そんな或る日、慎太朗君が事務所に訪れた。 「お久しぶりっす」 頭髪は坊主刈りにしている。口髭を生やしていた。 「男臭さくなったな。髭似合ってるぜ」 「へへ、此処の皆さん髭、坊主の人多くてカッコ良かったから俺も真似してみました」 俺の声に慎太朗君が応える。がっちりした体躯に坊主刈り。髭が男らしさを醸し出している。俺達はテーブルを囲んだ。 褌に筋肉そして男。3人の従兄弟達の会話が弾んだ。 「俺、独り暮らし始めたっす」 満面の笑顔を向けながら俺と勇児に声を掛けてきた。 「ここから30分位なんすよ。それに会社にも近くなった。これでもっと遊びに来れるっす」 「なぁそれなら、バイトしねぇか」 「えっ……」 俺の言葉に慎太郎君はちょっと戸惑っていた。 「癒し庵と乱 褌館のフロント探してるんだよ」 勇児が声にした。 「そっすか。いっすよ。実は独り暮らしになって金掛かるんで何処かでバイトしようと思ってたんすよ」 慎太朗君が声を上げる。笑顔が輝いていた。 「じゃぁ頼むな。これからは慎太朗って呼び捨てにするけどいいよな」 「あっいっすよ。俺もカツ兄ぃ、勇児兄ぃって言ってもいいっすか」 俺の声に慎太朗が言葉を返した。来週から慎太朗君は癒し庵と乱 褌館のシフトに入る。オフィス漢はまた新たな力強い仲間を迎える事となった。季節が巡りる。本格的な秋を迎えた。街は色づいている。親っさんの一周忌が近づいたある日、飲みにでた。メンバーは俺、勇児、宗嗣、忠之、武蔵…そして慎太朗。行ったのは良く行く小料理屋だ。俺達は隅っこのテーブル席に着く。大ジョッキが運ばれてきた。 「お疲れ…」 俺の音頭にカチンカチンとジョッキが触れ合った。疲れたカラダにビールが沁みる。料理を食いながら、酒を飲だ。話題は尽きない。話が一周忌の事に成る。勇児が視線を飛ばしてきた。 「なぁ兄貴、俺さ陽介の事何となく許せるように思えるんだ。あいつ悪い奴じゃねぇよな。あの事、不可抗力だと思えるようになった」 勇児がぼそっと声にした。 「俺もなんだ。親っさん最後にお前らと同じ匂いするって言ってたろ。俺あいつと一緒の事多いから家族の事聞いてみたんだ。そしたら親に捨てられて施設で育ったらしい」 武蔵がしんみりとした声で話した。 「えっ……」 俺と勇児の声が重なる。陽介の緊急時連絡先電話番号を検索してみた。 「勇児見てみろよ」 スマホを勇児に見せる。そこは某福祉施設。俺と勇児は愕然とした。 「結構苦労したらしいぜ。どうにか決まった就職先をあの事が原因で首になってらしいんだよ。住んでた寮も追い出されて公園で寝泊まりしたり友達んちを転々としてたらしいぜ」 忠之が言葉を続けた。その時親っさんに拾われた頃の事が蘇る。色んな事が頭の中を駆け巡った。それは勇児も同じだと思う。表情が複雑に変化していた。 「だから寮に入りたかったんすね」 「親っさん、何かを感じ取っていたんすね。だから大目に見てくれって言い残したんすね」 忠之の言葉に宗嗣がぼそっとした声で応える。親っさんはわざわざレコーダーに最後の言葉を録音までした。親っさんは警察沙汰になることを見透かしていたと思う。もし裁判になったら陽介が少しでも有利になるようにとの計らいだったのかと俺は深慮した。 「でも一番そう思ってるのは兄貴だよな」 勇児が言い放った。 「えっ……」 その言葉に心が動揺した。澤辺 陽介。一途な目を俺に向けてくる。探究心旺盛に仕事に打ち込む陽介。性処理させると至福な表情を浮かべる。一緒に居るとほっこりしてくるのは事実だ。 「兄貴、あいつに性処理させてるうちに情が移った。ホストとしてではなくひとりの男として好きと言う感情が生まれている。そしてあの事不可抗力だと思えるようになった。図星でしょ」 勇児が俺に説いた。 「俺が陽介に恋……えっ」 「そうっすよ」 俺の声に勇児が応えた。確かに陽介に特別な感情を持っている。この気持ちって恋なんだ。俺の中で何かが燻っている。好きと言う感情の火種だったのかも知れないと思えた。 「勇児ありがと。今判ったよ。お前の言う通りだぜ」 「あいつも兄貴のこと、好きっすよ。兄貴を見る目特別だもんな」 俺の声に勇児が応える。勇児が慎太朗を見ると言葉を投げ掛けた。 「慎太朗はどうなんだ。お前は唯一親っさんの血を引く訳だからな」 「最近随分仲いいみたいだしな」 宗嗣が言葉を足した。 「俺さ、最初ムカついてどうにかしてやろうと思ったけど一生懸命仕事しているし、俺にも直向きに接してくるんだよ。今慎兄ぃって慕ってくるようになったんだよな。あいついい奴っすよ。あれは仕方ないこだったんだと思ってる」 慎太朗が明るい声で言う。