俺隼汰。32歳の髭坊主。趣味は筋肉を苛めることだ。身長はちょっと低めで165㌢。朝起きると股間のものはいきり勃っている。先端からは汁が洩れ前袋を濡らしていた。やりたいモード100%。今日は土曜日。こいつをどうやって宥めるか……ブランチを摂りながらスマホに目を遣った。龍生(たつなり)さんからのメールが着信している。龍生さんはガチムチの髭兄貴。 歳は俺より2つ上の34歳。身長は俺と同じ位だ。カラダはかなりガッチリしている。1か月位前 六尺バーで知り合いアドレス交換をした。前袋の触り合い、そしてキッス。その時はそれ以上には発展しなかった。それよりもただ一緒に居るだけでホッとできる。そんな人だった。メールを開く。 ”隼汰元気か?今日良かったら逢わねぇか?盛ろうぜ…” すぐさま返信した。 ”いいっすよ。俺、ムラムラ状態っす。やりてぇ…” 龍生さんからの返信 ”じゃぁ可愛がってやるから俺んち迄来いよ” ”了解っす” 龍生さんのマンションで遣る事になった。待ち合わせは午後2時。ケツを洗い教えられた駅迄行く。電車を1回乗り換えて40分位で着いた。改札口を出る。龍生さんが待っていた。視線が交わる。心が騒ついた。 「よぉ、隼汰」 「あ、ハイお久し振りっす」 精悍で男らしい顔、短く刈り上げた髪。項から男の香りが漂ってきそうだ。ざっくりしたインディゴブルーのシャツに綿パン。シンプルなものをさり気なく着こなし渋い男を演出している。龍生さんに目を遣った。 「何見てんだよ」 「カッコいいなって思ってさ」 思わず龍生さんの腕に俺の腕を絡めてた。 「何すんだよ」 腕を解かれた。 「済んません。嫌っすか」 「そんな事ねぇけど人目あるだろ」 回りをキョロキョロしている。耳元で囁かれた。 「隼汰。可愛いよ」 耳裏にチュッとされる。龍生さんは顔を赤く染めていた。 「ここだよ」 5分程歩くと龍生さんのマンションが有った。エレベーターに乗り込む。狭い空間に龍生さんと2人だ。心臓がバクバク鳴ってくる。そっと手を握られた。今度はほっぺにチュッ。密かな歓びに包まれる。玄関ドアが開いた。廊下を進みリビングに通される。ソファーに座った。 「少し飲もうぜ」 「あっハイ」 「ビールでいいか」 「いいっす」 龍生さんが横に座る。仄かな雄の薫りが漂ってきた。 「結構広いっすね」 「ああ、親父と2人だったからな」 「えっ。2人だったって……」 「ああ、1年前亡くなったんだ」 龍生さんの顔が少し翳りを見せた。 「す、済んません。立ち入ったこと聞いちまって」 「構わねぇよ」 顔から翳りが消えていた。 「お前も独り暮らしなのか?」 「うん、実は俺も3年前にお袋無くしちまってボロ家に一人暮らしっすよ」 「あっ俺の方こそ立ち入った事聞いちまって済まんな」 「いいっすよ」 龍生さんが席を立ちおかわりをもってきた。1本俺に渡しゴクゴク音を立てて豪快に飲んでいる。龍生さんの喉仏が動く。男らしさを感じた。俺の肩に手を回してくる。首筋に舌が這ってきた。俺のカラダがビクンと震える。今度は乳首をコリコリ擦られた。龍生さんの太っとい腕が肩口から首に回されてくる。左頬がゴツイ手で覆われた。龍生さんの優しい目。自然に唇が重なった。柔らかい唇で覆われる。口の中が龍生さんの 舌が優しく撫でてくる。擦れる髭の感覚が堪らない。俺の性感を昂ぶらせてた。 「あっち行くか?」 耳元で囁かれる。生暖かい息が降り掛かってきた。ゾクゾク感がカラダを走り抜ける。俺は首を縦に振った。寝室に入ると俺達はバサバサ着ている物を脱いだ。はぁはぁはぁ荒い息を吐いてる。 六尺一丁の飢えた2匹の雄。抱き合いキスをした。龍生さんの前袋に手を這わせる。龍生さんも俺の前袋を握ってきた。 「デッケぇ」 俺が声を上げる。 「お前こそデッケぇぜ」 視線が纏わり付いてくる。瞳の奥から火照った光が放たれていた。 「比べっこしようぜ」 龍生さんの言葉を合図に俺達は 褌を解いた。2本の 褌が床で絡まっている。そそり勃つ2本のちんぽ。先っぽからは汁が洩れ亀頭を濡らしていた。ベッドに押し倒される。唇が龍生さんの口で塞がれた。薄く開いた唇を割り入り舌が這入りこんでくる。舌が俺の口の中を這い回ってきた。俺のちんぽと龍生さんのちんぽが微妙に触れ合う。龍生さんが上になりちんぽを擦りつけてきた。 「同じくれぇだな」 龍生さんはニヤッと笑みを浮かべる。2本のちんぽを併せ持った。 「凄ぇ…龍生さんのちんぽ暖っけぇ…ドックンドックンしてるぜ」 「お前のも凄ぇぜ。ガチガチにしてよぉ」 クチュックチュッと隠微な音が響いてくる。トクトクと溢れた汁が2本のちんぽに絡まってきた。龍生さんの手で4個の金玉が握られる。グリグリと捏ね繰り回された。 「んくぅ…堪んねぇ。金玉気持ちいい。ちんぽいい」 「俺もいいぜ。激しく扱くからな」 亀頭と亀頭が擦れ合う。竿同士がぶつかり合った。クチュックチュックチュッ…クチュックチュックチュッちんぽの粘膜同士が絡み合う。また金玉が捏ねられた。 「あっ、あ、あぁ、そんなに扱かれると…俺、あっ、やべぇ」 「射けよ。隼汰…」 「一緒に…んぁ…龍生さんと一緒に射きてぇ」 「いいぜ…俺も堪んなくなってきたぜ。一緒に射かすぞ」 龍生さんのちんぽからドックンドックンと熱い血潮が伝ってきた。 「んぁぁぁ…んぁ…龍生さん…俺…んぁぁ」 「んぉぉ…あぁぁ…んぉぉ…隼汰ぁ…」 「あぁぁぁぁぁぁぁ…駄目だ…んぁぁ…はぁ…んぁぁ射ぐ…射ぐ…」 「んぉぉ、んぉぉ、んぁんぁんぁ…射くぅ…射くっ」俺と龍生さんが一緒に射った。 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッドビュッ 2人のちんぽから白濁汁が宙を舞った。ゆっくりと下りてくる。俺の腹、胸を汚した。龍生さんがドサッと倒れ込んでくる。軽くチュッとした。 「隼汰…いっぱい出したな」 「うん凄ぇ気持ち良かった」 「俺も気持ち良かったぜ」 又キスをした。龍生さんが俺の乳首をコリコリと撫でている。 「なぁ隼汰、ひとつになりてぇ」 龍生さんが俺を見る。優しい目をしていた。 「優しくしてやるから…なっ」 俺は首を縦に振った。瞼にチュッとキスされる。唇にもチュッとされた。今度は俺の方から唇を合わせる。2人の舌が荒々しく絡まり合った。舌を絡ませながら乳首に指が這ってくる。カラダがビクビク震えだした。唇が離される。首筋を舐め上げられた。 「あっ…あ、んん…ん」 龍生さんの舌が首筋を這い下りる。鎖骨を通り乳首に舌が這ってきた。 「はぁ…んぁ…ん…ん…あ、あ、あ」 「ここ感じるみてぇだな。これならどうだ」 尖らせた舌が乳輪を円を描くように這ってきた。もう片方の乳首に指が這ってくる。指の甲で掻き上げられた。 「んぁぁ…んぁ…いい…んぉ…んはっ」 「へへ…良い声だして哭くな。もっと可愛がってやるからな」 また乳首が舐め上げられた。同時にちんぽを軽く握られる。龍生さんのカラダが下にずれた。右の金玉が口に含まれる。今度は左の金玉が含まれた。 「あぁぁ…んはぁ…はぁ…んく」 カラダが仰け反った。堪らない快感が襲ってくる。ちんぽをジュルッジュルッと何度も舐め上げられた。 「あぁ…あぁ…堪んねぇ…んぁぁ…あっ」 「隼汰ぁ…堪らねぇか。もっと感じさせてやるからな」 亀頭が暖かい感触に包み込まれる。激しく吸引されながら舌が竿に絡んできた。 「んぁぁんぁぁ…堪んねぇ…ちんぽきもぢいい…んぁ…龍生さん…俺も欲しい」 龍生さんのカラダが反転される。俺はかぷっとちんぽを咥え込んだ。我慢汁が口に広がってくる。濃い陰毛に顔を撫でられた。 ジュルッジュルッジュルッ…ジュポッジュポッジュポッ… 「ん、んん、んん」「ん、んんん、んん」 尺八音とくぐもった喘ぎ声がこだまする。ケツ穴に指が這ってきた。カラダがビクンと反応する。 「隼汰…綺麗なまんこ穴だぜ」 「ま、まんこ……」 「そうだぜ。まんこだ。ケツまんこだぜ」 「まんこなんて言うなよ」 「へへ今の内に喚いとけ」 穴に舌が這ってきた。ジュルジュルと舐め上げられる。尖らせた舌で小突かれた。指が挿いってくる。抜き差しされ掻きまわされた。 「んぁ…んぁ…はぁ…んぉぉ」 「へへいい所擦られたみてぇだな。前立腺だぜ」 「前立腺…」 「お前が女になるポイントだぜ」 「お、女になんかならねぇ」 指が2本に増やされる。 「あぁぁ…んぁぁ…はぁ」 「3本目いくぜ」 内壁を掻き上げられる。奥の方が切なくなってきた。 「はぁ…はぅ…んはっ」 「堪んねぇかよ…隼汰よぉ」 俺はカラダを左右に捩り快感に耐えていた。 「切ねぇ…奥が疼く…んぁぁ…龍生さん…挿れてくれよ」 「何を何処にだ」 「ケツに…龍生さんのちんぽ挿れてくれよ」 「ケツじゃぁねぇだろ…まんこだろ。はっきり言ってみろよ」 「あぁぁ…んぁぁ…切ねぇよぉ…頼むよ。お願いだよぉ」 「ちゃんと言わなきゃ判らねぇだろ」 「ま、まんこにちんぽ挿れてくれよぉ」 「良く言ったな。挿れてやるぜ」 俺のまんこ穴と龍生さんのちんぽににたっぷりとローションが塗られた。まんこ穴にちんぽが宛がわれる。ゆっくりと挿いってきた。 「亀頭挿いったぜ。痛てぇか」 俺は頭を横に振った。また少し埋め込まれる。少し引いてまた挿いってきた。グイッと根元まで押し込まれた。 「んがっ…んがっ…い、痛てぇ」 「大丈夫か?」 「大丈夫だ。痛くなんかねぇ」 頭を撫でられる。そして頬を両手で包まれた。 「やせ我慢するな」 優しくギュっと抱きしめると舌を絡めてきた。舌と舌を絡め合い唾液を交差する。いつしか俺のまんこ奥がジーンとしてきた。沸き立つ何かを感じ始めている。龍生さんの背中に手を回した。ガッチリと抱きしめられる。首筋に指が這ってくきた。視線が交差する。龍生さんの腰がクイッと動いた。 「んぁぁ…んぁぁ…ぐふっ…は、んん」 「まんこの強張りが取れてきたみてぇだな」 龍生さんの腰が動き始める。ガシガシと腰を突き込み始めた。 「た、龍生さん…お、俺、た…堪…」 唇が龍生さんの口で塞がれた。 「隼汰のまんこいいぜ。す、凄ぇ名器だ。俺のちんぽ包み込んでくる」 「そ、そうっすか?俺も凄ぇいい」 「んくぅ、堪らんぜ。こんなにいいまんこを持っているのがわかってたらよぉ。んぁぁ…くっそう、もっと早く抱いとけばよかったぜ」 「うぅ…んぁ…俺もっすよっ」 抱き起され向かい合うような体位をとる。下から突き上げられた。唇を交わしながら頭を優しく撫でられる。 「龍生さん…」 背中に回した腕に力が入る。龍生さんもきつく抱きしめてくれた。 「隼汰、いっぱい甘えろよ。可愛いぜ」 「うん、うん…龍生さん……」 正常位に戻される。龍生さんの腰が激しく動いた。 「あぁぁ、あぁぁ…堪んねぇ…そこ…やべぇ…んぁぁ…駄目…そこ…当たる」 「ここだな。ここ突かれると感じるんだな。ちんぽから汁洩らしてよぉ。堪んねぇ。そそられるぜ」 グシュッグシュッグシュッ… 「あぁぁ…あぁぁ」 ジュグッジュグッジュグッ… 「んぁんぁんぁ」 ちんことまんこの粘膜同士が絡み合った。激しく突き込みながら乳首がグリっと抓られる。突き込みながら龍生さんが俺のちんぽを扱き始めた。 「んくぅ …し、締まるぅ」 「た、龍生さん俺…俺、んぁぁ…んぁ…んくぅ」 「隼汰射け、俺もやべぇ…種付けるからな。俺のガキ孕めよ」 俺はコクコク頷いた。 「あぁぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁぁ…射ぐ…射ぐ… 」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を噴き上げた。 「んぉぉぉぉぉぉ…んぁぁ…んぁぁ…で、出る…射く…射くっ」 まんこ奥に生暖かい龍生さんの汁がぶち当たった。 「龍生さん、気持ち良かった」 「俺もだぜ。隼汰」 唇が交差した。優しく舌が絡まり合う。うっとりするようなキスだった。 激しく交わった後の物憂い時間。男の香りに2人は包まれている。 「なぁ隼汰」 「ん何?」 「ちゃんと付き合ってくんねぇか?」 「えっ?」 「俺じゃ駄目か?」 「そんなことねぇよ。ただ…」 「ただ…何だよ」 「俺女にはなりたくねぇ」 「判ってるよ。お前は正真正銘男の中の男だぜ。男臭せぇから好きなんだ。女みたくなるってのは前立腺刺激されて気持ち良くなるって事だ」 龍生さんがジッと俺を見る。説得力の無い言葉だったけど何か納得してしまった。 「いいのか?」 「うん」 龍生さんの唇が寄ってきた。柔らかい唇が触れてくる。髭が俺の鼻腔を擽った。舌が絡まり合う。ぎゅうっと抱きしめ合った。一端唇が離れまた合せる。永くて甘いキス。ちょびっと切ない。男同士の激しい交尾。その残響音が耳に響いた。
