前袋が膨らんでくる。武蔵がまたカンペを出した。 六尺が外される。プルンと勢いよくちんぽが飛び出した。ゴシゴシ扱き始める。忠之がデジカメのシャッターを切り始めた。澤辺のちんぽからはトクトク我慢汁が溢れている。左手で金玉を握り右手でちんぽを扱く。クチュクチュと卑猥な音がたっている。反応がいまひとつ悪い。武蔵がまたカンペを出した。 「あぁぁあぁぁ堪んねっす。んくぅいっす。あぁぁあぁいい」 澤辺はゴシゴシゴシ激しく扱いた。 「あぁぁんぁぁ、んぉ」 陽介が喘ぐ。今度は腹ばいになり板、にちんぽを擦り付けてる。カラダが隠微に動いていた。 「はぁ、はぁ、はぁぁ」 吐息が切なげに洩れた。今度は仰向けになる。股を大きく開いた。顔がほんのり桜色に染まっている。先っぽは我慢汁で濡れそぼっていた。 「んぁぁん、はぁ、はぁぁ、んぁぁんぁ」 扱きながら乳首を弄り出した。 「んぁんぁんぁ、いいあぁぁあぁ気持ちいいっす」 陽介のカラダが仰け反った。口が半開きになる。舌て唇を舐めていた。 「あぁぁやべぇ射きそうっす。んぁぁんくぅ」 陽介が俺を見てくる。俺は頷いた。 「あぁぁあぁ。駄目っすんぉぉぉ、おっ、俺、あぅぅぅ射ぐ。んぁぁんぉ射く。あぁぁあぁ射ぐっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ 「んぉぉぉぉぉ…あぅぅ…射ぐ」 ドビュッドビュッドビュッ陽介は大量の白濁汁を噴き上げた。その汁が陽介の胸、腹を汚している。 「ハイ、カット」 俺が声を張り上げた。 「兄貴ぃ、いい絵取れたぜ」 勇児の明るい声が耳に響いた。 「そうだな。こいつエロいぜ」 俺も満足気に声にする。その時俺の携帯がなった。 「ハイ、ありがとうございます。あっあのスタジオですね。判りました」 電話の相手はDVDレーベルの担当者。澤辺の禊DVDの件だった。 「陽介、DVDの撮影が決まった。1週間後だ。今日はこれで帰っていいぜ。明日からは下働きだ。それから髭は伸ばしておけよ」 「ハイ…判りました」 俺の声に陽介が応える。陽介は着替えるとオフィス漢を後にした。
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翌日、初夏の水色の空が広がっている。うっすらと雲が覆っていた。 「おはようございます」 「おお、おはよう」 陽介の声に俺は応える。時間は12時50分。陽介は遅れることなく現れた。 「まず、1階の倭雄舎に行って品出し手伝ってくれ」 「はい……」 何かやたらと元気が良い。陽介がオフィス漢で働き始めた。倭雄舎、乱褌館、癒し庵と下働きに精を出している。素直に指示に従っているようだ。昨日より明らかに違う。溌剌として仕事をしているように見えた。今癒し庵で武蔵が初期研修を行なっている。陽介は直向にパソコンの画面を覗いてた。 「陽介、技術研修はどうするんだ。任意だけどな」 「ハイ、お願いします」 俺の声に陽介が応える。表情がやけに明るく見えた。 「武蔵、頼むな。DVD撮影の前に経験させておいた方がいいからな」 「判りました」 俺の言葉に武蔵は声を返した。 陽介が入店して6日後の早朝、DVD撮影が開始する。会場は某撮影スタジオ。打ちっぱなしのコンクリート壁の倉庫、その中央に生々しく、ケツ掘りブランコが設置されている。異様な熱気に包まれていた。照明が燈される。天井のミラーボールに様々なライトが当たり、艶かしく光を放っていた。 目隠しされた六尺一丁の陽介が中央で正座している。撮影が始まった。 ”俺、陽介です。俺は昨年の暮れに大きな過ちを犯しました。俺は償います。この作品に出るのもそのひとつです” 大勢のゴーグルを掛けた褌姿の男達が入ってくる。陽介の目隠しが外された。陽介がケツ堀ブランコに括られる。大股開きの陽介。緊張してるのが明らかに判った。陽介の褌が解かれる。既に陽介のオス穴は解され、ディルドが埋め込まれている。ディルドが引き抜かれた。