ただその表情の中に微かだ寂しそうな翳りが見えた 「判った。あいつを許そうぜ。親っさんもきっとそれを望んでるからな。一周忌にあいつも連れてくぞ。いいな」 俺の声をにみんなが頷く。その表情はやけに明るく感じた。 「もう1回乾杯するぞ」 俺が声にする。6つのジョッキが触れ合った。その音色は幸せ色に響いている。妙に穏やかな気持ちになった。 翌日駅で勇児と忠之と遭遇する。事務所迄行くと陽介が外回りを掃除していた。視線が交差する。明るい声で俺達は挨拶を交わした。 「陽介、再来月親っさんの一周忌だからな。礼服用意しとけよ」 「えっ……」 俺の声に陽介が応える。明らかに戸惑いの表情を浮かべていた。 「お前も参列するんだよ」 「いいんすか?」 「ああ、いい」 陽介は事情が呑み込めないのか目を見開きぼんやりとしている。その可愛い表情を見ると心が綻んだ。 「お前の償いはもう終わりだ。みんなが認めてくれたからな。一周忌で親っさんに報告する」 勇児が言葉を足した。 「は、はい」 陽介の応えが爽やかに響いた。 「よく頑張ったな」 「お、俺……」 俺の声に陽介が応える。陽介と視線がぶつかった。ようやく状態が理解出来たらしくニッコリと微笑みを浮かべている。オフィス漢の1日が何時ものように動き始めた。倭雄舎、乱 褌館、癒し庵。3つの店舗の雑務を孰なしながらホストの業に携わる陽介が居る。いつもより溌剌としているように見えた。俺は目を瞑る。陽介との出会い、そして怒り。色んな事が頭の中を駆け巡った。陽介を見るたびに胸が息苦しいほど甘美な気分に捉えられる。俺はある決意をした。 「陽介、今日予定有るのか」 「無いっす」 「じゃぁ終わったら飲みに行くか」 「えっ……」 唖然とした表情を浮かべる。無理もない。今まで一緒に出掛けたことがないのだから…… 「嫌なのか」 「えっ、嬉しいっす」 陽介の目がキラキラ輝いた。仕事が終わり陽介と出掛ける。公園の街燈が優しく俺達を照らしていた。 俺の気分が少しばかり高揚している。小洒落たBARのドアを開けた。一番奥のテーブルに向かい合って座る。陽介がちょびっと強張っていた。 「良かったな」 「ハイ」 俺の言葉に陽介が応える。カクテルが運ばれてきた。俺はソルティドック陽介はキューバリバー。トールグラスをカチンと触れ合わせた。 「緊張してるのか」 「ハイ、ちょびっと……」 アルコールが少しずつ気分を解してくれる。色んな事を語り合った。陽介の頬がほんのり桜色に染まっている。俺は陽介に視線を飛ばした。 「陽介、俺さお前の事好きだって気付いたんだ」 「えっ……」 「ホスト引退して俺だけの者になれよ」 「えっ……」 「嫌かよ」 「嫌じゃないっすよ。だって俺も勝政さんの事好きっすから……でも……」 困惑と至福が混ざったような複雑な表情を浮かべた。 「これからは俺と勇児の仕事手伝えよ」 「う、うん」 「寮出て俺んちに住め」 陽介が真っ直ぐに俺を見てくる。その目に汚れは微塵も感じなかった。 「えっ……いいんすか」 「あぁいい」 「判りました。俺勝政さんの者になるっす」 「じゃぁもう1回乾杯だ」 トールグラスをカチンと触れ合わせた。 「陽介、武蔵から聞いたけどお前身寄り無ぇんだろ」 「あっ、は、ハイ」 「じゃぁ籍入れて俺の息子になれよ」 「えっ、でも……」 陽介は混沌とした表情を浮かべる。そして一端俯き、また顔を上げた。 「俺、大斗って言うガキいるんす」 「えっ……」 陽介の言葉に俺は驚愕した。 「あいつと俺の子供っす」 「あいつって誰だよ」 「あの事件の時一緒に居た女っす」 陽介が淡々と言葉を続ける。 「連絡してもスルーされてたけど1ヶ月前に会ったんすよ。赤ん坊抱えてた。俺の子だって……1人で育てようと思って生んだらしいけど、新しい男が出来て邪魔になったらしいっす」 陽介が俺に目を呉れた。 「俺にガキ渡すと逃げるように立ち去っていった」 「その子は今何処にいるんだ」 「俺が育った施設っすよ」 「近いうちに引き取りにいく」 「えっ……」 「バカやろ。子供は親と一緒に住むそれが一番なんだ。お前判ってるだろ」 陽介の目に涙が溜っている。一滴頬を伝った。 「お前は知らねぇと思うけど俺も勇児も施設出身者なんだ」 「えっ」 「親っさんの養子にして貰った」 「えっ」 「今度は俺がお前とガキの面倒を見る。いいな」 「勝政さん……」 溜っていた陽介の涙がボロボロと流れ始めた。 「泣くな。俺が苛めてるみてぇだろ」 そっとティッシュを渡した。泣顔の中にキラリと輝く何かが見える。BARを後にすると陽介の住む寮に向かった。 「大して荷物ねぇな」 「うん」 「これなら俺の車1台で済むな。近いうちに引っ越しするぞ」 「うん」 陽介と視線が交差する。一途な目を向けてきた。 「とっ、父ちゃん」 「えっ、父ちゃんかそうだよな。いいぞ。そう呼んでイイからな」 ギュッと抱きしめてやる。俺の胸の中でボロボロと大粒の涙を流しているのが判った。 「なぁ陽介、お前ここに来てから強くなったよな。だけど俺の前では弱さ見せていいんだぞ。泣きたい時は思いっきり泣け。でもな大斗の前では強い父親でいろよ」 「うん」 悲惨な暮らしをしていた19歳の頃の俺。そんな俺を親っさんに拾われた。だから今の俺が居る。それなりに稼げるようにも成った。今度はこいつを守る。俺は深く心に思った。