俺達は一緒の時を刻み始める。温泉、映画、遊園地。いっぱい思い出も出来た。部屋で映画DVDを見る。流れる涙をそっと拭ってくれた。この前行ったバス旅行。風が心地よい緑の季節。 。 青い空。見上げるとぽっかり雲が浮かんでいる。ビワ狩りとデカのせ放題丼って言うバスツァー。俺達を乗せたバスが動き始める。俺は車中はしゃいだ。最初に行ったのはデカ乗せ放題丼の店。俺もたっちゃんも海の幸ドッサリのせた。新鮮な魚介類が盛り沢山な丼。凄ぇ美味かった。次に行ったのがビワ園。いっぱい食った。口に頬張るとジュワーッと甘さが広がってくる。たっちゃんと目が合った。顔が綻んでいる。 「美味ぇな」 「俺、たっちゃんの汁の方がいいや」 「バカたれ」 ゲンコツでコツンと小突かれる。今度は2個実が付いてる所採って舐めてみた。 「何してんだ?」 「たっちゃんの金玉しゃぶりてぇ」 またコツンとされる。口尖らせて拗ねてしまった。後で人気のない所でチュッとして呉れる。直ぐに機嫌が直った。バスの中でさり気なく手を触れさせる。回りを気にしながらも握って呉れた。時折交わる視線。何か眩く感じた。 「たっちゃん俺さ……」 「バッカだなぁ」 会話は尽きなかった。たっちゃんと居るととにかく嬉しい。言葉も自然に多くなる。それに心が落ち着いた。 「今晩どうすんだ」 「勿論泊まりにいくよ。駄目かよ」 「駄目な訳ねぇだろ」 いい年して甘えん坊。直ぐ拗ねたり泣いたりする。こんなガキみてぇな俺と真っ正面から向き合って付き合って呉れる。そんなたっちゃんが大好きなんだ。逢うのは最初週に1回位だったけど今は週に3~4回位はたっちゃんのマンションに泊まりに行ってる。料理、洗濯、掃除。たっちゃんの身の回りの世話してると最高に幸せを感じる。何時だったか俺の住んでる所の話した事が有った。 「えっそこって俺子供の頃住んでたぜ。河原でよく弟と遊んでたんだ」 「弟さんいたんだ」 「うん、居た。実はさ親父とお袋俺が5歳の時離婚したんだ。俺は親父に引き取られ弟はお袋に引き取られたはずなんだ。俺も良く覚えてないけど、確か2つ下だから生きていたらお前と同い年だな」 たっちゃんのご両親が離婚。俺と同じだ。俺が3歳の時に俺の親は離婚している。もしかしてたっちゃんが実の兄貴…… 「ワンコいてさ。可愛かったなぁ」 「犬飼ってたんだ。俺もだよ」 これも一緒だ。俺は葛藤する。悶々としてきた。 いつものように時が流れる。会社に行く。たまにジムで鍛える。そしてたっちゃんと一緒の時間を過ごした。生活は充実している。ひとつの事を除いては…… あれは俺が20歳の時だった。 「隼汰、話があるからちょって来て……」 「えっ何だよ」 座卓を挟み向かい合って座った。お袋の目が真剣になっている。 「隼汰、実はね……」 お袋が語り始めた。声が微かに震えてる。親父は交通事故で亡くなった訳ではなかった。俺が3歳の時に離婚したと言う。親父は2つ上の兄を連れて家を出て行った。 「御免ね。あんたが成人したら話そうと思ってたから……」 「話してくれてありがとう。俺はお袋が居ればそれで良いからさ。あっ肩揉んでやるからな」 ほんの少しビックリはしたのは事実だ。生きていれば何処かで会えるかも知れない。だが捜そうとかは思わなかった。渡された1枚の写真。ずっと机の引き出しの奥で眠っていた。幼少期の環境があまりにも似ている。悩んでいても埒があかない。俺は動いた。伯父ちゃんに兄の名前を聞いてみる。名前が違えば兄弟では無いと思った。無情な答えが返ってくる。兄の名前は鹿島龍生。たっちゃんと名前も一緒だ。100%ではないかも知れない。兄弟の可能性は極めて高いと思った。愕然とする俺。狼狽えた。このまま付き合おうと思えば付き合える。でもこのもやもや感を残して付き合うのはちょっと辛い。もし兄弟だと判ったら恋人では居られないかも知れない。無茶苦茶悩んだ。頭の中がこんがらがる。でも俺は確認してみようと決断した。今たっちゃんのマンションでテーブルを挟み向かい合い座っている。 「たっちゃん、大事な話があるんだ」 「えっ…大事な話」 「うん」 今俺はあの写真をたっちゃんに見せようとしている。心臓音が早鐘のように高鳴った。喉がからからに乾いてくる。俺は重い口を開いた。 「たっちゃんこの写真見覚えねぇか」 たっちゃんの表情が一変する。俺とお袋そして知らない男の人とやんちゃそうな坊やが映っていた。 「えっこれってえっどういう事だよ。若い頃の親父と俺だよな。な、なんでお前持ってるんだよ?」 「お袋から渡された。ずっと机の中にしまってたけどな」 たっちゃんの顔がどんよりと曇った。 「俺の兄貴と親父だって言ってた」 「俺、実の弟を抱いていたんだな」 「多分…そうなる」 たっちゃんは狼狽している。長い沈黙が続いた。 「なぁ隼汰、その写真借りてもいいか」たっちゃんが重たい口を開いた。 「うん。いいよ」 俺はぼそっと声にする。心が掻きむしられるように焦った。どうしていいのか判らない。視線が交差する。瞳の奥から愁いを帯びた光を放っていた。俺たっちゃんを困らせてる。大好きなたっちゃんを……僅かな後悔が襲ってきた。 「じゃぁ俺帰るな」 「うん判った」 俺は席を立った。いつもなら見送ってくれるたっちゃん。今日は無かった。勿論お別れのキッスも無い。ドアを開ける。ガシャッと締まった。涙がボロボロ流れてくる。俺は運命を恨んだ。
毎日のようにきていたメールがここ2週間着ていない。俺も出していなかった。葛藤する日々。毎日自分の問うた。頭の中を色んな事が掛け巡る。俺は自分の問いに答を出した。スマホがメール着信を知らせる。たっちゃんからだ。恐るおそるスマホを開ける。メールを開いた。 ”あの写真親父の妹に見て貰った。やはりあの写真、俺のお袋とお前みたいだな。隼汰、お前も大分悩んだと思う。俺もかなり悩んだ。でも判った。たまたま好きになった奴が実の弟だったんだってさ…今日でも明日でも明後日でもいい。もし良かったら今まで通り俺んちに来てくれ”たっちゃんの気持ち俺と同じだった。喜びと切なさと色んな感情に取り囲まれる。たっちゃんに逢いたい。俺は家を飛び出した。今俺はたっちゃんちの玄関の前に居る。インターホンを鳴らした。はぁはぁはぁ吐息が洩れている。ドアが開いた。 「た、た、たっ」 たっちゃんの唇で俺の口が塞がれた。ゆっくりとドアが閉まる。バタンと音がした。 「泣くな。隼汰」 「たっちゃんも泣いてんじゃねぇか」 またキスをした。 「隼汰、いいんだな」 「うん、いい」 たっちゃんのおなかがぐぅと鳴った。 「何かつくるな」 「あぁ頼む」 キッチンに入る。冷蔵庫を開けた。豆腐と鶏肉、冷凍のエビ。何とかなるな。限られた食材で料理を作った。 「たっちゃん出来たぜ。運ぶの手伝ってくれよ」 「おお」 テーブルに料理が並んだ。豆腐の生姜焼き、野菜サラダ、ジャガイモと鶏肉のマヨネーズ焼き、エビと野菜の掻き上げ、キャベツの即席漬。テーブルを挟み向かい合って座る。グラスにビールを注ぎ合った。 「隼汰…ありがとう」 「うん」 深いありがとう。料理を作ってくれて…再会できて…そして… 「たっちゃんありがとう」 視線が交差する。グラスがカチンと触れ合った。 「美味ぇ…隼汰は料理の天才だな」 「そんな事ねぇよ。愛情こもってるけどな」 たっちゃんを見ると零れるような笑顔をしていた。 食事を終えた。ソファーに並んで座りテレビを観ながらウイスキーの水割りを飲んでいる。 「なぁたっちゃん」 「ん、何だ?」 「に、兄ちゃんって呼んでいいか?」 「う、うん」 たっちゃんがちょびっとはにかんでいた。 「に、兄ちゃん」 俺は兄ちゃんの胸に顔を埋める。兄ちゃんは俺の頭を優しく撫でてくれた。 「隼汰は甘えん坊だな」 「嫌か」 「ううん可愛いぜ」 「兄ちゃん」 抱きしめられる。また頭を撫でられた。唇が寄せられる。軽く触れ合う柔らかい兄ちゃんの唇。そっと舐める。ゆっくりと兄ちゃんの口の中に舌を挿れた。絡み合う舌と舌の感覚が否応なく性腺を昂ぶらせる。兄ちゃんの股間に手を這わすとそこはガチガチになっていた。兄ちゃんも俺の股間に手を這わせてくる。 「あ、兄ちゃん」 コクンと頷いた。 手を繋ぎながら寝室に向かった。手を通し兄ちゃんの激しい鼓動が伝ってくる。扉を開け灯りを燈すと妖しくベッドを照らしていた。向かい合い顔が近づいてくる。唇を寄せてきた。柔らかい唇が俺の唇に重なる。堪らない気持ちが芽生えてきた。兄ちゃんの腕が背中に回ってくる。俺はギュッと抱き付いた。激しく舌を吸いあい絡み合わせる。シャツの上から乳首が弄られた。俺のカラダが微動する。 シャツのボタンに手が掛かる。着ている物を1枚1枚脱がせてくれた。兄ちゃんも瞬く間に裸になる。 2週間振りで見る兄ちゃんのカラダ。前にも増して逞しくなったような気がした。大胸筋は大きく2つに割れ肩の筋肉は盛り 上がっている。太っとい脚の筋肉。その中心部には鬱蒼とした剛毛の中から男の証がそびえている。俺は吸い寄せられるように跪くとちんぽを頬張った。兄ちゃんの香りが鼻腔を擽る。ジワーっと我慢汁が溢れてきた。舌を絡めその汁を吸い取る。金玉を軽く握ると真ん中の縫い目を指で掻き上げた。 「堪んねぇ…隼汰…気持ちいいぜ」 俺は口を窄めてちんぽに舌を絡ませる。ジュルッジュルッと 尺八音が奏でられた。一端引き抜き兄ちゃんを見上げる。途轍もなく優しい目をしていた。 「はぁ…」 一気に根元まで咥え込んだ。喉を大きく開き喉奥でぎゅうぎゅう締め付ける。また兄ちゃんの我慢汁が溢れてきた。兄ちゃんは俺の頭を抑え付ける。腰を前後に動かし始めた。喉壁がちんぽで擦られる。濃い陰毛が肌を擽った。兄ちゃんの香りが充満してくる。堪らなく切ない感覚が沸き起こってきた。 「んぁぁ…堪んねぇ…喉の粘膜が絡まってくるぜ」 ジュボッジュボッジュボッと尚も舌を絡めていった。 「んぁぁ…んぉぉ…射かすぜ。隼汰…呑めよ」 兄ちゃんのちんぽがプクンと膨らんだ。兄ちゃんの雄汁が俺の喉奥にぶつかってくる。舌を兄ちゃんのちんぽに絡めた。静かにちんぽを解き放つ。視線が絡まる。