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俺の船⑥

 俺達は駅裏に向かった。空を見上げる。飛行機雲が浮かんでいた。
飛行機雲
1軒のビルの前で脚を止める。外観はちょっとお洒落なラブホだ。将仁は俺の後ろに付いてくる。タッチパネルで部屋を選び、エレベーターに乗り込んだ。俺は透かさずキスをした。将仁の男臭い香りに包まれる。エレベーターが扉が開く。手を繋いで部屋に向かった。鍵を開ける。中に入ると施錠した。将仁を壁に押し付ける。荒々しく唇を奪った。舌をこじ入れる。絡めていくと将仁も絡め返してくる。溢れてきた唾液を交換した。唇が離れる。視線が交差した。
「湯入れてくるな」
「うん」
俺の言葉に将仁が応える。俺は浴室に入った。蛇口を捻る。勢い良くお湯が流れてきた。ソファーに並んで座る。グラスにビールを注ぎ合った。
「宜しくな」
「うん俺の方こそ宜しくっす」
俺の声に将仁が応える。グラスがカチンと触れ合った。これから起きる淫賄な時間の始まりを告げる音のように聞える。冷たいビールが喉越し良い。将仁が甘えるように俺の肩に頭を乗せてくる。手が俺の股間を覆ってきた。
「洋兵さんのカラダ見たいっす」
「おおじゃぁ風呂入るか」
将仁の声に俺は応える。俺達は着ているものをかなぐり捨てた。仁王立ちになる。俺はガタイを晒した。
「将仁、どうだ。がっかりしたか?」
将仁は大きく頭を横に振った。
「カッコいいっす」
俺に抱き付いてきた。将仁のちんぽが俺に触れてくる。その途端俺のちんぽは反応し出した。
「さぁ風呂入るぞ」
俺が浴室に向かうと将仁も付いてくる。始めて見る将仁のカラダ。逞しい筋肉に覆われていた。胸、肩、腕の筋肉は盛り上がっている。割れた腹筋の上にはは僅かに脂肪が乗っていた。剛毛に覆われた脚、その中央には男の証が存在感を示している。小麦色に焼けた肌。くっきりと六尺の焼け跡が付いていた。向い合って浴槽に浸かる。2人の距離が縮まった。毛深い脚同士が交差する。抱き寄せると将仁のちんぽが触れてきた。グイッグイッ2本のちんぽが天を衝く。自然と唇が重ねられた。舌を深く挿れる。俺達は舌を絡め合った。静かに唇が離れる。俺の昂揚曲線が鰻登りに上がっていった。
「洋兵さんのちんぽしゃぶりてぇ」
「おおしゃぶってくれ」
俺は風呂の淵に腰かける。その途端武者ぶり付くように俺のちんぽが咥えられた。俺は将仁の頭を押さえ付けるとガシガシ腰を打ち付ける。舌が執拗に絡まってきた。将仁は俺のちんぽをしゃぶりながらちんぽを扱いている。ふっと俺を見上げた。健気な目をしている。その途端俺の金玉の奥が熱くなった。
「あぁぁあぁ射ぐ。んぁぁんぉ射ぐ。あぁぁんぉ射くっ」
俺は将仁の口の中にオス汁を打ち付けた。将仁が俺の金玉を摩ってくる。静かにちんぽを引き抜いた。将仁と視線が交差する。将仁の喉がゴクンと鳴った。
「はぁ美味ぇ」
俺の汁を呑みながら将仁が自分のちんぽを扱いていた。
「あぁ俺もやべぇ。射きそうっす」
「だっ駄目だ。まだ出すんじゃねぇ。出すのは俺の口の中だぜ」
将仁の声に俺は言葉を返した。将仁がコクコク頷く。俺は湯船に沈んだ。将仁が立ち上がる。俺は将仁のちんぽを咥えた。将仁が俺の頭を抑える。ガシガシ腰を突いてきた。喉奥で将仁のを感じる。濡れた将仁の陰毛が俺の肌を撫でてきた。
「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁうぉぉ射くっ」
喉奥に将仁の汁がぶつかってきた。金玉を裏から摩る。舌をちんぽに絡ませた。最後の1滴まで吸い取る。ゆっくりちんぽを解き放した。俺の喉がゴクンと鳴る。濃厚な汁が喉を通り、体内へと流れていった。
「美味ぇ、将仁の汁。呑めて良かったぜ」
「俺もっす」
俺の声に将仁が応える。将仁を抱き寄せた。唇を寄せていく。静かに触れ合うと、舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。2人の残り汁を口の中で融合させる。静かに唇が離れた。
「上がるぞ」
「うん」
俺の声に将仁が応える。俺達はカラダを洗い流した。腰にバスタオルを巻く。俺達は浴室を出た。寝室に戻る。四角い白いベッドがジェルピンクとスノーホワイトの妖しい光に照らされている。俺達はベッドに潜り込んだ。将仁を抱き寄せる。時折将仁の乳首に指を這わせた。軽く唇を合わせる。静かに離れるとまたキスをした。バスタオルの上から将仁の股間に手を這わすと、そこはまた息衝き始めている。俺のちんぽに血液が集まり出していた。唇を寄せていく。静かに触れ合うと、舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。キスしながら、将仁の乳首に指を這わせる。将仁のカラダが微動した。唇が離れる。今度は将仁の乳首を舐め立てた。
「あっんぁんぁ、いい、んぁぁ」
将仁が声を上げる。もう片方の乳首を指腹で摩った。
「んぁんぁ、あぅはぁ」
「乳首大分感じるみてぇだな」
将仁の喘ぎに俺は応える。将仁が頭を横に振った。
「洋兵さんだからだぜ。洋兵さんにならなにやられても感じそうなんだ」
将仁が声を上げる。愛しさが増してきた。俺は将仁の首筋を舐め上げる。今度は耳裏に舌を這わせた。同時に乳首に指を這わせる。将仁のカラダが震えた。
「あぁあぁいい。んぉぉはぁ、はぁ」
将仁が喘ぐ。将仁はカラダが左右に捩れる。将仁のバスタオルを剥ぎ取った。完全に将仁のちんぽは勃ち上がっている。俺のバスタオルも外した。外気に触れた俺のちんぽ。しっかりと天を衝いている。将仁を抱き寄せる。瞼にキスをした。将仁のちんぽに手を這わすと我慢汁溢れてた。俺の手が伸びる。将仁のケツ穴を静かに摩った。将仁のカラダが微動する。俺は将仁に目を遣った。
「欲しくなったのか」
「うん、欲しいっす」
俺の声に将仁が応える。俺は将仁の両脚を抱え上げた。蟻の門渡り舐め上げる。今度はオス穴に舌を這わせた。ジュルジュル幾度となく舐め上げる。今度はローションを塗り込めた。指をゆっくりと挿れる。将仁の内壁が俺の指を締め付けてきた。一端指を引き抜くと、今度は2本の指を挿れる。将仁の内壁を摩った。明らかに他の内壁と違う所に遭遇する。俺は其処を撫で捲くった。
「あぁぁあぅぅそこやべぇ」
「いい所当たったみてぇだな」
将仁の喘ぎに俺は応える。指で内壁を掻き撫でながら、将仁ちんぽを握った。指腹で亀頭を撫でる。将仁の我慢汁が俺の指を濡らした。将仁のカラダがガクガク震える。静かに指を引き抜いた。将仁のおまんこがヒク付いている。まるで別の生き物のように蠢いていた。これから俺達は合体する。横の鏡を見た。俺の顔が男の本性剥き出しに成っている。ちんぽが更に硬くなった。腹に付く位勃起している。血管がくっきりと浮き上がっていた。

大噴火

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マッハストローカー ネオ

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俺達の肉職交尾

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[ 2017/05/07 17:37 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