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陽介と視線が交差する。自然に唇が重なった。舌を挿れる。陽介の口の中を俺の舌がくまなく這い回る。陽介の舌も絡んできた。静かに唇が離れる。陽介に視線をぶつけた。 「父ちゃん……」 「ん、どうした?」 「ちんぽ、勃っちまって痛てぇっす。哭かせて欲しいっす」 俺達はバサバサ着ているものを脱いでいく。俺は全裸になった。 六尺一丁の陽介。陽介の 褌を解いてやる。貞操帯の鍵を外した。陽介のちんぽはグイッグイッと勃ち上がり、牙をむき出している。陽介をベッドに押し倒した。陽介から唇を合わせてくる。きた。舌がネットリ絡み合う。首筋をそっと撫でてやる。陽介のカラダが微動した。首筋に舌を這わせる。空いてる手の指で乳首をコリコリ弄った。 「乳首勃ってるぜ」 乳首を弄りながらもう片方の乳首に舌を這わせる。円を描くように舌が這い真ん中の突起を甘噛みした。 「あぁっあぉぉぉ、あっあっ」 手を伸ばし陽介のちんぽを握った。そこは熱を持っている。ドクドクとした男の血潮を感じた。ちんぽに舌を這わせる。金玉の付け根から亀頭に向けて舐め上げた。 「あぁあっんぉ」 陽介が喘ぐ。両手の親指で亀頭の穴を広げる。そして舌先を硬くして捩じ込んだ。 「あぅぅあぁぁ、んぉ」 陽介が声を上げる。亀頭を唇で挟むと一気に根元まで咥えこんだ。喉壁でぎゅうっと締め付ける。口の中に我慢汁が溢れてきた。 「美味ぇぜ」 「父ちゃん俺にも……」 カラダを反転させた。陽介は俺のちんぽに武者ぶり付いてくる。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ2本のちんぽがしゃぶり込まれた。陽介の手を取ると俺の頭に抑えさせる。ガシガシ腰が動き始めた。俺も陽介の頭を押さえると腰を抽動させる。俺達はちんぽをしゃぶり合った。 「ん、んん、ん」 「んん、ん、んん」 くぐもった吐息が耳に響いた。 金玉の中で雄汁が射き場を探し始める。陽介のちんぽもプクンと膨らんだ。ドグッドグッドグッ…ドブッドブッドブッと男の汁が喉に突き刺さってくる。俺も陽介の喉壁目掛けてオス汁を噴射した。陽介に金玉を軽く摩る。俺は陽介のちんぽを口から放した。俺の喉がゴクンと鳴る。濃厚な汁が喉を通り体内へと流れていった。陽介はまだ俺のちんぽを放さない。最後の1滴まで搾り取るように舌を絡めている。静かに俺のちんぽが放された。視線がぶつかる。にんまりしながら陽介は喉をゴクンと鳴らした。 「美味ぇ。父ちゃんの汁今日は格別な味がする」 「俺も美味かったぜ。お前の汁よぉ」 「父ちゃん……」 陽介が甘えるように抱きついてきた。陽介のまんこ口に指を這わせる。カラダがビグビグ震えた。優しく別途に寝かせる。両脚を抱え上げた。まんこ口を丹念に舐め上げる。縁にそってま~るく舌を這わせた。陽介のケツ穴を両親指で広げる。尖らせた舌を中に挿れていく。舌を指に代える。陽介は容易に受け入れた。 「そろそろいくぜ」 「うん」 ローションを穴口と内壁に塗り込める。俺のちんぽにもまぶした。陽介の脚を抱え上げる。陽介のまんこがヒク付き、俺を誘ってきた。 「淫乱なまんこだぜ。ヒクヒクさせてよぉ」 俺が声を上げる。陽介の穴口にちんぽを宛がった。軽く突いてみる。ズボズボ一気に根元まで呑み込まれた。 俺は腰を突動させる。ちんぽが陽介の中をまい進した。内壁がねっとり絡んでくる。ちんぽが締め付けられた。 「あぁぁあぅ。いい」 「俺もいいぜ。気持ちいい」 ガシガシガシと突き込むと内壁が別の生き物のように蠢動する。パンパンパンパンパンパン…パンパンパンパンパンパン…俺のカラダが陽介を叩く。結合部からグシュッグシュッグシュッ…ジュグッジュグッジュグッと卑猥な交尾音が鳴り響いた。 「父ちゃん……」 陽介の唇が薄く開いた。唇を寄せていく。静かに触れ合わせる。舌を挿れた。