俺の喉がゴクンと動いた。兄ちゃんの雄汁が喉を通る。胃の中へと流れていった。立ち上がりキスをする。口の中で兄ちゃんの残り香が広がった。 「隼汰、気持ち良かったぜ」 何度も飲んでる兄ちゃんの雄汁今日は格別な味がした。 「兄ちゃんの汁はやっぱ美味ぇや」 眩しく視線が交差した。 「何だ。隼汰、俺のちんぽしゃぶりながらちんぽおっ勃ててるぜ」 「当たり前だろ。兄ちゃんのちんぽなんだからな」 口を尖らせた。 「怒るなよ。可愛い顔が台無しだぜ」 軽くチュッとキスされた。一緒にベッドに横たわる。優しく抱き寄せられるとまたキスをした。 「今度はお前を気持ち良くしてやらねぇとな」 兄ちゃんが腕枕してくれた。デカい力こぶが頬に触れる。ちょびっと幸せな気分になった。 「ギンギンだな」 俺のちんぽが兄ちゃんのゴツい手に包まれる。欲情している俺のちんぽからピュッと我慢汁が飛び跳ねた。射ったばかりの兄ちゃんのちんぽ。グイッグイッグイッと頭をもたげてきた。 「兄ちゃんのちんぽも元気になってきたぜ」 「当たり前だ。好きな奴のちんぽ握ってんだからな」 兄ちゃんのちんぽを軽く握る。熱を帯びたように熱くなっていた。兄ちゃんの唇が微動する。 「……」 「えっ…聞こえねぇよ。何て言ったんすか」 はにかみながら小声で言った。 「掘ってくれよ」 目の周りをほんのり薄紅色に染めている。年上だけど無茶苦茶可愛い。 「バリタチだろ?経験あるのか?」 「ねぇ……」 兄ちゃんが真っ直ぐに見てくる。瞳の奥から眩い許りの光が放たれていた。 「考えてたんだ。お前が弟であり最愛の恋人だよな」 「うん」 「躰を委ねてみようってな。絆がもっと深くなるような気がするからさ」 兄ちゃんの顔が紅潮している。俺は兄ちゃんの両脚を抱え上げた。雄穴にふぅっと息を吹きかける。ビクンとカラダが震えた。俺のちんぽからは我慢汁が溢れ続けている。ちんぽを雄穴に宛てその汁を擦り付けた。指でケツ毛を掻き分ける。雄穴を両親指でグイッと拡げた。現れた薄桃色の蕾。優しく唇を触れさせた。 「兄ちゃん脚抱えてくれよ」 「お、おぉ」 兄ちゃんは自分で脚を抱えた。雄穴の入口辺りを舌を這わせて舐めてみる。唾液を舌に乗せ雄穴に塗り込んだ。ジュルジュルと舐め上げていく。少し緩んだ兄ちゃんの雄穴。俺を誘うようにピクンと動いた。尖らせた舌で雄穴を小突いていく。何度も繰り返していく内に穴が開いてきたのが判った。 ローションを掬い取る。内壁に万遍なく塗り込んだ。ゆっくり指を挿れていく。 すんなりと根元迄呑み込まれた。内壁が指に纏わり付いてくる。乳首に指を這わせた。穴がキュッと締まる。兄ちゃんの顔色を伺うと安堵の表情を浮かべてた。指を2本に増やす。中を掻き回してみた。兄ちゃんのカラダがピクッと微動する。今度は指を少し折り曲げ壁を擦ってみた。 「あ、あぁぁ…ん、んぁ」 「ここ、いいのか」 兄ちゃんの頭が縦に動いた。指を3本に増やす。薬指と人差し指で左右に開き中指で内壁を擦り上げた。 「くふっ…んぁ…ん、んん」 兄ちゃんの口から甘く切なげな声がまた洩れた。空いてる手でちんぽ握ってやる。ガチガチになってる兄ちゃんのちんぽ。俺の手の中で更に硬度を増してきた。 「堪んねぇ。兄ちゃんの淫乱な格好そそられるぜ」 俺のちんぽは血管浮き出先端は汁で濡れそぼっている。指を引き抜きローションを兄ちゃんの穴口から内壁にと塗りこめる。俺のちんぽにもまんべんなくまぶした。 「挿れるぜ。力抜けよ」 兄ちゃんの首が縦に振られる。雄穴にちんぽを宛てがった。腰に力を込めて腰をクイッと埋め込む。抗いながらも亀頭が呑み込まれた。馴染ませる為に入り口付近の壁をちんぽで擦ってやる。 カラダを前に倒し唇を寄せていった。軽く唇が触れ合うと舌を挿れてくる。舌を絡ませ合いながら腰を静めていった。唇が離れる。 「はぁ…隼汰、挿ってくる。硬てぇ、デケぇ」 「痛てぇか?」 「だ、大丈夫だ。来いよ」 兄ちゃんの顔が少し歪んでいる。一端ちんぽを引き抜いた。ローションを奥の方まで塗り込める。雄穴に亀頭を宛てがうとゆっくりと腰を沈めた。根元迄呑み込まれる。内壁がネットリと絡んできた。 「すんげぇ、まんこ絡まって気持ちいい」 俺の腰が自然に突動する。グイッグイッと打ち込んだ。 「兄ちゃん、ごめんな。馴染む迄待てなかった。腰が勝手に動いちまう」 「大丈夫だぜ。チョッと痛てぇけどそれよりお前のちんぽで擦られると凄ぇ気持ちいいんだ」 ガシガシ突き込むと兄ちゃんのおまんこのヒダみてぇのが蠢動してきた。 「隼汰ぁ、俺の処女まんこどうだ。感じるかよぉ」 「堪んねぇ…すんげぇ締め付けだ」 腰をガシッガシッと縦横無尽に動かした。突き込みながら兄ちゃんの乳首に舌を這わせる。内壁が収縮してきた。 「あ、あ、あぁぁ…堪んねぇ…いい…隼汰ぁ…気持ちいい」 「お、俺も…あぁ…いい…まんこ、堪んねぇ」 俺は奥深い所まで突き込んでいった。強張りが取れたおまんこが亀頭を締め付けてくる。突き込みが自然に速くなった。 「あぁぁぁ、しゅ、隼汰…堪んねぇ…そこもっと擦ってくれ。んぁぁ…んぁ…いい」 「兄ちゃん、ここいいのか。ここだな。突くぜ。俺のちんぽ感じろよぉ」 ヌチャッヌチャッヌチャッ…グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ 火照りと湿り気を帯びた音が鳴り響いた。 「兄ちゃん、俺、もう……」 「うん、一緒に射きてぇ。ちんぽ扱いてくれよ」 突き込みながら俺は兄ちゃんのちんぽを扱いた。兄ちゃんが俺のちんぽ目掛けて腰を打ち付ける。その動きに合せて俺は突き込んだ。2人のカラダが一つになる。昇りつめていった。 「あぁぁぁぁんぁ」 兄ちゃんが哭き叫ぶ。 「んぁぁんぁぁ…んはっ」 俺が吠えた。 「んぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…んくっ…射く、射ぐ」 「んぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…んぁんぁんぁ…射ぐ、射く、射くぅ」 俺は兄ちゃんのまんこの奥に雄汁を打ち付けた。 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ兄ちゃんが大量の白濁汁を射ち放った。 俺はドサッと兄ちゃんの上に倒れ込み唇を交わした。 「まんこ最高だったよ」 「うん、俺も気持ち良かった」 「隼汰、これで良かったんだよな」 俺はコクンと頷きちんぽをクイッと突いた。 「兄ちゃんは…?」 頭を縦に振り俺のちんぽをぎゅうっと締め付けた。軽く唇を合わせる。一端唇を離しまたキスをした。唇を重ね合う。舌を交えた。兄ちゃんの髭が俺を刺激する。舌を絡ませ合いながら兄ちゃんの腕が俺の背中に回った。濃厚なキス。カラダの芯から蕩けそうになるキスだった。甘えるように兄ちゃんの胸に顔を埋める。何時しか微睡の世界に堕ちていった。
呼び名も龍生さんからたっちゃんになり今は兄ちゃんになった。血の繋がった俺達。前よりも一層親密になっている。ある日の日曜日昨晩激しく交わり朝遅めに起床した。朝食を済ませまったりと珈琲を飲んでいる。 「兄ちゃんこの際一緒に住まないか?」 「うん、いいよ。何時でも引っ越して来いよ」 「ここでもいいんだけど俺んちって言うか、兄ちゃんちでも有るんだけど今住んでる家リフォームして住めればなって思ってるんだ」 「えっ」 突然の話に兄ちゃんはキョトンとしている。俺は兄ちゃんを連れだした。前々から老朽化した家をどうするか悩んでいた。建て替え、リフォーム、売却、選択肢は3つ。唯前の道路が狭く建て替えは難しいらしい。売却しても資産価値が低いので高くは売れないと聞いた。そうなるとリフォーム。実の兄ちゃんが居ることが判った今、リフォームして一緒に住むことが出来ればそれが一番良い事だと思っていた。 「ここだぜ」 「俺もここに住んでたんだ」 「うん」 兄ちゃんは感慨深げに家を見ていた。 「入ろう。びっくりする位ボロ家だけどな」 玄関を開けた。 「お邪魔しま~す」 「何他人行儀な事言ってんだよ。兄ちゃんの家なんだからな」 「おぉ、そうだよな」 はにかみながら頭をぼりぼり掻いている。 「俺達が育った育った所だからさ。ここリフォームして一緒に住もう」 「うん、そうだな」 視線が交差する。その眼の輝きは希望に満ち溢れていた。俺と兄ちゃんの育った家。親父とお袋が残してくれた大切なものだ。俺と兄ちゃんとで守っていく。2人で実家をリフォームする事にした。リフォームプランを考える。忙しかったけど心踊るような日々が続いた。 リフォームプランその外枠が完成した。1階に駐車場、リビングダイニング、広めの浴室、2階にゲストルームと俺達の寝室。寝室は寛ぎと淫猥な空間にしたい。トイレは各階に設置する。浴室の隣にはケツ洗浄シャワールームを設置する。ウッドデッキも設置したかった。普通の家のリフォームとはチョッと趣が違う俺達の家。兄ちゃんの友達で工務店をやっ ている祐一さんに頼むことにした。祐一さんもこっちの人でハッテン場、 ゲイバー等の工事も数多く手掛けている。 祐一さん祐一さんの部下で恋人の凱斗が現場監督だ。兄ちゃんは俺に似ていると言う。甘えん坊なところが……職人さん達も偏見ないいい人ばかりだった。何度か陣中見舞に行った時も気軽に話しかけてくる。 「俺達頑張っていいもの作るっすからね。幸せになってくださいよ」なんて大工さんが言って呉れた。 祐一さんがあの写真をチョッと貸してほしいと言う。何に使うのかなとは思ったけど貸し出した。何に使うんすかって聞いてみる。”秘密だぜ”って言うとにんまり笑みを浮かべていた。引き離された兄弟がまた一緒になる。それも兄弟であるのと同時に連れ合いとして一緒に新居に住む。今後の事も有るので包み隠さず話すことにした。親父の妹夫妻である橋詰さんに話しする。俺はお袋が離婚してからは会う事は無かったけど兄ちゃんは結構可愛がられてたようだ。驚愕する叔父ちゃんと叔母ちゃん。最後には微笑みを浮かべていた。 「ねぇ、リフォーム終わったら改築祝いを兼ねて貴男たちの事もお祝いしないとね」 叔母ちゃんの明るい声。横に居る叔父ちゃんはにっこりしていた。お袋の兄夫婦の五月女さんも一緒だった。驚きのあまり2人とも目を丸くしている。だが心から喜んでくれてたように俺の目には映った。 「いずれにしてもめでてぇ事だからな。お祝いしねぇとな」 「そうよね。お父さん」 伯母ちゃんもニコニコしながら声にした。悩んだあげく職場の人達にもカミングアウトする。やはり戸惑いは隠せなかったみたいだ。温もりのあるみんなの目。おめでとうの言葉を貰った。兄ちゃんも同じような反応だったと言う。俺達の回りの素敵な人達。ありがたくそして幸せ者だと俺は思った。いよいよ明日リフォームが完成する。夜6時から改築祝い兼龍生&隼汰の人前式が行われる予定だ。出席してくれるのは橋詰夫妻、五月女夫妻。俺と兄ちゃんの共通の友達である俊雄と三郎。兄ちゃんが働いている会社の坂上社長、俺が働いている会社の上司である上村部長。仕切ってくれるのは今回リフォームでお世話になった祐一さん。勿論凱斗も来てくれる。大工の仲間さんと高部さんも是非参加したいと言ってくれた。場所は新居のリビング、料理は俺が作る。会費は無料でも良かったけど500円、ワンコインだけ頂くことにした。