俺の船⑦

 将仁の両脚を抱え直した。将仁は自ら足裏を抑える。将仁の内壁と穴の回りにローションを塗り直した。俺のちんぽにもたっぷりと塗り込める。俺は将仁の穴口にちんぽを宛がった。ちょっと焦らしてみる。俺は直ぐには入れなかった。将仁の穴口を俺の亀頭がズルズルと滑る。幾度となく繰り返した。
「酷でぇ。早く挿れてくれよ。狂っちまう」
「判った今挿れてやるからな」
将仁の言葉に俺は声を返した。俺の腰に力が入る。俺のちんぽが呑み込まれ始めた。将仁は昂ぶり顔を朱に染めている。亀頭が呑み込まれた。俺の本竿が入っていく。将仁の内壁が俺のちんぽに纏わり付いてきた。
「あぁぁぁあぁ入ってくる。硬てぇ。デケぇ。堪んねぇ」
将仁が喘ぐ。俺はグイッと押し込んでみる。俺のちんぽは根元埋没した。
「挿いったぜ。鏡見てみろ」
「ホントだ。俺達ひとつになってる。繋がってる。凄ぇ。嬉しいっす」
俺の声に将仁が言葉を返してきた。
「痛くねぇか」
俺が声にする。将仁は頭を横に振った。将仁が俺を真っ直ぐに見てくる。瞳の奥から一途な光が見えた。
「あっ兄貴……」
将仁が声を上げる。途轍もなくいい響きに聞えた。
「いいぜ。兄貴で」
「うん」
俺の声に将仁が応えた。俺の腰が突動し始める。ちんぽが将仁の中をまい進した。将仁の内壁が弛緩と収縮を繰り返してくる。俺のちんぽが締め付けられた。
「凄ぇまんこだぜ。ちんぽ締め付けられる。んくぅ堪んねぇ」
「んぁぁあぁぁんぉいい。気持ちいい。凄ぇ」
横の鏡に映ってる2匹の雄。肉の塊のようになって蠢いている。俺の腰が猛動した。将仁のまんこ壁が俺を締め付けてくる。その壁を嬲るようにを男の本能を満たしたちんぽを一番奥に打ち込んだ。
「あぁぁあぁ駄目。もっ洩れる。あぁぁ洩れる」
将仁が声を上げる。ドビュッ…ドロッドロッドロッ将仁は白濁汁を洩らした。
「凄ぇ、トコロテンしたぜ。まだまだだからな」
俺が声を吐いた。俺の腰がガシガシ動く。ちんぽが将仁の中を疾駆した。
「あぁぁあぁ駄目。また洩れる。んぁぁんぉ洩れる」
将仁が喘ぎ声を上げる。ドビュッ…ドロッドロッドロッ将仁はまた白濁汁を洩らした。その汁が浅黒い将仁の肌を白く染めている。将仁はトロンとした表情を浮かべていた。突き込みながら俺は将仁の乳首を摩る。
乳首 (2)
将仁のカラダが左右に捩れた。
「あぁぁあぁぁいい。んぉぉあぁいいよぉ」
将仁が声を上げた。俺のちんぽが将仁の中を爆進する。同時に将仁の乳首を舐め上げた。
「んぁんぁんぁいい。あぁぁあぁぁ堪んねぇ」
俺は将仁を突き捲くる。突けば突く程将仁の内壁がちんぽに纏わり付いてきた。
「あっ兄貴、キスして呉れよ」
「判ったぜ。舌出せよ」
唇を寄せていく。舌同士が触れ合った。そのまま舌を押し込める。俺達は舌を絡め合った。唇が離れる。俺の腰が烈動する。ちんぽがうねりながる突き進んだ。将仁のカラダが仰け反る。突き込みながら俺は将仁のちんぽを扱き立てた。
「あぁぁぁぁ気持ちいい。まんこいい。ちんぽいいいよぉ」
将仁が喘ぎ捲くる。俺は更に激しく将仁を攻め立てた。グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部から昂ぶった音が鳴り渡る。ちんぽとまんこの粘膜同士が交差した。
「あぁぁあぁやべぇ。射っちまう」
将仁が喘いだ。
「俺もやべぇぜ。射きそうだ」
俺が声を上げる。金玉の奥でオス汁が濁流のように蠢き始めた。
「兄貴の汁感じながら射きてぇっす」
「判ったぜ。種仕込んでやるからな。俺のガキ孕むんだぞ」
将仁の声に俺は応える。将仁が頷いた。俺の腰が藤堂する。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン俺のカラダが将仁を叩いた。
「あぁぁあぁ締まる。おまんこ締まって堪んねぇ。あぁぁあぁ射ぐ。んぉぉあぁ射ぐ。うぉぉあぁ射くっ」
俺が声を上げる。俺は将仁のオス膣目掛けて種汁を打ち付けた。射きながら俺は将仁のちんぽを扱き捲くる。将仁がうっとりした表情を浮かべた。
「んぉぉあぁ射ぐ。んぁんぁんぁ射く。あぁぁあぁ射ぐっ」
将仁が声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ将仁が白濁汁をぶっ放した。将仁の内壁にちんぽを擦り付ける。俺は静かにちんぽを引き抜いた。将仁の隣に横になる。将仁がしがみ付いてきた。唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。唇が離れる。腕枕をしてやった。そっとキスをする。唇が離れるとまたチュッとした。
「兄貴ぃ良かった。俺凄ぇ良かった」
「俺もだぜ」
激しく白濁汁をぶちかました俺達。絶頂の余韻に包まれているのが手に取るように判る。だが股間の物は萎える事は無くガチガチに勃ち上がっていた。
「兄貴ぃもっとしたい」
「足らんのか」
将仁はコクンと頷いた。
「判った。俺のまんこ味合わせてやるからな」
「うん、今度は俺が感じさせてやる」
俺が声に将仁が応えた。俺は起き上がる。ローションをオス穴に塗り込めた。将仁に跨る。後手で将仁のちんぽを掴んだ。俺の穴口に宛がうと腰をゆっくり沈める。将仁のちんぽが入ってきた。久しぶりのウケ、微かに痛みを覚える。ゆっくりとだが確実に入ってきた。ケツタブに将仁の陰毛を感じる。俺は将仁のちんぽを呑み込んだ。
「入ったぜ」
「うん」
俺の声に将仁は応えた。俺は将仁を抱き起こした。向かい合う体位になる。俺は唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。一端唇が離れる。またキスをした。舌が絡み合い濃厚になる。何時しか痛みは無くなっていた。唇が離れる。俺のカラダが上下に動く。将仁が突き上げてきた。俺は押し倒される。将仁が上になった。将仁の腰が突動する。ちんぽが俺の中をまい進してきた。突き込みながら将仁は俺の乳首を摩ってくる。今度は指の甲で掻き上げられた。
「あぁぁ兄貴のまんこ凄ぇしまる」
「俺もいいぜ。おまんこ擦れて気持ちいい」
将仁が声に俺は応える。その途端だった。
「あぁぁんぁ駄目。汁搾り取られる。んぁぁ射ぐっ」
将仁が声を上げる。奥壁に生暖かい汁を感じた。
「くっそうちょびっと射ってしまった」
「これからだぜ。俺を感じさせてくれるんだろ」
将仁の声に俺は応える。将仁が頷いた。将仁の腰が猛動する。ちんぽが俺の中を疾駆してきた。将仁が俺を感じさせようと腰を振る。その表情を見ただけで昇り詰めそうになった。
ジュグッジュグッジュグッ…ヌチャッヌチャッヌチャッ結合部からは卑猥な音が鳴り渡る。突き込みながら将仁は俺のちんぽを扱き立ててきた。
「あぁぁあぁいい。気持ちいい」
「俺もいい。兄貴のまんこ堪んねぇ」
俺の喘ぎに将仁が応える。将仁の腰の動きに拍車が掛かった。
「あぁぁんぉやべぇ射っちまう」
「兄貴射けよ」
俺はコクコク頷く。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン将仁のカラダに俺は叩かれる。将仁が俺のちんぽを扱き捲くった。
「あぁぁあぁ射ぐ。んぁんぉぉ射く。あぁぁんぉ射ぐっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を吹き上げた。
「あぁぁんぉ俺もやべぇ」
将仁が声を上げる。将仁の亀頭を奥壁で感じた。
「あぁぁんぁ射ぐ。んぉぉあぁ射く。うぉぉあぁ射くっ」
将仁が声を上げる。生暖かい将仁の汁を奥壁で感じた。ちんぽが引き抜かれる。将仁が俺の隣に横になった。軽くキスをする。激しかった男と男の雄交尾。その余韻を感じるかのように俺達は暫らくの間抱き合っていた。

猛牛

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[ 2017/05/07 17:32 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

俺の船⑧

 どれ位抱き合っていただろう。激しかった鼓動も穏やかになっている。将仁に軽くキスをした。
「シャワー浴びるか」
「うん」
俺の言葉に将仁が応える。浴室に入った。将仁のカラダを丁寧に洗ってやる。俺も洗ってもらった。着衣を整える。ソファーに並んで座ると、グラスにビールを注ぎ合った。
「お疲れ……」
俺の声にグラスがカチンと触れ合った。
「兄貴のまんこ。すんげぇ良かった。俺天にも昇る気分すよ」
「俺も堪らなかったぜ」
将仁の言葉に俺は言葉を返した。仕事に男そして日々の出来事。色んな事を語り合った。将仁の仕事は流通企業で倉庫管理主任をしてると言う。仕事の傍ら、スポーツクラブで子供に柔道を教えていると聞いた。タイプは違うけど俺達はスポーツに携わっている。色んな共感を覚えた。
「なぁ将仁」
「ん、何……」
俺はの声に将仁は応える。俺は家の事を淡々と語った。将仁はうんうんと頷きながら聞いてくれる。表情が翳る事は無かった。将仁を真っ直ぐに見る。俺は思い切った。
「こんな俺だ。でも俺お前の事好きになっていいのか?」
「うん、俺最初見た時から好きになってた。Hしてもっと好きになったよ。家の事なんか関係無いからさ」
俺の声に将仁が言葉を返してくる。将仁がにっこりほほ笑んだ。
「出るか」
「うん」
俺の声に将仁が応える。俺達はラブホを後にした。天気雨でも降ったのか空には虹が掛かっている。
虹
俺と将仁は付き合い始めた。将仁と付き合い始めて1年が過ぎようとしている。何時しか付き合いは親密になっていった。犯るのは将仁のマンションが多い。今将仁と逢う時はを締めている。白に古典柄そして豆絞り。数本のが将仁んちのクローゼットに納められている。逢う度に俺の心とカラダが占有されていく。将仁も同じような事言ってた。逢えない期間が長くなると胸がキュンとなる。将仁といると俺は自然体になれた。安堵感を覚える。何でも話せるしあいつも話してくれた。性格も合うし、カラダの相性も抜群だ。俺の感じる所、あいつの感じる所手に取るように判る。こいつと結婚。将仁が女だったらマジ一緒になりたいって思ってる。この前猛嗣兄ぃに将仁を紹介すると心の底から喜んでくれた。ふと疑問に思う事がある。なぜ麗子は俺と離婚しようとしないのか……家に居ても存在感が薄いし必要外の会話は無い。他に男がいる。そんな環境の中でなぜ俺との仮面夫婦を演じる事を選択しているのだろうか?ただこの家に居れば金が掛からないのは確かだ。自分で稼いだ金は自由に使える。俺の脳裡を過ぎった。目当ては俺の退職金かと……強かなあの女ならやりかねない。俺の頭の中を嫌な思いが走り抜けた。俺は離婚を決意する。沙織は去年結婚した。賢也が3か月後結婚して家を出る。それを機に離婚をしようと思っていた。俺と子供達は上手くいっている。仕事も順調だ。麗子とは家庭内離婚状態。だが気にも成らなくなっている。猛嗣兄ぃに相談すると敏腕弁護士を紹介された。弁護士さんに知恵を頂き着々と離婚の準備を進めてる。将仁の事は絶対気付かれてはいけない。会社帰り将仁を誘って飲みに出た。居酒屋の暖簾を潜ると、リーマングループ客で賑わっている。俺達はテーブルを挟み向いあって座った。大ジョッキが運ばれてくる。俺と将仁の視線が交差した。
「お疲れ様」
俺が声を上げる。大ジョッキがガチンと触れ合った。
「将仁、俺離婚する」
「そうかぁ、ついに決断したんだな」
俺の声に将仁が応える。将仁の表情が力強く見えた。
「ああ、ホントはもっと早くしたかったんだけどな。下の子が結婚するまで待とうと思ったんだ」
俺が声にした。
「そのまま今の家に住むのか」
「いや、家は売る。何処かにマンションでも借りるさ」
将仁の声に俺は応える。将仁が俺を見た。将仁が一瞬目を瞑る。将仁の目が開き、俺を真っ直ぐに見てきた
「兄貴ぃ、一緒に住まねぇか?」
「えっ」
「俺のマンションにさ。空も懐いてるしな」
空……将仁の愛犬。ポメラニアンの仔犬で牡だ。俺が遊びに行くとキュンキュンキュンと甘く鳴き声を上げる。クーンクーンクーンとじゃれついてきた。
「いいのか?」
「うん」
俺の声に将仁が応える。柔和な笑みを浮かべていた。
「もう男連れ込めねぇぞ」
「バカやろ。兄貴だけで充分だ」
俺の言葉に将仁が応える。将仁が頬をちょっと膨らましていた。
俺は離婚後、将仁と同棲する。将仁のマンションは亡くなられたご両親が残してくれた物だと言う。間取りは3LDK今は空と二人暮らしだ。新たな将仁との暮らしが始まる。考えると心が躍った。
「将仁済まん。離婚するまで会うのは控えるからな」
「その方がいいだろうな」
俺の声に将仁が応える。心なしか寂しげに聞えた。探偵事務所から報告を受けた。麗子の今の相手は伊東 芳夫と言う無職35歳。56歳の麗子から見ると21歳も年下だ。もしかしてあの女また貢いでいるのか……資料に目を通しているとその事が想像できた。住まいも決まり不倫の証拠も揃た。1日でも早い離婚の実現。その為俺は更に動いた。今の佐倉家は完全に壊れている。沙織が嫁ぎ家を出た。俺と賢也と麗子が住んでる。麗子が帰ってくると賢也は透かさず自室に入った。嫁いだ沙織は家に近づかない。用事があると俺と外で会っている。麗子は外で飲んでこなければ家ではワイン1本は軽く飲んだ。酔ってくるとテレビを観ながら高々と笑い声を上げる。がさつな声で誰かと電話している時も有った。麗子は酒浸りの生活をしている。そのせいか体型はおおきく崩れていた。顔はしっかりと酒焼けしていた。それを誤魔化す為に厚化粧している。自分の洗濯、自室の掃除はするが他の家事は一切することが無かった。賢也の結婚式が終わり自宅に戻る。リビングでワインを麗子は飲み始めた。俺はテーブルを挟み向かい合って座る。離婚話を切り出した。想定してたが、猛反対する。この後2回話し合ったが水掛け論に終わった。
 数々の証拠を基に家裁調停となった。体たらくな生活態度、繰り返す不貞、家事と育児の放棄。沙織と賢也の証言もあり離婚は成立した。やはり麗子は俺の退職金が目当てだったらしい。だが不倫の代償、低い退職金構成の貢献度。相殺できるものという事で退職金の財産分与は無しとなった。曇天の空から微かな光が洩れている。俺達は離婚届を提出した。無言の麗子。加齢臭にドブ川のように澱んだ目をしている。虫唾が走った。家財道具の処分、家売却の手続きを済ませる。俺と麗子は家を出た。俺は右に麗子は左に歩き始める。胸に痞えていたものが取れた。時が僅かに流れる。自宅が売れた。売却金はローンの残債を差し引いて俺と麗子が半分ずつ受け取る予定になっている。1箇月経過した。家の引き渡しが終わる。俺は晴れて麗子と赤の他人になれた。