舌を絡ませながら俺は腰を振った。内壁が激しく収縮してくる。陽介の両脚を抱え直しグイッと前の方に抑え込んだ。 「父ちゃん、やべぇ。んぁぁんぉ当る」 「いいぞ。射っていいからな」 俺は腰をちんぽが抜ける位まで大きく引く。一気に突き込んだ。陽介のカラダが仰け反る。陽介がトロンとした表情を浮かべた。 「あぁぁあぁ父ちゃん射く。もっ洩れる。んぁぁ洩れる」 ドビュッ…ドロッドロッドロッ陽介は白濁汁を洩らした。 「凄ぇ。こいつトコロテンしやがったぜ」 俺の腰が猛動する。ちんぽが陽介の中を疾駆した。 「あぁぁあぁ洩れる。んぁぁんぉ洩れるよぉ」 ドビュッ…ドロッドロッドロッ。陽介はまたトコロテンした。俺の腰の動きに拍車が掛かる。俺のちんぽが陽介を攻め立てた。つき込みながら俺は陽介のちんぽを扱く。陽介の鍛えられた大胸筋がプルプル震えていた。 「あぁぁそんな。んぁぁんぉやべぇ射っちゃう」 俺の腰が烈動する。ちんぽが陽介の奥壁を抉った。陽介の内壁が収縮する。おまんこ壁が俺のちんぽに纏わり付いてきた。 「んくぅ堪んねぇ。俺も射かすぜ。種注ぐからな」 俺のちんぽが陽介の中を爆走する。同時に俺は陽介のちんぽを扱き捲くった。 「あぁぁあぁ射ぐ。んぁぁんぁ射く。うぉぉあぁ射ぐっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ陽介が白濁汁を吹き上げた。その途端激しく陽介の内壁が収縮する。俺のちんぽを締め付けたきた。 「あぁぁあぁぁ射ぐ。あぅぅああぁぁ射く。んぉぉあぁ射ぐっ」 俺は陽介の奥壁目掛けてオス汁を撃ち放った。陽介の内壁にちんぽを擦り付ける。静かにちんぽを引き抜いた。陽介の隣に横になる。陽介を抱き寄せた。陽介は俺の胸に顔を埋める。俺の胸の中で陽介が咽んでいた。 「どうした陽介」 「嬉しかったんす。今日初めてキスしてくれた」 陽介が涙を零している。真っ直ぐに俺を見てきた。 「まんこも舐めてくれたしちんぽもしゃぶって貰った。おっ俺の汁美味いって……」 可愛すぎる陽介。ぎゅっと抱きしめた。 「これからは性処理じゃねぇからな」 「うん」 優しく抱き締める。陽介は甘えるようにしがみ付いてきた。頭を撫でてやる。陽介は穏やかな表情を浮かべていた。
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翌日、何時ものようにオフィス漢が動き始めた。俺と勇児そして3つの店舗の店長がテーブルを囲んでいる。一通りの打ち合わせが終わった。 「みんなに報告することがある」 俺が声を上げる。俺はスマホを取り出すと陽介に電話した。 ”ちょっと事務所に来てくれ” 程なくして陽介が事務所に入ってきた。 「失礼します」 「陽介、こっち来いよ」 陽介の声に俺は応えた。 「ハイ……」 陽介の返事がやけに明るく聞えた。 「改めて紹介する。俺の連れ合いの陽介だ。こいつと所帯持つ。こいつ共々これからも宜しく頼むな」 俺は立ち上がり深々と頭を下げる。隣に居る陽介も一緒に頭を下げた。 「おめでとう」 「やっぱりな」 忠之が声に宗嗣が言葉を続けた。 「陽介、良かったな。カツ兄ぃに幸せにして貰えよ」 武蔵が声を上げる。その表情はやけに優しく見えた。 「兄貴、陽介おめでとう。きっと親っさんも天国で喜んでるぜ」 勇児がぽつりと声にした。 「もう1つ報告することが有るんだ。こいつガキがいた」 「ええ……」 俺の声に響めきが起こった。 「陽介ぇガキいたのかよ」 「ハイ……」 勇児の言葉に陽介がちっちゃい声で返した。 「こいつのガキも一緒に俺が面倒みる。何れ籍も入れるつもりだ」 「兄貴、一気に子供と孫出来たっすね」 「まぁな……」 「爺ちゃんなんだよな」 勇児がおどけたように言った。 「バカやろ。お前俺の弟だから似たようなもんだろ」 事務所が朗笑に包まれる。その時宗嗣の目が隠微に光った。 「勇兄ぃお祝いしなきゃないっすね」 「ああオフィス漢流のな」 宗嗣の声に勇児が応えた。 「これからするっすか」 「いや駄目だ。兄貴はオフィス漢の代表者だぜ。みんなに声掛ける。予定は親っさんの一周忌の夜だぜ。みんな連絡頼むな」 宗嗣の言葉に勇児が言い切った。 「ハイ」 男達の声が重なった。陽介に視線をぶるける。陽介の目には涙が溜まっていた。陽介は剃毛予約を全て熟した後引退する。それ以外のホスト業はもうしない。貞操帯も外された。何れ吉日に入籍する。陽介の新たな仕事は3つの店舗の雑務。それに忙しくなってきた俺と勇児の仕事も手伝うことになった。陽介の忙しい日が始まる。新たなオフィス漢が動き出した。季節が流れる。師走を迎えた。 