今日親父とお袋のお墓参りも済ませた。俺達は墓前で合掌する。 ”お袋、俺兄ちゃんと巡り合う事が出来たよ。お袋が合わせてくれたんだよな。孫を見せてあげる事は出来ないけど俺達は幸せになるからな” ”親父、俺隼汰を一生かけて守るつもりだぜ。天国から見守ってくれよな”そしてもう一か所行きたい所があった。あの写真に背景になっている海。色々探したけど何処だか判らなかった。この前偶然雑誌を見ていたら或る写真を見付ける。似ているなと思って照らし合わせてみるとバッチリ一緒だった。 「兄ちゃんここだぜ」 「ホントだな」 潮風が頬を掠める。チョッと切ない気分になってきた。 「海岸に降りてみようか」 「うん」 俺と兄ちゃんの影が大きくなってきた。影と影が絡まり合っている。 砂浜にすわりただぼーっとしていた。ゆっくりと時間だけが過ぎていく。 「隼汰、幸せか?」 「うん、幸せだよ」 「俺も…」 陽が落ちさっきまで遊んでいた子供たちもいなくなった。暗闇の中月と星の光だけが俺達を照らしている。ザブーンザブーンと波の音が響いてきた。いつしか肩を寄せ合っている。握り合っている兄ちゃんの手が熱い。横を向くと兄ちゃんと目が合った。唇を寄せていく。兄ちゃんの方からキスをしてきた。 「行くか」 「うん」 帰り道海岸通りを車を走らせる。飲み物を買いにコンビニに寄った。隣に並んでる店に引きよされるように入った。そこはペットショップ。無邪気な仕草に心癒された。兄ちゃんが一匹の犬のまえで立ち止まった。白にうっすらと頭の辺りが薄茶のポメラニアンの仔犬で性別はオス。 「可愛いな」 「うん」 「なぁ…」俺と兄ちゃんは一緒に口を開いた。視線が絡まり合う。俺達の長男が誕生した。名前は”龍汰”。龍生の龍と隼汰の汰をとってそう命名した。翌日は朝から忙しかった。兄ちゃんのマンションから最後の荷物が運び出される。近所の神社にお参りし永久の愛を誓った。新居に車を走らせる。もう既に祐一さんと凱斗は待っていてくれた。俺と兄ちゃんと龍汰が祐一さん達に歩み寄る。 「おっ犬飼ったのか?」 俺に抱かれてる龍汰を見ると目を細めていた。 「うちの長男の龍汰っすよ。龍汰御挨拶は?」 俺が言う。クーンクーンクーンと龍汰が甘えるように哭いた。 「抱かせろよ」 龍汰は祐一さんに抱かれるとペロペロと頬っぺたを舐めている。祐一さんは龍汰を俺に戻すと家を案内してくれた。あのボロ家が見事に甦っている。玄関には橋詰隼汰、鹿島龍生の表札が掛けれれてあった。1階に作られた4畳半の和室、此処には仏壇が置かれた。今別々のお墓に眠っている親父とお袋。家では一緒に祀りたかった。親父とお袋には迷惑な話 かも知れない。だけど仏壇に写真を並べて飾った。寝室の大きな鏡は剥き出しだと生々しいので引き戸の中に収納されるように作られた。チョッと広めの浴室。ヒーリングライトも付けて貰った。浴室から続く洗浄室。入口が判りにくいようにひっそりと造られた。2階に設置されたウッドデッキ。充分の広さがあった。天気の好い日には食事をしたり日焼けも出来る。ウッドデッキに兄ちゃんと一緒にたった。初夏の青空が広がっている。陽射しが柔らかく俺達を包んでくれた。 「祐一、凱斗本当に世話になったな」兄ちゃんが言う。 「こんな素晴らしい家にしてもらってありがとうございました」 俺が言った。 「俺の方こそありがとう。いい仕事させて貰ったよ。ねっ兄貴」 「そうだな」 凱斗の声が心地よく響いた。俺と兄ちゃんの思いが込められた家。今兄ちゃんの手に新しい鍵が渡された。新しい家具、家電、食器類、引っ越し荷物と次々に運ばれてくる。チョッと大きめのダブルベッドも設置された。荷物の整理を兄ちゃんに任せると俺は料理の支度に取りかかる。3時過ぎ伯母さん達が手伝いに来てくれた。場所が狭い為今日は立食タイ プのバイキング。料理が完成しキッチンカウンターに並べられた。”鯛のお造り、牛肉の赤味噌煮、エビのお祝いサラダ、鴨のテリーヌ、生ハムのカルパッチョ、海鮮チラシ、桃のジュレ風ゼリー”素人の細やかな手料理だけど俺は最高の気持ちを込めて作った。
夕刻次から次とお客様が訪れた。俺は龍汰を連れてくる。初めてみる大勢の大人達。少し震えている。頭を撫でてやるとキュンキュンキュンと甘えてきた。 「うちの長男龍汰です。龍生の龍と俺の汰をとりました」俺が言った。 「可愛いな。抱かせろよ」大工の仲間さんが言う。 龍太は大人しく仲間さんに抱かれていた。 「俺にも抱かせろよ」三郎が言う。 仲間さんから三郎に渡される。こうして龍汰はおもちゃのようにみんなに抱かれていた。クーンクーンと甘えている。そして予定通り人前式は始まった。俺達は衣装に着替える。用意したのは青いTシャツと白のチノパン。Tシャツには小さな男の子2人がキスしている柄がプリントされている。 「ただいまより橋詰 隼、鹿島龍生の人前式を始めます。皆様拍手でお迎えください」 祐一さんが口火を切った。拍手に迎えられる。俺達は堅く手を握り合いながらリビングに入った。ドックンドックンと兄ちゃんの鼓動が伝ってくる。祐一さんがゆっくりと語り始めた。 「龍生と隼汰は幼少の頃親御さんの都合で離ればなれになりました。親父さんは龍生を育てるながらお袋さんに譲った家の残債も払い続けたと聞きました。専業主婦だったお袋さんは直ぐに職を探したようですがシングルマザーに世間は冷たかった様です。パートを掛け持つしかなかったと聞きました」 シーンと場は静まり返った。 「結果貧しい生活を強いられたようです。唯一救われたのは2人とも親御さんの愛情を全身で浴びながら育ったことでしょう。そして最愛の人と巡り会えました。でもその相手が男性でしかも実の兄弟だったのです。かなり悩み苦しんだと思います。2人が出した答えは愛を貫くこと。正々堂々と生きたいと考えた2人はカミングアウトも辞さなかったのです」 祐一さんは兄ちゃんを見る。そして俺を見た。 「そうだよな」 俺と兄ちゃんはコクンと頷いた。 「様々な荒波をを乗り越えた2人が本日皆様の前で永遠の愛を誓います」 祐一さんが声を張り上げた。祐一さんは丸い平板を掌に置いた。その板には”絆”と筆で書いてある。俺はその平板の上に手を置いた。その上に兄ちゃんの手が重ねられる。鼓動が高鳴ってきた。祐一さんと兄ちゃんの視線が交差する。兄ちゃんがゆっくり口を開いた。 「誓いの言葉。俺達2人はこれからどれだけの嵐が吹こうとも2人で力合わせそれを乗り越え明るい家庭を築いていく事をここに誓います。まだまだ若輩ではございますが今後ともご指導の程宜しくお願い申し上げます。鹿島龍生」 「はっ、橋詰隼汰」 俺が名乗った。拍手が沸き起こる。大人しく五月女叔母ちゃんに抱かれていた龍汰もキュンキュンキュンと吠えていた。兄ちゃんと視線が交差する。その眼差しは幸せ色に輝いていた。多分俺の目にも同じような輝きをしてるだろうと思った。 「指輪の交換です」祐一さんが声にする。 兄ちゃんが俺の左手をとった。俺の手は緊張で小刻みに震えている。どうにか左手の薬指に嵌めて貰う。兄ちゃんを見ると優しい眼差しで俺を見ている。俺は左手で兄ちゃんの手を取った。焦るな落ち着け自分に言い聞かせる。指輪を手に取り兄ちゃんの左指に嵌めこんだ。刻印はMeilleur ami (最高の相棒)……世界一の相棒がここに誕生した。結婚証明 書に署名する。兄ちゃん、俺そして2人のおじちゃんが名前を記した。 「では誓いのキッスをお願いします」 祐一さんの声が優しく切なく心に響いた。 「隼汰……」 兄ちゃんの両手が俺の頬を覆った。顔が近づいてくる。兄ちゃんの香りに誘引されるように俺は唇を寄せていった。唇が静かに触れ合う。 そして離れた。拍手が沸き起こる。その拍手が大きくなった。 「アンコール、アンコール、アンコール」 俊雄が声を上げる。 「アンコール、アンコール」三郎が声を上げた。凱斗が、上村部長が、坂上社長が…そして叔父さんたちまで手を叩く。キュンキュンキュンと龍汰が吼えた。 「キッスキッス」「キッスキッス」「キッスキッス」「キッスキッス」「キッスキッス」優しい眼差しでみんなが見ている。俺達はまたキスをした。俺の頬に涙が一滴伝う。また盛大な拍手が沸き起こった。 「では乾杯に移りたいと思います。音頭は龍生が勤務する会社の坂上社長お願いします」 「ご指名に預かりました坂上です。最初聞いた時は驚きました。もしかしたら世間では嫌悪感を示す人がいるかも知れません。でも私は大いに応援していきたいと思います。鹿島、隼汰君おめでとう。乾杯」 カチンカチンカチンとグラスが触れ合った。 「おめでとう」 「幸せになれよ」 「頑張れよ」 暖かい声が飛び交った。 「皆様暫しの間ご歓談をお楽しみください」 祐一さんが声にする。カウンターの前に集まり出した。 「凄ぇこれ隼汰が作ったのか?」 橋詰伯父ちゃんが言う。 「龍生は幸せ者だな」 五月女叔父ちゃんが声にした。 「叔母ちゃん達にかなり手伝ってもらいましたから…」俺が言った。あちこちで料理を絶賛してくれる。それだけでも俺は幸せを感じた。インターホンが鳴る。おばちゃん2人が席を立った。 「お待たせしました。ウエディングケーキが届きました」 五月女叔母ちゃんが嬉しそうに言った。 「あっ凄ぇ…嬉しいっす」 兄ちゃんが目を輝かせながら声にした。 「ありがとうございます」 俺の声が弾んでいた。ケーキのてっぺんに2人の男性がキスしている砂糖菓子がが乗せられる。 「この飾りは私達の手作りよ。ねっ」 五月女叔母ちゃんが声にする。橋詰伯母ちゃんが横でニコニコしていた。蝋燭が灯される。リボンのついたナイフを手渡された。 「2人初めての共同作業です」 祐一さんが声を張り上げる。照明が落とされた。蝋燭の光が優しく室内を照らしている。 こうして俺達の人前式は進んでいった。従兄弟達からのDVDレターが紹介される。会社の同僚からの寄せ書きとサイン帳が手渡された。 「皆様実はこの家のリフォームは完成しておりません」 祐一さんの声。視線が祐一さんに集まった。 「龍生と隼汰が結ばれるにはある写真がありました。その写真がこちらです」 あの古ぼけた写真が少し大きくなり見事に複製している。フォトフレームに収められていた。 「この写真を飾り棚の真ん中に収めて貰ってこそ、この家のリフォームは終了します」 俺と兄ちゃんにフォトフレームが手渡される。俺達は飾り棚に置いた。また拍手が沸き起こる。手を叩く音がやけに優しく聞こえた。あちこちで楽しそうに歓談している。ビールを注ぎ合い料理を食べていた。色んなサプライズをして貰った俺達。人前式は幕を下した。