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[ 2017/05/07 17:21 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

俺の船⑨

 今俺は将仁の家で暮らし始めた。住宅のリフォームを始める。工期は4日間。2部屋が合体させ、広めの寝室にして壁際には豊富な収納を作る。ダークな床材、其々の部屋に合わせた壁紙にカーテン。ダブルベッドを業者が組み立て、設置する。リフォームが完成し、費用は俺が払った。
「うわー凄ぇ見違えたな。ありがとう」
将仁の歓喜の声を上げた
「一緒に住む家だからな。俺からの結納金だぜ」
俺は言葉を返した。
「結納金かよ」
「ああそうだ」
「じゃぁこれは俺から結納金返しだ」
将仁が俺に紙袋を渡した。俺は開けてみる。入っていたのは新しい表札。佐倉洋兵、須崎 将仁、空と記されていた。
「将仁……」
俺は声を上げた。俺は将仁をギュッと抱きしめる。安堵と幸せを感じた。キュンキュンキュンと空が俺達の回りを走り回る。俺達は表札を掛け直した。季節は初夏。幼い緑の間から木洩れ日がさしている。
木漏れ日 (2)
 或る日の晩賢也と沙織を呼び出した。公園の街燈が穏やかな光を放った居る。場所は3人で良く行ってたファミレスだ。俺の隣には将仁が座っている。俺は沙織と賢也に目を遣った。
「父さんの恋人の須崎将仁だ」
俺が言い切った。
「初めまして須崎将仁です。宜しくお願いします」
将仁が丁寧に言葉にする。沙織と賢也の表情が驚きを茫然の色をしていた。
「と、父さんってゲイ……」
賢也がぽつりと声にした。
「ああ、目覚めた」
「吃驚した」
沙織が胸を撫で下ろしながら言った。
「気色悪いか?」
俺がぼそっと声にした
「そんな事無いわ。人が人を好きになるのって素敵な事よ。それが男と男だって女と女だって関係ないわ。それに今日将仁さんに初めてお会いしたけどこんな綺麗な目をした人見たことない。いい人に決まってる」
沙織が声にする。瞳が輝いていた。
「姉ちゃんもそう思ったんだ。俺もだぜ。汚れのない綺麗な目だもんな。俺は大賛成だ」
賢也の元気な言葉にする。顔の奥に明るい灯火が点ったようになった。
「ありがとう凄ぇ嬉しい。沙織ちゃんに賢也君」
「みんな仲良くやっていこうな」
将仁の声に俺は言葉を返した。
場が一段と明るくなった。
「あっ俺兄貴欲しかったから兄ちゃんって呼んでいいっすか?」
賢也が言葉にした。
「あっ私も」
沙織が言った。
「ああいいぜ。歳の離れた兄貴だけどな」
将仁が声にした。
「俺の事は賢也でお願いします」
「私は沙織でお願いします」
将仁が子供達に受け入れられた。
「父さん随分大変な思いしたからこれからは幸せになってほしい」
沙織が声にする。表情がやけに柔和に見えた。
「うん、俺達の為に一生懸命やってくれたから、俺達って父子家庭みたいなもんだったからさ」
賢也が明るい声を放った。
「今一緒に住んでるんだ。今度遊びに来てくれよ」
「えっ凄ぇ、父さんもやるなぁ。是非遊びに行くよ」
俺の言葉に賢也が感嘆の声を上げた。
「私も、父さんどんな所に住んでるのか見てみたいわ。父さん幸せになってね。お兄ちゃん宜しくお願いします」
沙織が声にした。将仁と視線がぶつかる。目で話した。カミングアウトして良かったなって……
 俺と将仁は朝から忙しく動き回っている。今日墓参りに行く。最初に行ったのは俺の両親の墓。次に将仁の両親の墓に行った。俺達は各々の両親の墓前で合掌する。永久の愛を誓った。傍らにいる空がクーンクーンと甘えるように哭いている。帰りにスーパーで食材を買い込んだ。そう今日は子供達と猛嗣兄ぃを自宅に招待してる。7人分の料理を作る為キッチンに立った。トントントンまな板を叩く包丁の音が小気味良く耳に響く。料理の下拵えが終わる。俺達は風呂に入りカラダを清めた。真っ新なを締め込みお揃いの作務衣を羽織る。ソファーに並んで座った。お客様達をまったりしながら待っている。時刻は約束の6時に迫っていた。インターホンが鳴る。俺が出た。
「ハイ、今開ける」
俺が声を上げる。猛嗣兄ぃだった。
「よぉ、洋兵、将仁良かったな」
猛嗣兄ぃが言った。
「猛嗣兄ぃありがとうございます」
俺が言葉にした。
「ありがとうございます」
将仁が明るい声を上げる。程なくして沙織夫妻、賢也夫妻が現れた。今俺達はテーブルを囲んでいる。ハウスに居た空が出てきた。キュンキュンキュンと鳴き声を上げ、走り回っている。足をを止めると俺達を見上げていた。
「可愛い……」
沙織と優香の声が重なる。傍らでは英樹と賢也が微笑んでいた。
「空って言うんだお前達の弟だぜ。可愛がって呉れよ」
俺が声にした。
「沙織、それに英樹君、賢也、優香ちゃん、今日は良く来てくれました」
「父さんこちらの方こそありがとうございます」
俺の声に沙織が応えた。
「ありがとうございます。父さん」
賢也が声にする。傍らで英樹と優香が微笑んでいた。俺は2冊の通帳を出した。名義は沙織と賢也になっている。俺は沙織と賢也に目を遣った。
「これは家を売った金だ。に使った。お前らにやる。いいよな将仁」
「うん兄貴」
「と、父さんありごとう」
賢也が声を上げた。
「父さんありがとう」
沙織も声にする。穏やかな笑顔を浮かべていた。
「俺はこれからこいつと裸一貫で新たな人生歩むからな。お前らも幸せな家庭築けよ」
「ハイ父さん」
沙織と賢也の声が重なる。表情は明るさに満ちていた。
「皆さんチョッとイイですか?あっ俺境田猛嗣洋兵の親友です。実は洋兵と将仁は判っていると思いますがゲイです。この2人が新たな人生を歩むに当たって皆さんの前で永久の愛を誓いたいと言ってます。見届けて頂けませんか」
4人が頷いた。猛嗣兄ぃがキッチンに入る。お盆に乗った大きさの違う3つの盃と4人分の盃を持ってきた。三々九度が終わる。俺は将仁に目配せした。将仁はキッチンに入る。戻ってくると猛嗣兄ぃに渡した。
「えっ」
猛嗣兄ぃが声を上げる。驚きの表情を浮かべていた。
「猛嗣兄ぃは親戚みたいなもんだからな」
俺はみんなに酒を注ぐ。みんなが飲み干し、親族固めの盃が終わった。
「今度は指輪の交換です」
猛嗣兄ぃが声を上げる。口調が重厚に感じた。テーブルには2つのマリッジリングが置かれている。刻印はpour toujours ”永久に”と刻んで貰った。
俺は将仁の左指に指輪を嵌める。将仁が俺の左薬指に指輪を嵌めた。微かな興奮を覚える。
沙織がパチッパチッパチッと手を打つとみんなも続くように手を打った。拍手の渦が湧き起こる。静かに止んだ。
将仁に視線をぶつける。将仁の手を握った。
「残った人生、お前と謳歌したい」
「うんずっと一緒だぜ」
俺の声に将仁が応えた。拍手が沸き起こる。意味が判っているのか空がキュンキュンキュンと可愛く哭き走り回っていた。
「おめでとう」
みんなの口から声が上がった。
「なぁ何か足りなくねぇか」
英樹がぽつりと声にする。みんなに視線を飛ばしていた。
「父さんキッスは……」
沙織が声にする。おかしな笑みを浮かべていた。
「そうだ。キッスだ」
賢也が声にした。キッスコールが沸き起こる。空もキュンキュンキュンと鳴き声を上げていた。。
俺が将仁の肩に両手を置く。キッスコールが止んだ。
「将仁」
「兄貴」
俺と将仁に唇を寄せていく。軽く触れ合った。場が静寂に包まれる。俺達は唇を離した。また拍手が沸き起こる。見ると沙織と優香の頬には涙が伝っていた。