今日は一周忌。冬の青空が輝いている。 待ち合わせて悠豪寺へと向かった。本堂で法要が終わり、墓前で手を合わせる。親っさんのお蔭で更生できた俺達。陽介に慎太郎はどんな報告したんだろう……俺は陽介を許し今度婚姻することと親っさんへの感謝を伝えた。 「陽介、親っさんがお前の事許してやれって言ってるぞ。それに結婚おめでとうってさ」 俺がぽつりと声にした。 「えっ…ホントっすか」 似合わない礼服を着た陽介が嬉しそうに口にした。 「良かったな」 勇児が陽介に声を掛けた。親っさんが更生させた男達。そして甥っ子の慎太朗。みんなの表情が何気に清々しく見えた。お寺の一室でお斎をしている。僧侶を囲み亡き親っさんの事を語り合った。 「住職さん実は俺はこいつと今度結婚するんです」 「えっ……」 住職が俺と陽介を見ている。一瞬戸惑った表情を見せたものの直ぐにっこりとほほ笑んだ。 「おめでとうございます。じゃぁ祝いのお経をあげましょう」 住職は読経し始める。渋くて重たい声が耳に響く。心が洗われる思いがした。 「ありがとうございます」 俺と陽介の声が重なる。俺はふと思った。仏教は比較的 ゲイに寛容だと言う。俺は住職に頼んでみようと思った。 「住職差し支えなかったら俺達の結婚式ここで挙げて貰えませんか」 「良いですよ」 俺の声に住職が応えた。悠豪寺で結婚式を挙げられる。俺の心は綻んだ。お斎を済ませ山門を出る。ガッチリ髭坊主で黒ずくめの6人の野郎。振り向くと深々と礼をした。 「さぁ行くぞ」 俺が声を上げる。俺達は悠豪寺を後にした。オフィス漢に戻る。俺達は其々仕事を熟なした。オフィス漢の各店舗が閉店する。俺と陽介は 褌一丁で乱 褌館の大部屋に入った。冬の夜がしんとして静謐していた。次から次へと男達が入ってくる。その数28人。みんな勇猛なガタイに 褌を締め込んでいる。俺と陽介がみんなに取り囲まれた。これから俺と陽介の祝いの宴が始まろうとしている。湯呑に酒が注がれていく。勇児が俺達に視線を飛ばしてきた。 「兄貴、陽介おめでとう」 勇児が声を張り上げる。カチンカチンカチンと湯呑同士が触れ合った。 「ありがとうございます」 俺と陽介は深々と頭を下げた。 「みんなも知ってるとおり俺とこいつは所帯をもった。但し陽介の事は俺に遠慮することなくこれからもビシビシ鍛えてくれ。陽介いいな」 「ハイ」 男達の声が重なった。 「兄貴、陽介 褌解いてそこに座れ」 勇児が低い声で言葉にする。俺と陽介は 褌を解く。陽介と手を繋ぎ、床に座る。男達が 褌を外し放り投げた。男達がちんぽを扱き始める。クチュックチュックチュッと隠微な音が部屋に響く。次々に襲ってくる男の勃起。俺と陽介は其々口に含んだ。我慢汁が口の中に広がる。男達の目が血走り始めた。俺と陽介が口を開ける。男達がちんぽを扱き立てた。 「あぁぁあぁ射く」 「うぅぅんぉ射ぐっあぁぁ射く」 ドビュッドビュッドビュッ白濁汁が顔に降りかかってくる。口の中にも飛び込んできた。 「カツ兄ぃ、陽介射かすぜ」 武蔵の顔が紅潮している。陽介がギュッと俺の手を握りしめた。 「あぁぁあぁ射ぐ。んぁぁんぉ射く。あぁぁんぁ射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ 武蔵が白濁汁を噴き上げた 「んぉぉあぁぁ射ぐ。あぁぁあぁ射く。うぉぉあぁ射ぐっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ 忠之が乳白色の男の粘液を飛ばしてきた。 「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁんぁ射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ 宗嗣が白濁汁を撃ち放った。 「おっ、俺もやべぇ。んぁぁんぁ射ぐ。あぁぁあぁ射く。うぉぉあぁ射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ 勇児が男の濃厚な汁をぶつけてきた。 「陽介ぁ絶対幸せになれよ。成らなかったらぶっ殺すからな。あぁぁあぁ射ぐ。うぉぉあぁ射く。んぁんぁんぁ射ぐっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ慎太朗が白濁汁を吹き上げる。今度は慎太朗が陽介の口の中に捻じ込んだ。腰を突動させる。陽介の頭を抑えると腰を突きながら、陽介の頭を手前に引いた。 「あぁぁ射ぐ。まだ射く。あぁぁんぁ射ぐっ」 陽介の口から慎太朗のちんぽが引き抜かれる。俺と陽介が唇を重ねた。