2人で玄関まで見送る。御引き出物の手作りクッキーをみんなに手渡した。 「皆様本当にありがとうございました」 俺と兄ちゃんは深々と頭を下げた。龍汰がキュンキュンキュンと吠える。それは俺にはありがとうと聞こえてきた。後片付けを済ませる。俺と兄ちゃんの新居。真新しいキッチン。洗い物をする俺と兄ちゃん。隣を見る。視線がぶつかった。仏壇に線香を上げる。正座すると一緒に手を合わせた。結婚の報告を済ませる。心が熱くなってきた。広い風呂に一緒に入る。浴槽に並んで浸かっても十分な広さがあった。ヒーリングライトが妖しく俺達を照らす。肩を抱き寄せられ軽くキスをした。ほんのり兄ちゃんの香りが漂ってくる。 「兄ちゃん」 「ん、何だ」 「へへ呼んでみただけ…」 視線がぶつかる。またキスをした。風呂上り真っ新な白褌を締め込む。浴衣を羽織った。 今2階のウッドデッキで2人でワインを飲んでいる。摘みは引き出物のクッキーの余りだ。 「美味いな」 「アリガト」 「これからも美味いもん食わせてくれよな」 「うん」 優しい夜風が2人を包んでくれる。 話は尽きない。これからの事、龍汰の事、お祝いしてくれたみんなの事。ワインを飲みながらまったりとした時間が過ぎていった。俺が立ち上がる。兄ちゃんも立ち上がり俺の横に並んだ。 「隼汰」 「にぃ…」 唇で口を塞がれる。がっしりと抱き付いた。浴衣を通し兄ちゃんの熱い勃起が俺のちんぽを刺激してくる。前袋が濡れてきた。 「隼汰、行くぞ」 「うん」 寝室の扉を開ける。灯りを灯した。仄かなオレンジとホワイトの光が妖しくベッドを照らしている。浴衣を脱ぐと兄ちゃんと向かい合った。顔が近づき唇が寄ってくる。両頬が抑えられた。唇が寄ってくる。静かに合わせられた。兄ちゃんの腕が背中に回ってくる。ギュッと抱きしめられた。舌が俺の口の中でいたる所を掻き撫でる。2人の舌が絡まり合った。 「隼汰、俺の隼汰。可愛い」 またキスされる。ベッド横の引き戸を開ける。大きな鏡が淫靡に俺達を映していた。ドックンドックン鼓動が高まる。そのままベッドに傾れ込んだ。耳裏に舌が這ってくる。縁に沿って舐められた。今度は耳たぶを軽く噛まれたる。耳中を舐め回された。カラダがビクビク震える。前袋に手を置かれた。俺のちんぽがピクンと反応する。 俺も兄貴の前袋に手を置くとそこは熱を持っていた。グニグニと前袋が揉まれる。乳首に舌が這い何度も何度も舐め上げられた。もう片方の乳首をま~るく指でなぞられる。指の甲でクリクリ掻き上げられた。 「んぁぁ…んぁ…あっ、あぅ…あっ、あっ」 「隼汰、感じてきたか?」 「う、うん……兄ちゃん」 「鏡見てみろ。いやらしい顔してるぜ」 鏡の中には淫乱顔した俺がいた。俺は執拗な兄ちゃんの愛撫でカラダを仰け反らせる。 「あぁ、あぁ、あぁ…んぁ…んぉぉ…うっんぁ」 褌が解かれると俺のちんぽが晒される。天を衝き先っぽは汁で濡れそぼっていた。兄ちゃんは軽く握ると唇を金玉に当て1個ずつ口に含まれていく。舌先で転がされた。 「兄ちゃん…んぁぁ…金玉…いい…堪んねぇ」 「もっと善がらせてやるからな」 ちんぽの付け根辺りからジュルッジュルッと舐め上げられる。尿道口に尖らせた舌先が当てられ小刻みに動く。亀頭が唇で挟まれ一気に根元まで咥えられた。舌がちんぽに纏わりついてくる。 「ん、んぁぁ…気持ちいい」 兄ちゃんは器用に自分の褌を解き放つとカラダを反転させる。俺の顔先に兄ちゃんのちんぽが寄ってきた。咥え込み口を窄めながら舌を絡める。我慢汁が口の中で広がる。俺のちんぽが奥深く迄咥え込まれた。兄ちゃんの喉壁がぎゅぅっと締め付けてくる。俺も喉を開き喉奥で締め付けた。 ジュポッジュポッジュポッ…ジュルッジュルッジュルッ…グチュッグチュッグチュッ喉とちんぽの粘膜が絡む。金玉が軽く握られる。俺も兄ちゃんの金玉を握った。 「んん、ん、んん」 「ん、んんん、んん」 音にならない喘ぎ声が聞こえてくる。激しく顔を前後させながらちんぽを兄ちゃんの喉壁に擦り付けた。濃い陰毛が鼻腔を擽る。金玉の奥がジーンとしてきた。喉奥に兄ちゃんの雄汁がぶち当たる。同時に俺も噴射した。カラダを反転させ唇を合わせる。口の中を雄汁を何度か行き来させた。ちんぽが放たれる。視線がぶつかった。俺の喉がゴクンと鳴る。兄ちゃんの喉もゴクンとなった。 「隼汰と俺の汁カラダの中でひとつになったな」 「うん」 「美味かったな」 「うん、それに凄ぇ気持ち良かった」 「ああ俺もだ」 優しく唇が奪われる。舌が絡み合い口の中で残り香が広がった。 「兄ちゃん、これ付けてやるよ」 「えっ、コックリングかよ」 「うん、チョッと重厚なタイプなんだ。この前通販で買ったんだ」 「おぉ、付けてくれよ」 俺は兄ちゃんの金玉にリングを嵌めその後ちんぽを通した。 「俺にも付けてくれよ」 兄ちゃんも同じように俺にリングを装着してくれた。兄ちゃんのちんぽはグングンと持ち上がってくる。俺のちんぽもそそり立った。視線がぶつかる。兄ちゃんの目の回りがほんのり桜色に染まっていた。目が妖しい光を放っている。この目…兄ちゃんが犯られたい時の目。最近は口に出して言われなくても色々と判るようになってきた。兄ちゃんの横に滑り込み乳首に指を這わせる。爪でコリコリと乳首を掻き上げた。同時に耳たぶを唇で挟み舌を耳の中に這わせる。首筋を舐め上げた。 「んぁっ…あぅ…あぁ…んぁ」 兄ちゃんの口から喘ぎ声が洩れてくる。乳首に舌を這わせた。舐め上げたり甘噛みしてやる。もう片方の乳首は指で弄った。兄ちゃんのカラダが左右に捩れる。 「あ、あ、あぁ…隼汰…いい…んぁぁいい」 「兄ちゃんもっと感じさせてやるからな」 俺はカラダを下にずらし濃い陰毛に舌を這わせる。次にちんぽを咥え込んだ。手は蟻の門渡りを撫で回し雄穴を指でコツンと小突いてみる。兄ちゃんのカラダが微動した。 「しゅ、隼汰ぁ」 俺は兄ちゃんの口を塞いだ。舌を絡める。ちんぽを軽く扱いた。 「兄ちゃん。欲しくなってきたんだろ」 兄ちゃんの頭がコクコク縦に動いた。兄ちゃんの両脚を抱え上げる。雄穴にチュッとキスをした。穴の回りに舌を這わせる。ジュルジュル舐め上げた。俺の我慢汁を指で掬い穴に塗り込める。指をゆっくりと挿れた。内壁を擦りあげる。 「うぁ、あぅ、あぁ、あ、あ、はぅぅぅぅぅ、だ、駄目だぁ…そこやべぇ」 「いい所に当たったみてぇだな」 そこを執拗に擦り上げる。兄ちゃんのカラダ仰け反った。兄ちゃんのちんぽは血管を浮き立たせ汁を洩らし続けている。指を抜き差しさせながらちんぽを咥えた。舌をちんぽに絡める。同時に指を抽動させた。 「んぁぁ…隼汰ぁ…もう我慢できねぇ挿れてくれよ。ちんぽ挿れてくれよぉ」 「俺ももう我慢できねぇ。兄ちゃん挿れるぜ」 兄ちゃんの穴に唾液を塗り込める。更に俺の我慢汁も足し入れた。雄穴にちんぽを宛がう。ゆっくり腰を突き出した。 「おまんこに吸い込まれるようだぜ」 「俺もいいぜ。来いよ」 亀頭を呑み込み竿も真ん中辺りまで呑み込まれた。腰に力を入れる。ゆっくり根元まで差し込んだ。 「兄ちゃん痛くねぇか」 「大丈夫だ」 ニヤッと微笑んだ。 「暖っけぇ…兄ちゃんのまんこ暖っけぇ…それに締まってくる」 「俺もいいぜ。お前のちんぽ硬くて気持ちいいぜ。来いよ隼汰」 俺はガシガシ突き込み始めた。 「はあっ…締まるぅ…突くたびにまんこが締まって…突けば突くほど絡まってくる…んくぅいい」 「俺もいい。もっともっと突いてくれ」 ちんぽをうねらすように突き込んでいく。 「んぁぁ…いい…ちんぽいい…まんこ堪んねぇ」 「これならどうだ」 突き込みながら乳首をグリッと抓る。カラダを折り曲げもう片方の乳首を甘噛みした。 「あぁぁぁぁ…いい…すんげぇ…気持ちいい」 「兄ちゃんもっと哭けよ…哭き顔可愛いぜ」 「可愛いなんて……」 俺は兄ちゃんの口を唇で塞ぎ言葉を遮る。突き込みながら舌を絡め合った。突き込む速度が早くなる。突き込みながら兄ちゃんのちんぽを扱いた。 「あぁぁぁ…凄ぇ…まんこ…ヒダ…絡まるぅ。兄ちゃんいいかよぉ」 「いい、いい凄ぇいいんぁぁ…そこ、んぁぁそこやべぇ…あ、当たるぅ」 ちんぽがまんこの粘膜を擦りヌチャヌチャと淫蕩な音が耳に響く。パンパンパンパンパン…パンパンパンパンパン…パンパンパンパンパン俺のカラダが兄ちゃんを叩いた。 「んっぁ…んぁ…駄目だ…あぁぁぁぁぁぁぁ射ぐ…射くっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ兄ちゃんのちんぽから乳白色の粘液が噴きあがる。その汁が宙を舞う。兄ちゃんのカラダを汚した。 「んぁぁ…締まるぅ…兄ちゃんのまんこに種汁搾り取られそうだぁ…あっ駄目…んぉ…射ぐ」 俺は兄ちゃんのまんこの中でわなないた。 「兄ちゃん、気持ち良かったか?」 「ああ…お前のちんぽ最高だったぜ」 「俺も気持ち良かった。兄ちゃんのまんこ最高だぜ」 軽くチュッとキスをした。そしてちんぽを引き抜いた。兄ちゃんのちんぽをギュッと握る。まんこの奥がジンジンしてきた。 「兄ちゃん俺のまんこ疼いて堪んねぇ」 兄ちゃんのカラダに付いてる白濁汁を拭いまんこに塗りたくる。兄ちゃんの上に跨り後手でちんぽを押さえ雄穴に宛がった。カラダの力を抜きゆっくり腰を沈める。ズボッズボッとちんぽが挿いってきた。 「あぁぁぁぁぁ…いぃ。気持ちいぃ」 兄ちゃんを抱き起すと向かい合う体位になる。唇に武者ぶり付いていった。乳首と乳首が擦れ合って気持ちがいい。兄ちゃんの腰が俺を突き上げる。 「隼汰…鏡みてみろ。がっつり嵌ってるぜ」 「あぁぁ…凄ぇ」 兄ちゃんのちんぽが俺に突き刺さっている。 「あぁぁ…兄ちゃん…あぁぁ兄ちゃん」 兄ちゃんの突き上げに合わせて俺も腰を上下させた。 「隼汰、俺にしっかり捕まってろ」 兄ちゃんはは床に脚を着いた。ゆっくりと立ち上がる。 「え、駅弁…」 俺のカラダを上下に揺すられる。カラダガ宙に浮いた。降りてくるとガツンと突かれる。鏡にその隠微な姿が映し出された。 「凄ぇ…まんこ絡まってくるぜ」 「兄ちゃんのちんぽ堪んねぇ…硬ぇよぉ」 兄ちゃんのちんぽが未知の部分を引っ掻いてきた。 「あぁぁぁ、う、うん…んはぁいい…兄ちゃんいい」 「まだまだだぜ。これから本格的にいくからな」 ベッドに戻る。俺の上になった兄ちゃん。鍛え抜かれた強靱な腰をグイグイと動かし始めた。 「んぁんぁんぁ…俺、狂いそうだ」 「狂っちまえ。隼汰、構わねぇぞ」 兄ちゃんの腰の動きが激しくなった。ちんぽがうねりながら俺を襲ってくる。 「兄ちゃん、お、俺、何か変なんだ」 「どう変なんだ」 「も、洩れそう…何か洩れそうなんだ」 「洩らしちまえ」 兄ちゃんの突き込みが更に激しさを増した。奥深い所までちんぽが到達する。ビシャービシャービシャーしょんべんでも我慢汁でもない透明な液体が噴出した。 「凄ぇ…潮吹きかよ。堪らねぇ。興奮してきたぜ」 「あぁぁ…駄目…また…んぁんぁんぁ」 ビシャービシャービシャーとまた潮を吹き上げた。噴いた潮が俺の腹の上に溜っている。 ヌチャッヌチャッヌチャッ…グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ湿った交尾音が部屋に鳴り響いた。 「はぐぅ!はあっあぁぁ…あぁぁぁぁ…そこ堪んねぇ…当たる…当たってる」 「おらおらおら、感じろ隼汰、もっと哭け」 兄ちゃんの腰の動きに拍車が掛かる。突き込みが深く重たくなった ズッゴーン 「あぁぁぁぁ」 ズッゴーン 「んぁぁぁんぉ」 ズッゴーン 「あぁぁぁぁいい…感じるぅ」 突動する兄ちゃんの腰。視線がぶつかる。瞳の奥から獲物を狙う野獣のような光を放っていた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ駄目だ、そんなに早く動くと駄目ぇ…」 「凄ぇ…堪んねぇ締め付けだぜ」 「んぁぁぁぁぁぁぁぁ…射ぐ…射ぐ…」 ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ 俺はトコロテンで白濁汁を噴き上げる。 「まだまだだからな。隼汰」 突き込みながら俺の脚首を掴まれる。カラダが押し倒された。