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[ 2017/05/07 17:15 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

俺の船⑩

 俺と将仁がキッチンに入る。料理を仕上げた。
「運ぶの手伝ってくれよ」
俺が叫んだ。料理が並べられる。みんなが席に着く。グラスにビールを注ぎ合った。
「洋兵、将仁おめでとう」
猛嗣兄ぃが声を上げる。グラスがカチンカチンと触れ合った。
「わぁーこれ、父さんの筑前煮と出し捲き卵嬉しい」
沙織が嬉しそうに声にした。
「俺達、親父の味で育ったもんな。糠漬け美味いんだよな」
賢也が言い放った。
沙織と優香は料理に興味が有るらしく将仁に色々聞いていた。
「料理はどれも美味しいわ。それにお造りの包丁捌き見事ね」
沙織が声にする。顔を綻ばせていた。
「ホント、絶妙な味付けだし、素材の持ち味生きてるもの……」
優香が嬉しそうに言葉にした。
「そんなに喜んで貰えると俺も嬉しいよ」
将仁が声にする。表情が喜色に満ちていた。
「ねぇお兄ちゃん今度は教わりに来てもいい?」
沙織が言葉にした。
「あっ私も教わりたい。それに佐倉家の親父の味も覚えたい」
優香が言った。将仁が俺を見る。にっこりとほほ笑んでいた。
「ああいいぜ。可愛い妹たちだからな。気軽に来いよ」
将仁が声にした。
「みんなこれからはここが実家だからな」
俺がぽつりと声にする。顔が緩んでいるのが判った。
「そろそろお開きの時間です。締めは賢也君お願いします」
猛嗣兄ぃが声を上げる。全員が立ち上がった。
「じゃぁ1本締めお願いします」
賢也が言葉を張り上げた。
「よぉ~ぉ」
賢也が声を上げる。みんなの手がパンと叩かれた。親族の親睦会は終わる俺と将仁と空は玄関までみんなを見送った。
「兄貴、みんな好い子達だな」
「うん、俺の自慢の子供だぜ」
将仁の声に俺は言葉を返した
「俺も兄貴の子供だったらな」
「バカやろ。お前は俺の連れ合いなんだぜ」
「へへ、そうだな」
ニッコリと将仁が笑みを浮かべた。麗子、俺の元嫁。俺は人生の過ちを犯した。麗子をコントロール出来なかった俺。だがあいつは沙織と賢也を残してくれた。いまあいつらは新たな家族と暮らしている。仮面夫婦だった俺と麗子。でもそのお陰で将仁と出逢えた。今俺達の左薬指にはリングが嵌められている。この刻印のようにずっとこいつと居たいと、深く思った。
後片付けを済ませ、今ソファーに並んで座っている。スコッチの水割りを将仁が2つ作った。1つを渡される。ほろ苦い液体が喉を通った。
「おれさ……」
「そうだな……」
俺達はこれからの事を語り合った。時刻は9時を回っている。将仁が視線を飛ばしてきた。
「兄貴、やろう」
「判った」
将仁の声に俺は応える。俺達は立ち上がり、寝室へと向った。寝室の扉が開ける。灯りを燈した。オフホワイトのダウンライトが妖しくダブルベッドを照らしている。心とちんぽが昂ぶってきた。
「今日は俺が脱がせてやるからな」
「うん」
俺の声に将仁が応える。俺は将仁の作務衣を脱がせた。
「兄貴のは俺が脱がせる」
将仁が声を上げる。俺の作務衣を脱がせてくれた。唇を寄せていく。柔らかな唇が触れ合った。我慢汁が溢れきた。前袋がしっぽりと濡れている。舌を挿れた。俺の舌が将仁の口の中を這いまわる。俺達は舌を絡め合った。唇が離れる。視線が交差した。
「将仁、解いてくれ」
「うん」
俺の声に将仁が応える。将仁の手がに掛かった。
褌 (11)
が解かれる。俺も将仁のを外した。晒された2本のちんぽ。グイッグイッグイッと立ち上がる。2本のちんぽは我慢汁で濡れそぼっていた。俺がベッドの上に仰向けになる。将仁が俺の上に重なってきた。将仁のちんぽが俺のオス竿に触れてくる。。将仁が2本のちんぽを重ね持ちゴシゴシゴシと扱き始めた。
「う、うぉぉぉ、兄貴のちんぽ暖っけぇ。気持ちいい」
「俺もいいぜ。お前のちんぽ堪んねぇ。熱いぜ」
勃起の熱が伝ってくる。俺は4個の金玉を併せ持ち捏ね繰った。
「堪んねぇ堪んねぇ金玉いいちんぽいい」
「汁でヌルヌルになって絡まってくるぜ。いい、いい、いい」
将仁の喘ぎに俺が言葉を返した。将仁のカラダが下にずれる。俺のちんぽを咥えた。舌が執拗に絡んでくる。しゃぶりながら金玉が優しく握られた。絶妙な指技真ん中の縫い目が掻き上げられる。俺のカラダが微動した。
「堪んねぇ、将仁堪んねぇ。俺にもよこせ」
俺が声を上げる。将仁がカラダを反転させた。顔前に現われた将仁のちんぽ。俺は武者ぶり付いていった。口の中に我慢汁が広がる。男臭い将仁の薫りが俺の鼻腔を刺激した。将仁のちんぽが俺の喉壁を激しく擦ってくる。俺のちんぽも将仁の喉壁を擦った。ちんぽがをぎゅうっと締め付けられる。俺も喉を目一杯開くと将仁のちんぽを締め付けた。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ卑猥な尺八音が部屋に鳴り渡る。将仁の濃い陰毛が俺の肌に触れてきた。
「ん、んん、ん」
「んん、ん、んん」
2人の口からくぐもった喘ぎ声が洩れてきた。金玉の中で荒々しい潮流が、うねりながら捌け口を探してるいる。将仁の亀頭が微かに膨らんだ。金玉が競り上がってくる。次の瞬間だった。濃厚な将仁のオス汁が俺の喉奥に打ち付けられる。俺も将仁の口の中で戦慄いた。2本のちんぽが放たれる。カラダを反転させた。唇を合わせる。お互いの汁を口の中で融合させた。何度か往復させる。半分の量を口に残すとちんぽを放した。視線が交差する。俺達の喉がゴクンと鳴った。濃密な汁が喉を通る。胃の中に落ちていった。
「美味ぇ」
2人の声が重なった。
「腹の中でお前と俺の汁絡まってるみたいだぜ」
「うん、俺の腹の中でも絡まってる」
俺の声に将仁が応える。嬉しそうな表情を浮かべていた。
「おいで」
「うん」
俺の声に将仁が応える。将仁が甘えるように頷いた。広げた俺の腕を枕にして甘えてくる。頭を撫でてやった。カラダをすり寄せてくる。毛深い脚同士が絡まり合った。
「寝るか」
「えっ」
俺の言葉に将仁が声を吐く。将仁の口が尖っっていた。
「嘘だぜ」
俺はニヤッと笑みを浮かべると将仁をギュッと抱きしめた。1発放った俺と将仁。ちんぽを握り合っている。其処は萎えてなく硬さを維持していた。

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[ 2017/05/07 17:07 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