舌を挿れると男達の神聖な汁を行き来させる。静かに唇を放した。視線が交差する。俺と陽介の喉がゴクンと鳴った。男達の汁が喉を通る。体内へと流れ落ちた。 「みんな、ありがとうな」 にっこり微笑みながら俺が言葉にした。 「おっ俺嬉しいっす。ありがとうございました。絶対幸せになります」 陽介が声にする。表情が輝いていた。 28人の男達が頷いた。 「仕事も一生懸命やります。これからも宜しくお願いします」 陽介が言葉を続けた。 「最後は射くところみせてくれよ」 勇児の声に俺達は立ち上がる。陽介と視線が交わった。俺達は其々のちんぽを扱き始める。2本のちんぽは一気に勃ち上がり、天を仰いだ。陽介を引き寄せる。2本のちんぽを重ね持ちゴシゴシゴシゴシ扱き始めた。 「父ちゃんのちんぽ、暖っけぇ。気持ちいい」 「俺もいいぜ。陽介ぁお前も扱けよ」 陽介が俺の手に自分の手を重ねる。2人の手で握られた2本のちんぽ。クチュクチュクチュと卑猥な音が奏でられる。4つの金玉を捏ねくり抓た。 「あぁぁぁぁぁぁ…ちんぽいい…金玉いい」 「おれも…いいぜ、陽介ぁ好きだ」 「父ちゃん…あぁぁぁぁ…父ちゃん…好きだよぉ」 キスしながら扱きあった。陽介のちんぽがプクンと膨れる。俺の金玉の奥が熱くなってきた。 「陽介ぁ、一緒に射かすぜ」 「うん、父ちゃん」 俺の声に陽介が応える。俺達は2本のちんぽを扱き捲くった。 「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁんぁ射ぐっ」 俺が喘ぎ声を上げた。 「あぁぁんぉ射ぐ。あぁぁあぁ射く。んぉぉあぁ射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ 2本のちんぽから白濁汁が舞い上がる。空中で絡み合いながら床に落ちてきた。拍手の渦が湧き起る。俺と陽介は正座するとまた深々と頭を下げた。俺達は大切な仲間に祝福されながら結婚報告を終える。多くの仲間達に祝福された。
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今度お客様感謝祭、 六尺モデル撮影会が行われる。今回で4回目のイベント。ボディタッチOKだ。それに最後にはモデル着用の 六尺プレゼントもある。ホームページ上で公募すると結構な反響があった。 ●日 時:12月4日、日曜日。第一部10時~11時45分、第二部13時~14時45分、第三部15時~16時45分。 ●入場料:無料 下記フォームよりお申し込み下さい。次々と申し込みされる。あっという間に予定数に到達した。 感謝祭当日を迎える。俺と勇児それに慎太朗、陽介を含めた7人のモデル。受け付けは俺と勇児が交代で行う。モデル達は首から名前の入った木札を下げ 六尺一丁で待機している。陽介は久しぶりに貞操帯を装着した。お客様が見え始める。其々テーブル席に着く。モデル達が接待する。モデル達を撮影したりカラダにベタベタと触り捲くっていた。14時頃50歳位の紳士が現れる。慎太朗と視線が交差した。 「あっ……」 慎太朗が声を発する。その紳士は一目散に会場を後にした。 「どうした」 慎太郎が俺の耳元で囁いた。 「とっ、父さんっす」 慎太朗が震えた声を上げる。一瞬耳を疑った。 「心配するな」 慎太朗に笑みを送ると俺は追いかける。慎太朗の父さんが足早に駅の方に向っていく。俺は追い付いた。 「宮崎さん」 後ろから声を掛けると振り向いた。強張った表情を浮かべている。明らかに動揺しているのが判った。 「務叔父ちゃん……」 「えっ……」 俺の声にその紳士は驚愕の声を上げた。 「俺、岩倉尊宣の息子ですから……」 「えっ……」 「養子ですけどね」 「尊宣兄さんの息子さんですか?」 宮崎さんの表情から強張りが消えている。今度は戸惑いの色が伺えた。 「はい、そうですよ。岩倉勝政です。そこの喫茶店に入りましょうか」 歩きだすと宮崎さんはトボトボ付いてきた。 「アイスコーヒーでいいですか」 「ハイ」 俺の声に宮崎さんが小っちゃい声を上げた。カウンターで2つのアイスコーヒーとお水をトレイに乗せる。一番奥のテーブル席に着いた。向かい側に宮崎さんが座る。宮崎さんは一気にお冷を飲み乾した。 「宮崎さん、何で逃げ出したんですか」 俺は努めて明るく声にする。 「そ、それは……」 宮崎さんが押し黙る。少しの間沈黙が続いた。 「おっ、俺は ゲイじゃぁ……」 重たい口を開くとボソッと声にした。 「 ゲイじゃないって言うんですか?でも今回のイベントはオフィス漢の会員しか参加できませんが……」 「でも……」 俯いていた宮崎さんが顔を上げる。