俺のちんぽが顔の近くまで切迫してくる。兄ちゃんが腰を引いた。一気に突き込んでくる。 「んくぅおまんこ締まるぜ。あぁぁぁ駄目だ。我慢出来ねぇ。射ぐ、射く…んぁぁ射く」 生暖かい兄ちゃんの汁を奥の方で感じる。その感触に俺は一気に上り詰めた。 「んくっんくっんくっ…んぁぁぁぁぁぁぁぁぁまた…また射っちゃう。射く」 ドビュッドビュッ顔に降り掛かった。ビュビュッビュビュッビュビュッ胸に降りかる。ビュッビュッビュッ腹に降りかかった。 「兄ちゃん」 「隼汰、気持ち良かったぜ。お前のまんこ最高に気持ち良かったぜ」 「俺も…最高だったよ。潮吹いたしトコロテンのしたし…初めてだぜ。こんなの…」 兄ちゃんは俺からちんぽを引き抜いた。俺の隣で横になっている。 「隼汰、お前汁だらけだぜ」 俺のカラダに付いてる雄汁を舌で丁寧に拭ってくれた。軽く唇を合わせる。唇が離れた。またチュッとした。 「シャワー浴びるぞ」 「うん」 俺達はお互いのカラダを丹念に洗った。シャワーのお湯が心地よ躰に当たる。俺達は褌を締め直した。ベッドに潜り込む。兄ちゃんの胸に顔を埋める。心安らぎ深い眠りに落ちた。 キュンキュンキュン龍汰の哭き声で目が覚めた。兄ちゃんはまだ眠っている。 龍太を抱きかかえリビングに降りる。龍汰にミルクを与えた。俺達の朝食の準備を始める。程なくして兄ちゃんが起きてきた。 「おはよう」 「あっおはよう」 「もうすぐ出来るから待っててな」 「うん」 兄ちゃんに珈琲を点てて出した。香ばしい香りが漂っている。今日の朝食は鮭の塩焼き、ほうれん草のおひたし、卵焼き、それにキュウリの漬物御飯とみそ汁をテーブルに運んだ。お揃いの食器で食事を摂った。 「兄ちゃんお替りは……」 「あぁ頼む」 兄ちゃんの茶碗にご飯をよそる。細やかな幸せを感じた。食事を済ませソファーに並んで座っている。まったりとした時間が過ぎていく。 「あっ兄ちゃん忘れ物だぜ」 「ん」 「おはようのキスまだしてない」 「ははそうだな」 軽く唇を合わせた。キュンキュンキュンと龍汰が俺達の回りを走り回っていた。初夏の陽光が窓から射し込んでくる。 窓を開けると爽やかな風が入ってきた。龍汰を連れて散歩に出てみる。川の畔まで来た。川原に降りる。大きな岩の上に腰掛けた。 「あっこの片だぜ。お前と良く遊んでたの。何か思い出してきた」 「この辺りで遊んでたんだ」 「うん…ワンコ連れてな」 「今と一緒だな」 「うん」 「あっち行ってみようか」 2人と1匹のオス達が川原をゆっくりと歩いていった。林に入る。龍汰を傍らにある木に繋いだ。人の気配はない。川のせせらぎだけがが優しく耳に響いた。 「隼汰」 「ん、何」 俺の両肩にゴツい手が置かれる。 「愛してる」 「俺も愛してる。兄ちゃん」 唇を合わせた。舌を絡め合う。カラダが蕩けそうになる。クーンクーンクーンと龍汰の鳴き声が聞こえてきた。 時は流れる。季節はまた初夏を迎えた。今俺達の家にはお客様が度々くる。俺と兄ちゃんの事を支えてくれる多くの人達が……俺と兄ちゃんはこの人達を大切にしようと話している。今夜祐一さんと凱斗が来る予定だ。これからも俺達には疾風が吹いてくるかも知れない。だけど必ず乗り越える。俺と兄ちゃんと龍汰とで……
オッス。俺は祥貴。髭坊主のリーマン。ガタイはいいと言われている。顔は月並み。残念ながら彼氏はいない。天気予報を見る。週末天気も良さそうだ。季節は初夏。陽射しが心地よい。予ねてから考えていた路線バスの旅に出る事にした。目を凝らしてパンフレットを眺める。色んな観光スポットが載っていた。費用はバスの1日乗車券を利用し僅か620円。だがバスの本数も少ないのも事実。時刻表とパンフレットを交互に眺める。ネットでも検索した。あれこれ考える。俺は綿密な計画を立てた。旅のしおりを作ってみる。何か楽しくなってきた。そして土曜日。青い空、ぽっかり浮ぶ雲。 天気予報通り快晴だ。風が清々しい。ハーフパンツにポロシャツ。念の為に薄手のブルゾンは携帯した。朝8時に家を出る。バスを乗継ぎ隣町の駅に着いた。最初の目的地はツツジが有名なお寺。バスに乗り込んだ。座席は後ろから3つ目。2人掛けの座席に陣取った。出発間際 ガチムチ野郎が乗り込んでくる。俺の隣に座った。男を垣間見る。かなりの上玉だ。見た目30歳代前半。短めの頭髪。顎には髭を蓄えている。身長は170㌢前後ってとこか……膝丈のパンツにノースリーブのTシャツ。逞しい脚とぶっとい二の腕を惜しげもなく晒している。男の色香が漂ってきた。俺と同じパンフレットを持っている。思い切って声を掛けてみた。 「もしかして路線バスの旅っすか」 「あっハイ」 にっこりと笑みを浮かべる。日に焼けた肌から白い歯が溢れていた。 「俺もなんすよ。これからツツジ見ようかなと思って……」 「あっ俺と一緒っす。その後はこれから考えるんですけどね。行きあたりばったりなんだけど取あえずツツジは観たかったんすよ」 男はパンフレットを捲り始めた。男の毛深い脛が俺の脚に触れてくる。離そうとしない。それどころかその感触を楽しんでいるかのようにも感じる。誘ってるのかこいつ……一端脚を離した。数秒間を置いてくっ付けてみる。押し返してきた。男に目を遣る。顔が微かに赤らんでいた。間違いない。確信が持てた。 「あ、あの観光コース決めてるんすか」 「一応決めてるぜ」 俺は旅のしおりを見せてやる。男が目を見張っていた。 「凄いっすね。しおりまであるんだ」 車中パンフレットを見ながら話したりする。脚はくっ付いたままだ。 「あ、あの……」 「えっ、何だ」 「良かったら便乗させて貰っていっすか」 「構わねぇよ」 視線がぶつかった。やばい位可愛い笑顔を浮かべている。 「俺は祥貴、宜しくな」 「あっ俺は啓祐。宜しくっす」こうして俺達の二人旅が始まった。日帰りだけどこいつと旅が出来る。心が躍った。バスを降りる。初夏の柔らかな陽射しに包まれた。 「祥貴さん……」 「ん、何だ」 道すがら色々話しかけてくる。背丈が同じ位の俺と啓佑。黒い影が2つ並んでいた。 「祥貴さんって何歳なんすか」 「俺か、36だよ」 「啓佑さんは」 「俺は33歳っす」 「年下なんだな。じゃあ啓佑って呼んでいいよな」 「うん、いぃっすよ」 啓佑の顔が微かに緩んだ。 「いいガタイしてるよな。何かしてるのか」 「ジムっすよ」 「祥貴さんは……」 「俺もジム行ってるぜ」 「やっぱりな。いいガタイしてるもんな」 啓佑が俺の二の腕を握ってきた。啓佑に目を遣る。やはり良い男だ。もしかしたら今夜こいつと出来るかも知れない。いや多分出来る。淫らな事思い浮かべると濡れてきた。山門を入る。夫婦杉と言われる見事な巨木もあり圧巻だった。本堂でお参りする。緩い坂道を昇っていった。色取り取りのツツジの丘が広がっている。真正面には巨大な観音像が立っていた。写真を撮る。鐘を突く。ツツジを満喫した。今食堂で名物の団子を食いながらお茶を飲んでいる。 「綺麗だったな」 「うん」 時計を見る。バスの時間が迫っていた。 「次行くぞ」 「うん」 バス停に向かって歩いて行った。 「ここで弁当買ってくぞ。十彩弁当が人気だってさ」 「凄ぇな。祥貴さんそんな事迄調べてるんだ」 「まあな」 次の目的地は市街地を見渡せる展望台。急勾配の坂を登っていく。その為ジグザグに歩いている人がいる位だ。アチコチで立ち止まっている。 「ふぅ…しんどいぜ」 息が上がってきた。 「祥貴さん大丈夫っすか」 俺の手を引いてくれた。こういうシュチュエーションでは男同士が手を繋いでいても全く違和感がない。啓祐の手の温もりが伝わってくる。歩くこと20分。ようやく着いた。展望台の一番上まで登る。 「祥貴さん凄ぇいい眺めっすよ」 「うん、ホントだな」 目の前には雄大な景色が広がっている。360度の大パノラマ。茶畑が広がっている。遠くには首都圏の高層ビル群も眺めることができた。横には啓祐がいる。首筋にうっすらと男の汗が滲んでいた。啓佑の小指が静かに俺の小指に触れてくる。小指同士が絡み合う。鼓動が高鳴る。景色が目に入らなくなった。 「祥貴さん、腹減った」 「飯にするか」 「うん」 下に降りた。何組かの家族連れ が食事を楽しんでいる。俺達もテーブルを挟み向かい合って座った。弁当を広げる。色取り取りの惣菜が詰まっていた。 「美味いっすね」 「あぁ評判通りだな」 優しい味の数々の料理。 美味い空気。木々の間からは木洩れ陽が射し込んでくる。穏やかな光に包まれた。さっき知り合ったばかりの啓佑。今向かい合って飯を食ってる。旅は始まったばかりだ。啓佑に目を遣る。にっこりと笑顔をくれた。 「さてと……次行くぞ」 「うん」 向ったのは市街地。此処は昭和レトロを感ずる街だ。復古調な店構えの蕎麦屋。木製の看板に右から店名を書かれてた。 「何かいい感じっすね」 啓佑の目尻が細くなっている。 「うん、タイムスリップしたみてぇだな」 至る所にある昔の映画看板、風情を感じる街灯。小さな博物館に入った。古きよき日の日本。大きな感動に包まれた。 「凄ぇ」 啓佑の瞳が輝いている。ブラウン管テレビ、丸いポスト、レトロな自転車。館内は昭和の匂いを漂わせていた。2階に昇る階段が有る。雪女の部屋らしい。 「行ってみるか」 「うん」 狭くて急な階段を昇り始めた。俺の後ろに付いて啓佑が昇ってくる。太腿を撫でられた。カラダが微動する。今度は股間を摩られた。 「け、啓佑……」 俺のちっちゃい声。2階に行くと雪女に関わるものが展示されていた。屏風、書籍、人形。中年の女性が目を凝らしている。程なくすると階段を降りていった。 「祥貴さん……」 「えっ」 いきなり唇を奪われる。 股間に手が這ってきた。誰かが階段を昇ってくる。唇が放たれた。 「バカやろ。気持ちいい事するんじゃねぇ」 啓佑の耳元で囁いた。 「だって……」 視線が交差する。やけに艶やかな光を感じた。俺達は博物館を後にする。幻燈館、駄菓子屋、キネマ通り。昭和レトロを堪能した。 「少し休もうか」 「うん」 日本庭園でのんびりしている。駄菓子を頬張った。 「少し強行スケジュールだったな」 「でも凄ぇ楽しかった」 視線が交差する。啓輔の瞳の奥から眩い光が放たれた。 「これからアウトレットモールに行ってその後スパ銭行くけどいいよな」 「うん。いっすよ」 俺達は立ちあがる。バス停へと向かった。バスに乗り込むとまた脛を擦りつけてくる。横を向くと視線がぶつかった。にやりを隠微な笑顔を浮かべている。ピクッとカラダが震えた。バスがアウトレットモールに到着する。多くの乗客が降りた。カップル達が仲睦まじくショッピングを楽しんでいる。俺達も恋人同士のように舞い上がった。色々と店を回る。色違いのポロシャツも買っちまった。これから最後の訪問地スパ銭に行く。こいつの全てが見れる。ちょびっとドキドキしてきた。空が茜色になっている。俺達はスパ銭に入った。バサバサ着ているものを脱いでいく。啓佑の視線を感じる。俺は 褌を解いた。晒された啓佑の裸。想像以上だった。厚い胸板、ボコボコの腹筋。ボディビルダーのようなガタイだった。腹の辺りから続く剛毛。真ん中潜んでいる男の証が濡れているように見えた。中に入る。男達が惜しげもなく逸物を晒していた。下湯を掛ける。炭酸泉に並んで浸かった。気泡がカラダを刺激してくる。旅の疲れを癒してくれた。 「気持ちいいな」 「うん」 毛深い脚同士が静かに触れ合う。そって太腿を撫でられた。