ケツ穴が晒される。其処はローションが塗り込まれ、濡れそぼっていた。1人の男が陽介のオス穴に指を挿れる。中を掻き撫でていた。陽介のカラダが左右に捩れる。男の指が前後に動いた。陽介の両側に勇猛な2人の男が立っている。2人が褌を外した。グイッグイッグイッと2本のちんぽが勃ち上がる。一気に天を衝いた。 「しゃぶれよ」 陽介が2本のちんぽを握る。交互にしゃぶり始めた。 「もっと舌絡めろよ」 「なにチンタラ舐めてんだよ」 「玉も舐めろよ」 男達の怒声が飛んだ。陽介の穴を解していた男が指を抜いている。褌を外した。露呈した男のちんぽ。既に勃ち上がっている。男が陽介の穴口にちんぽを宛がった。男の腰に力が入る。ズブズブちんぽが打ち込まれた。陽介のカラダがガクガク震えてる。陽介の顔が歪んだ。男のちんぽが根元迄埋没する。男がガシガシ腰を突き始めた。上下の口を犯される陽介。ジュボッジュボッジュボッ…ジュルッジュルッジュルッ…グショッグショッグショッ…ヌチャッヌチャッヌチャッ2つの結合部からは淫猥な音が鳴り響いた。男の腰の動きが加速する。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン男が陽介のカラダを叩いた。 「んぁぁんぉ締まるぜ。んぁぁんぉやべぇ。あぁぁんぁ射ぐ。あぁぁあぁ射く。うぉぉうぁ射ぐっ」 男が陽介の中で戦いた。 「陽介、汁ぶっ掛けてやるからな」 陽介にちんぽをしゃぶらせていた2人の男が自らちんぽを扱いている。クチュックチュックチュッ卑猥な扱く音が鳴り渡った。 「んぁぁんぉ射ぐ。あぁぁんぁ射ぐ。あぁぁんぁ射ぐっ」 「おっ俺も……あぁぁあぁ射く。うぉぉあぁ射く。んぉぉ射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ 2本のちんぽから白濁汁が吹き上がる。その汁が宙を舞い、揺動しながら陽介の顔に降り注がれた。陽介を掘っていた男のちんぽが引き抜かれる。別の男が陽介にちんぽを嵌めた。男の腰が突動する。ちんぽが陽介の中を疾駆した。次から次へと陽介をに男達が襲い掛かる。もう既に陽介は8本のちんぽを受け入れていた。陽介に異変が起る。萎えていたちんぽが勃ち上がっていた。激しく犯されてる陽介。自ら腰を振っている。表情がトロンとしていた。嵌めている男の腰が猛動する。ちんぽが陽介の中をまい進していた。 「あぁぁんぁ、いい。あぁぁんぁ気持ちいい」 陽介が喘ぎ声を上げる。ちんぽから我慢汁が一滴垂れていた。 「あぁぁんぁ射ぐ。うぁぁあぁ射く。んぁぁんぉ射ぐっ」 陽介を掘っていた男が戦慄いた。ちんぽが抜かれる。違う男が陽介にちんぽを嵌めた。腰が猛動する。ちんぽが陽介の中を疾駆していた。次々に男達に嵌められる陽介。今24本目のちんぽを受け入れてる。陽介が自分でちんぽを扱き始めた。 「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぁ射く。うぉぉあぁ射くっ」 掘ってた男が陽介の中で果てた。ちんぽが引き抜かれる。陽介が自分のちんぽを扱き捲くった。 「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁんぁ射ぐっ」 陽介が白濁汁を吹き上げた。陽介がケツ堀ブランコから下ろされる。1人の男が陽介の足許に跪く。陽介の濃い陰毛にシェービングクリームが塗られる。剃刀が当てられた。ジョリッジョリッと陰毛が剃られる。瞬く間に陽介の濃い陰毛は剃り落とされた。陽介の目から涙が零れている。陽介は座らされた。24人の男達に囲まれる。男達のが陽介にに視線を浴びせていた。 「陽介、仕上げだぜ。みんな行くぜ」 男達のちんぽからジョージョージョーと黄金水が飛び出してくる。その汁が陽介降りかかった。陽介が正座する。男達を見渡した。 「ありがとうございました」 陽介が声を上げる。頭を深々と下げた。男達が去っていく。照明が一端落ちる。