視線が眩しく交差した。 「あっ、あのぉ……あいつ、慎太朗も ゲイなんですか」 「ハイ、そうです。本人も自覚してますよ」 「何て事だ。親子揃って……」 宮崎さんは頭を掻きむしってた。 「宮崎さん今親子揃ってって……認めちゃいましたね」 「あっ、おっ俺、あっ」 宮崎さんは、はっとした表情を浮かべていた。 「 ゲイって悪い事じゃぁないですよ。性的指向の違いだけですからね」 俺が言い切った。 「今日、初めてお会いしましたけど俺と宮崎さんは親戚ですよね。そして同じ性向を持つ仲間ですよ」 「えっ、仲間ですか?」 「性的少数派の俺達は守り合っていかなければならない。親っさんの教えです。時間掛かったけど親っさんが亡くなる原因となった陽介も今は家族のように付き合ってるんですよ。それに今度俺と所帯を持ちます」 「えっ、尊宣兄さんが亡くなる原因って……」 その経緯を淡々と話する。宮崎さんは感慨深かげに耳を傾けていた。 「さっそろそろ行きましょうか」 「は、はい」 宮崎さんの表情に翳りはもう見えない。明るさの中に淫猥ささえ伺えた。男達の熱気が立ち込めている会場に入る。モデル達がお客様の要望に応えながらポーズを取っていた。前袋を触られているモデルもいる。宮崎さんの耳の回りが赤く染まっていた。慎太朗の 褌姿には抵抗あるのか近寄らないでいる。その時慎太朗が動いた。 「俺も撮ってくれよ」 慎太朗が父親である宮崎さんに向けて声を掛けた。目を伏せがちに宮崎さんが慎太朗を見ている。躊躇いがちに宮崎さんが動いた。 「おお、判った」 慎太朗にポーズを付けさせ、シャッターを切り始めた。慎太朗が宮崎さんの耳元で囁いている。宮崎さんの顔が赤く染まっていた。 「ばっ、バカ野郎……」 宮崎さんのちっちゃい声が聞こえた。次に宮崎さんは陽介にポーズを取らせ写真を撮り始める。陽介のカラダを時折触っていた。 「慎太朗、お父さんに何言ったんだ?」 俺が問うと慎太朗がニンマリ笑った。 「俺の 六尺姿そそられるかってね」 この親子、息子の慎太朗の方が1枚上手のようだ。宮崎さんの手が止まる。シャッター音が止んだ。宮崎さんが陽介ににじり寄る。前袋に手を這わせていた。 「何か付けてるのか」 「貞操帯っすよ」 宮崎さんの言葉に陽介が照れ臭そうに声を返した。 「男にも貞操帯って有るのか」 「ハイ、有るっすよ」 「見てぇな」 宮崎さんの目がキラッと輝く。陽介が俺に目を呉れる。俺は首を縦に振った。 「見るだけならいっすよ。こっち来てください」 陽介と宮崎さんがトイレの方にに消えていく。程なくして戻ってくると宮崎さんの顔付きが明らかに昂揚していた。 「さぁ、 褌プレゼントの時間ですよ」 勇児が声を張り上げる。モデル達がステージの上に並んで立った。次々と後ろを向き 褌を解く。希望者に手渡される。最後のモデルは陽介だった。 「陽介の 褌希望の方いらっしゃいますか」 3人のお客様が手を上げる。ジャンケンの結果権利を勝ち取ったのが宮崎さんだった。陽介は後ろを向き 褌を解く。俺に褌を渡すと舞台袖に消えた。 「おめでとうございます」 陽介の締めた褌を綺麗に畳み、紙袋と一緒に宮崎さんに手渡した。 「ありがとうございます」 宮崎さんは褌の匂いを嗅ぐと嬉しそうに紙袋に包んでいる。こうして感謝祭は終わった。
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会場を出ようとする宮崎さんを俺は引き留める。宮崎さんが振り向いた。 「今日、俺んちで簡単な打ち上げやるんで良かったらいらっしゃいませんか」 「えっ……いいんですか」 「ハイ、いいですよ」 会場から機材を撤収した。俺と陽介、宮崎親子は俺んちへと向っている。宮崎さんは陽介を気に入ったのか電車の中で色々と話し掛けていた。俺の隣には慎太朗がピッタリと寄り添ってる。撮影で疲れたのかウトウトし始めた。慎太朗の頭が俺の肩に乗ってくる。爽風のようないい薫りがしてきた。健気な寝顔を浮かべている。そう言えば慎太朗をこんな間近で感じたことは今まで無かった。電車が最寄り駅のホームに入る。外に出ると冬の冷気が肌に触れてきた。程なくして俺んちに着く。中に入ると俺は仏間に通した。お線香を焚き、俺達は仏壇の前で正座する。其々が合掌した。 「父ちゃん、大斗を迎えに行ってくる」 「ああ行っといで」 陽介の声に俺は応える。陽介は大斗を迎えに行った。宮崎さん親子が其々シャワーを浴びる。俺は料理を完成させる為キッチンに立った。会社に機材等を運んでいった勇児達も程なくして現れる。保育園に大斗を迎えに行っていた陽介も戻ってきた。