俺の船⑪

 将仁の手が俺のケツタブを撫でてくる。今度はオス穴に指が這ってっきた。
「来いよ」
「うん」
俺の声に将仁が応えた。俺は自ら両脚を抱え上げる。将仁の目が男の目に成っていた。オス穴が舐め上げられる。ジュルッとした音が耳に響く。尖らせた舌が挿いってくる。俺のオス穴は自然に開いた。俺と将仁はもう1年以上カラダを重ねている。俺達はカラダを完全に其々に委ねていた。金玉が舐められる。将仁の舌は蟻の門渡りへと下りていった。ローションが穴の回りと内壁に塗り込められる。
指が入ってきた。
「2本入っちゃった」
将仁を声を上げる。指が前後に動く。俺のカラダが微動した。
「挿れるよ」
「ああ来てくれ」
将仁の声に俺は言葉を返した。将仁は反り返り、汁で濡れそぼった俺のちんぽを握る。同時に俺のオス穴にちんぽを宛がった。将仁の腰に力が籠る。俺の中に挿いって来た。ゆっくりと挿いってくる。俺の内壁は抗わず痛みも全く無かった。
「兄貴、挿いったぜ」
「ああ、将仁を感じるぜ」
将仁の声に俺は応えた。将仁の唇が寄ってくる。俺はその唇を奪うように唇を合わせた。舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。将仁の腰が突動してくる。ちんぽが俺の中をまい進した。唇が離れる。今度は将仁が俺の乳首を弄ってきた。
乳首 (4)
「あぁぁいい、将仁、堪んねぇ」
「俺もいい凄ぇ。おまんこ纏わり付いてくる」
将仁の腰が激しく波動する。その波がまんこの奥に伝ってきた。
「兄貴気持ちいいのか」
「あぁ堪んねぇ。気持ちいい」
将仁の腰の動きが加速された。ちんぽが俺の中を疾駆してくる。思いもよらぬ所が擦られた。
「んぁぁあぁいい、そこやべぇ当たるぅ。もっと突いてくれ」
将仁は烈火の如く腰を振り、俺の奥の方を擦り上げてくる。突き込みながら乳首が舐められた。
グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部からは火照った音が鳴り渡る。突き込みながら将仁は俺のちんぽを扱き立てた。
「あぁあぁあぁ、いい。感じる」
「凄ぇ。締まる。俺の汁搾り取られそうだ」
将仁の腰が猛動する。ちんぽが俺の奥壁を抉った。
「あぁぁ…俺、やべぇ射きそうだぜ」
「兄貴、俺もだ。一緒に行こうぜ」
「将仁、お前の種汁俺に注げよ」
将仁の頭が縦に振られる。俺のちんぽが扱き捲くられた。
「あぁぁあぁ射く。んぉぉあぁ射く。うぉぉあぁ射ぐっ」
俺は声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ俺は白濁汁を射ち放った。
「あぁぁんぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁあぁぁ射ぐっ」
将仁が声を上げる。生暖かい将仁のオス汁が俺の奥壁にぶち当たった。
ちんぽが抜かれる。将仁が俺の横に滑り込んできた。可愛い笑顔を俺に向けてくる。抱き寄せ軽くキスをした。唇が離れる。視線が交差した。
「兄貴ぃ、俺も欲しい。兄貴のちんぽが欲しいっす」
「ちょっと休ませろ」
将仁の声に俺は応える。いきなり俺のちんぽが咥えられた。萎えていた俺のちんぽが芽吹き始める。一気に天を仰いだ。
「へへデカくなってきたぜ」
将仁が声を上げる。俺の上に跨ってきた。後手で俺のちんぽを掴むと自分の穴口に宛がっている。将仁のカラダが沈んできた。俺のちんぽは根元迄呑み込まれる。将仁のカラダが上下に動く。俺は腰を突き上げていた。俺は抱き起こされる。向かい合う体位になった。唇が寄ってくる。静かに触れ合うと舌が入ってきた。俺の口の中を将仁の舌がくまなく這い回ってくる。俺達は舌を絡め合った。将仁の乳首に指を這わせる。将仁のカラダが微動した。唇が離れる。俺は将仁を押し倒し、正常位になった。俺の腰が突動する。ちんぽが将仁の中をまい進した。
「んぁぁいい。奥まで入ってる」
将仁が声を上げる。俺の腰がガシガシ動く。将仁の奥壁目掛けてちんぽが疾駆した。
「あぁぁぁやべぇ。んぉぉあぁ、あっ当る。当るよぉ」
俺が将仁の奥壁を抉る。その時だった。
「あぁぁあぁ洩れる。んぉぉ洩れる」
将仁が声を上げる。ドビュッ…ドロッドロッドロッ篤斗は白濁汁を洩らした。
「凄ぇトコロテンしたぜ」
俺が言葉を吐く。俺の腰が猛動する。ちんぽが将仁の中を爆走した。
「あぁぁんぉ洩れる。また洩れるよ」
将仁が喘ぐ。ドビュッ…ドロッドロッドロッ篤斗が男の乳白色の粘液を洩らした。その汁が漆黒の陰毛を白く染めている。将仁は恍惚とした表情を浮かべていた。俺の腰が猛動する。ちんぽが将仁の中をまい進した。将仁が自分のちんぽを握り締めている。静かに離された。
「キスして欲しいっす」
「判った。舌出せよ」
俺の声に将仁は声を上げる。俺は顔を将仁に近付けた。舌同士が触れ合うとそのまま押し込める。俺達は舌を絡め合った。唇が離れる。俺の腰が激しく動く。ちんぽが将仁の中を爆進した。
「あぁぁんぁいい。凄ぇ。あぁぁ気持ちいい」
将仁が喘ぎ声を上げた。俺のちんぽが将仁のまんこを攻め立てる。同時に将仁のちんぽを激しく扱いた。ヌチャッヌチャッヌチャッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部から昂ぶった音が鳴り渡る。逞しい将仁の大胸筋がプルプル震えていた。
「んぁぁやべぇ。射っちまう」
「いいぞ。射けよ」
将仁の喘ぎに俺は応える。突き込みながら俺は将仁のちんぽを扱き捲くった。
「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。んくっんくっんくっ射ぐっ」
将仁が声を上げる。ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ将仁は白濁汁を吹き上げた。
「んぁぁんぉ俺もやべぇ。射きそうだ。種付けるからな。俺のガキ孕めよ」
将仁の首が縦に振られる。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン俺は激しく将仁を叩いた。
「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射ぐ。うぉぉあぁ射ぐっ」
俺は将仁の雄膣目掛けて種汁を打ち付けた。崩れるように俺は将仁の上に覆い被さる。将仁のまんこがまたぎゅうぎゅう俺のちんぽを締め付けてきた。
「まだ足りんのか」
俺が声を上げる。将仁は頭を横に振った。
「兄貴のガキ孕む為に今種汁吸収してるんだ」
「バカやろ」
将仁の声に俺は応える。ちんぽをゆっくり引き抜いた。将仁の隣に横になる。将仁を抱き寄せた。唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。激しかった交わりの後の気怠い時間。互いの体温を感じ合っていた。俺の腕を伸ばすと頭を将仁は乗せてくる。この掛替えのない奴と時間を共有できるのがこの上なく嬉しかった。一緒にシャワーを浴びる。褌を締め直し作務衣を羽織った。今ベランダに出ている。将仁に目を遣った。
「愛してる。ずっとだぞ」
「うん、俺も愛してる」
唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を挿れる。俺達は舌を絡め合った。背中に回した腕に力を入れる。カラダが蕩けそうになった。唇が離れる。初夏の夜風が優しく頬を撫でてきた。

 猛嗣兄ぃに新しい彼氏が出来たと言う。俺達に触発されたらしい。ヤリ友ではなく恋人だ。36歳のガチムチ坊主の郁雄。この前紹介された。
佐倉家の船は沈没した。だけど俺と将仁を乗せた船は順調に航海している。俺の子供の2つの家庭、そして猛嗣兄ぃと郁雄。其々の船もそれは同じに違いない。さざ波ばかりではないかも知れないが俺達は必ず乗りこなすだろう。佐倉家の家族旅行。今も続いている。唯……チョッと違ったのは、家族ではなく親族になったことだ。沙織が今企画している。勿論猛嗣兄ぃ達も一緒に行く。空を見上げる。柔和な光が射してきた。

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[ 2017/05/07 16:55 ] 俺の船 | TB(-) | CM(0)