スポットライトが陽介に当てられた。 「俺の償いのひとつが終わりました。でもまだこれからも続きます」 スポットライトが消される。DVD”償い_俺の心の闇”はクランクアップした。 翌日出勤すると陽介が外回りを掃除している。何時もに増して明るい表情を浮かべていた。交わす挨拶は清々しい。3つの店舗を駆け回り色んな仕事を手伝っている。ホストデビューに向けて研修も励んでいた。きちんと筋トレもしている。俺は不思議に思った。親っさんが夢枕に立ったと言う。そのお告げを守ろうとしている。陽介は親っさんが亡くなる原因を作ったのは事実だ。だが何故それに従おうしているのか……裁判も終わり判決もでた。そのまま普通に生活をしていればそのままで済んだ筈だと俺は思う。それなのに罪を償いたいと飛び込んできた。DVDにまで出演する。撮影が進むにつれ強張った顔付きが変わり感じていた。だけど……男達に廻され雄汁をぶっ掛けられる。挙句の果て悌毛され、ションベンも掛けられた。今日はその翌日。明るく元気で爽やかに振る舞っている。究極の”M”それも考え難い。深慮したけど答えは出せなかった。 街が夏を迎える準備をしている。街路樹の幼い緑が色濃くなった。倭雄舎でDVDと写真集が先行販売される。結果は大成功。製品版もダウンロード版も売り上げは好調だ。陽介宛に多数のメールが着信している。陽介にファンが出来たのは事実だ。今俺達は出来るだけ感情を抑え、陽介に接している。陽介は多大な利益をオフィス漢にもたらしたのだから……
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俺と勇児そして武蔵に陽介今オフィス漢でミーティングテーブルを囲んでいる。陽介の売り方の相談の為だ。色んな意見が出る。陽介は何も言わなかった。 「陽介、いいのか」 「ハイ、いっす」 俺の言葉に陽介が応える。陽介の陰毛が生え揃った頃デビューが決まった。 六尺一丁で写真撮影を済ませる。フロントのホスト一覧に写真が飾られホームページにもアップされた。陽介 19歳 身長164㌢ 体重62㌔ 俺の貞操帯外してください。、剃毛プレイ可。尚、剃毛プレイは発毛具合に寄りますので必ずご確認ください。男臭い顔貌に逞しいガタイ、そして貞操帯…陽介は徐々に指名が増えた。スタッフ、ホスト達ともコミュニケーションを旨くとっている。1度剃毛プレイの予約が入り陽介は陰毛を剃られた。仕事が終わりシャワーを浴びると武蔵に貞操帯を装着される。素直に従い歯向う事は一切ない。陽介が売り専デビューしてからもう直ぐ2か月を迎える。3人の店長達は陽介の仕事振りに特に問題はないと言っていた。時間を見つけてはトレーニングに励み各店舗の手伝いも積極的にやっている。お客様からの評判も悪くはない。俺と勇児は事務所に陽介を呼び出した。 「陽介、お前これからどうする」 「俺は続けたいっす」 俺の声に陽介は言葉を返した。勇児と視線がぶつかる。勇児の頭が縦に振られた。 「判った。お前を正式にホストとして迎えることにする。但し勘違いするなよ。俺らはお前を許した訳じゃぁねぇからな」 「ハイ、俺は皆さんと一緒に仕事出来るだけで嬉しいっす」 俺の言葉に陽介は応える。あどけなさと逞しさが同居したような笑顔で陽介が微笑んだ。 「あっ、あの……」 「何だ」 陽介の声に俺は応える。瞳の奥から真剣な光が見えた。 「おっ、俺寮に入りたいっす。俺なんかじゃ駄目っすか」 「構わねぇよ」 「あっ、ありがとうございます」 こうして陽介は本格的に癒し庵で働くようになった。剃毛プレイは予約で一杯になっている。剃られている時ボロボロと涙を流すらしくそれが凄ぇそそられると言う。確かに”償い_俺の心の闇”の撮影の時も涙を零していた。今俺は時々陽介を性処理に使っている。事務所でちんぽしゃぶらせたり、乱 褌館の個室で喉マン、ケツマンを犯した。従順な陽介。ケツマン犯してる時、時折俺に甘えてくる。今までにない何かが湧き起こってきた。