俺達もシャワーを浴びる。陽介のちんぽには貞操帯を装着した。 「おい、料理運ぶの手伝ってくれ」 俺が声を張り上げる。料理がテーブルに並べられるた。俺達はテーブル席に着く。グラスにビールを注ぎ合った。「勇児頼むな」 「ああ判った」 俺の声に勇児が言葉を返した。 「今日の感謝祭は大成功だった。みんなご苦労さん。乾杯」 カチンカチンカチンとグラスが触れ合った。今日の感謝祭の事で話が盛り上がる。俺達は酒を酌み交わし料理を喰らった。 「あっ宮崎さん…紹介します。」 俺が声を上げた。モデルを一人ひとり指差しながら紹介する。立ち上がり頭を軽く下げていた。 「こいつが勇児俺の弟です。俺と同じように施設で育ち親っさんに拾って貰いました」 「えっ……」 「だからこいつも慎太郎の従兄弟です」 宮崎さんは驚愕の表情を浮かべている。勇児が軽く頭を下げた。 「倭雄舎店長の宗嗣、乱 褌館店長の忠之、癒し庵店長の武蔵です」 3人が宮崎さんに会釈していた。 「こいつらも半端者だったけど親っさんに拾われ更正出来ました」 「尊宣兄さんって凄い人だったんですね」 宮崎さんがしんみり語った。 「そしてこいつが陽介です」 陽介は立ち上がるとにっこり微笑みながら頭を下げた。 「あと勇児が抱いているのが陽介の息子大斗です」 勇児に甘えるように抱っこして貰ってる大斗。勇児にすっかり懐いていた。みんなが席を移動し始める。陽介の横には宮崎さんが座った。俺の隣に慎太朗が座る。慎太朗が寄り添ってきた。 「カツ兄ぃ…」 「ん、何だ」 「おっ、俺カツ兄ぃ凄ぇタイプっすよ。今日だけチョッと甘えていっすか」 慎太朗が俺の耳元で囁いた。 「陽介が凄ぇ、羨ましいっす」 「判った。いっぺえ甘えろよ」 あちこちで酒を酌み交わし談笑している。楽しい宴が続いた。 「じゃぁ締めるぞ。みんな立ち上がってくれ」 勇児が吠えた。 「よぉ~ぉ」 宗嗣が声を上げた。みんなの手がパンと叩かれる。打ち上げはお開きになった。 「大斗、今日は伯父ちゃんちに泊まるか」 勇児が大斗を抱きながら声にした。 「ゆうゆう…ぱふっ」 大斗が可愛い声を上げた。 「兄貴ぃ、じゃぁ俺らも帰るな。大斗は今日俺んちに泊める。その方がいいだろ。明日保育園には俺が送っとくからさ」 「ああ、頼むな」 俺が声にした。 「ありがとうございます。宜しくお願いします」 陽介が丁寧に言った。俺達は玄関まで見送る。玄関ドアが開きバタンと締まった。 「慎太朗とお父さんは良かったら泊まってくださいよ」 「えっご迷惑じゃぁ無いんですか」 俺の声に宮崎さんが言葉を返した。 「とんでも無いです。親戚同士じゃないですか」 「じゃぁお言葉に甘えさせて頂きます」 俺の声に宮崎さんが応える。瞳の奥から柔和な光が見えた。 「あっ俺寝床の用意するっす」 「ああ頼むな」 陽介の声に俺は応える。俺と慎太朗で後片付けと2次会の準備を済ませた。ローテーブルに酒と摘みが置かれている。陽介が戻ってきた。 「さぁ飲み直しましょう」 「カツ兄ぃ、どうせなら 褌一丁で飲まないっすか」 慎太朗が口を開いた。 「あっいいっすね」 陽介がはしゃぐように声にした。 「宮崎さん、どうですか」 俺は伺いを立てる。僅かに躊躇いの色が見えた。 「俺、締めた事ないんですよ」 「慎太郎お父さんに 褌締めてやれよ」 宮崎さんの言葉に俺は声を返した。 「えっ、俺っすか」 「あの出来れば陽介に締めて貰いたいです」 宮崎さんの目は既に男の目になっていた。俺達着ているものをバサバサ脱ぎ 六尺一丁になる。傍らで宮崎さんが陽介に 褌を締めて貰っていた。熟した58歳のオス。年齢を感じさせないガタイが露呈する。 六尺姿が良く似合っていた。 「格好いいですよ」 俺が声にする。陽介と慎太朗はにんまりと微笑んでいた。ローテーブルを挟み俺と慎太朗がソファーに並んで座る。向かい側に宮崎さんと陽介が座った。俺達は酒を飲み始める。宮崎さんが俺を真っ直ぐに見てきた。 「岩倉ファミリーって凄いですね。温かみもあるし、結束が固いのが良く判りました」 「そうですか。俺達は半端者の集団なんで助け合いながら生きてるだけですよ」 宮崎さんの言葉に俺は応える。宮崎さんの顔が輝いて見えた。 「それに料理も美味いし男住まいと思えない位綺麗に片付いている。うちとは雲泥の差です。なぁ慎太朗」 「うん、そうっすね」 宮崎さんの声に慎太朗が応える。男に 褌そして日々の事。話は盛り上がった。宮崎さんの目が虚ろになっている。陽介も慎太朗もほろ酔いになっていた。
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