窯風呂というのがあったので行ってみる。扉を開けると中にはもうひとつ腰高の扉があった。その扉を潜る。湯煙が立ち込める小さな空間があった。6つの石の腰掛けが並んでいる。客は誰も居なかった。 俺達は並んで腰掛けに座る。スチームが纏わり付いてきた。 「いつも 褌なんすか?」 「うんもう常用するようになってから10年以上になるかな。興味あんのか」 「うん、俺もたまに締めるっすよ」 視線が交差する。瞬時に股間を握られた。タオルをちんぽが持ち上げてくる。啓佑のちんぽも息衝いていた。タオルを剥ぎ取られる。外気に晒された俺のちんぽは瞬く間に天を衝いた。 「でっ、デケぇ」 啓佑の手を取ると握らせる。ドグッドグッドグッと血液が集まってくるのが判った。 「祥貴さん俺のも握ってくれよ」 俺の手が伸びる。その時人の気配を感じた。咄嗟にタオルで股間を覆う。何事も無かったかのように軽い会話を交わした。風呂を上がる。居食処の席に着いた。 「お疲れ様」 大ジョッキが触れ合った。話が盛り上がる。色んな事を語り合った。啓佑のスマホが鳴る。顔がどんよりと曇った。 ”判った。これから行く” 「祥貴さん、ゴメンちょっと用事ができた」 「おっそうかじゃあな」 啓佑がスパ銭を出ていった。独りになった俺。ちょっぴり切なさが残った。今日バスの中で出会った俺と啓佑。手も握り合ったしキスもした。股間をぎゅっと握る。啓佑の温もりが蘇ってきた。夜布団に入る。目を瞑った。今日一日の事が頭の中を駆け巡る。啓佑の笑顔、風呂で見たガタイ。楽しい旅立った。でも何か虚しい。俺の中に啓佑が既に棲み付いているのが判った。啓佑に逢いたい。自然に俺はちんぽを握っていた。啓佑を思い浮かべる。俺はちんぽを扱いた。 「あぁぁぁぁぁぁ…啓佑、射ぐ、射く…んぁぁ出る」 ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を噴き上げた。
それから2週間程経過した。仕事が終わる。家路についた。改札口に向かっている。見覚えのある緑のポロシャツを着ている男が立っていた。啓佑……改札を出る。視線がぶつかった。 「よっ、祥貴さん」 啓佑の野太い声が耳に響いた。 「啓佑……」 啓佑の目からは涙が一滴頬を伝っている。 「逢いたかった」 「俺もだぜ」 「今日逢えなかったらもう諦めようって……」 「えっ……」 啓佑は3日前から俺の帰宅時間に合わせて待っていたと言う。昨日と一昨日は俺は泊まりの出張だった。逢える筈もない。こうまでして俺に逢おうとした啓佑。愛おしさが倍増した。季節は初夏から夏に向かっている。啓佑の額からは汗が滲んでいた。啓佑は付き合っていた男と別れたらしい。度重なる男の浮気にも啓佑は耐えていた。だがその男は今度結婚すると言う。憂さ晴らしに出掛けた路線バスの旅。そこで俺と知り合った。 「あの時の電話そいつからだったんだな」 「うん。あやふやになってたけど正式に別れたんだ」 「良く逢いに来てくれたな。嬉しいよ」 「祥貴さん……」 「さっ帰るぞ。あの時の続きしねぇとな」 「うん」 啓佑の顔付に明るさが戻っていた。生温い風が纏わりついてくる。だがそんな風もやけに爽やかに感じた。今俺んちのマンションの玄関前に居る。鍵をガシャリと解いた。 「まぁ上がってくれよ」 「うん」 リビングに通した。ソファーに並んで座る。啓佑はキョロキョロ部屋を見渡していた。 「綺麗にしてるんすね」 「そうか荷物出てないだけだけどな」 優しく抱き寄せる。ほっぺにチュッとした。 「ピザ頼むからな」 「うん」 「今晩泊まってくか」 「えっいいの」 「あぁいい」 啓佑がにっこりと微笑んだ。 「その前にシャワー浴びようぜ」 「うん」 脱衣所で着ている物をバサバサ脱いでいく。啓佑は 六尺を締めていた。 「 褌締めてきたのか」 「うん」 「カッコいいぞ」 「ありがと」 「ちょっと待ってろ」 俺は着替え用の 褌とTシャツ、それに部屋着替わりの甚平を渡した。 「 褌とかは洗濯機に入れとけよ。また来るだろ」 「うん」 視線が交差する。瞳の奥から眩い許りの光が放たれていた。シャワーを浴びる。俺達は 褌を締め直した。インターホンが鳴る。ピザ屋だ。 「啓佑出てくれよ」 俺は財布を渡した。 「ハーイ」 テーブルにはピザ、サラダ、チキンが並んだ。俺達は向かい合って座る。ビールをグラスに注ぎ合った。 「再開に乾杯」 カチンと触れ合った。ピザを食い酒を飲む。この前の旅の事で話が弾んだ。 「お前この前凄ぇ積極的だったよな。バスん中で挑発してくるし、ケツ触ってくるしよ」 「俺、あん時普通の精神状態じゃなかったからな。凄ぇタイプの兄貴見て抱かれたいって思ったんだ。そしたら嫌な事忘れられるかなってさ」 何時の間にか啓佑は俺の事を兄貴と呼んでいる。とてもいい響きに聞こえた。視線が交差する。啓佑が言葉を続けた。 「1日一緒にいたら好きになっていた。連絡先交換してなくって…俺…俺」 啓佑の目から涙がボロボロ零れている。俺は啓佑の隣に座った。ぎゅっと抱きしめる。 「時間取り戻そうな」 「うん」 俺達は立ち上がった。啓佑の手を握る。心臓が早鐘のように高鳴った。寝室のドアを開ける。灯りを燈した。啓佑を抱き寄せると軽く唇を合わせる。一旦唇を放しまた寄せていく。舌を挿れる。啓佑の口の中をくまなく愛撫した。 「はぅ…んん、ん」 音にならない吐息が俺の性感を昂ぶらせる。股間を触るとドクドクと息づいていた。甚平を静かに脱がせる。俺も着ているものをかなぐり捨てた。 2本の勃起が近づいてくる。触れ合った。逞しい腕を手で擦る。もう片方の手の平で胸から肩の辺りをを上下に摩った。啓佑の心臓音が伝ってくる。金玉に響いてきた。俺は跪く。金玉の付け根に舌を這わせる。真ん中の縫い目を舐め上げた。 「あ、んん、はううっ…」 金玉袋に唇を寄せると軽く甘噛みしてやる。一つずつ口に含むと舌を這わせた。 「んお…んはぁ…はぅぅぅ」 ちんぽをを軽く握る。親指の腹で亀頭の括れを摩ってやった。 「あぁぁ…兄貴ぃ」 竿の根元から裏筋に向かって舐めあげる。何度も繰り返した。 「あふっ…んぉぉぉ…あぅぅ」 亀頭を唇で挟む。ひと息に根元迄呑み込んだ。濃い陰毛に俺の顔が埋まっていく。口の中に我慢汁が溢れてきた。喉奥の粘膜に啓佑のちんぽが触れてくる。唇を窄め舌をちんぽに絡ませた。 「あふ…兄貴ぃ…堪んねぇ…いいっ…」 啓佑は俺の頭を押さえ付けた。腰を前後に動かしてくる。喉奥で締め付けてやった。 ガシッガシッガシッ…ガシッガシッガシッ…逞しい啓佑の腰が俺の喉まんこを犯してくる。俺の喉奥を犯してくる。俺は喉壁をぎゅうと締め付けた。 「あぁぁぁぁんぁぁぁ…駄目ぇ…射っちゃう…口離せよ…駄目だ」 俺は啓祐のケツをガシっと押さえ付ける。尚も顔を前後に動かした。 「んぉ…んぁ…はぁぁぁいいっ、いいっ凄ぇ…あぁぁぁぁぁぁぁぁい、射っちゃう…あぉぉぉ射く、射くぅ」 生暖かく濃い男の汁が喉奥にぶち当たってきた。ちんぽを解き放つ。啓佑を見上げる。俺の喉がゴクンと鳴った。金玉を軽く握ってやる。ちんぽを下から上へと摩ってやった。残り汁が洩れてくる。俺は舌で拭ってやった。 「兄貴、凄ぇ気持ち良かったすよ。汁呑んでくれたんだ」 「ああ美味かったぜ。雄くせぇ味がしたよ」 立ち上がり、啓祐を抱きしめる。唇を合わせた。 「お前の汁だぜ」 「何かまじぃ…」 頭を優しく撫でてやった。ベッドに横になる。啓佑が隣に滑り込んできた。啓佑のちんぽに手を這わせる。萎えることなくギンギンになっていた。啓佑の上に重なる。乳首に指を這わせた。同時に首筋を舐め上げる。 「ん、ん、んん、あぅ」 今度は乳首に舌を這わせる。ジュルジュル舐め上げた。啓佑のカラダが微動する。ちんぽとちんぽが触れ合った。俺の腰が上下に動く。亀頭同士が擦れ合った。 「あぁぁぁ…兄貴のちんぽ暖ったけぇ」 「俺もいいぜ。啓佑よぉ」 俺の手が伸びる。啓佑のケツの穴を摩った。 「使えるのか」 「うん、でも……」 啓佑が俺のちんぽを握ってきた。 「デカ過ぎっす」 「優しくしてやるからな」 俺は啓輔の両脚を抱え上げる。腰の下に枕を敷いてやった。 「自分で脚押さえてみろよ」 「うん」 ケツ毛を掻き分ける。薄桃色の穴が現れた。穴にちゅっとする。そっと撫で上げた。 「あっ……」 ジュルッジュルッと舐め上げる。唾液を溜めると穴に塗り込めた。舌を尖らせ中に挿れる。今度は舌先で穴を小突いてみた。 「あっ…あぁぁ」 舌を指に代える。ゆっくりと中に挿れた。 「あぁぁぁ…ん、んぁ」 ローションを穴に塗り込める。指を抽動させた。指を2本3本と増やしていく。内壁を擦りあげた。 「あぁぁぁ…んぁ…はぅ」 「柔らかくなってきたぜ」 中を解しながらちんぽを握ってやる。指腹で亀頭をなぞってやると我慢汁が溢れてきた。ローションを俺のちんぽに塗りたくる。啓佑の穴にも塗り足した。ちんぽを穴口に当てる。ゆっくりと腰を前に進めた。 「大丈夫か」 「うん」 亀頭が呑み込まれる。啓佑の顔が歪んだ。 「痛ぇか」 「痛くなんかねぇ」 「痛ぇんだろ」 啓佑は首を左右に振る。俺の腰を押さえるとグイッと引いた。ズボズボ挿いっていく。一気に根元まで呑み込まれた。啓佑の目からは涙が零れている。俺は指でそっと拭ってやった。 「やせ我慢しやがってよぉ」 唇を合わせる。舌を深く挿れた。啓佑の舌が絡んでくる。俺は絡め返してやった。乳首に舌を這わせる。もう片方の乳首を指の甲で掻き上げた。今度は耳裏に舌を這わせる。耳を唇で挟さみ舌先を滑らせるように縁に沿って舐めた。俺は動かすことなく乳首、首筋、耳裏を執拗に愛撫する。きゅうっと穴が俺を締め付けた。萎えていたちんぽが息を吹き返している。 「兄貴ぃ…奥の方が疼いてきた」 「判ったぜ」 俺は腰を少し引く。グイッと突いてみた。 「あぁぁぁぁぁぁ…駄目だ…ん…んん」 ドピュッ…啓輔のちんぽがら乳白色の粘液が飛び出てきた。 「兄貴ぃ俺」 「 トコロテンしたな。これからが本番だからな」 俺の腰が突動する。啓佑の内壁が震撼した。 「あぁぁぁぁ…いぃ…気持ちいぃ」 「何処がいいんだ」 「ケツが…んぁぁぁ」 「ケツじゃねぇ。まんこだろ。はっきり言ってみろ」 啓佑が押し黙る。目はトロンとしていた。 「言え、啓佑…止めるぞ」 俺は腰の動きを静かに止めた。 「あ、兄貴ぃ」 腰をクイッと軽く突くと直ぐに止めた。 「言ってみろ」 「俺の、まっまんこ兄貴のちんぽで突いてくれよ」 「判ったぜ」 啓佑の瞼にキスをする。ガシガシ腰を突き始めた。 「あぁぁぁぁぁ…兄貴ぃ…いぃ」 啓佑カラダが左右に捩れる。ちんぽは血管を浮き立たせ反り上がっていた。突き込みながら乳首を舐めてやる。啓佑のおまんこが収縮した。 「んぁ堪らんぜ。締まる」 「んぁぁぁぁぁ…気持ちいぃ…あぁぁぁぁぁ感じる」 ジュグッジュグッジュグッ…グシュッグシュッグシュッ結合部からは淫猥な音が響いてきた。 「あぁぁぁ当たるぅ…やべぇ」 「ここだな。突いてやるからな」 俺の腰が猛動する。啓佑のカラダがガクガク震えた。金玉を軽く摩ってやる。 「あぁぁぁぁぁぁ…射ぐ…射く…洩れるぅ」 ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ啓佑が白濁汁を トコロテンで噴き上げる。その汁は宙を舞い啓輔のカラダの上に降りてきた。 「やべぇ…おっ俺も…んぁぁ締まるぜ。種付けるからな」 啓佑の首が縦に振られた。 「んぁぁぁぁぁ…あぁぁ…射ぐ、射く…射くぅ」 啓佑の奥壁目掛けて雄汁を叩きつけた。ズニュッとちんぽを引き抜く。啓佑の上に倒れ込んだ。 「気持ちよかったぞ。お前の良過ぎるからヘトヘトだぜ」 「俺も良かった」 啓佑が逞しいカラダを寄せてくる。俺は抱きしめた。 「シャワー浴びるか」 「うん」 一緒にシャワーを浴びる。啓佑のカラダを丹念に洗ってやった。 「四つん這いになってみろよ」 「えっ…またやってくれるのか」 「違う。俺のデカ魔羅受け入れたんだからな。傷あるか見てやるだけだ」 ケツ穴を両親指で広げてみた。 「大丈夫みたいだな」 浴槽に向かい合って浸かる。脚が交差した。 「兄貴ぃ……」 「ん、何だ」 ごついカラダが寄ってくる。唇を重ねた。 「俺さ…今日抱かれてもっと好きになってしまった」 「幸せになろうな」 「うん」 「上がるか」 俺達は浴室を出る。 褌を締め直した。ベッドに入る。啓佑が甘えてきた。俺の胸に顔を埋める。頭を撫でてやった。何時しか寝息を立てている。可愛い寝顔を見せながら……