いつの間にか陽介は癒し庵のトップホストになっている。剃毛プレイの予約も2箇月先まで決まっていた。それでも陽介は奢る事はない。トレーニングも欠かさず行っていた。みんなより早く出勤して外回りの掃除をする。各店舗の手伝いも都合が付く限りやっていた。そんな或る日陽介に性処理させようと思い、癒し庵に内線電話を掛けた。 「武蔵か。陽介空いてるなら廻してくれ」 ドアがノックされた。 「どうぞ」 「失礼します」 俺の声に陽介は応える。 六尺一丁に半纏を羽織った陽介が事務所に入ってきた。 「しゃぶってくれ」 「ハイ」 陽介は俺の足元に跪く。ズボンのベルトを外し、ジッパーを下げた。前袋に手が掛かる。俺のちんぽを引っ張り出した。俺のちんぽを軽く握る。舌を這わせてくきた。 「金玉も舐めろよ」 「ハイ」 今度は金玉に舌を這わせてくる。ペロペロ舐めながら1個ずつ口に含み舌を転がしてきた。今度は亀頭を口に挟むとちんぽを呑み込んでいく。舌を俺のちんぽに絡めてきた。 「んぉぉいいぜ。陽介」 陽介が俺を見上げた。顔が歪んでいる。俺に訴えかけるような目をしていた。 「どうした」 「ちんぽ、勃って痛てぇっす。貞操帯外して欲しいっす」 「何だ?俺のちんぽしゃぶりながらちんぽ勃たせてたのかよ」 陽介の前袋を外すと貞操帯の中で勃起させている。南京錠を解除し貞操帯を外してやった。1週間前の剃毛プレイで剃られた陽介。陰毛が少し生えかけている。外気に触れたちんぽは一気に勃ち上がった。 「陽介、何で勃たせてたんだ」 「そっ、それは……」 「言えねぇのか。何でだ」 最近は何でも素直に話す陽介が口を噤んだ。 「陽介、何でだ」 「俺、勝政さんのこと、好きっすから……」 小っちゃい声で言うとまた俺のちんぽをしゃぶり始めた。俺のちんぽをしゃぶりながら金玉を軽く握ってくる。陽介の股間の物はビグビグ震えていた。陽介の頭を押さえ付けガシガシ腰を律動させる。陽介の顔も前後に抽動した。金玉の奥で雄汁が射き場を探し蜷局を捲き始めてる。ジュボッジュボッジュボッ…ジュルッジュルッジュルッ淫賄な音が耳に突き刺さってきた。ガシガシガシと腰を動かし陽介の喉壁を擦り捲る。金玉の中でオス汁が射き場を探し始めた。 「んくぅ…いいぜ。気持ちいい…んぁんぁ…あっあぁぁぁぁぁぁ射ぐ…射く…射くぅ」 ズグッズグッズグッ…と俺は陽介の喉壁目掛けて雄汁を噴き上げた。ちんぽが解き放たれる。陽介が俺に目を呉れた。その途端喉がゴクンとなった。 「美味いっす。勝政さんの汁美味ぇ」 そして俺のちんぽを舐め残り汁を綺麗に拭い取った。 「陽介、気持ち良かったぜ。ありがとな」 頭を撫でてやった。嬉しそうににっこりと笑っている。陽介の股間は依然熱り勃ったままだ。 「陽介、抜くか」 「えっ…いっすか」 「いいぜ。それだと貞操帯付けられねぇからな」 陽介は立ち上がるとちんぽを扱き始める。クチュクチュクチュと卑猥な音が流れた。空いてる手で金玉を握りしめる。手の動きが早くなった。今度は乳首を弄りながら扱き上げる。陽介のカラダがビクビク震えた。 「あぁぁあぁぁいっす。堪んねぇ。かっ、勝政さん、んくぅ」 陽介の目の回りが桜色に染まっている。 「あぁぁんぉ勝政さんいっ射く。あぁぁあぁ射ぐ…んん、はぅぅ射ぐっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ白濁汁を噴き上げた。床に飛び散った汁をティッシュで綺麗に拭っている。そしてちんぽもウエットティシュで拭っていた。差し出されたちんぽに貞操帯を付け、南京錠をガシャッと掛ける。陽介は 褌を締め直した。 「ありがとうございました。勝政さんに見られながら射けて嬉しいっす。失礼します」 ドアが開き陽介が振り向く。再度深々と頭を下げるとドアを締めた。鈍い足音が耳に残る。俺の心の奥に何かが響いた。
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