宮内家の小悪党共①

 俺は竜造寺 省太35歳になる髭坊主。指物師をしている。
髭 (8)
箪笥、火鉢そして鏡台。板を合わせる技術で色んな物を作っている。俺の親父も指物師だった。俺は工業高校の木材工芸科を卒業する。親父の元で修行に入った。あれは12年前、悲劇が起る。親父とお袋が交通事故に巻き込まれた。救急車で運ばれたが病院で息を引き取る。原因は無謀な運転をしていた男だった。俺は指物屋 竜造寺の後を継ぐ。だがまだまだ未熟な俺。仕事は少しずつだけど目減りした。そんな時スマホがメール着信を報せる。結婚を前提に付き合っていた女からだった。”さよなら、別々の道を歩きましょう”
俺は直ぐさま返信する。だが俺のメールは配信されなかった。電話を掛ける。無情なメッセージが流れてきた。何かに引き寄せられるように遺品を整理する。押入れの中から出てきた小さな指物の箪笥。中から出てきたのは一冊の古ぼけた親父のぶ厚いノートだった。開けて見る。其処には指物の技術が記されていた。俺は読み漁る。それに沿い技術を磨いた。4年前展覧会で入賞する。昔のお得意様を個別に訪問し、其の事を報告した。盛り返した指物 竜造寺。一昨年前自宅兼工房をリフォームする。1階には作業場。それに6畳の和室には新たな仏壇を置いた。天井が高いリビングダイニング。オープンタイプのキッチンを設置した。2階には12畳の主寝室と6畳の洋室。広めのバルコニーも設置して貰った。2年前からジムで筋肉を苛めている。緩んだ肉体の改造を始めた。仕事にジム俺は充実とした日々を送っている。そんな或る日ブログ経由で一通のメールが配信された。”ブログ拝見致しました。素晴らしい。箪笥を作っていただきたいと思います”差出人は高尾 稔となっている。俺はお会いすることにした。季節は陽春、街のあちこちで春の息吹を感じる。高尾さんが工房を訪れた。和服が良く似合っている。いなせで粋な感じがした。工房の片隅にある座卓を挟み向かい合って座る。見た目40歳代半ばの髭坊主。背丈は俺と然程変わらない。170㌢前後に見えた。ガタイはガッチリしている。瞳の奥から柔和な光が輝いていた。
「今度店を改装するんですよ。其処に指物箪笥を置きたいんです」
「判りました。今立て込んでいるので2箇月位掛かりますが宜しいですか」
高尾さんの声に俺は言葉を返した。
「ハイ、大丈夫です」
高尾さんが声を上げる。俺は大小2つの箪笥作りを引き受けた。高尾さんは和風の飲み屋を営んでると言う。店名は倭六家と聞いた。2箇月が経過する。俺の魂を込めた箪笥が完成した。早速配送の手配を済ませる。3日程経過した。スマホが電話着信を報せる。高尾さんからだった。
”素晴らしい箪笥をありがとう。感動しています”
お褒めの声を頂いた。良かったら店に来ないかと言われる。俺は承諾した。季節は初夏を迎える。水色の空が広がっていた。純和風の引き戸を開ける。12人掛けのL型カウンターに2つの4人掛けテーブル。贅を尽くした和風の店。趣のある空間が広がっていた。
「あっいらっしゃいませ」
「おじゃまします」
高尾さんの声に俺は応える。カウンター後の棚に俺の作った小さな箪笥のが置かれていた。高尾さんを中を開ける。白に様々の和柄の布地が綺麗に並べられていた。
なんすよ」
っすか」
高尾さんの言葉に俺は声を返した。
「此処は好きのゲイが集まる店なんすよ。ちょっとこっち来て下さい」
高尾さんが声を上げる。俺は高尾さんの後に着いた。高尾さんが扉を開ける。木製のロッカーが並んでいた。傍らにある木戸の鍵を外し、高尾さんが扉を開く。琉球畳が敷き詰められた10畳程の部屋が現われた。天上から2本の先が輪になった荒縄が吊るされている。傍らには診察台程の畳ベッドが置かれていた。俺の作った大き目の箪笥が壁際に置かれている。張型、ローションそして荒縄。中には様々なグッズが収納されていた。
「ここはSM部屋です。ちょっと吃驚しましたか」
俺は頷いた。客室に戻るとカウンターに並んで座る。高尾さんが視線を飛ばしてきた。
「明日、新装開店の六尺パーティーが有るんです。良かったら遊びに来ませんか」
「ろっ六尺パーティーっすか」
高尾さんの声に俺は言葉を返した。
「締めたこと無いっす。それに……」
「俺が締めてやりますから……ねっ」
俺は頷いていた。指物屋 竜造寺を継いで12年になる。俺は必死に仕事に励んできた。まだまだ男盛りの俺。勿論性欲も有る。2年前風俗で久しぶりに女を抱いた。それだけでは無い。何度か女と遣った。
だがまた逢いたいと言う気持ちには成らない俺が居る。週に2~3度自分で扱いて出している。それで充分だった。だが今何かが違う。新たな刺激を知りたかった。
 翌日俺はおかしな昂ぶりを覚えながら倭六家に向っている。時刻は8時、俺は倭六家の引き戸をあけた。
「いらっしゃい」
若い男と高尾さんの威勢の良い声が重なった。
「こいつ健志、俺の連れ合いで週末は手伝いに来てるんだ」
高尾さんが声を上げる。健志がコクリと頭を下げた。逞しい男達が六尺一丁で酒を飲んでいる。野太い声を上げ、会話を楽しんでいた。
「ロッカーの奥にシャワー有るぜ。浴びるか」
高尾さんが声を上げる。俺は頷いた。シャワーを浴び終える。俺は高尾さんに六尺を締め込んで貰った。
「似合ってるぜ。そのプレゼントしてやるからな」
「ありがとう」
高尾さんの声に俺は応える。カウンター席に着く。高尾さんがビールを注いで呉れた。冷たいビールが喉越し良い。酒を飲みながら会話が弾んだ。テーブル席では男同士でキスしている。前袋を弄り合っていた。
「マスター部屋借りていっすか」
「ああ良いぜ」
強面の男の声に高尾さんが応える。鍵を渡していた。完全防音のSM部屋。ちょっとだけ気に成った。新たな客が現われる。歳は俺より少し若く見える色黒の髭坊主だった。
「初めてなんすけど……」
男が声を上げる。客達の視線が男に集まった。
「その扉がロッカー室で奥にシャワーがあります」
高尾さんが言う。男がロッカー室に消える。程なくして六尺一丁になり戻ってきた。背丈は俺よりちょびっと低く見える。ガタイはぶ厚い筋肉に包まれ、薄っすらとした胸毛に覆われていた。俺の隣に座る。俺は視線を感じた。
「マスタービールお願いします」
「ハイ、喜んで……」
男の声に高尾さんが言葉を返した。男がグラスにビールを注がれる。男の喉がゴクンと鳴った。
「良かったらどうぞ」
「あっ済んません」
男の声に俺は応える。男が俺のグラスにビールを注いできた。
「俺、児朗っす」
「あっ俺は省太っす」
俺達は酒を注ぎ合った。酒を酌み交わし軽い会話をする。児朗は31歳だと言う。何時しか俺達は下の名前で呼び捨て合っていた。児朗の行動が大胆になる。俺の脚に自分の脚を擦り付けてきた。回りでも客達がいちゃついている。俺は妙な興奮を覚えた。俺の前袋が握られる。児朗の顔が近づいてきた。
「出ないか」
児朗が耳元で囁く。俺は頷いた。ロッカー室で着衣を整える。俺達は会計を済ませた。高尾さんが隠微な笑みを浮かべている。俺達は倭六家を後にした。向ったのは児朗が泊まってるホテル。なんでも出張で来てると言う。フロントを通らなくても済むと聞いた。今夜俺は男と初体験する。心臓が早鐘のように高鳴ってきた。歩くこと15分。ビジネスホテルへと着いた。エレベーターに乗り込むと4階で下りる。児朗が402号室の施錠を解いた。

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[ 2017/05/04 18:08 ] 宮内家の小悪党共 | TB(-) | CM(0)

宮内家の小悪党共②

 今淫儀の扉が開く。俺達は中へと入った。灯りを点ける。シングルベッドが浮かんできた。ソファーに並んで座る。児朗に抱き付いてきた。俺のカラダが小刻みに震える。唇が寄ってきた。合わせる事に俺は躊躇っている。児朗の唇が遠ざかった。
「どうした。俺じゃ嫌なのか」
児朗の声に俺は首を横に振った。
「初めてなんだ。俺」
俺がぽつりと声にする。児朗が視線をぶつけてきた。
「判ったぜ。気持ち良くしてやるからな」
児朗が声を上げた。唇が寄ってくる。俺は覚悟を決めた。唇同士が触れ合うと、舌が入ってくる。俺達は舌を絡め合った。静かに唇が離れる。視線が交差した。
「脱げよ」
「うん」
児朗の声に俺は応える。俺達は着ている物を脱いだ。六尺一丁のガタイが晒される。俺達は六尺を解いた。俺はベッドの上に仰向けに成る。児朗が俺の上に圧し掛かってきた。首筋を舐め上げられる。今度は乳首に指が這ってきた。ちんぽ同士を児朗が擦り付けてくる。俺達のちんぽが勃ち上がってきた。児朗のカラダが下にずれる。俺の金玉が握られた。亀頭の括れに舌が転がってくる。今度はちんぽが咥えられた。児朗の顔が上下に動いてくる。舌がちんぽに絡んできた。俺は児朗の頭を抑える。ガシガシ腰を突き上げた。
「あぁぁあぁ堪んねぇ。気持ちいい」
俺が喘ぎ声を上げる。児朗のカラダが反転された。目の前に現われた児朗の勃起。先っぽが我慢汁で濡れている。俺は指で軽く摩った。口を近づける。直ぐに離れた。口を寄せていく。舌先で舐めてみる。深呼吸すると、思い切って咥えた。児朗のちんぽに舌を絡める。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ卑猥な尺八音が鳴り渡った。
「んん、ん、んん」
「ん、んん、ん」
2人の口からくぐもった声が洩れる。俺達は暫らくの間しゃぶりあっていた。2本のちんぽが放たれる。児朗が仰向けになった。俺のちんぽを握ってくる。視線を飛ばしてきた。
「凄ぇガチガチだぜ。挿れてくれよ」
「えっ……」
児朗の声に俺は応える。男同士の交尾。ケツを使うのは知っている。だが俺は明らかに戸惑っていた。
「どうすれば良いんだ」
俺が声を上げる。児朗が自ら両脚を抱え上げた。
「俺のまんこ舐めてくれよ」
「まっまんこ」
児朗の言葉に俺は声を返した。
「あぁ男のまんこ、ケツまんこだぜ」
俺は児朗のケツ穴に口を近付ける。舌先を当ててみると嫌な匂いはしなかった。それどころか良い薫りがする。俺は児朗の穴をジュルジュル舐め上げた。
「あぁあぁあぁぁいい。んぉぉいい」
児朗が喘ぐ。俺は執拗に舐め上げる。ローションを手渡された。俺は児朗の内壁と穴の回りにローションを塗り込める。指をゆっくりと入れてみた。中を掻き撫でる。児朗のカラダが微動した。
「あぁぁ堪んねぇ。おまんこ疼くぅ。早く挿れて呉れよ」
「判ったぜ」
児朗の声に俺は応える。俺は児朗のまんこ口にちんぽを宛がった。腰を軽く動かしてみる。ズボズボ俺のちんぽが飲みこまれ始めた。
「あぁぁあぁ入ってくる。んぁぁデケェうぉぉ硬てぇ」
児朗が声を上げる。俺のちんぽは一気に根元迄呑み込まれた。俺の腰が突動する。ちんぽが児朗の中をまい進した。
「あぁぁんぉいい。あぁぁんぁ気持ちいい」
児朗が声を上げる。顔付きが虚ろになっていた。
「俺もいいぜ。んくぅ男のまんこ堪らねぇ」
俺が声にする。突き込みながら俺は児朗の乳首を摩り捲くった。
乳首 (1)
「キスして欲しいっす」
「判ったぜ。舌出せよ」
俺の唇が寄っていく。出された舌に俺の舌が触れる。俺はそのまま押し込めた。舌を絡める。児朗が絡め返してきた。唇が離れる。鍛えられた児朗の大胸筋がプルプル震えていた。俺の腰が猛動する。ちんぽが児朗の中を疾駆した。
「あぁぁあぁいい。凄ぇ。気持ちいっす」
児朗が喘ぐ。児朗の内壁が収縮と弛緩を繰り返してくる。ちんぽが締め付けられた。
「あぁぁんぉ凄ぇ。おまんこ締まる」
俺が声を上げる。グショッグショッグショッ…ジュグッジュグッジュグッ結合部からは淫猥な音が鳴り響いた。突き込みながら俺は児朗のちんぽを扱き立てる。児朗のカラダが左右に捩れた。
「あぁぁあぁやべぇ射っちまう」
「いいぞ。射けよ」
グイッグイッグイッと俺の腰が動く。ちんぽが児朗の奥壁を抉る。同時に俺は児朗のちんぽを扱き捲くった。
「あぁぁあぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。うぉぉあぁ射ぐっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュッビュッビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ児朗は白濁汁を吹き上げた。
「あぁぁんぉやっべぇ俺も射きそうだ。汁搾り取られる」
俺の腰が烈動する。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン俺のカラダが児朗を叩いた。
「あぁぁんぉ射ぐ。あぁぁんぁ射く。うぉぉあぁ射ぐっ」
俺は児朗の中で戦慄いた。児朗の内壁にちんぽを擦り付ける。静かにちんぽを引き抜いた。児朗の隣に横になる。児朗が抱きついてきた。唇を寄せてくる。静かに触れ合うと舌が入ってきた。児朗の舌がくまなく俺の口の中を這いまわる。俺達は舌を絡め合った。静かに唇が離れる。児朗が俺の大胸筋に頭を乗せてきた。
「省太、凄ぇ感じたぜ」
「俺も気持ちよかった」
児朗の言葉に俺は応えた。
「俺さ、省太みてぇなゴツい兄貴凄ぇタイプなんだ」
「そうなのか」
「うん」
児朗を抱き締めた。仄かな男の薫りに包まれる。俺達は暫らくの間抱き合っていた。
「シャワー借りるな」
「うん」
シャワーを浴びる。着衣を整えた。
「連絡先教えて貰っていいか」
「うん」
児朗の言葉に俺は応える。俺達は電話とアドレスの交換をした。
「じゃぁ俺帰るな」
「うん」
俺の声に児朗は応える。入り口迄送ってくれた。視線が交差する。軽くキスをした。
「じゃぁな」
「うん、またな」
俺の声に児朗が言葉を返してきた。ドアを開ける。バタンと締めた。初夏の夜風が頬を撫でてくる。俺はホテルを後にした。スマホがメール着信を報せる。児朗からだった。
”今日はありがとう”
”俺の方こそありがとう。凄ぇ楽しかった”
俺は今夜男と経験した。キスに尺八そして交尾。どれも嫌では無かった。1週間程経過する。児朗に会いたくなった。だが俺は聞いている。児朗は妻子持ちだと言うことを……あの時、児朗は四半期毎の会議の為出張してたと言う。今度逢えるとしても3箇月後。俺は感情移入することは控えた。
 季節が巡る。晩夏を迎えた。今俺は倭六家の常連になっている。も常用するようになった。今俺は2人の犯り友が居る。この前児朗とも遣った。6月に行なわれたぶっ掛けパーティー。掛けられるのは健志。凄く興奮した。倭六家の客達と行ったハッテンビーチ。凄く楽しかった。くっきりと六尺の日焼け後が残っている。そんな或る晩俺は急ぎの仕事を熟なし、鏡台を完成させた。スマホがメール着信を報せる。高尾さんからだった。
”良かったら店来ないか。健志がお前に見て貰いたいって言うからよ。内容は着てからのお楽しみだぜ”
今日は日曜、店は休み。俺に見られたいって何を……疑問は残るが興味も湧いてきた。
”判った。8時位には行けると思うよ”
俺は返信した。
”鍵掛かってるから着いたらスマホ鳴らしてくれ”
”了解……”
工房の後片付けを済ませる。倭六家へと向った。生温い晩夏の風が頬に触れてくる。俺は倭六家に着くと合図のスマホを鳴らした。30秒程経過する。作務衣姿の高尾さんが現われた。
「入ってくれ」
高尾さんが隠微な表情を浮かべながら声にする。俺は頷く。微かな興奮を覚えた。