翌朝目覚めると布団が捲られていた。前袋からちんぽが引っ張り出されている。啓佑がベッドの上にちょこんと座っていた。俺のちんぽを扱きながら自分のちんぽを扱いている。 「兄貴、おはようっす」 「何してるんだ」 「扱いてる。兄貴のちんぽが俺を挑発してきたから……」 「淫乱坊主だな。たく……」 「兄貴、ベッドに腰掛けろよ」 寝起きで思考回路が回らない。俺はぐずぐずしていた。 「早くしろよ」 啓佑が頬を膨らましている。その顔付は子供みたいで可愛かった。俺はベッドに腰掛ける。啓佑は俺のちんぽを口に含んだ。俺のちんぽは啓輔の口の中で角度を上げる。啓佑の顔が前後に動いた。ちんぽが放たれる。啓佑が上目使いで俺を見てきた。 「はぁ……美味ぇ」 やばい位に可愛い笑顔を浮かべてる。またちんぽがしゃぶられる 「このやろ。俺を本気にさせやがってよ」 俺は啓佑のの頭を押さえると腰を前後に動かした。啓佑の舌がちんぽに絡んでくる。金玉が握られた。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ火照った 尺八音が奏でられる。俺のちんぽをしゃぶりながら自分のちんぽを扱いていた。金玉の奥で雄汁が射き場を探し始めている。俺は一気に上り詰めた。 「あぁぁぁぁぁ…射ぐ、射く…射く」 俺は啓佑の喉奥目掛けて射精した。舌が執拗に絡んでくる。金玉が摩られた。俺のちんぽが放たれる。啓佑の喉がゴクンと鳴った。 「美味ぇ…兄貴の汁。堪んねぇ」 啓佑が床にへたり込む。ゴシゴシちんぽを扱いてる。クチュックチュックチュッと卑猥な音が鳴り響く。表情が恍惚としている。 「兄貴ぃ俺の射くところ見てくれよ」 「判ったぜ。しっかり見てやるからな」 啓佑の目が細くなった。 「あぁぁぁぁぁぁ祥貴…兄貴ぃ…射ぐ、射く…あぁぁぁぁぁ射く」 ドピュッドピュッドピュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ啓佑な白濁汁を噴き上げた。俺は啓輔ににじり寄る。軽く唇を合わせた。 「ホントに淫乱だな。そんな所も好きなんだけどな」 「兄貴……」 「起きるぞ」 「うん」 シャワーを浴びる。身繕いした。ちょっと恥ずかしかったけど色違いのポロシャツを着ている。ブランチを済ませた。空が澄み渡っている。天気雨が降ってきた。 「兄貴ぃ虹でてるぜ」 「あっホントだ」 俺達はベランダに出た。雨は上がり大きな虹が掛かっている。啓佑の手をぎゅっと握った。 「お幸せにって言ってくれてるんだ」 啓佑がぽつりと声にする。 「そうだな」 啓佑を抱き寄せる。唇を寄せていった。唇が静かに触れ合う。薄く開いた所で舌を挿れる。ねっとりと舌が絡んできた。啓佑の背中に回した腕に力を入れる。啓佑の腕にも力が入った。誰かに見られるかもしれないベランダ。だけどどうでも良かった。啓佑の心臓音が響いてくる。カラダが蕩けそうになった。 「何処か出掛けようか」 「うん…バス乗って何処か行きたい」 「そうするか」 2週間前行った路線バスの旅。その時知り合った啓佑。今同じ時空間を共有している。啓佑の直向きな目。俺はずっと見続けていたいと思った。
俺は赤ん坊の時親に捨てられ、施設で育てられた。高校を卒業すると施設を出ないといけない規則になったいる。どうにか独身寮がある建築会社に入社する事が出来そこで鳶職をやっている。ある程度金が自由に使えるようになると俺は女を買い童貞を捨てた。ナンパに逆ナン。口下手な俺だけど何故かナンパは抵抗なく出来た。次から次へとやり捲る。女に不自由することは無かった。身長は165㌢位で大したことないが現場仕事で鍛えられたカラダ。俺のガタイを好いと言ってくれる女もいた。付き合った女は何人もいる。だけど好きという感覚は全く無くあくまで性処理相手だった。5年の月日が流れる。会社が不景気で倒産してしまった。幸い違う建築会社に入社する事が決まった。但しそこには独身寮は無い。住む所を探さなければならなかった。施設長に相談する。保証人にはなってくれる事になった。不動産屋を回る。物件を探したが施設長が保証人の俺に快く貸してくれる所は中々見つからなかった。そんなある日不動産屋から連絡が入る。チョッと遠いけど貸してくれそうな物件があるとの事だった。安堵と不安に覆われる。複雑な思いでその物件を見に行った。築10年、1Kのアパート。大して荷物の無い俺には充分だった。早速申し込みをする。大家さんから承諾を貰う事ができた。契約を済ませる。引越し当日施設長も手伝いに来てくれた。引っ越しを済ませる。俺達は隣の小さな一軒家に住む大家さんに挨拶に行った。大家さんは神原岳志さん。人懐っこい感じがする50歳位のおっさんだった。上背は俺と同じ位だけどかなりガッチリしている。頭髪は坊主。顎と口に髭を生やしていた。 俺の新たな生活が始まる。仕事はきちんとしていたが女遊びは相変わらずだった。ある天気の良い日曜日。近くのスーパーで日用品を買って帰ってくる。大家さんが畑仕事をしていた。視線が交差する。 「あっ…おはようございます」 「おぅ…おはよう…確か201号室の小田切君だったよな。生活慣れたか?」 「あっハイ…お陰様でどうにか慣れました」 「色々辛いこととかあるかも知れんけど頑張ってな」 「あ、ありがとうございます」 何か暖かいものを感じた。 「あっそうだ。野菜持ってけよ」 大家さんは籠一杯の野菜を持ってきてくれた。 「あのう…お気持ちありがたいんすけど俺料理出来ねぇし…」 「そうかぁ…飯とかどうしてんだ」 「コンビニ弁当とかスーパーのお惣菜とカップ麺とかっすね」 「作ってくれる彼女とか居ねえのか」 「あ、ハイ…」 「良かったら後で来いよ。昼飯作ってやるからよ」 「えっ…いいんすか」 「ああいいよ。じゃぁ待ってるからな」 優しい微笑みを送ってくる。心が和んだ。時刻は12時を回っている。俺は大家さんちのインターホンを鳴らした。 「あ、小田切です」 玄関ドアが開いた。 「おっ待ってたぞ。まあ上がれよ」 始めて入った大家さんの家。廊下を通り過ぎるとリビングダイニングがある。隣接したオープンキッチン。ダイニングテーブルと壁際にはローテーブルとソファーが置かれてあっる。テーブル席に着くとお茶を淹れてくれた。 「今用意するからな。チョッと待っててくれよ」 テーブルに昼飯が並べられた。とんかつにサラダ、大根の煮物、茶わん蒸し、キュウリの漬物、白飯、そして豆腐の味噌汁。大家さんがテーブルの向かい側に座った。 「凄ぇ、美味そうっす」 「いっぱい食えよ」 「ハイ、頂きます」 初めての家庭の味。食いながら涙が一滴頬を伝った。 「どうした?」 「何か嬉しくって」 大家さんはニコッと笑みを浮かべた。 「そうかぁ…遠慮せずにおかわりしろよ」 「ハイ…」 俺は飯3杯と味噌汁2杯ご馳走になって大家さんちを後にした。お土産にと渡された3つの保存容器。おかずが詰まっている。俺の身上を知ってなのか色々親切にしてくれた。心がほっこりする。時々俺は食事をご馳走になるようになっていた。ご馳走になってばかりだと申し訳ない。俺はたまに家庭菜園の手伝いをするようになった。給料日には美味そうな物を買い大家さんちへ行った。今まで人と話するのも苦手だった俺。大家さんとだと自然に話す事が出来た。何でこんなに親切にしてくれるんだろうという思いが過る。一度その事を聞いてみた。 「小田切君の笑顔見ると元気貰えるからな」 大家さんがポツリと声にした。そして正月。俺を家に招待してくれた。御屠蘇を頂きおせち料理、雑煮をご馳走になる。お年玉まで頂いた。俺とは大家と住人の関係。赤の他人そんな俺にこんなに親切にしてくれる。温かみを感じた。荒んだ性格の俺。心を開き始めていた。酒を呑ましてくれたり飯食わしてくれる。仕事の事とか施設での事とか女のことなんかも話した。大家さんは真っ直ぐに俺を見てくる。俺の話はいつも真剣に受け止めてくれた。大家さんの事も色々と判ってきた。年齢は50歳、仕事は食品会社のリーマン。学生時代柔道をしてたらしく躰はがっしりしている。一度ご家族の事を聞いたことがあった。 「俺は天涯孤独だよ」 大家さんは愁いを帯びた表情を浮かべた。天涯孤独。俺の心に響いた。優しさと逞しさを兼ね備える大家さん。こんな人が親父だったらと思えた。 「好き好きだが男は短髪の方がカッコいいぞ」大家さんの言葉。俺は坊主にした。髭が良く似合っている大家さん。真似して髭も生やしてみた。そこには大家さんに気に入られたいという潜在意識があったのかもしれない。俺がナンパした女とやって帰宅した時のことだった。時刻は夜9時。大家さんちのリビングでカーテン越しだが黒い2つの影が見えた。覗く積りは無い。だがカーテンの隙間から見えてしまった。 褌姿の 男同士でキスしている。見てはいけないものを見てしまった。大家さんって ゲイ。とてつもない切なさが俺を襲ってきた。胸が張り裂けそうになる。これって”恋”男に……それも親子位歳の離れた人に……それって俺も ゲイ。葛藤した。パソコンで動画共有サイトにアクセス。 ゲイで検索してみる。ひとつの動画を再生した。ガッチリした男達の裸が目に飛び込んでくる。俺は無茶苦茶俺は興奮した。次の動画を再生する。ガッチリしたガテン系親父同士が絡んでいた。俺と大家さんに置き換えてしまう。濡れてくる。自然と股間に手がいった。ちんぽは勃ってくる。一気に角度を上げた。チャックに手が掛かる。ちんぽを引っ張り出した。先端からは我慢汁が溢れている。ゴシゴシゴシと扱いた。 「んくっんくっんくっ…んんん…んぉぉぉぉぉぉ射くぅっっっ」 ドビュッドビュッドビュッ…ドビュッドビュッドビュッっと俺は白濁汁を放った。切なさが残る。俺は自分を否定した。今迄以上に女とやり捲る。俺が射く時大家さんの事が目に浮かんだ。虚しさに包まれる。俺は女遊びを止めた。俺は大家さんに恋してる。俺は自認した。パソコンのお気に入りには ゲイ動画のURLがたくさん登録されている。逞しい親父達が絡んでいるやつばかりだ。俺はそれを自分と大家さんに置き換える。毎晩のように自分を慰めた。
[ 2015/05/16 21:00 ]
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