黒蟻王

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[ 2017/05/04 18:06 ] 宮内家の小悪党共 | TB(-) | CM(0)

宮内家の小悪党共③

 稲垣 健志22歳の髭坊主。週に3日スポーツクラブでインストラクターの仕事をしている。165㌢と身長は少し短躯。だが鍛えられた筋肉は勇猛だ。高尾さんと同棲してる。あどけなさと男臭さを併せ持つ男だ。高尾さんがSM部屋の鍵を開ける。俺達は中へ入った。健志は目隠しされている。六尺一丁で正座していた。
「健志、省太が来てくれたぜ」
「ありがとうございます」
高尾さんの声に健志が応える。健志の目隠しが解かれた。
「立てよ」
「ハイ、兄貴」
高尾さんの言葉に健志が声を返した。健志が高尾さんの事を兄貴と呼んでいる。ちょびっと羨ましく思えた。健志が立ち上がる。縄を打たれ始めた。鍛えられた筋肉に縄が食い込んでいく。健志の前袋が膨らんでくる。健志は菱縄に縛り上げられた。高尾さんが俺に目配せしてくる。俺達は着ている物を脱いだ。六尺一丁になる。
褌 (10)
健志が俺達の足許に跪く。俺と高尾さんの前袋を摩り始めた。俺のちんぽが反応する。高尾さんの前袋も膨らんできた。
「しゃぶりてぇのか」
高尾さんが声を吐く。健志が頷いた。
「ちんぽしゃぶっていいっすか」
健志が声にする。俺達は頷くと前袋からちんぽと金玉を引っ張り出した。健志が両手で其々のちんぽを握る。俺のちんぽを舐め上げた。今度は高尾さんのちんぽに舌を這わせる。ジュルジュル卑猥な音が耳に響いた。
「タマも舐めろよ」
高尾さんが声を吐く。健志は高尾さんの金玉を舐めている。健志の目がトロンとしていた。今度は俺の金玉に舌を這わせてくる。俺のちんぽが咥えられた。
「美味ぇかちんぽ」
高尾さんが声を上げる。健志が俺のちんぽをしゃぶりながら首を縦に振った。俺と高尾さんのちんぽを健志は交互にしゃぶる。ジュルッジュルッジュルッ…ジュボッジュボッジュボッ火照った音が部屋に鳴り渡った。今健志は高尾さんのちんぽをしゃぶっている。ちんぽが引き抜かれた。高尾さんがちんぽで健志の頬を叩く。俺も逆側の健志の頬をちんぽで打った。
「欲しくなってきたんだろ」
「うん、欲しいっす」
高尾さんの声に健志が応える。健志が琉球畳の上に転がった。高尾さんが健志の両脚を抱え上げる。俺は健志のを解くと縄の間から抜き取った。外気に触れた健志のちんぽ。一気に天を衝いた。健志のまんこには既に張型が嵌められている。高尾さんがゆっくりとそいつを抜き取った。
「省太、嵌めてやれよ」
「うん、判った」
俺は健志の両脚を抱え上げた。健志は自ら膝裏を押さえる。俺はちんぽを穴口に宛がった。俺の腰に力が入る。ズボズボちんぽが呑み込まれ始めた。
「凄ぇ吸い込まれるぜ」
俺が声を上げる。瞬く間に俺のちんぽは埋没した。俺の腰が猛動する。ちんぽが健志の中をまい進した。
「あぁぁあぁおまんこ擦れて気持ちいい」
健志が喘ぐ。高尾さんが結合部を摩ってくる。同時に俺のオス穴に触れてきた。
「だ、駄目っすよ。俺処女っすから……」
「心配するな。優しくしてやるからよ」
俺の言葉に高尾さんが声を吐く。俺のケツ穴が両親指で広げられる。穴口を幾度と無く舐め上げられた。今度はローションを塗り込められる。指が静かに入ってきた。中を掻き撫でられる。指が増やされた。高尾さんの指が前後に抽動する。俺のやべぇ所が擦られた。
「あぁぁあぁ、んぉぉうぉ」
俺が声を上げる。カラダがガクガク震えた。
「いい所に当ったみてぇだな」
高尾さんが隠微に呟く。俺の穴口にちんぽを宛がわれた。ゆっくりと俺の中に入ってくる。微かな痛みを覚えた。健志のまんこが弛緩と収縮を繰り返してくる。俺のちんぽが締め付けられた。一瞬俺のカラダが脱力する。その途端俺は高尾さんのちんぽを呑み込んだ。高尾さんの腰が突動する。ちんぽが俺の内壁を擦ってきた。何時しか痛みは感じなくなっている。其れとは別に何かが湧き起こってきた。突き込みながら高尾さんは俺の耳裏を舐めてくる。俺は健志の乳首に舌を這わせた。
「あぁぁんぉいい。気持ちいい」
健志が声を上げた。
「うぉぉあぁぁ気持ちいい。んぁぁんぉいい」
「俺もいいぜ。おまんこ締まって気持ちいい」
俺の喘ぎに高尾さんが声を吐く。俺達の動きが合ってくる。ひとつの筋肉の塊になって律動した。健志に唇を寄せていく。静かに触れ合うと舌を入れる。俺と健志は舌を絡ませ合った。唇が離れる。ヌチャッヌチャッヌチャッ…グショッグショッグショッ2つの結合部からは昂揚した音が鳴り響いた。親指の腹で健志の乳首を摩る。同時に健志のちんぽを扱き立てた。
「そっそんなぁ。あぁぁぁやっべぇ。射っちまう」
「射けよ。ぶっ放せ。俺もやべぇぜ。くっそうおまんこ締まってくる」
健志の言葉に俺は喘ぎ声を返した。
「俺もやべぇぜ。一緒に射かすぞ」
高尾さんが声を張り上げる。パンパンパン…パンパンパン…パンパンパン筋肉同士がぶつかりあった。突き込みながら俺は健志のちんぽを扱き捲くる。健志のカラダが左右に捩れた。
「あぁぁんぁ射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁぁんぁ射くっ」
ドビュッドビュッドビュッ…ビュビュッビュビュッビュビュッ…ビュッビュッビュッ健志は乳白色の男の飛沫を撒き散らした。その途端健志の内壁が激しく収縮してくる。金玉の奥がジンジンしてきた。
「あぁぁんぁ射ぐ。うぉぉあぁ射く。あぁぁあぁぁ射ぐっ」
俺は健志の奥壁目掛けてオス汁を撃ち付けた。
「俺も射ぐ。あぁぁんぉ射く。あぁあぁあぁ射くっ」
高尾さんが喘ぐ。俺の奥壁で生暖かい汁を感じた。三連結が解かれる。俺を真ん中になって寝転んだ。俺と高尾さんがキスをする。今度は健志とチュッとした。其々シャワーを浴びる。着衣を整えた。
「少し飲むか」
「そっすね」
高尾さんの声に俺は応える。健志が頷いていた。SM部屋を出る。倭六家のテーブルを挟み高尾さんと向かい合って座った。健志がジョッキビールと摘みを運んでくる。高尾さんの隣に座った。
「お疲れ」
高尾さんの声にジョッキがガチンと触れ合った。、男そして今夜の事。話が盛り上がった。
「でも健志がMだったとは吃驚したぜ」
「こいつはMだけど、緊縛とぶっ掛けだけに興味があるだけなんだぜ」
俺の声に高尾さんが応える。健志が高尾さんに目を遣った。
「でも俺をこんなにしたのは兄貴なんだからな」
健志が声を上げる。頬を少し膨らませていた。
「判った。ちゃんと責任取るからな」
「うん」
高尾さんの声に健志が応える。甘えるような目で高尾さんを見ていた。
「じゃぁ俺はそろそろ帰るな」
「おお判った」
俺の言葉に高尾さんが声を返してくる。玄関迄見送られた。
「じゃぁな」
「今日はありがとうございました」
俺の声に健志が応える。顔付きが少しはにかんでいた。
「忘れるなよ。明後日打合せだからな」
「うん、判ってる」
俺は倭六家を後にした。何時もと違う健志を見た気がする。凛々しくオス臭い健志。だが今日は高尾さんに甘えている。ほのぼのしさを感じた。

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[ 2017/05/04 17:58 ] 宮内家の小悪党共 | TB(-) | CM(0)

宮内家の小悪党共④

 もう直ぐ俺は個展を開く。場所はギャラリー牡鞍坂。高尾さんが営む展示室だ。今ギャラリーに向っている。コインパーキングに車を停めた。車を降り、教えられた住所に歩き始める。時刻は約束の1時に迫っていた。ビル看板が有ると言う。俺はキョロキョロとしていた。一台の自転車が近寄ってくる。思わずぶつかりそうになった。
「ちょっと何トロトロしてるのよ。危ないでしょ。このうすらバカが気を付けろよ」
罵声を浴びせてくる。50過ぎに見える女だった。此処は歩行者優先の歩道。自転車は歩行者を守らなければならないはずだ。俺はプツンと切れる。自転車を追い掛けた。
「ちょっと待てよ」
自転車は止まらない。俺は駆け出した。自転車に追い付く。俺は自転車の前に立ちはだかった。
「此処は歩行者優先の歩道だぜ。誤れ」
「お前がトロトロしてるのが悪いんだろ。このノロマがよぉ」
俺の声に女が男言葉で返してきた。
「判った。警察行こうぜ」
「悪いのはお前だろ。お前が警察に捕まってしまうぞ」
俺の声に女が応える。その時偶然通りかかった警察の自転車が停まった。俺は経緯を説明する。女は正論のように事態を語った。
「貴女が悪いですよ。自転車は車両ですからね。きちんと謝罪したらどうですか」
警察官が諭すように声にした。
「ふん」
女が声を上げる。態度がふてぶてしかった。遠巻きに人々が見ている。その中に高尾さんも居た。高尾さんが近寄ってくる。女に視線を飛ばした。
「俺も見てたぜ」
高尾さんが言い切る。女が高尾さんを睨み付けていた。
「どうなさいますか。訴えることも出来ますが……」
「考えます。今は急ぐので念のため連絡先を教えておきますね」
警察官の声に俺は応える。俺は電話番号と名前を書いたメモを警察官に渡した。
「調書に残しておきます。私は小林と言ってこの先の交番で勤務しています。何か有ったら訪ねてきてくださいね」
「ありがとうございます」
小林さんの声に俺は応える。小林さんが女に視線を飛ばしていた。
「貴女には色々聞くことがありますから交番迄来てください」
小林さんの声に女は目を剥いている。俺と高尾さんはその場を立ち去った。後を振り返る。女が警察官とトボトボ歩いていた。ギャラリーで最終的な打合せを済ませる。夢が広がってきた。
「お茶でもしようか。この先にチーズケーキが美味しいカフェがあるからさ」
「いっすね。俺車で着てるから車で行きましょう」
高尾さんの声に俺は応える。俺達はコインパーキングへと向った。俺達を乗せた車が動き始める。向ったのは近くのスーパー。お洒落な建物が見えてくる。何でも高級スーパーだと言う。俺は駐車場に車を停めた。傍らにあるカフェ。中に入るとセレブそうな客達で賑わっていた。俺達は窓際にテーブルを挟み向かい合って座る。高尾さんはメープルプロマージュとミルクティー、俺はティラミスとストレートティーを頼んだ。スイーツと飲み物が運ばれてくる。ティラミスを口にすると仄かな甘味が口の中に広がった。俺の個展も事で話が盛り上がる。窓から望める蒼い空。
空 (6)
雲間からは穏やかな光が射してきた。俺達はカフェを後にする。車へと向った。その時角を大きな乗用車が曲がってくる。俺達に迫ってきた。当りそうになる。俺と高尾さんは回避した。その車が身障者用のスペースに停まる。熟年の男が降りてくると、視線を飛ばしてきた。
「この野郎、モタモタしやがってよぉ。今度やってみろ。ぶっ殺してやる」
男が声を張り上げた。俺達は唖然とする。男ににじり寄っていた。
「おっさんもう1回言ってみろ」
俺が低い声を上げた。男に視線をぶつける。男が拳を振り上げた。その拳が俺の顔目掛けて飛んでくる。俺は手の平で受け止めた。
「おっさん、傷害未遂だな。高尾さん警察呼んでくれ」
「判った」
高尾さんがスマホを取り出し、電話を掛けている。騒ぎに気付いたスーパーの人が出てきた。
「どうしたんですか。あっまた貴方ですか」
店の人が男を見ていた。呆れ顔を浮かべている。俺は経緯を説明した。
「俺は悪くねぇ。こいつらが悪いんだ」
男が喚いた。
「誰か見た人居ませんか」
店の人が声を張り上げた。
「私見たよ。その人の言うとおりで間違いないわ」
妙齢の女性が声にした。
「俺も見たぜ。この人前にも揉めてたもんな」
中年の男性が言葉を吐き捨てる。パトカーがやってくた。2人の警察官が降りてくる。1人は小林さんだった。俺は情況を説明する。熟年の男が喚いた。警察官達が敬礼する。男は検挙された。
「嫌なことばかりあった日だったな」
「うん、散々だったぜ」
高尾さんの声に俺は応えた。
「高尾さん店まで送ってくな。そろそろ準備の時間だろ」
「ああ悪いな」
俺達を乗せた車が動き始めた。交通事故で両親を失った俺。些細なことかも知れない。だが俺はルール違反を許せなかった。俺の個展が始まる。多くのお客様達が来てくれた。今日個展の最終日。西の空に陽が傾き始める。高尾さんと健志が見えた。
「盛況だったみてぇだな」
「うん、お蔭様で……結構買って貰ったよ」
高尾さんの声に俺は応える。傍らにいる健志。健気な笑顔を浮かべていた。スマホが電話着信を報せる。電話に出ると警察からだった。あの時の女と男は夫婦だと言う。その義理の息子が俺に誤りたいと聞いた。俺は了解する。程なくして男が現われた。
「宮内 雅邦と貞子の息子の香月 篤雄です。この度は大変ご迷惑掛けました」
「ちょっと待ってくれ。搬出終わってから話し聞くからな」
篤雄の声に俺は言葉を返した。
「あっ俺も手伝います」
篤雄が声を上げる。俺達の作業を勝ってに手伝い始めた。荷物の撤収が終わる。ガランとしたギャラリー。4頭のオスが佇んでいる。俺達の足許に篤雄が土下座した。
「父と母がご迷惑をお掛けしました。どうかお許しください」
篤雄は床に額を擦り付けていた。
「あの2人万引きで捕まって今執行猶予中なんです。もし今度訴えられたら……」
篤雄が顔を上げる。俺達の視線が交差した。
「俺に出来ることは何でもしますから上訴はしないでください。お願いします」
香月 篤雄、30歳位に見える。身長は俺と然程変わらない。着衣の上からでもガタイが良いのが伺える。頭髪は坊主。浅黒い肌をしていた。
「篤雄って言ったよな。仕事は何してんだ」
消防士っす」
高尾さんの声に篤雄が応える。高尾さんが俺と健志に視線をぶつけてきた。高尾さんが囁く。俺と健志は頷いた。
「今度ぶっ掛けパーティーがあるんだ。その主役になってくれたらこいつは追訴しないって言っている」
高尾さんが声にする。同時に視線を篤雄に飛ばした。
「ぶっ掛けパーティーっすか」
篤雄が声を上げる。瞳の奥から僅かに不安の色が見えた。
「ああ俺は倭六家と言う六尺BARを営んでいる。客はゲイだ。来週の日曜其処のSM部屋でぶっ掛けパーティーを行なう。お前は14人の男達に精子を掛けられる。ケツ掘られながらな。どうだ受けるか」
篤雄が明らかに戸惑っている。篤雄が目を瞑った。重たい沈黙が続く。篤雄が目を開けた。
「判りました。お受けします」
篤雄が声を上げる。その顔付きが力強く感じた。
「パーティーは4時から始まる。準備があるから40分前に着てくれ。それに消防服も持ってきて欲しい。いいな」
「ハイ、判りました」
高尾さんの声に篤雄は応えた。高尾さんがメモを篤雄に渡している。俺は微かな昂ぶりを覚えた。

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潮吹き坊主 3

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[ 2017/05/04 17:50 ] 宮内家の小悪党共 | TB(-) | CM(0)